出発プレリュード

【特異点、ですか】

カルデアの中枢にてそんな会話をする。
横には後輩たるマシュ・キリエライト。
前には眼鏡をかけた美女(美しい女性の姿をした人型と言う意味。空を飛ばないものを指す)
右斜め前にはロマニ・アーキマン。

私たちの周りでは職員たちがパタパタと走り回り――――まあ、いつもの光景と言えば光景だった。

「その通りだ□□□。次の特異点が見つかった。」
「まあいつも通りそこにレイシフトして聖杯を回収しようって言う話さ。」
「ただちょっといつも通りじゃないところがあって――――」

眼鏡をかけた美女(美しい女性の姿をした人型と言う意味。空を飛ばないものを指す)がいつも通りの説明を行う。

いつも通りにいつも通りじゃない歴史の歪みを見つけ、いつも通りじゃないイレギュラーを発見し、いつも通りこちらに伝える。
世界を救う作業にルーチンワークは存在しない。とはいえここまでイレギュラーが続けば慣れないことをすることにも慣れてくる。
脳裏に巡るは今までの思い出―――――

【わかりました、行ってきます】

説明を聞いて、あとは臨機応変だ。どの道覚悟を決める以外にできることなどないのだから。
眼鏡をかけた美女(美しい女性の姿をした人型と言う意味。空を飛ばないものを指す)もそのことはもう分かっているのだろう、
「流石□□□だ。」などと言いレイシフトの準備を進めていく。

さて、レイシフト――――カウントダウンが開始される。
眼鏡をかけた美女(美しい女性の姿をした人型と言う意味。空を飛ばないものを指す)が言うには今回のイレギュラーは、3つ。

『3』

場所が日本の九州北部――――
時代的にも単なる国と国との戦争があっただけであり、歴史を変え得るほどのものではないはず、とのこと。

『2』

魔神柱の反応らしきものもない。
そうであると言うのに魔力反応が異常に高く、淀んで凝り固まっているとのこと。

『1』

つまりこれは我々の事件、魔神柱とは関係のない事態。
たまたま今回の事件と連動して発生した他の特異点とは孤立してる一つの独立した現象ではないか――――とのこと。

『レイシフト、スタートします――――』

さあ突如空に放り出されることすらあるのがレイシフトだ。何が起きようと驚かぬように覚悟だけはしておこうか――――


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最終更新:2018年03月17日 23:57