第1節:来るべき世界

「……う、うん……?」

 しゅうしゅうと音を立てて煙が上がる中、藤丸立香はゆっくりと目を開けた。
 最初に感じたものは「暗い」であり、ついで「息苦しい」、そして「うるさい」だった。
 足元にはアスファルトがある。耳に飛び込んでくるのは、歯車や機械が噛み合って動く駆動音。
 そして轟々と吹き出す排気ガスの臭いは、彼女にとって慣れ親しんだものだ。
 外界から隔離されたカルデアでは縁遠い、どこか懐かしささえ覚える、紛れもない「都市」の空気。

「と、此処がベルリン? でも……」

 かつての特異点探索においてダ・ヴィンチちゃんから与えられたマフラーを口元に引き寄せ、立香は立ち上がった。

 暗いのも当然だ。
 ビルの谷間の奥底から見上げる空は暗く、黒く、チカチカと遠くに星が瞬いて見える。
 街に人影がないのも道理で、今はきっと深夜遅くなのだろう。
 ほら、通りに掲げられた時計も、じきに夜の十二時を告げようとしている――……。

『ち、違います、先輩! 現地時間では、もうじきに正午です!」
「え……」

 通信に飛び込んできたマシュの声に、立香は思わず呆然として周囲を見回した。
 おかしい。
 いくら何でも、昼前の街にしては静か過ぎる。
 それに――そうだ。

「え、1927年のベルリンって……」


 立香は、自分の目にしているものが信じられないと言った風に、周囲を見回した。

        ・・・・
「……こんなに、栄えてたの?」

 そうだ。おかしいといえば、最初からおかしかった。

 頂が見えぬほど高い高層ビル――摩天楼。
 完全に舗装された道路には、見たこともないほど洗練された自動車が幾台も止められている。
 それに見上げた先、きらきらと蜘蛛の糸のように煌めくあれば、ガラスのチューブではないか。
 そこを列車が目にも留まらぬ速度でぎゅんぎゅんと行き交っている。
 これでは、まるで、古臭い21世紀、思い描かれた来たるべき世界そのものではないか――……!

『……いえ、確かにベルリンは大都市で、ドイツ国内電気産業の大半がこの街に集約していました。
 ですから戦争賠償金の支払いがあってなおエレクトロポリスと呼ばれるほどに栄えた大都市です。
 しかし1927年といえば第一次世界大戦の直後……第四特異点から、まだ40年も経過していません』
「ロンドンかぁ。バベッジおじいちゃんの灰燼世界だって、こんなのは考えてなかったろうね」
『先輩、これは明らかに異常です。気をつけてください。此処はもう、既に完全な特異点と化しています!』
「うん。気をつけるのはいつもの事だから、良いんだけど……」

 緊迫した生真面目な後輩の言葉に頷きながら、立香は口元にマフラーを引き寄せた。

「排気ガスのせいかな? ちょっと息苦しいや。カルデアは、空気がすっごく奇麗だったから」
『はい、そうですね。私もまだ街の空気は嗅いだことが……ウルクはすごく賑やかでしたけれど、自然も多かったですし』
「とにかく、人を探そう。誰かに会って話を聞かないと。あとどこか休める場所に、召喚サークルを――」

 と、立香が歩き出そうとした、その時だった。

 大通りに掲げられた時計の針が、がちり、がちりと動いてピッタリ12時を指し示し、大きくベルが鳴り始める。
 立香が「わ」と驚いて立ち止まったのと同時に、次々と通路のシャッターが開いて大勢の人々が吐き出されてきた。
 その数と言えば本当に大勢としか言いようが無いほどで、人が河を流れる水のように歩道へ溢れていく。

『先輩、第一住民発見です!』
「にしたって、これは……すごいよ!」

 人の波だ。一糸乱れぬその有様は、行進と言っても良いだろう。
 建物から次々と整列して退出してきた人々は、きっかり歩道を半々に分けて、すれ違うように交差していく。
 皆一様に立香の戦闘服と似たような、身体にピタリとフィットしたジャンプスーツを着込んでいる。
 雑踏に押し流されそうになった立香は、大慌てで通りから身を退けた。

「や、山手線の通勤ラッシュみたいだ……!」
『噂に聞く東京都民の試練というものですね。バンジージャンプと同様の成人の儀式だとか……』
「ちょっと違うけど、そんなとこ。よし、話しかけてみよう! すみませーん!」

 立香は元気よく手を振りながら、ちょうど近くを通り抜けようとしていた一団へと声をかけた。
 今まで幾つもの特異点を駆け抜けてきた来歴は伊達ではない。
 見知らぬ土地、見知らぬ人への最初の声掛けなど慣れたものだ。

「あ、あれ……?」

 しかし、誰も応じようとはしない。
 ちらりと一瞥をくれただけで、誰も彼も黙々とした調子で歩き続けていて、此方をまるで気にしない。
 それはさながら道端にいるホームレスを見るような、いっそ慈悲深いまでの無関心に似ていた。

『無視されてしまいましたね……』
「あんまり無かった反応だなぁ……。魔術とか、催眠術とかの影響ってありそうかな、マシュ?」
『魔術による操作などはされていないように思えます。ただ、観測機が安定していないので、断言は……』
「そっか……」

 会話を交わしながらも、立香は肩を上下させて喘ぐように息を吐く。
 どういうわけだろう。やはりカルデアや、他の特異点の空気に慣れすぎたのだろうか――?

『先輩、どうしました? バイタルサインがやや安定しないようですが……』
「なんかちょっと、息苦しくて」
『ゆっくり確実に行きましょう。まだ特に緊急事態ではなさそうですし』
「そうだね。今までの特異点ってついた途端に戦闘だ!っていうのおおかったし、たまには――……わ!」

 言った傍から蹴っ躓いて、バランスを取ろうとした立香はどたりとアスファルトに尻もちをついた。
「いたた」とお尻を擦りながら手を伸ばした先には、何かぐにゃりとした柔らかい感触がある。

「あー、もう、なんだろ。ゴミとかなさそうな感じだったのに……」
『せ、先輩! 違います、それ、ゴミじゃなくて――……!』

 ――人の、死体です……ッ!

 マシュの切迫した声に、立香は「ひゃあっ!?」と十代の女子さながらの悲鳴をあげて飛び退いた。

「し、死体? こんなところで……!?」
『お、落ち着いてください、先輩! どうやら、射殺されたようですね。……ひどい』

 確かに、死体だ。
 英霊同士の戦いを間近に、戦争の真っ只中に身を投じ、強大な怪物にだって挑んだが、これは死体だ。
 若い女性の死体――立香はバクバクいう心臓をぎゅっと押さえるように手を当て、周囲を見回した。

「え、あわ、わ……! お、お巡りさん! お巡りさん!」
「なんだ、何の騒ぎだ!!」

 途端に通りの向こうへ黒塗りのパトロールカーが停車し、バタバタと人が飛び出してくる。
 黒い制服制帽へ威圧的にベルトを巻いた、まさに「警察官」という象徴のような姿に、立香はほっと息を吐いた。

『警察の動きが早いですね。都市機能が麻痺しているという事ではないようです』

 どうやらマシュも同じ様子で、表情にはやや安堵の色が見られる。
 立香は駆けつけた警官へ「すみません」と声をかけてから、すぐ足元に横たわる女性を指差した。

「ここで、女の人が殺されてて……!」
「なに? ああ……そんな事か。その程度のことでいちいち仕事を放棄するんじゃあない!」
「そんな事って……!」

 信じられない言葉を聞いた。
 立香は思わず通信映像のマシュと顔を見合わせたが、マシュも呆然とした表情を浮かべている。
 そしてそんな事は警官にとって関係ないらしく、彼は威圧的に腰の警棒を手に取り振り上げた。

「貴様どこのセクトの『手』だ! 担当部署を述べよ! 監督不行き届きを報告しなければなるまい!」
「せ、セクト? 『手』?」
「怪しいな……。貴様、さては思想犯か!」

 まさか「未来世界のカルデアという場所から人類史を修正に来たのです」などとも言えない。
 とにかく何か言おうと口を開いた立香は、直後に自分へ振り下ろされた警棒から慌てて身を翻した。

「わぁっ!?」
「おのれ、貴様! 抵抗するか!!」
「フォーウッ!!」

 続けざまに振り下ろされた警棒は、すかさず横から飛びかかったフォウが叩き落とす。
 手を引っかかれた警官が「ぎゃあっ!」と声を上げてたじろいだ。

「わ、わ、わ……!」
『先輩、マズいです! 状況はあまり把握できませんが、此処を離れましょう!』
「フォウ、フォーウッ!!」
「わ、わかった!」
「待て! くそ……思想犯だ! すぐに応援を呼んでくれ!」

 背後で無線機へ警官ががなりたてる声を聞きながら、立香は走った。
 だがしかし、それもほんの数秒のこと。
 まだ大した距離も走っていないのに、まるで全力疾走した後のように苦しく、はぁ、はぁ、と息が上がる。
 前にヘラクレスに追い掛け回された時だって、こんなには辛くなかったように思う。
 はひ、はひ、と呼吸が切れ切れになり、息も絶え絶えに這いつくばるまで然程の時間はかからない。

『せ、先輩! どうしました!? 大丈夫ですか!?』
「ご、ごめ、マシュ……、ちょ、息……で、きな……っ」
『む……! そうか、立香ちゃん!』と、通信画面にダ・ヴィンチちゃんが割り込んだ。『マフラーだ、マフラーを外したまえ!』
「はえ……?」
『その特異点は異様に魔力濃度が低い! ゼロに限りなく近い!
 君も端くれとはいえ魔術師で、ましてや常に英霊が傍にいて神秘に触れている。
 魔力が薄い状態で魔力遮断のマフラーを巻いていては、高山でマラソンをするようなものだ!」
「そ、そか……これ、取れば……」

 立香は覚束ない手つきで、もたもたとマフラーを緩めた。
 途端に吸い込まれる空気を肺一杯に取り込んで立ち上がったところで――……

「トルチョックだ! トルチョックしろ!」
「ぅあッ!?」

 がつんと頭に警棒の一撃を受け、また地面に叩き伏せられた。

『先輩!? ――先輩ッ!?』
「っ、う……」

(き、効いたぁ……)

 ぐらぐら、ずきずきする頭を押さえて立ち上がろうとすると、手指の先にぬるりとした感触があった。血だ。
 ひどい目、大変な目にもあってきたけど、こういう直接的なのは珍しいなぁ。
 他人事のように思っていると、またがつんと強かに打ち据えられ、物理的に息が詰まって「ひゅっ」と悲鳴が漏れた。
 気がつけば応援の警官が彼女を取り囲んでいて、何人いるかを確かめる間すら与えられずに警棒が振り下ろされる。

「ぃ、っぎ……ッ!?」
「手こずらせやがって……。構わん、"101号室"でルドヴィコ療法にかけて叩き直してやる!」

 その時、周囲を行き交う人々の顔がさっと強張ったのを、朧気に霞んだ視界の中で立香は認めた。
 101号室。101号室だって? ルドヴィコ療法……。可哀想に……。助からない……。
 人々が口を開いたわけではない。
 だがしかし、その2つの単語に関する病的なまでの恐怖が、立香にまで伝わってくるようだった。

(立たないと――……逃げないと……)

 苦痛自体は大したことではない。痛いし、苦しいけれど、それだけだからだ。
 だから彼女は立ち上がろうとした。こんな所で倒れてなんかいられない。
 手を突いて、額と鼻からポタポタと垂れる血でアスファルトを汚しながら、顔を起こす。膝に力を込める。
 耳がきぃんと遠くなって、マシュが声高に叫んでいる声も聞こえない。視界には警棒を振りかぶる警官の姿。
 次の一撃はきっと意識を刈り取るだろう。それは彼女の気合とかそういうものではなく、生物としての限界だ。
 だから彼女は迫りくる打撃をこらえるべく、ぎゅっと歯を食いしばり――……

「ちょいとそいつァ紳士的じゃねえなァ……!」

 ――酷くドスの聞いた声と、拳銃の轟音とがそれを阻んだ。

 ガァンッと鋭い銃声は狙い違わず振り上げられた警棒、それを握る手を撃ち抜いて、警官に「ぎゃっ」と悲鳴を上げさせた。
 ふらふらと立ち上がった立香が見た先には――巨大な、黒い影。

「て、鉄人……?」

 そう、それは鎧の男だった。

 鉄兜を被っていた。篭手を身に着けていた。鎧を纏っていた。
 薄汚れたコートを羽織り、手には無骨な拳銃を携えた、鋼鉄の射手だった。

 警察官たちは――撃たれた者は血の滴る手を押さえ――苦々しげに、殺意すらこもった目で男を睨みつける。

「貴様 またしても貴様か! 時代遅れの追い剥ぎ強盗風情がッ!」
「そうとも! いつだってこの俺よ! 参ったかバァーカッ!!」

 どう見ても不格好。
 口調も、見かけも、そのあり方も。
 この洗練された未来都市において、明らかに異端。
 つまり――意味するところはただひとつ。

『先輩、その人は……!』
「わかってる。……うん、サーヴァントだ……!」
「おう、嬢ちゃん。立てるか!」
「なん……とか!」

 額は割れてる。鼻血も出てる。頭は痛い。息は苦しい。
 それでも大丈夫。まだ行ける。こんなの何だ。円卓騎士団に比べたらなんてことない!

「よぉし、上出来! そこを動くんじゃねえぞ、ちょいで片付けてやっからよ!!」
「構わん、こいつもトルチョックしてやれ!!」
「はッ! やってみな!」

 そして戦いが始まった。
 警棒を振りかざし、銃を構え、雪崩を撃って襲いかかる警察官たち。
 それを鋼鉄の射手――アーチャーは両足を開いて地面を踏みしめ、真っ向正面から迎え撃った。

 銃が唸る。鉛玉が飛ぶ。警棒が肉を叩く。血が飛ぶ。

 それはかつて肩を並べて戦った、あのビリー・ザ・キッドのような華麗な銃捌きではない。
 立香が見てきた、様々なアーチャーたちの洗練された戦い方とは比べるべくもない。
 どちらかといえばナイチンゲールが思う様ピストルをぶっ放すのに似た、極めて乱雑な射撃だった。

 しかし、見るべきはそこではない。

 この鋼鉄のアーチャーは、一歩も退かなかった。
 立香を背にかばって立ちはだかり、全身に銃弾を浴び、幾度警棒で殴られたろう。
 それでも彼は、ほんの僅かにさえ後退しない。
 足を止めて真っ向からの銃撃戦――それでいてこの男は、負ける気など微塵もないのだ。
 それはかつて大盾を振るっていた後輩の後ろ姿にも似て――もちろん彼女はこんなに無骨ではないが――立香には一目でわかった。

 この人は、良い人だ。

「……ッ、あ!」

 なら、もう黙って見てなんかいられない。
 こう見えて藤丸立香は、決してただ、守られるだけのマスターなんかではないのだ。
 呼吸を整え、体内の魔力の循環を意識する。大丈夫、魔力の薄い時代でも、自分が持っているそれは変わらない。
 指を立てて構えて、狙い定めて、引き金を――

「ガンド……ッ!!」
「ぎゃッ!?」

 ――弾く。
 魔力の弾丸が乱れ飛んで、今まさに鋼鉄のアーチャーへ飛びかからんとした警官が硬直する。
 すかさずそこへ銃撃が放たれ、その警官はもんどり打って吹き飛んだ。

「く、糞! ひけ、ひけッ!」
「もっと応援を呼ぶんだ!!」
「はッ! 何人来たって変わりゃしねえよ、バァーカ!」

 捨て台詞を吐いて逃げ出す警官へ、アーチャーは罵声を浴びせ、しかしそれ以上追わずに銃を納めた。
 戦闘終了だ。
 立香はふぅ、と息を吐いた。頭はズキズキするけれど、なんとかなった。

「あ、あの、ありがとう。えっと……アーチャー?」
「あぁ?」

 おずおずと声をかけると、ぎろりと睨まれた。鉄兜越しでも凄い目つきの悪さなのがわかる。
 けれど物怖じしないのが藤丸立香の良いところだ。
 彼女はにこりと――意識せず、本心から――笑みを浮かべた。

「助かったよ。それに、すごいね。誰も、殺してないでしょ」
「あー……」

 鋼鉄のアーチャーは何ともいえない声を出し、「大したこっちゃねえよ」とぶっきらぼうに言った。

「まあ、峰"撃"ちだよ、峰"撃"ち」
「銃で!?」
『銃でもできるんですね、先輩!』
「いやできないよ!?」

 峰打ち至上主義の後輩へ思わずツッコミを入れると、途端にズキリと頭が疼いた。

「い、イタタ……」
「あーあー……。また随分とこっぴどくぶん殴られっちまったな」
「フォーウ……」

 ぐいと無骨な手が髪をかき分けて、鉄兜が立香の顔を覗き込む。
 そんなにひどいのだろうか? 見えていないせいで不安になって、ちょっと泣きそうになる。
 女の子の顔なのだ。傷なんか残ったら困る。とても困る。
 フォウが慰めるように頬を舐めてくれたので、「ありがとね」と軽く頭をなでてあげた。

「しゃあねぇな。ついてきな。お医者の先生を知ってっからよ。手当してもらえや」
『あ、あの、すみません! 盾サー界の一人として、ぜひともお名前をお伺いしたいのですが……!』
「あぁ?」

 なんだよ盾サーって。鋼鉄のアーチャーは露骨に不機嫌そうな声を出し、立香は慌てて言った。

「えと、ごめんね。この子、あたしの後輩で、盾とか鎧とか好きで――あ、あたし、藤丸立香!」
『あ、すみません。申し遅れました、マシュ・キリエライトと申します。
 詳しいことは後ほど説明させて頂きますが、サーヴァントのあなたに、ぜひ協力をお願いしたいことがあるのです』
「声だけか? テレビ電話よか旧式だな」
「えっと、ダメかな、アーチャー……だよね?
「知らねえよ」

 ぶっきらぼうに言ったアーチャーは、既にもう歩き出している。
 取り残される形になった立香は、思わず再び立体映像のマシュと顔を見合わせた。

「……どうしよう」
「フォーウ……」
『どうしましょう。とりあえず、ついて――……」
「なんだ。ついて来ねえのか? 腰が抜けて歩けねえってわけでもねぇんだろ?」

 立ち止まって向こうで此方を見ている鋼鉄のアーチャー。
 立香は心の中で情報を訂正した。
 この人は、口が悪いけど良い人――いや、良い人だけど口が悪い。


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最終更新:2017年05月12日 02:17