ランジュ

私は一度世界に絶望した――――だが、もう少し此の世界を信じてみようと思うんだ……



  Data


名前:ランジュ
性別:女
種族:合成生物(キメラ)
年齢:享年11歳
身長:151cm
体重:教えてくれない
属性:光、闇
役職:前「虹の同志」“紫の嫉妬”    現 孤児院院長


  容姿


まだあどけなさが残る可愛らしい顔付きだが、何時も仏頂面な為台無しと言っても過言ではない。
緩くウェーブがかかった金糸の様な金髪を背中まで伸ばし、見詰められると心まで見透かされてしまいそうな澄んだエメラルドグリーンの瞳。生前は母親譲りの碧眼であったが、キメラとなった際、体内に膨大な量の魔力が駆け巡った影響なのか現在の色に変化した。
耳は人間の物ではなく、金色の毛に覆われた狐に似た魔獣の物になっていて感情に合わせてぴこぴこと動く時が有る。もふもふ、ふにふにという要素を持つ最高の癒しポイント。聴力は非常に優秀で、神経を研ぎ澄ませば数百メートル先の足音も拾う事が出来る。
右腕は肩から指の先まで石膏で出来た様に真っ白で二本の鎖が二重螺旋状に巻かれている。手の甲の中心に金属性と思しき十字架が埋め込まれており、魔力の使用の際に燐光を放つ。光属性を持ち、僅かながら触れた者の傷を癒す事も可能。
左腕は彼女の身体とは不釣り合いな筋骨隆々とした赤黒い腕。所々甲殻の様な物に覆われ、指の先端には鎌を彷彿とさせる鋭利な爪が付いている。闇の属性を司り、滲み出る邪気や妖力が空間を微かに歪曲させている。
首から下は色褪せたボロボロの布をマントにして纏っている為、上記以外の特徴はよく分からないが、背に梟の羽の要素を持った二枚の翼が有る事が確認されている。
ニナ・シュガリア曰く「貧乳」。


  性格


思考、口調共に堅苦しい。
正義感が非常に強く、特に弱者に対しては命を賭ける覚悟が有るとか。キメラになって以来、他者から虐げられ続けたので友情や愛情を大切にする。
実は唯の意地っ張りで恥ずかしがり屋。イチゴミルク味の物が好きなのだが中々言い出せず、心を許した者にしか教えていない。
常に仏頂面で不機嫌そうに見えるが本人曰くそうではないらしい。
以前は極度の人間嫌いだったが、現在はやや緩和されている。また交通事故で死んだ為、車を見ると怯えてしまう。


  異能

  • 『バイオレット・ファントム(菫色の亡霊)』
彼女の母親の家系に伝わる異能の弱体化版。
周辺に遍在する魔素を始めとするエネルギー物質を制御する異能。能力の効果は他者のエネルギーにも及ぶ。主な使用方は凝固させ様々な形状を作り上げてから使用している。だが彼女は一度死を経験した為か、能力は弱体化し他者のエネルギーに干渉出来なくなっている。
醜悪な両手を見せたくないのか、普段は此の能力で腕を作り上げて使用している。
能力名の由来は、魔力の色が紫色だから。
  • 『下級魔術』
簡単な詠唱による魔法。時に詠唱破棄する事も有る。瞬時に術式構築、練度の高い魔術を放つ。
基本属性なら全て使用可能で凡庸性が高い。力の弱体化により上級魔術は使用する事も会得する事も出来なくなっている。
  • 『古代魔術』
血液に古の大魔術師の物を使用した為に使用可能になった魔術。
解読不能の詠唱を用い、通常の魔術を上回る質の術を放つ。
此れも弱体化の影響で下級の術しか使用出来ないが、それでも多少の天変地異を引き起こす程の威力を有している。
後天的に発現した力の為かやや不安定。


  来歴


合成生物研究者の父と魔術師の母の間に生まれ、本名は「サラ=エイゼンベルク」。
不慮の事故で命を落とすが、両親の技術によりキメラとして蘇る。しかし其の際、愛娘の復活を喜ぶ両親を見て「実験台にされた」と勘違いし怒った彼女は両親を殺害、研究所を破壊し多くの犠牲者を出した後姿を消した。
自らの身体を皮肉る様に「ランジュ(混ぜ物)」と名乗り各地を転々とした彼女は欲深く、争いばかりを繰り返す人間、キメラの自分を虐げる人間に失望する。軈て其の怒りは世界全体へと及び、彼女は“世界を再構築”する為に活動を開始する。
同じ野望を抱く6人と「虹の同志」を結成し、自身は“紫の怠惰”として革新の名の下各地で殺戮を繰り返した。だが、異能者達との戦いの中組織は彼女の二度目の死によって壊滅、自身の魂は己が発動した古代魔術「七彩葬棺」が生み出した結界の中に封印された。
しかし術の完成度が甘かったのか数年後術式は崩壊、二度目の蘇生を果たす。
現在は街外れに在る廃墟と化した教会に孤児院を開き、自分と同じ境遇に在るキメラや争いにより親を失った孤児達の面倒をみている。

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最終更新:2009年09月25日 22:24