五丈原を挟んで、二つの軍勢が対峙していた。
数年前、諸葛孔明と司馬仲達が相対した戦を再現するかのように、蜀軍と魏軍がこの戦場で相見える。それは、本来ならばありえる筈の無かった歴史のif。
魏の陣地の最前線、そこにヘクトールの姿があった。
伝令兵が駆け寄る。
彼の口から伝えられた報告を受け、その口元が僅かに吊り上がった。
「サーヴァントは二騎、一人はセイバーでもう一人は新顔。見慣れない女だらけの兵団があったって事は、ジェロニモの報告にあったランサーってところか」
ヘクトールは斥候によって得た情報を口に出して咀嚼する。
彼が危惧していたのは五虎将のサーヴァントが総出、あるいは三騎以上でこちらを優先的に落とそうとする可能性だ。
だが、確認できたサーヴァントは二騎。後詰めや伏兵として潜伏している可能性もあるため断定は出来ないが、恐らくはカルデアのマスター、藤丸立香を討ち取る為に向かったのだろうと予想する。
「へっ、サーヴァントでもねえ坊主一人殺すのに御大層なこった。……ま、俺も同じ立場なら同じ考えだったろうがね」
七つの特異点を駆け抜け人理修復すら成し遂げた少年を知る、あるいは相対した者であれば、決して彼を過小評価する真似はしない。
どの様な経緯で"漢中王"が立香の存在を認識していたのかまでは知らないが、彼がレイシフトをする前から入念に討ち取る準備を行っていた事からして、それだけ警戒をしていたということであろう。
その危険性を配下に伝えていたのであれば、また、五虎将の二騎の襲撃をもってしても仕留めきれなかった相手ともなれば、そちらにより多くのサーヴァントを割く判断を取る筈だ、というのがヘクトールの予想であった。
「俺とアサシンを抑える為に五虎将のうち二騎が来るのは予想通り、ここでの戦の経験があるセイバーとライダーのどちらかがこっちの攻め手にいるのも予想通り。と、ここまでは理想的な状況だ」
ヘクトールが振り返った先にいる人物に話しかける。
その人物の傍らに置かれ、丸められた軍旗には"殺"の1文字が描かれているのが僅かに見てとれた。
「ここから先はお前さんら次第だ。酷な命令だと思っちゃいるが謝るつもりはねえぞ」
後ろの人物と何言か言葉を交わし、ヘクトールは戦場へと向き直る。
開戦を告げる銅鑼が鳴り響けば次に聞こえてくるのは怒号と地響きだ。
こちらへと向かってくる騎馬隊に対し、ヘクトールは片手に持っていた長槍を構える。華美な装飾など一切ない、武骨などこにでもある長槍だ。
「目標捕捉、方位角固定」
足を開き、半身を捻る。槍を投げるフォームはまるでギリシャ彫刻の様に完成されていた。
目標は先頭の騎兵団。ぐっ、と槍を握る腕に力が込められる。
「ドゥリンダナじゃなくて普通の槍だがな、それでも死霊の兵隊を吹き飛ばすにゃあ充分な威力だぜ?」
不敵な笑みを浮かべ振りかぶっていた右腕が身体ごと躍動する。構えた長槍が風切り音を響かせながらその手から解き放たれた。
"投げる"などという生易しいものではない。
それはさながらカタパルトでもって射出されたミサイル。
中空を突き進む長槍は、狙い過たずに先陣を征く幽鬼兵の一団と向かう。
直撃、同時に地面が爆ぜた。
不幸な幽鬼兵を貫通し、地面へとぶつかった衝撃に耐えきれず粉みじんになった長槍の破片と、数秒前まで幽鬼兵であった塵とが大地へと撒き散らされ、風に乗って消えていく。
魏の陣営から歓声が上がり、ヘクトールの一撃に続く様に弓兵部隊が変わらずに進軍を続ける幽鬼兵達に矢の雨を放ち始めた。
「ここが正念場だ! 俺が将を抑えてる間に陥落するようなアホな真似はするんじゃねえぞ!」
ヘクトールの激に応える様に、陣内の兵士達が雄叫びをあげる。
傍らにいた兵士がヘクトールへと槍を差し出した。彼の宝具であるドゥリンダナだ。
それを受け取るや、ヘクトールは脇に控えていた騎馬へと飛び乗り、ぴしゃりと手綱を打った。
嘶きながらヘクトールを乗せて駆け出す騎馬、風にまかれてヘクトールのマントが翻る。
「ヘクトール殿、御出陣!」
兵士達の歓声に送られてヘクトールが駆ける。
一騎、また一騎と先行していた味方の騎兵を追い抜き、目指す先は一つ。
彼の行く手を遮らんと敵騎兵が迫る。
ヘクトールと敵騎兵の槍がすれ違い様に交差した。
そのまま振り返る事も止まる事もなくヘクトールは乗騎を走らせる。ヘクトールの身には傷1つすらついていない。
遠ざかるヘクトールの後ろで脇腹を真一文字に割かれた幽鬼兵がその身をサラサラと塵に変えて散っていく。
殺到する騎兵隊がたったの一合でヘクトールに蹴散らされていく様は正に鎧袖一触。
そこに他の騎兵とは異なる鎧を身に纏った幽鬼兵が突撃を仕掛けた。
一合。互いに健在。
名のある武将だったのだろうか、放置できぬ存在と見なしヘクトールが馬首を返す。
二合。仕留めるに到らず。
くるりとドゥリンダナを回転させて持ち返し、より速く、より鋭い一撃を繰り出す為にヘクトールが再度駆け出す。
三合。首が宙を舞う。
無論、幽鬼兵のものである。ヘクトールの一閃で頭部と胴を泣き別れにされた将は塵へと還った。
将を討ち取った事により周囲の兵から歓声が上がる。
あまりにも圧倒的な勢いに魏の将兵が沸き立つ中、それは起こった。
「――――――――――!!」
戦場に漂っていた魏軍の熱を一瞬で掻き消す程の雄叫び。
心の弱い者であればその声だけで意識を飛ばされかねない程の咆哮に対し、ヘクトールが舌打ちを1つしながら馬を走らせる。
咆哮の聞こえた先、元より彼が向かおうとしていた方角へ。
その男は魏軍の右翼を取りまとめる将だった。
彼の率いる軍勢が向かう先には蜀の一団が迫っている。
その一団を構成しているのは、幽鬼兵ではない。
生身の女。そう、女性だけで構成された部隊なのだ。
自然と、男の胸の内から慢心の感情が湧き上がる。
相手が恐るべきタフネスを誇る疲れ知らずの死者の集団ではなく生身の人間である事と、男の兵士の姿が一人も見えない事。これまで幽鬼兵と散々矛を交えてきた以上、その油断は無理からぬことであった。
だが、男は思い至るべきであったのだ。
幽鬼兵の代わりに最前線の戦場に投入される以上、彼女らが幽鬼兵に勝るとも劣らない戦力なのだという事に。
一息に蹂躙せよと兵達に令を発しようとしたその時だった。
大地が揺れる程の大音量が響き渡る。
覇気と闘志に満ちた雄叫びの出所は、彼が侮った女だけの軍からだ。
そのあまりの気勢に兵達は勿論のこと、将官である彼ですら思考する余裕を失う。それは致命的な隙であった。
各々武器を構えた女兵士達が、動きを止めてしまった魏軍へと雪崩れ込む。右翼の戦線はあっという間にパニックに陥った。
茫然自失の内に斬られる者。
復帰するも数人がかりで襲い来る女兵士に太刀打ち出来ず地に沈む者。
心折れ、無様にも逃げ出そうとした背を槍に貫かれる者。
それはまさしく蹂躙と呼ぶに相応しい光景である。
兵の悲鳴に我に返った男が慌てて指揮を飛ばそうとするが、それが叶うことは無かった。
「貴様が指揮官の様だな」
凜とした冷ややかな声が男の耳を打ち、振り返ろうとした視界の隅で銀色の光が閃く。
衝撃。何事かと理解する間もなく、男の視界が後方へと引っ張られた。
俯瞰的な光景が映る。
目に入ったのは魏の名将、徐晃を彷彿とさせる大斧を水平に振るった女戦士。
日の光を受けてキラキラと光る白銀の髪。
豊満でありながら均整の取れた黄金の如き肉体美。
切れ長の瞳と艶のある唇が映える細く整った顔立ち。
思わず息を呑むほど芸術的な美しさだ。
そんな天上の美を汚すか、あるいは彩るかの様に赤い飛沫が彼女に降りかかる。
一体何なのだと考える間もなく、遠ざかる視界の中にその出所が映る。
その正体は噴水の様に赤い液体を吹き上げる自身の首から下の身体。
ああ、自分はこの美しい女に首をはねられたのだと男は漸く気づく。それが不運な将の最後の思考であった。
馬から転がり落ちた首なし死体に一瞥すらくべず、
五虎将のランサーは己にかかった返り血を煩わしげに拭った。
将官と思われる男の首は今しがた彼女が切り落とした。もはやこの右翼の戦線を立て直せる者などいよう筈がない。
そう考えた矢先、彼女は強烈な殺気を感じ取った。
瞬間、蹂躙が支配する空間の一部が吹き飛んだ。女達の悲鳴がランサーの耳に入る。
何かが、いや誰かが来る。
人の海を突き進み。
邪魔する者を薙ぎ払い。
ただ一点、自身に向けて。深く。鋭く。
とても懐かしい気配が殺意を纏って直進してくる。
やはりか。
口許が獰猛に歪み、ラビュリスを握る腕に力が入る。
兵士の山が爆ぜ、その中から一頭の馬が跳ねる。その背に乗った男の姿は、彼女が予想していた人物だった。
男が眼下にいるランサー目掛け、手にもった槍を投擲する。
その槍をランサーは迎撃しない。いや、迎撃できない。
自身目掛け飛来する槍が、神造兵装たる自身のラビュリスですら太刀打ち出来る物ではないと理解しているからこそだ。
判断は一瞬。己の騎馬から手を離し、後方へ跳躍。
それから数拍遅れ、槍が狙いを過たず彼女の騎馬を貫通し、地面を爆ぜさせる。
騎馬は失った。だが、やられてばかりのランサーではない。
跳び退さり、ザリザリと地面と足を擦らせ衝撃を殺したかと思えば、反動を利用して即座に跳躍。さながら獲物を狩る女豹の様なしなやかなバネである。
跳躍した先には男が乗っていた騎馬が示し会わせたかのように地面に着地しようとしている。
先ほどの一瞬でランサーは既に跳躍した騎馬がどの位置に降りてくるかアタリをつけていたのだ。
重力という不変の力に引きずられ必殺の間合いへと入り込んだ騎馬に向け、轟という音と共に振りかぶったラビュリスを斜め上に一閃。騎馬ごと搭乗者を両断する為の一撃である。
悲鳴染みた嘶きが響き、鮮血が地面を濡らす。
フッ、とランサーが微笑む。
手応えはあった。但し、その手応えとは馬一頭分。人を斬った感触はない。
故に、それでこそだと彼女は微笑んだのだ。
「おっかねえなぁ。剣呑剣呑」
戦場に不釣り合いな気の抜けた声が、先ほど槍の刺さった場所から聞こえてくる。
地面に突き刺さった槍――ドゥリンダナ――を抜きながら、魏のランサーであるヘクトールが同じくランサーである彼女と対峙する。
「へ、ヘクトール殿……」
傷だらけの魏の兵士が呟く様に声を挙げた。先程まで蹂躙が行われていた戦場は突然の乱入によって水を打った様な静けさだ。
敵と味方、両方の視線が集まる中、ぐるりと周囲を見渡すとヘクトールは大きく息を吸い込む。
「テメエら、なにやってやがる!!」
瞬間、怒声が戦場に木霊した。
「相手は生身の女だ。幽鬼兵なんぞに比べりゃよっぽどやりやすい相手じゃねえか! 叫び声程度でびびってんじゃねえ!」
一息で怒鳴りあげた後。ヘクトールの顔がニヤリと歪んだ。
「この国守るのがテメエらの仕事だろ? ならピーピー泣きわめいてないで、目の前のご婦人がたに勇ましいとこでも見せてやりな」
空気が変わった。それを真っ先に感じ取ったのはランサーだ。
逃げ腰だった魏の兵士達の目が違う。
先程まで瞳の中を占めていた怯懦の情は既に見る影もない。彼女が率いる戦士達同様に、その目には闘志の火が点っていた。
誰ともしれず、雄叫びが上がる。
続けて一人、また一人、二人、三人、四人と雄叫びが増えていく。
響くは魏の兵士達の鬨の声。ここにおいて右翼の戦況はまったくの五分へとその天秤を揺り戻した。
「とまあ、ケアはこんなもんで十分かね」
鋭さを見せていた真剣な表情はどこへやら。にへらっとした笑顔を浮かべ、改めてヘクトールはランサーへと向き直った。
「やはり防戦となるとそちらが上手か、トロイアの皇子よ」
「そんな畏まった呼び方じゃなくていいぜ、アマゾネスの女王様よう」
ランサーがラビュリスを振りかぶる。それに応える様に、ヘクトールもまた槍を構えた。
怒号が飛び交う戦場の中、まるで二人の決闘の邪魔をすまいとお互いの兵士が示し会わせたかの様に、二人の周囲に人の姿はない。
「貴様の父君、プリアモス殿には大恩がある」
「だったらこっちにだって俺が死んだ後にトロイアを助けに来てもらった恩があるさ」
フッと二人の槍兵が口角を吊り上げた。
「関係ないな」
「ああ、関係ねえ。皮肉な遭遇にはなっちまったが、重要なのはあんたは俺の敵で、俺はあんたの敵。それだけだ」
じり、と互いの足が地を踏みしめる。
「だから手心はくわえねえぞ、ペンテシレイアッ!」
「それはこちらの台詞だ、ヘクトールッ!」
アマゾネス達の美しき女王、ペンテシレイア。それが五虎将のランサーの真名。
ヘクトールとペンテシレイアが同時に地を蹴りあげ、刃と刃がぶつかる音が響いた。
(これで一先ず俺の目標は達成だ!セイバーの方は任せたぜ!)
槍を振るいラビュリスによる一撃を弾きながら、ヘクトールは僅かに目を細める。
その視界の遥か後方に、風を受けてはためく軍旗が立ち上がった。
真名判明
五虎将のランサー 真名 ペンテシレイア(ランサー)
◆
「……なんだと?」
伝令からの報告を受け、
五虎将のセイバーの眉間に皺がよる。
報告内容は、"殺"の旗が戦場に現れたというもの。……但し、それが一度に4つ、異なる箇所にというオマケつきであった。
サーヴァントにはサーヴァントでしか対抗はできない。魔力の探知によってペンテシレイアがヘクトールとぶつかっているのを感知した以上、対処に動かなければならないのはセイバーだ。
(アサシンが分身や遍在といった能力を持たなければどこか1つにはアサシンがいる筈だ。しかし……)
「当然の様に気配は隠している、か」
苦々しげにセイバーが呟く。サーヴァントであれば互いの魔力によってある程度の範囲内の別サーヴァントの存在は感知出来るが、例外的に気配遮断のスキルを持つアサシンだけはその感知の網をくぐり抜けてしまう。
故に、4つの軍旗のどこにアサシンがいるのか、セイバーには判断がつかない。
(成る程、ランサーならいざ知らず、この一手は私とライダーにとってはとても有効だ)
これまでの戦で散々に煮え湯を飲まされ続けてきたセイバーは殺の一文字が描かれた旗を見ればアサシンの存在を意識せざるをえない。
放置しておけば、アサシンによる壊滅的な被害が出る可能性を考えると、これを捨て置き、ペンテシレイアへの加勢に入るという選択肢はセイバーには取れない。
何故、軍旗を立てるという目立つ行為で隠密性に優れたアサシンの利点を殺ぐような真似をしていたのかとこれまでの戦でライダーともども疑問に思っていた事柄が氷解した。
元からどこかの段階でこの撹乱戦法を行うつもりだったのだろう。
(何故、この戦いでこの策を使用したのかという疑問は残る。でも今は考えている暇もない、か)
想定されるアサシンからの被害を抑える為にも、今は考えるよりも行動を優先せねばならない。
まんまと相手の策に乗らざるをえない事に歯噛みしつつ、セイバーは最も近い軍旗の方向へと馬首を向けた。
「これから私たちはアサシンの旗を順繰りに強襲する! どこにアサシンが潜んでいるかも分からない、決して抜かるなよ!」
号令を出し、セイバーが駆ける。その背に一抹の不安を残しながら。
◆
「あと少しで五丈原だ」
山間の坂道を登りながらジェロニモが口を開く。
何度かシッティング・ブルの使役する精霊の妨害を受けながらも立香達は五丈原へと向かう最後の山道を登っていた。
現在はビリーと休息して魔力を回復したジェロニモが徒歩、馬には立香と騎馬の扱いに長けた
漢中のライダーが搭乗している形だ。
「何事もなく着けばいいんだけど」
「それは難しいだろうね、ゴコショーだっけ? あいつらとしちゃ僕らが合流されちゃ困る訳だし、ここらで1つ大きな手を……」
立香の希望的観測をビリーが否定している最中、不意に彼は言葉を途切らせた。
何事かと立香がビリーを見れば、彼は真剣な顔で山道の伸びる先を見ている。
いや、ビリーだけではない。ジェロニモとライダーもまた同様の表情で山道の先を睨んでいた。立香の背を悪寒が走る。
『先輩、大変です! 先輩達のいる山道をこちらに向かって強大な魔力が向かってきます。これは――』
切羽詰まった調子のマシュからの通信。同時に遠方から微かに地を鳴らす音が聞こえてくる。
膨れ上がる魔力。
カタカタと小石が揺れる程度の振動が次第に大きくなっていく。
山道の上から土埃をあげ、もの凄い勢いで何かが降りてくる。
煌々と光る。赤く、大きな大群。
『これは間違いなく宝具です!』
『こちらが迎え撃つ体勢を整える前に、遠隔で使用できる宝具を使ってきたか! この山道は一本道、だからって道ごと吹き飛ばす気か!?』
忌々しげにダ・ヴィンチが叫ぶ。彼女の言うとおり、迫り来る宝具に対応するには致命的なまでに時間が足りない。
そんな立香らを嘲笑うかの様に轟音をあげ、近づく何かの正体が漸く判明した。
それは牛の大群だ。
炎を纏った牛の大群が嘶き声を上げながら山道を立香らの方に向かって駆け降りてくる。
「火牛計……!」
その光景に覚えか、あるいは知見があったのかライダーが呟く。
「皆、横道に逃げ込め!」
ジェロニモの叫びが烈火の怒濤に呑み込まれた。
山道は一瞬にして紅蓮の波が蹂躙する。
最終更新:2018年02月28日 00:11