第1821話
(2017年11月7日投稿、2018年1月9日掲載)
どのくらいの時間がたったのだろうか・・・
「おい!おきろ!チャンスだ!モリビリジア・フルアジナ」
「う・・うーん・・・・・な・・なに・・・か・・・体中が痛いよう・・・」
衝撃で意識を失っていたモリビリジア・フルアジナは目が覚めた・・・
「みろ!監視が意識を失っている!輸送船に大きな穴が開いている脱出のチャンスだ!痛がってる場合ではないと思ったり」
「逃げられる・・・たすかるのね・・・!」
二人の見張りは気を失って倒れていた・・・・
「ふにゃふにゃオニー・・・」
「わいも・・気を失っているやねん・・・・・今のうちに逃げな・・嬢ちゃん・・・うーん・・・うーん・・・」
そして人間たちは逃げ出した・・・!北と南に出口が開いていた・・・・!
「みんなバラバラに逃げてるな・・・モリビリジア・フルアジナちゃん!どっちに逃げる?オラは北に逃げる!じゃっこれで!」
男は去っていった・・・
「あ・・まってあたしも・・!いたっ・・」
しかし南のほうが多くの人が逃げていたようなので南に逃げていった・・すると北のほうで悲鳴が上がった・・・
「うわー・・遠くから鬼だー・・・警備隊が捕まえにきたーー・・・逃げろーーーー・・・・いそげーー!・・なんだ銀色の女が・・・!」
「こわい・・・やっぱり南に行くわ!うう痛い・・」
南に逃げてなんと輸送船から脱出することに成功した・・!
「ここは・・どこ・・・?」
あたりは見たこともない場所だった・・・同じようにぼーぜんと立ち尽くす人だらけだった
「オーウここはどこデスカー?地球のどのへんデースカー?」
「早く故郷にかえりたいのであーる!吾輩は人間であーる!」
人々はとりあえず歩き出そうとしたが・・・・
「スチャチャチャチャチャチャチャ」
人々の周りを何かが囲んだ!
「な・・なんだこいつら!?黄金の鎧を着て・・・神々しい・・助けに来てくれた神様か!?」
「天使様なの・・・・?」
ふと気づくと黄金だらけ・・リーダー格っぽい男が話しかけてきた
「俺は黄金神デブリン・・・貴様らを逃がすわけにはいかぬ・・・!」
「な・・なんだ天使さまじゃないのか・・!?・・よくみると鬼だ!体格もよく貫禄が横にある!逃げろーーー!ピャー!」
人間たちは蜘蛛の巣!
「お・・こらまちゃーがれ!おいものども逃がすんじゃねーぞぅ!」
モリビリジア・フルアジナも例外なく逃げた・・・!
「はあ・・はあ・・・」
きゃーわーひー北から鬼で南は黄金地獄と悲鳴が上がる中子供で目立たず逃げまくった・・・!たくさんの人々が捕まった・・・
「いたいっ・・さっきの衝撃で頭と・・体中が痛い・・・このタイヤの裏に隠れましょう・・・・うう・・こわい・・・」
タイヤの裏でブルブルしていると・・・
「いーーたーーーぞーーーーーーーー!!!」
「あ・・あ・・・ああああ・・・・キャーー!」
黄金ズに見つかった・・・!
第1822話
(2017年11月7日投稿、2018年1月10日掲載)
かくれんぼ見つかりモリビリジア・フルアジナ
「い・・いやこないで・・・・」
「うへへへ・・・人間のくせにかわいーじゃねーか・・・うへへ・・・グムッ!」
バタン・・と黄金は倒れた・・・
「な・・何・・・?」
「もう大丈夫じゃ・・・!」
すると後ろから巨大な角の生えた老人鬼が現れた・・・
「な・・なに・・・?鬼・・いやーーだれかたすけてーーー!!」
「大丈夫じゃ・・・ワシはおぬしを助けに来たんじゃ・・・安心するがいい・・・」
「安心・・あなたは・・・?私は食べられるんじゃ・・・」
「わしが守ってやる・・・ワシは・・鬼の王パリンドゥーテじゃ・・・だ丈夫じゃ人の子よ・・・」
「ダイジョブって・・・ほん・・と・・・?」
「うむ・・・おいしっかりせい・・!」
「たすか・・った・・・の・・・・ね・・・」
「おい!これは大変じゃ!医療センターで治療せねば!」
鬼の王パリンドゥーテに抱えられ・・・モリビリジア・フルアジナは意識を失った・・・・
ふと気づくとモリビリジア・フルアジナは目が覚めた・・・
「ゴボゴボ・・・(こ・・ここは・・?)・・・」
周りは緑色の液体のシリンダーみたいなかんじのところにモリビリジア・フルアジナは裸で入れられていた・・・
「ゴボゴボ・・・(いろいろ管が体につながっているわ・・これは・・)ゴボボ」
「おお!ウェーイ!成功だ!連絡せねば!ピッポッパ!トゥルル!あのお方!彼女が目を覚ましました!どうやら成功のようですウェーイ!!」
『おお!今行くぞ!』
モリビリジア・フルアジナがあたりを見回すと・・ものすごい科学研究な感じのすごい施設だった・・・
「ゴボ・・(ここは・・・あたしはそういえば・・)・・・」
シュイーーーン・・・あたりの緑色の液体がなくなっていく・・・そしてシリンダーがガチャリとあいた・・・
「どうやら目が覚めたようじゃな・・・・人間よ・・・」
そこにはあの時助けてくれたおじいさん鬼が立っていた・・・
「あ・・あのわたし・・・」
「そうじゃな・・・まずは服を着るといい・・・」
「え・・あっきゃっ」
着た
「あの・・あたし・・いったい・・・・」
「うむ・・・何から話したらいいかの・・・あれから・・・数千年の月日が流れているのじゃ・・」
「・・・え・・?いったい・・?」
いったい・・!!
第1823話
(2017年11月7日投稿、2018年1月11日掲載)
あのお方は話し始めた・・・
「おぬしが気を失った時・・・手の施しようがないほどの状態じゃった・・そこでしかたなく・・・」
「ウェーイ!君を冷凍して科学力の発展をまったんだウェーイ!」
「冷凍・・・?科学力・・?」
「まあ・・簡単に言うと・・お前の目を覚めさせることに長い月日をかけてようやく成功したのじゃ」
「・・・わからない・・・頭もぼーっとして・・・」
「長いこと寝ていたからの・・仕方あるまい・・・」
「仕方ないウェーイ!!」
「あの・・わたし・・なにが・・どうしたら・・・何千年・・?あなたは姿が・・かわらず・・?」
「・・・この世界で暮らすがいい・・・お前の安全はわしが保証しよう・・・我らは鬼・・おぬしたちとは違う種族じゃ・・寿命が違う・・じゃ」
「鬼・・・こわい・・・!」
「安心しろというてるであろう・・・わしらが守る・・・ひとまずおぬしの身元引受人を決めておるのじゃ」
「身元引受人・・?」
「まあ・・仮の親みたいなもんじゃ・・・一緒に生活するといい・・おいきなさい」
「はい・・・初めましてモリビリジア・フルアジナちゃん、僕の名前はオッポン・・この研究所の研究者さ!オッさんと呼んでくれていいよ」
「オッさん・・・」
「これこれ・・親じゃぞ・・・パパと呼ぶが良かろう」
「て、照れくさいなあ・・・うちには君と同じぐらいの年齢の女の子もいるんだ、仲良くなれるはずさ!人間といえど!」
「パパさん・・・」
「どうした?故郷に戻りたいのか?」
「・・・いいえ・・あんな村・・記憶だいぶ薄いけど・・もう二度と戻りたくない・・・・」
「そうか・・よしじゃあ決まりじゃ!オッポン、この子を連れて行ってくれ」
「ありがとう・・・この御恩は・・・・いつか・・・」
「ホホホ・・期待して待っておるぞ・・!ではワシはこれで!」
あのお方は去っていった・・・
「じゃあ僕たちは手続きがあるから、この部屋でちょっとまっててね!」
「ウェーイ!手続き手続き!」
研究者は去ってモリビリジア・フルアジナは一人になった・・・あたりにはいろんな研究本があった
「人体実験全書・・・ダークマター解析・・・・鬼と人間のDNAの違い・・DNAを使ってコピー・・・」
「・・・ここすごい・・・あら・・・?カーテンがあるわ・・なにかしら・・・」
奥にカーテンがあるのであけてみると・・・
ふと気づくとカーテンをあけると・・そこには自分が入ってたシリンダーより少し小型でシリンダーでがたくさんあったほとんどバツ印がはられていた
「でもそのうちの一つ・・豪華なシリンダーに「TYPE-MR」「成功」
「少しパワーダウン注意」
というお札が・・中に誰かいる・・・これは・・・!?」
そこには・・・モリビリジア・フルアジナそっくりの女の子がはいってゴポゴポしていた・・・
「あ・・みちゃだめみちゃだめ!!だめだよきみー!」
「パパさま・・・ごめんなさい・・・」
「いや、こっちこそごめんね放置しちゃって・・・!これは気にしないで!」
「でも・・きになる・・あれは・・・・」
「・・・まあその・・我々の技術でコピーというか・・・DNAをもとに・・その・・・再現っていうかね・・成功まで結構時間が・・」
「再現・・?」
「人間も鬼のようにDNAで・・あーーーーいやいやなんでもない!君のコピー・・いやいや!口が裂けてもいえない!なんでもないんだ!」
「え・・?」
「コピーだから・・違う名前に・・・マリクショ・・とかどうかなって・・いや!なんでもないんだ!気にしないで大丈夫!!!」
「そう・・・なにかしら・・この気になる感じ・・・」
「まあ気のせいさ!じゃあうちにおいで!!さあはやく!いこう!」
オッポンのおうち・・
第1824話
(2017年11月7日投稿、2018年1月12日掲載)
研究所を出てみると研究所はすごかった・・・
「すごい・・これが建物・・・!?」
「ああ、あのお方が出資してくれて作った医療研究所さ・・・奇麗で科学、やましいことは何もないのさ・・・」
「すごい・・・」
「さあうちはあっちだ・・」
歩いていくとマンションがあった
「最上階が家だよ・・・おっ娘のお出迎えだ・・!」
「パッパーーー!!!あら?その子はどなたー?」
「今日から家族が増えるんだ!」
「ほんと!?ねーねーあなたお名前は?おとしは?」
「わたし・・・モリビリジア・フルアジナ・・・年は・・・眠ってて・・・・」
「んー・・・・10歳ぐらいかな!?わたしとおんなじ!そうしよう!ね!モリビリジアちゃん!誕生日も一緒!」
「え・・ええ・・あなたは?」
「ははは、娘のミッチャーさ!とっても心が広く優しい子だよ!仲良くするんだよ!この子も君と同じみなしごさ!なミッチャー!」
「うん!なかよしなかよし!いっしょ!」
「ありがとう・・・パパさん・・・ミッチャー・・ちゃん・・・!」
こうして人間モリビリジア・フルアジナに鬼の家族ができた・・・
ふと気づくと時は流れ少女は成長した・・・・
「いろいろ勉強もして・・・次元やら・・・鬼・・パラドクスなど理解できたわ・・・」
「モリちゃん優秀ねえ~それに比べて私は・・・」
「みっちゃん・・・あなたはそのやさしさでずっと私を支えてきてくれたの・・それで幸せよわたし・・」
「ありがとモリちゃん!ところで話ってなあに?」
「・・・あのお方に恩を返したいの・・!」
「え・・?唐突にどうしたの?」
「勇者養成所に通えば・・・あのお方の力になれるかなって・・・黄金と戦っているようだし・・・」
「え~黄金様と戦っちゃだめなんだよモリちゃん!」
「まあそうでなくとも・・あのお方のお役に立ちたくて・・・」
「モリちゃんつよいもんね!いつも私をまもってくれて・・・なれるといいね勇者・・」
さらに月日は流れ・・・
「やったーかったーーー!どうだ!ファラオカートパパのかちだぞーー!」
「もうパパさんたらわたしたち相手に本気になっちゃって・・・!」
「パパ~手加減してよ~ゲームになったらいつも本気ななんだから~~」
「愛する娘たちと遊ぶのに容赦はいらない・・まあ最近仕事がな・・どうもやつがとんでもない・・・・おや?電話だちょっとまってな」
しばらくすると血相を変えてオッポンが出支度をしていた
「パパ?お休みなのに仕事?」
「ああ・・急用でな・・!」
「ブラック企業ーーー!!パパさんかわいそう!!ひどいせっかくの休日に・・」
「・・・ちょっと大変なことがおこっちゃってね、いいこにしてまてるんだよ!」
オッポンはすごい勢いで飛んでいった・・・しかしその晩オッポンは帰ってこなかった・・翌朝・・・
「ピンポーン!」
「はーい・・パパさんかな・・遅かったわねガチャリ・・・・・え・・あなただれ!?」
そこには鉄パイプをくわえた謎の男が立っていた・・・
第1825話
(2017年11月7日投稿、2018年1月13日掲載)
謎の男・・・
「お・・おじさんだれ・・・?」
「フッ・・おにいさんとよびなさい」
「お兄さん誰・・・?」
「フッ・・僕はアムロック・・・君たちに今日は伝えなければならないことができたんだ・・・」
「な・・なに?」
「きみのお父さんは・・・昨晩事故でなくなったんだよ・・・」
「え・・・?」
衝撃の言葉に二人は立ちすくんだ・・・・
「え・・うそでしょ?パパが・・?」
「フッ・・君たちのパパはとんでもない危険なお仕事をしていて・・・そして事故にあってしまったんだ・・・」
「パパのお仕事・・・?ねえそれよりパパにあわせて!おねがい!!!!」
「そうよ・・パパさんが・・優しいパパさんが・・なん・・で・・家族が・・・・」
「泣いている場合じゃない・・君たちも狙われているんだ・・・逃げなきゃね」
「え・・・狙われている・・・?」
「フッ・・・特にモリビリジア・フルアジナちゃん、君は・・・かくまわれている身だね・・・」
「あ・・・」
「フッ・・泣くのは後だ・・・君たちを連れていきたいところがある・・・」
「え・・・ど・・どこに・・・?」
「フッ・・ミッチャーちゃん、まず君から僕についてくるんだ」
「え・・いや・・・怪しい人にはついていきたくない・・・!」
「僕は君のお父さんとは友人でね・・ほら、一緒に撮った写真もあるんだ・・・」
アムロックと名乗る男はオッポンと肩を組んで並んでいる写真をみせた・・・
「ほ・・本当だ・・疑ってごめんなさい・・・じゃあいきます・・でもモリちゃんは?」
「君は・・・2時間ほどこの家で身を隠しているんだ・・いいね!すぐもどってくるよ・・・僕が来るまで出ちゃだめだよ!」
「は・・はい・・でもみっちゃんと・・・お別れ?」
「すぐに会える・・さ・・・」
「絶対よ・・・!」
ふと気づくとアムロックはミッチャーと旅立った・・・するとアムロックがぼそっと・・
「・・・探偵は・・嘘をつくものさ・・・今回は二つもついてしまった・・か・・」
「え?なあに?」
「フッ・・いやなんでもないよ!さあいこう!」
アムロックが持っていたはずの写真がどこかに消えていた・・最初からなかったのか・・?
「じゃあまたあとでねモリちゃん!」
「うん!」
そして家の中で待っていると・・ドガがコンコンとした・・・
「いるかい!?モリビリジア・フルアジナさんいますか!?」
「わたし・・?はい!どなたですか!?」
「あのお方からの使いのものです!!あなたを勇者養成所にいれるようことづっています!」
「勇者養成所!?」
勇者養成所!
第1826話
(2017年11月7日投稿、2018年1月14日掲載)
ドアを開けると紳士的な鬼がいた・・・
「あのお方・・・私を助けてくれた・・・・」
「はい・・あのお方から電話です・・・!どうぞ」
「がちゃ・・あの・・・」
『おお・・・モリビリジア・フルアジナか・・どうやらとんでもない目にあったようじゃな・・』
「あの・・パパさんが・・あの・・・」
『不幸な事故じゃ・・・あとはわしらに任せるんじゃ・・・おぬしは勇者養成所にいくがいい』
「勇者養成所・・・!わ・・わたしが・・・!?」
『そうじゃ・・・ワシからの推薦じゃから誰も断れんじゃろう・・』
「でもわたし・・」
『心配はいらん!なにかあったらワシがおぬしに力を貸す・・・じゃからいくんじゃ・・・強くなれるぞ・・・』
「は・・はい!いきます!でも・・あのアムロックという人がここでまってろって・・・」
『アムロック・・ふむ・・大丈夫じゃ・・わしは奴の友人で、都合がつかなくなったから代わりに頼むといわれたのじゃ』
「そうだったのですね・・・!」
『ではそのものについていくがいい・・・ガチャ』
「お電話終わりましたかな?」
「はい!いつでも出発の準備はできてます・・・!ごめんねみっちゃん・・強くなったら会いに行くわ・・・!」
「ではしっかり捕まってください・・シュン!」
二人は消えた・・・直後に・・・アムロックが戻ってきた
「ふう、これでよし・・・フッ・・さてつぎは人間の子だな・・・コンコン!・・・おや?ドアが開いている・・」
中に入るとそこはもぬけの殻だった・・・
「このにおい・・・・まさか・・・!」
アムロックという男は歯ぎしりをした・・・!
「チィッ・・・しくじったか・・・!この僕としたことが・・・!!こんな短時間のスキを突かれるとは・・・・!!畜生・・!」
ふと気づくと・・・モリビリジア・フルアジナは勇者育成所で美しくステキで立派な勇者になっていた・・・
「うーむ・・・鎧を着たらいきなり強気になるとはすごいな・・・こんな逸材見たことない・・・素晴らしい鬼じゃ・・・」
「教官・・・そうだな・・・あのお方とみっちゃんのために私は強くなれたのだ・・・」
「心構えも素晴らしい!校長どうですかな?」
「んーすばらしい!すばらしいふとももじゃ!」
「さて引き続き最終試験じゃが・・・これだけ力があるのにまだツノが生えないとはのう・・・おかしいのう・・」
「そ・・それは・・・・・うう・・わたしが・・人・・いやなんでもない・・!」
「角が生えなければ勇者にはなれんのじゃ・・・もったいないが・・・」
するとそのとき伝令が届いた・・・
「鬼医療薬研究センターよりあのお方から宅急便でーす!!」
「ん?なんじゃ?最終試験前にモリビリジアにこの薬を飲ませよ!厳命である!あのおかたより・・か?どうしましたかな校長」
「鬼医療薬研究センターか・・・あそこはなんかいかんのう・・・最近建て直しで移管してからさらに中が謎に・・・」
「ははは我々が気にする必要はないでしょう・・さてモリビリジア、飲むか?」
「え・・・あ・・・力を貸してくださるのですね・・あのお方・・・よし・・飲むとしよう!」
薬の力・・・
第1827話
(2017年11月7日投稿、2018年1月15日掲載)
ふと気づくとモリビリジアははっとした
「わ・・私は一体・・・?」
あたりは校長や教官がびびってた
「お・・・おお、正気に戻ったか・・よかった・・・」
「え・・?なにが?」
「・・・覚えておらんようじゃの・・まあいい・・おぬしは合格じゃ!」
「合格・・・?え・・・あ・・角が・・・!!!」
「素晴らしい角じゃ!もう合格間違いなし!!!100億点じゃ!!」
「なんか違和感あるな・・・でもまあよかった・・これで私も勇者か?」
「うむ!あのお方から・・・あのお方次元を直々に守るよう厳命されておる!すぐいくがよいぞ」
「あのお方次元!」
「光栄じゃぞ・・おぬしのパワーがすべての勇者を超えたのじゃ・・認められたのじゃあのお方に」
「認められた・・・・!」
「そうそう、そなたがたびたび話していたミッチャーという女性、どうもみつからんのじゃ・・・」
「教官・・・アムロックという男に・・さらわれたのか・・やはり・・・・」
「んーどうじゃろうなあーー・・・」
「校長!鬼ごとだとおもって!私にとっては大事な・・・」
「すまんすまん、そういうわけじゃないんじゃが・・・引き続き捜索はしよう・・・」
「ありがたい・・では私はいくぞ・・・!・・・なんか角の付け根がイマイチ・・・安定しないな・・・」
「どうしたじゃ?」
「なんでもない・・・!今までありがとう・・校長、教官!」
「うむ・・・達者でな・・・気を付けてな・・・・」
「何がだ?校長?」
「ななんでもないじゃ!では鬼の未来を頼んだぞ・・・最強の勇者モリビリジアよ・・・!」
あたりがゆがみはじめた・・・
ふと気づくと目の前に視界が広がった・・・・
「こ・・ここは・・・・?」
「目が・・目が覚めたようね・・・!よかった・・・・ここは鬼戦艦の医務室よ・・・」
そこには見慣れぬ女性の顔があった・・・
「ここは・・・私は・・・お前は・・・?」
「私はエンデバー・・・人間の勇者よ・・・・」
「人間の勇者・・・?・・・私は・・・・」
「あなた瀕死で・・・ずっと死にそうだったの・・・うなされていたわ・・・」
するとそとからドンドンした
「ねーねー!俺もみたいのだーーその美しい人この部屋入りたいのだーー!」
「駄目よ
ベリュル!けが人よ!ずるずるずる・・・・・」
「みーーたいのーー・・・だー・・・・・」
「だーーめーーだったらーーー・・・・」
二人の声は遠ざかった・・・・
「・・・思い出した・・私は・・・黄金にやられ・・貴様らに・・・・」
「・・・マリクションが大変なの・・・」
「・・・マリクション?」
マリクション!
第1828話
(2017年11月7日投稿、2018年1月16日掲載)
マリクション・・・・
「あなたが・・・マリクションを人間だといってから・・・様子がおかしいの・・・」
「・・・・なんとなく察した・・いわないほうがよかったか・・・」
「ねえどういうことなの?貴女が人間というのも驚きだけど・・マリクションが人間って・・・」
「話に行こう・・・同行するか?」
「ええ・・・!大切な仲間ですもの・・!」
ドアをあけると変な男がいた
「俺も行きたいのだ!話ききたい!」
「なんだこれは」
「ベリュルといって・・・そうね、このまま騒がれるのもあれだし・・行きましょうベリュル・・・」
「やった!ところで美しいですねあなたは一体」
「いくぞ」
「うん」
鬼戦艦とよばれる謎の建物を進み、マリクションの部屋に入った・・・が様子がおかしい・・・・
「私が・・人間・・私は・・・鬼のはず・・・勇者として下等とはいえ・・・・」
「マリクション・・・ねえマリクション・・・」
「人間・・・え・・エンデバー・・・助けてくれ・・・わたし・・は・・・・」
「落ち着いてマリクション・・・仕方ないわね・・・」
エンデバーがそっと抱きしめるとマリクションはふと我に返ったようだ・・・
「・・・あ・・・すすまないエエンデバー・・・私が人間?はははそんな・・・あ・・あなたはモリビリジア様・・・!ご復活なさったのか」
「ああ・・・お前にはきちんと話をしておかねばならぬと思ってな・・・」
「・・・聞きたくない・・・が・・・・知りたい・・・知るべきなんだろう・・・私が何者なのか・・・」
「マリはマリじゃん!どうしたのさいったい」
「ベリュル・・おとなしく聞きましょうか」
「はい」
モリビリジアは語りだした・・・
「おそらく・・お前は・・私だ」
「は」
「何を言っているのだ・・・!私はマリクションだ!モリビリジア様だなどと・・・・」
「鬼医療薬研究所を知っているか?旧のほうだ・・・いまはハイキョとなっている・・・」
「しってるしってるいったいったこわいこわい」
「ベリュル」
「ああ・・・なんかとんでもないところだったな・・・」
「お前のツノの薬を作ったところだ・・・まあ今は移転しているがな・・・表向きは・・・」
「どういうことだ?」
「私は・・・・もともと地球に住んでいた少女だったのだ・・・」
「なっなんだと!!!」
モリビリジアが地球人だと・・!?
第1829話
(2017年11月7日投稿、2018年1月17日掲載)
モリビリジア
「私は・・・とある村のイケニエとしてペイペイポーンという鬼の輸送船にさらわれたのだ・・・」
「ほう」
「しかし事故で墜落し・・・人々は逃げ惑ったのだ・・」
「聞いたことある気がする」
「私は・・・その時黄金につかまったが・・あのお方に助けられたのだ」
「ほう」
「それから・・・いろいろあって鬼勇者となった・・・」
「すごい」
「モリビリジア様・・・あなたが人間だったのは・・わかりたくないが・・・そうなのだろう・・だが私は!」
「お前は私とそっくりすぎる・・・」
「たしかに!」
「他人の空似というだろう・・・!」
「私は・・・あのお方に助けられ・・・数千年眠り・・・鬼医療薬研究所で目が覚めたのだ」
「まじで!」
「鬼医療薬研究所で私は見たのだ・・・・シリンダーの中にいる私を・・」
「なにそれ」
「私の・・・・クローンが作られているのを・・・・」
「え・・・」
「モリビリイア様・・まさかとんでもないことを言う気じゃないだろうな・・・」
「おそらくお前の考えは・・正しい・・・」
「だ・・だが何を根拠に!」
「そのクローンが入っていたシリンダーに・・「TYPE-MR」と書かれていた・・・」
「なにMRて」
「ま・・まさか・・マリクションとでもいうつもりか・・・モリビリジア様・・・偶然だろうただの!」
「そうだな・・そこは偶然かもな・・・だがその時研究員が・・言いかけた名前が・・・いやそれよりだな・・」
「それより」
ふと気づくとそれより
「私が勇者となってしばらくし・・・新しくあのおかたに推薦されたという勇者が出たと聞いたのだ・・マリクション・・わかるな」
「・・・それは私のことで間違いないな・・・」
「私もそうだった・・・あのお方の推薦を受けたのは・・お前で二人目だ・・・」
「・・・それが」
「そして・・・あの角生え薬を送られて勇者となったときいたがマリクション・・・」
「ああ・・・私は鬼としての才能がないものでな・・・」
「私もそうだった・・・ただ私は理由が違う」
「・・・なんだと」
「私は人間故・・・角生え薬を飲まねば角が生えなかったのだ・・・力のある鬼は角が生える・・・角が生えない力のある鬼などいない・・・」
「そんなの・・私がいるではないか!」
「そうだな・・・だが・・・・・ヘッドズボンでお前を見たとき・・・正直驚いた・・・あの時のシリンダーにいたやつが・・いたからだ」
「もう・・やめろ・・」
「ここまでの数々の偶然の一致はあるものかもしれない・・だが私は・・角生え薬について・・生き残りの研究者を見つけ出した」
「まさか・・・・・」
「白状したよ・・・あれは"人間専用だマリクションにも同じものを送るようあの方から指示をうけた"と・・・」
「やめろおおおおおおおおおおおおおう!」
おや?マリクションの様子が・・?
第1830話
(2017年11月7日投稿、2018年1月18日掲載)
やばいマリクション
「これはあの方の配慮なのだろう・・・人間がこのパラドクスで生きていくには・・・・あの薬で角をはやさねば・・」
「いいから・・もうやめてくれ・・・・」
「マリクション・・・落ち着いて・・・」
「エンデバー・・・わたし・・わたしは・・・鬼でなく・・人間・・・ですらなく・・・クローン人間とでも・・いうのか・・・!」
「その可能性が高いと思っている・・・ただの私の勘違いということもありうる」
「・・・勘違い・・か・・・・・」
「・・・これが私の知っているすべてだ・・・・マリクション・・・」
「出て行ってくれ・・・エンデバー・・・あなたもだ・・しばらく一人にしてくれ・・・」
「マリクション・・」
「ただ・・これを・・・通信機だ・・・エンデバー・・・私が寂しい時は・・・話し相手になってくれ・・・たのむエンデバー・・」
「わかったわ」
「さあ出ていけ・・・しばらく・・・いや・・永遠に一人にしてくれ・・・・」
「・・・通信機はつけっぱなしにしておくわ・・・いかなるときも・・・」
「・・・・すま・・ない・・・」
ベリュルたちは部屋を出た
「おいお前!美人だけど無茶言うな!嘘だろうどうせ!」
「・・・そうだな・・そう取ってもらってもかまわぬ・・・だが知っていることを話したつもりだ・・・」
「モリビリジア・・・あなたの言っていることが嘘とは思えない・・・でも・・・」
「マリクションはいい仲間に巡り合えたようだな・・・私は・・・唯一の家族に・・いまだ会えていない・・」
「だれどこにいんの」
「さあな・・・さらわれて・・・どこにいることやら・・・」
「みつけましょう・・・!」
「ずっと探しているが・・みつからぬ・・・それより腑に落ちぬのだ・・・」
ふと気づくと腑に落ちぬ
「どういうことかしら?」
「あのお方が・・急に私を指名手配したのだ・・・しかも鬼の追っ手をさしむけて・・・」
「あのお方はわるいやつだぜ!人間パラドクス侵略マンだぜ!」
「お前はあのお方を知らぬだけだ・・・だが・・・タイミング的に・・・角薬の真実を知った直後・・・いったい・・・」
「一緒に倒しに行こうぜ!」
「馬鹿を言うな!命の恩人なのだ・・・・だが・・会いに行かねばならぬ・・・!」
「そうね・・・マリクションもあのお方に会って話を聞きに行く途中だったわ・・」
「私が代わりにいこう・・・!マリクションが指名手配になったことも聞きたい・・・」
「おお・・・あなたが一緒なら何も怖くないぜ!」
「ベリュル!なにいってるのあなたさっきから!」
「ダダンナーザ!」
「話は聞かせてもらったわ・・・そうね、しばらくマリクションの代わりに同行するとたのもしいわね!」
モリビリジアの同行・・・!
最終更新:2018年01月26日 19:09