剪定人理終点余談・会話1

「……カルデアのマスターがやって来たようです。計画通り。ええ、計画通りに!
 首尾はどうです、ランサー?」

「……マーリンには、舞台の袖に行って貰った。
 彼がいると、よくない」

「グッド。あの冠位のキャスターがいては私の計画にも障りますからね。
 他の"七王国"の面々は?」

「……ライダーの侵攻が激しい。
 他の王国にも攻撃を仕掛けているし、彼は本気で聖杯を手に入れるつもり」

「ふむ。まあ彼の事情を鑑みれば、それは当然でしょう、当然でございましょう。
 他の面々は? 特にキャスターは何処へ?」

「他の王国は、対ライダーへの守りを固めつつ軍備を強めるのに専念してる……。
 キャスターは……知らない。あいつの行方なんて、知りたくもない」

「おや失敬。そういえば仲がお悪う、とても悪くございましたね、貴女とキャスターは。
 彼女が一番の不安分子ですので、動向は把握したかったのですが」

「…………」

「そんなに睨まないでくださいな、睨んではいけません。可愛い顔が台無しです。
 それでは私も行ってきましょう。
 その"聖杯"、しっかりと守っていてくださいね?」

「……わかっている。
 それが、私の使命だから」



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消失と忘却 剪定人理終点 ■■■■ 少女と出会い

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最終更新:2017年05月18日 00:23