第3節:三首竜王決戦(2)


「そぉれ!」

 剣戟。
 愛竜暴君――――『ブリタニアのエリザベート・バートリー』が振るう槍が、縦横無尽に荒れ狂う。
 さながら暴風。
 ヤーノシュ山から吹き荒れる、真紅の竜の大旋風。
 竜種の膂力で振り回されるそれは、一撃で地形を削り取るだけの破壊力を内包する。

 それを真っ向から迎え撃つは、魔剣士佐々木小次郎。
 純粋な剣術の技量であれば、比べるべくもなく。
 されど一撃一撃が大槌を想起させるエリザベートの攻撃は、中々反撃の糸口を与えない。

 あるいは、一瞬の隙をついて反撃に転じようとしても――――

「くっ……!」
「よくやったわ、親衛隊!」

 ――――その隙を、死霊の魔力弾やスケルトンの弓で潰されてしまう。
 放たれた魔力弾を切り払い、再びエリザベートの猛攻を受けることとなる。

 統率された軍隊。
 ただそれだけで、これほどにも脅威になる。

 攻め込もうにも、攻め込めず。
 故に、小次郎は受け手に甘んじていた。甘んじざるを得なかった。
 一合一合が大暴風。
 それを受けるだけでも、小次郎の技量のほどが伺い知れる。
 ……本来であれば、ここから切り返して一撃、なのだが。

「小次郎の支援をしないと……!」

 当然、立香たちもただそれを見ているだけではない。
 少しずつ、周辺の死霊やスケルトンを減らすべく攻撃を続けているのだが……これに専念もできない。

「そうは言うが、この状況ではね……!」

 戦場に生えていた樹の陰から援護射撃を行うホームズが、苦々しげに呻く。
 銃声、銃声、銃声。
 三発の弾丸は見事死霊の脳天を貫き、霧散させ――――即座に返ってくる無数の矢を前に、名探偵は慌てて樹の陰に隠れた。

 矢の主はスケルトンの軍団――――ではない。

 騎士だ。
 武士だ。
 そしてスケルトンだ。

「どうにか愛竜暴君を引きずり出せたはいいものの、状況はあまりよくありませんな……!」

 ――――なぜならここは、戦場の只中なのだから。
 隙を見せれば、他の陣営が即座に攻撃を仕掛けてくる。
 小次郎とエリザベートの戦闘にも、絶え間なく矢が放たれていた。
 彼らはそれを交わし、弾き、払い、エリザベートに関しては時折受け止めて、対処しながら切り結んでいる。

 そしてそれもまた、小次郎が攻めあぐねている理由のひとつだった。
 エリザベートはその耐久力……恐らく『戦闘続行』スキルも影響している……により、ある程度の被弾を無視して攻撃してくる。

 だが、小次郎の方はそうはいかない。
 矢が刺さればそれだけ動きは鈍り、隙を晒すことになるだろう。
 もとより、燕を相手に刀を振り続けた男。
 乱戦の作法など、彼が知る由もないのだ。

「よいしょっ!」

 エリザベートの竜骨槍が、力任せに地面に叩きつけられた。
 小次郎は素早く後ろに下がってそれをかわすが、土煙がもうと噴き上がった。
 一瞬、二人の視界が閉ざされ――――周辺からも、認識できなくなる。

「好機――――!」

 これは、千機一遇だ。
 小次郎は心眼にてエリザベートの位置を捉え、視界に頼らぬままに切り捨てることができる。
 土煙に隠されたこの状況なら、外からの横やりも無い。
 自ら噴煙を巻き上げたその迂闊、呪いながら果てて行け――――そう、小次郎が踏み込んだその瞬間。

「――――ダメだ、小次郎!」
「!」

 マスターの叫びを聞き、咄嗟に小次郎が軌道を変える。
 前ではなく、後ろに。
 立ち込める土煙の外まで一息に飛び出し――――次の瞬間、土煙が爆ぜ飛んだ。


「『Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!』」


 地形が抉れ飛び、周辺にいた雑兵たちが陣営の区別なく弾け飛ぶ。
 土煙の中から現れたのは、槍を口元にあてがい上機嫌に叫ぶエリザベートの姿。
 無差別の“音波攻撃(ソニック・ブーム)”――――エリザベートの『竜の吐息(ドラゴンブレス)』。
 竜種の血を引く彼女の叫び(シャウト)は、全てを破壊する魅惑の美声。

 素早く後退したことが幸いし、小次郎の被害は微少だ。
 風圧に和装をはためかせながら、静かに物干し竿を構えなおす。

 今のは危なかった。
 エリザベートの戦闘方法を熟知している立香の指示が無ければ、直撃を喰らっていただろう。
 そうなれば、もはや剣術技量がどうこうという話ではなくなってしまう。

「竜の類はフランスであらかた味わい尽くしたと思っていたが――――いや、まさかあの小娘がこれほど愉快な使い手とはな」

 小次郎の顔に笑みが浮かぶ。
 エリザベートは剣士ではなく、武人ですらない。
 それでも――――彼女は竜であり、即ち怪物だ。
 斬るに値する価値がある。小次郎はそう判断した。

「あら、ありがとサムライ。声援とファンレターはいくらでも受け付けてるわ」

 それを愉快げに笑い返しながら、エリザベートは再び槍を構える。

 ――――――――同時に、彼女の周囲で霧散したはずの死霊やスケルトンが、再び起き上がる。

「だから――――次のナンバーでイかせてあげる! 行くわよブタども!」

 エリザベートの笑みが、サディスティックに歪んだ。
 もとより死者。
 もとより亡者。
 ただ打ち倒すだけでは、その“死”を断つことは敵わない――――!



「……まずいな」

 再び切り結ぶ小次郎とエリザベートを見ながら、立香は奥歯を噛みしめた。
 戦場は、こちらの不利に傾いている。

「むぅ、ここはやはり吾輩が加勢に……」
「ごめん、ドン・キホーテは俺を守って! 死んじゃう!」
「むむむっ! そうまで言われては仕方ない。若き騎士を守るのも、熟練の騎士の役目であるからして!」

 現在、立香とドン・キホーテは主戦場から少し離れた場所から、サーヴァントたちに指示を飛ばしている。
 ドン・キホーテはまだまともな戦闘に耐えられるほど回復していない。
 切り札である彼を無暗に危険に晒さないため、立香が重しとなって戦場の外に留めている。

「しかし実際、キリがないね……!」

 一方ホームズは、前述の通り樹の裏から支援射撃だ。
 撃っては撃ち返され、一進一退の銃撃戦を繰り広げている。
 その狙いは極めて正確で、確実に敵を減らしているが――――死霊軍は復活してくる以上、その場しのぎにしかならない。

「ここはひとつ、勝負に出る必要があるかもしれませんな!」

 そして残る弁慶は、迫りくる鎧武者を相手に大立ち回りを繰り広げていた。
 ドン・キホーテを戦わせたくない以上、彼が本当の護衛役だ。
 大薙刀を振り回し、雑兵たちをなぎ倒す。

 ……騎士や飛竜たちは、踏み込んでこない。
 騎士が遠巻きに弓を繰り出すだけで、白兵戦の距離にまではやってこない。
 だから弁慶が相手取っているのは、蛇竜宮司の配下たる武士たちだ。
 彼らはこの、英霊たちが跋扈する戦場に、恐れることなく飛び込んでくる。

 ――――否、何かに怯えながら、飛び込んでくるのだ。
 それは死の恐怖ではなく、“ここで英霊に挑むことより恐ろしい何か”に怯えながら。
 あるいはそれは、蛇竜宮司……武田信玄のカリスマが成せる行軍か。
 恐怖と畏怖によって統率された軍勢が立香たちに迫り、小次郎への助太刀を許さない状況だ。

「南ァ無ッ!」

 それを、弁慶は仁王に構えて全て真っ向からなぎ倒している。
 一体何人の武士を屠ったことだろう。
 まさしく修羅たる武蔵坊。
 大薙刀の冴えは、一撃一撃が竜の爪が如く。
 エリザベートにも劣らない剛力が、立香たちを守っている。

 ……だが、それだけではいけないということも、誰もが理解していた。
 このままでは、押し切られる。
 なにせこちらの戦力は、立香とドン・キホーテを除けばサーヴァント三体でしかないのだから。
 一騎当千が三騎いたとして――――四千、五千という軍勢には敵わない。

「勝負って、何を!」

 だから、立香は弁慶に問うた。
 この状況を覆せる一手。……検討はつく。
 サーヴァントが持つ、自らの伝承に基づく必殺の一。
 貴き幻想――――――――固有の宝具。

「ホームズ殿! 暫し時を稼いでいただけるか!」
「私がかい!? ……仕方ない。私は頭脳労働担当なのだがね!」

 弁慶がひと薙ぎ、雑兵を片付けると、ホームズが入れ替わり前に立つ。
 彼の手には銃と、ステッキ。
 ホームズは優れた頭脳を持ち、音楽の才能を備え――――また、ボクシング、バリツ、杖術など、様々な武術に精通した男でもあった。
 例えアーチャーのクラスで現界しても、それらの技は持ったままなのだろう。
 名探偵は剣のように杖を構え、絶え間なく迫りくる武士たちに睨みを利かせる。

「悪いが、あまり長くは持たないよ!」
「結構! 然らば念仏を唱え申す!」

 ステッキの一撃が武士の首を打ち据え、銃撃が心臓を射抜き――――その後ろで、弁慶の魔力が増幅する。
 立香の中から、魔力が吸いだされて行く感覚。
 吸いだされた魔力が、弁慶の中に注ぎこまれて行く感覚。
 注ぎ込まれた魔力が、練り上がり形となっていく感覚!

 薙刀の石突をしっかと大地につけ、左手を略礼にて念仏を唱える不動尊。
 これなるは武蔵坊弁慶第一の宝具。
 仙人として、仏僧として、彼が身に付けた即身成仏の大功徳。
 弁慶の背後に、複雑な曼荼羅が浮かび上がる。

「――――――――小次郎! 離れて!」

 これから起こることを理解した立香が、叫ぶように小次郎に警告した。

「承知ッ!」

 気合い一閃、エリザベートの横薙ぎの一撃を地面に叩きつけるように弾きながら、小次郎は俊足にて距離を取る。
 道が空いた。
 弁慶の前には、無数の敵が蠢くのみ。
 真名を開放する。
 彼の持つ宝具を解き放つべき、真名という鍵が明かされる!



「――――――――――――――――――――『五百羅漢補陀落渡海』ッ!」



 それは遊行聖の大行列。
 浄土を目指す大行進。
 全てを押し流す五百の羅漢。

 弁慶の背後に浮かび上がった巨大な曼陀羅から、無数の棺桶が飛び出した。
 棺桶――――否、船だ。船なのだ。
 これは船に封じられ浄土まで旅する荒行、補陀落渡海。
 数多の僧の魂が、濁流の如く戦場へと押し寄せる。

「ちょっ、なによこれぇ!」

 慌てたのはエリザベートだ。
 迫りくる船の群れ。明らかに尋常のそれではない。
 対抗しての宝具展開――――否、間に合わない。
 それでもせめてとマイクを握り、腹式呼吸で大きく吸って。


「『Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!』」


 歌姫の絶唱が、補陀落渡海に対抗する。

 ――――そして実際、それは拮抗した。
 エリザベートが持つ、竜種由来の対魔力も影響したのだろう。
 補陀落渡海はエリザベートの歌声に足を止め、彼女を避けるように流れていく。
 羅漢の群れが生者を浄土へと押し流す、強制成仏宝具。
 強力な宝具には違いないが――――直接的な攻撃力をもたないため、このように抵抗されてしまうことは珍しくない。

「――――よしっ! もう、ビックリしたじゃない! サプライズは事務所を通してちょうだい!
 まっ、所詮は無駄な抵抗だったみたいね! このスーパーアイドルにこんな技が通じるわけないもの!」

 数瞬の後、補陀落渡海は涅槃へと旅立ち、消滅した。
 もとより一方通行の旅路の再現。
 五百の羅漢は過ぎ去るのみで、過ぎ去ってしまえば何も残らない。

 ――――――――そう、何も残らない。

「否――――確かに貴殿には通じなかったが、拙僧の目論見は果たされたようだ。南無」
「はぁ? って――――――――」

 慌てた様子で、エリザベートの視線が周囲を巡る。

 ――――いない。

 誰もいない。
 死霊も、亡者も、スケルトンも、武士や騎士でさえ!

「ま、まさか――――みんな帰っちゃったの!?」

 『五百羅漢補陀落渡海』は、全てを押し流し強制的に成仏させる宝具。
 つまり――――この宝具の真の狙いは、周囲の雑兵の一掃。
 エリザベートは補陀落渡海をしのぎ切った。
 だが、周囲の雑兵はそうはいかない。
 遠巻きに眺めていた連中はともかく……周囲の雑兵は、大半が羅漢と共に浄土へと旅立ったのだ。

 念仏である以上、死者の類には効き目は抜群。
 成仏した以上、死者が蘇ることはない。

 もはやエリザベートを守る親衛隊はいなくなった。
 遠巻きに矢を射掛ける騎士や武士はまだいるが、この程度ならば無視できる。
 そして、彼女を守る親衛隊がいなければ――――

「――――終わりだ、愛竜暴君。その首頂戴する」

 ――――――――三騎のサーヴァントに押し勝てるほど、エリザベート・バートリーという英霊は規格外ではない。

「…………嘘よ」

 小次郎、弁慶、ホームズ。
 後方には、ドン・キホーテと立香。
 五人の男を前に、愛竜暴君――――エリザベート・バートリーは、呆然と呟いた。

「嘘よ。嫌よ。ふざけないで。私の歌を、私の声を、聴く相手がいなくなるなんて――――認めない。私は認めない」

 からん、と槍を取り落とした。
 一歩、二歩と後ずさり、鋭い爪が自らの頭を掻きむしる。

「私はアイドルなの。アイドルなのよ? だから歌い続けるの。誰もが私の歌にひれ伏すの。
 認めない、認めない、認めない。ねぇ、私を一人にしないでよ……!」

 乱暴に掻きむしられた紅色の頭髪が、より紅い血に染まっていく。
 自分の爪で、自分の頭を傷つけている。
 慟哭と共に、少女の頭痛が加速する。

 ……彼女は、エリザベートは、立香がよく知るサーヴァントだ。
 この特異点においては、確かに敵だったが……その人となりは、彼女が抱えている歪みは、よく知っている。
 だから……だからこの慟哭は、重い。
 重く立香の胸にのしかかる。
 サーヴァントたちは、お構いなしと得物を構えてトドメを刺そうとしていたが――――立香はどうしても、このエリザベートを倒すことに乗り気にはなれなかった。

 だが、必要なことだ。
 彼女がこの特異点において、民を虐げ暴れまわる愛竜暴君である……という事実は変わらない。
 彼女を倒さなければ、この特異点が解決へと進まないことは変わらない。
 彼女が、立香たちカルデアのことを覚えていないことも、変わらない。

 倒すしかない。
 せめて、その最後を焼き付けようと、立香が彼女をしっかりと見据えたその時――――――――違和感を、感じた。


「一人はイヤ、イヤなの――――――――――――ねぇ、助けて、“旦那様(プロデューサー)”ッ!」


 轟音。
 どこから?
 背後。
 遠く。
 遠巻きに様子を伺っていた騎士や飛竜が、何者かに惨殺されている。
 それらを惨殺した何者かが、一直線にこちらに向かって飛び込んでくる。




「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■――――――――――――――――ッ!!!!」




 ――――――――それは、黒い騎士だった。
 漆黒の全身甲冑に身を包み、興奮からか、白い吐息を兜のスリットから漏らし。
 白い――――白熱化した杭のようなものを振り回し、一目散に戦場を駆ける黒い弾丸。

 ――――――――あれは、マズい。
 強い、というわけではない。
 あの狂戦士から感じる圧力は、確かに強烈ではあるが規格外というほどではない。
 仮に大英雄ヘラクレスに比べれば、大した相手ではないと断言してもいいだろう。

 だが――――あの英霊は、マズい。
 兜のスリットから覗いた爛々と輝く赤い瞳が、真っ直ぐ見据えているのは――――エリザベートだ。

 執念だ。
 妄念だ。
 狂愛だ。
 正気を捨ててなお焼き付いた執着が、あの英霊を狂戦士として成立させている。

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■――――――――――――ッ!!!!!」
「っ、マスター!」

 まだ距離がある。
 その油断が命取りになる。
 黒騎士は手に持つ杭を振りかぶり――――投げた。
 湯気を上げて白熱する杭は、容易に音速を超えて飛来する。
 それを小次郎が切り払い――――その後ろから、さらに三本。

「■■■■■■■■■■■■■■■――――――――――――――――ッ!!!!!!!」

 次々と、絶え間なく杭が投げつけられる。
 その一つ一つがまさしく流星、まさしく弾丸、まさしく砲弾。

「ぐっ……! 退がるか……!」

 小次郎が、弁慶が、その投擲を得物で弾くも、しかし一撃の威力が冗談ではない。
 このまま投擲の雨を受け続けるのは、うまくない。
 武人たちはそう判断し、立香を抱えて他のサーヴァントと共に距離を取る。
 すると投擲が止み……黒騎士が、エリザベートの隣まで馳せ参じた。

「■■■■■■■■■■■………………」
「旦那様(プロデューサー)……! 来てくれたのね!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」
「流石、私の旦那様(プロデューサー)! 親衛隊長とスポンサーを兼任してるだけはあるわ!」

 どういうポジションだそれ……と、突っ込む余裕もない。
 黒騎士が杭を構え、エリザベートを守るように立香たちの前に立ちはだかる。
 白熱する杭の熱量が空気を歪めた。

 改めて、小次郎が、弁慶が、ホームズが構えを取る。

「……もう一人の、サーヴァント」
「ああ……彼が、愛竜暴君の騎士。純粋な白兵戦闘力で言えば、この特異点随一の狂戦士」
「なるほど。それは……胸が躍るというものよ」

 黒騎士と姫が並び立つ。
 両者の手には、槍に似た得物がひと振りずつ。
 狂戦士の赤い瞳が、立香たちをゆっくりと見渡した。

 ――――――――――――よくも、エリザベートを傷つけたな。

 言葉よりも雄弁に、瞳が憤怒を語っている。


「さぁ――――アンコールライブを始めましょう。スポットを当てなさい!」


 ――――緊張が戦士たちを包む中で、場違いに明るい姫の宣言が、戦闘開始の合図となった。



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最終更新:2018年03月20日 23:44