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  • 城主ドズル

    「もうよい、下がれ! くだらぬ見せ物に成り下がったわ」
    城主ドズルの一喝に、邪騎士ゲルベグは屈辱に顔を歪めながらも剣を引く。
    「残るはお前ひとりだ、城主ドズルよ。素直に投降するならよし……さもなくば」
    「投降? 投降だと、このオレがブリティスのクズ共に」
    玉座から立ち上がった城主ドズルがマントを払い、身の丈ほどもある大剣を抜いた。
    「笑わせるな! このドズル、お飾りの城主などではないぞ」
    「お前の騎士は倒れたんだぞ? たったひとりで、俺たちと戦うつもりか」
    「ハハッ! お前ら虫けらが寄り集まったところで、このオレに傷ひとつつけられるか」
    言い放つドズルの懐に、やすやすと飛び込む影がひとつ。
    「城主ドズル、貴殿の傲慢……目に余る」
    風騎士ガンダムマークⅡの一撃だ。稲妻のような長槍の一撃が、城主ドズルの胸甲を撃ち抜く。
    撃ち抜いた、と……誰の目にも見えたが、皇騎士ガンダムの耳に届いたのは、余裕に満ちた城主ドズルの嘲笑だった。

    「ククク……オレの鎧を砕いたか。ここまでたどり着いただけのことはある」
    城主ドズルの鎧がひび割れて、砕ける。
    「しかし、言ったはずだ。鎧は砕けてもこのオレの肌を斬り裂くことはできぬとな」
    風騎士ガンダムマークⅡの一撃ではなく、内から膨張した筋肉の圧力によって。
    「これぞ、我がザビロニアの魔法の力だ!」
    「ヴァトラスの剣よ……!」
    強い輝きを放つ、ヴァトラスの剣を前にしても、城主ドズルの口元には余裕の笑みがはりついたままだった。
    「これまで何人もの騎士がこのオレの前に立ったが、ひとりとして命を持ち帰った者はいなかった」
    岩の肌を持つ魔人と化した城主ドズルが、剣を捨てる。
    皇騎士ガンダムたちを倒すことなど、握り固めた拳で充分ということだろう。
    「やらせはせん! ブリティスのクズなどに、このゼダンを落とさせるものか!!」
    -- 名無しさん (2009-09-27 15:10:18)
最終更新:2011年02月05日 12:42