ミッション№ |
名前 | 特殊条件 | 人数 | 戦利品 |
上級 №C0003 |
10 / 07 / 07 ~ 10 / 08 / 03 【外伝1】蒼の旅団と白銀の守護者 |
イベントポイント 100pt |
4人 | 佇む白銀のクジャハ (佇む白銀のクジャハ) |
プロローグ |
ジャンとアリシア達は、カダラの深部で竜の騎士ヴォルクと戦い神の遺産と血筋の真実に触れた。 突如として目の前に突きつけられた圧倒的な真実の前に、アリシアは未だ自分の身に隠された事実をはっきりとは捉えられてはいなかった。 一方… ジャン達がカダラに入っていく少し前、同じようにカダラへと入っていく者達がいた。 「蒼の旅団」 蒼色の髪を持つ若者をリーダーとする身寄りのない若者や子ども達で形成された彼らは、各国々の部隊集達からそう呼ばれていた。 彼らは元々、様々な理由で生きる場所を失い教会へと身を寄せた者達であったが、リーダーであるサファの想いに惹かれ、ともに旅をするようになった。 そんな旅団のリーダー、サファの旅の目的もまた「竜の真実」を知る事であった。それぞれがおかれた境遇の真実を追うときに、いつも見え隠れする竜の存在。 その存在とその背後にある真実を探るため、サファ達もまたカダラの深部へと入っていった。 |
危険度 ★★★ LC0267 死せる剣士イリヤ 2200 / 285 / 205 18/24/18/18/17 敵サポカ 水のリングLV2×3枚 |
滅びた機械国家カダラの遺跡へと侵入したサファ達。 しかし滅びたはずの遺跡の中は、まるでかつていた者達の想いがそのまま漂っているような重い空気がたちこめていた。 カダラの遺跡には、サファを含めて旅団の兄貴分であるドノヴァン、記憶を探して旅をするアンジェラの3人で入っていた。 ドノヴァン 「しっかし辛気臭い場所だなぁ… サファ、本当にここに入るのかよ?」 サファ 「…あぁ、そうだ。ここに竜に関する手がかりが必ずある」 ドノヴァン 「そうか?まぁ俺達はサファについてきたんだから文句はいわないが…」 サファ達が遺跡の奥へと進んでいると、ふと周囲に一段冷たい空気が流れやがてそれが人の形を成した。 イリヤ 「君達… 君達も我らカダラの民から全てを奪いにきたというのか!?」 ドノヴァン 「!!おいっ、なんだこいつは!?何もないところから急に現れたぞ?」 アンジェラ 「悲しみ…彼も悲しみに囚われた存在…」 ドノヴァン 「なんだそりゃ?コイツ…人じゃないのか!?」 イリヤ 「私に力がなかったせいだ… 竜も、人も、奪うものたちは何度でも私が討つ!」 そう告げるとイリヤは冷たい瞳で手にもつ剣を構えた。 サファ 「仕方ない、俺が行く!お前達も気をつけろ!!」 |
危険度 ★★★ LC0283 リューラ使徒召喚 2400 / 275 / 215 20/25/21/30/18 敵サポカ 機のリングLV2×2枚 機のリングLV3×1枚 |
イリヤ 「あぁ…やはり私に力が足りなかったのか…。 またも…私は国を守る事が出来なかったのか…」 イリヤは、再び己の国を守れなかった事への未練とともに、ゆっくりと散りやがて見えなくなった。 アンジェラ 「大丈夫。彼の土地への強い想いはまだ消えていない…」 ドノヴァン 「こいつ、カダラの亡霊だったのか?だったら… 自分達の生きる場所を奪われたんだとしたら、俺らと同じじゃねぇか!」 サファ 「…」 ドノヴァンは、帰る場所を奪われた自分達のように、一瞬にして全てを奪われた者達の思いを目の当たりにし、強く憤っていた。 そのとき、通路の奥から女性のような声が壁に反響して聞こえてくる。 リューラ 「奪われた…? あなた達は何を奪われた? 何故、こんなにもこの土地を荒そうとするの…」 サファ 「その姿…、おまえは…精霊だな?」 反響する声が壁にしずみこむように消えるのと同時に、通路から少女の姿が現れた。 リューラ 「お願い。この土地を静かにしておいて。あなた達も何かを奪われたというのなら!もう私達から何も奪わないで!」 |
危険度 ★★★★ LC0284 ハージィン終焉の子守歌 2650 / 300 / 235 17/22/25/18/29 敵サポカ 機のリングLV3×2枚 |
リューラ 「あぁ…何故…、あなた達は、まだそうして生きているというのに。なのに…、何故一瞬にして全てを奪われた私達を静かに眠らせてはくれないの…」 砂の精霊はこの土地の持つ嘆きを言葉に代えると、やがて砂とともに消えてなくなってしまった。 ドノヴァン 「くっ…俺達は、ただ竜とその背後にいる親玉が誰かっていうのを知りたいだけだっていうのに!」 サファ 「…」 サファは今までずっと竜の存在を追っていた。そこに自分の過去があると確信していたし、それが仲間の苦しみ生んだ元凶なのであれば自分が取り除いてやりたいと考えていた。 しかしこうしてカダラの土地に入り、自分達のほかに竜の被害にあったものたちの声を聞いていると、竜の存在を追っていく事が果たして正しいことなのかわからなくなってきた。 サファ 「いや、留まるわけにはいかない。この旅の先に、俺たちの真実がある」 ドノヴァン 「大丈夫だ!こいつらの分もうちらが真実をみつけてやろうぜ!」 …と、そのときドノヴァンの背後から突如として強い光があふれ出し、こちらへと襲い掛かる! ハージィン 「聞き覚えのない声紋だね。君達の目的がこの国を助ける事になるかもしれなくても、私はカダラの守護者として、ここを通すわけにはいかないよ!」 |
危険度 ★★★★★ LC0298 佇む白銀のクジャハ 2900 / 320 / 215 19/19/15/23/16 敵サポカ 土のリングLV1×1枚 土のリングLV2×1枚 土のリングLV3×1枚 |
ハージィン 「君達は、強いね…。カダラは既に滅びてしまったけれど、君達なら同じように苦しむ人たちを助けてあげられるかもしれない…」 そう告げると、ハージィンはふと何かの気配に気づいたように顔を上げ、勢いよく去っていってしまった。 サファは、その言葉を自分に言い聞かせるように声を出す。 サファ 「そのつもりだ。そのためにも俺達は、竜を追い求めている!」 サファは自らに言い聞かせるようにそういって、迷いをたちきるように顔を上げた。 ドノヴァン 「あぁ、それで教会のやつらも、他のやつらもみんな救われるさ」 そのとき、風を切り裂く音に気づいたサファは勢いよくドノヴァンを突き飛ばし、自分も背後へと翻った。 シュルルルルルル。 その音が戻る先を見上げると、そこには輝くような白銀の髪を下ろした女性が両手にチャクラムを抱えて佇んでいた。 クジャハ 「立ち去れ。ここはお前が足を踏み入れてよい場所ではない!」 褐色の肌と白銀の髪の対比がまぶしいその少女は、あたりに響きわたるほどの声でそう言い放った。 アンジェラ 「寂しい…この人もまた長く寂しさのなかで生きてきた人」 サファ 「褐色の肌…カダラの血筋か。俺達はここを荒らしに来たわけではない」 クジャハ 「黙れ!信じられるか!お前達がみなを奪い取ったのではないか。これ以上カダラを汚させはしない!」 そういうと、クジャハは再び手にしたチャクラムをこちらへと投げはなった! |
エピローグ |
クジャハ 「くっ…、これで終わりだ!」 クジャハが投げはなったチャクラムは、サファに突き刺さると思われた眼前でサファの剣によって叩き落とされた。 クジャハ 「なぜだ…、私は1人で、カダラ復興のためにこの土地を守ってきたというのに…」 そういうと、クジャハはその場に膝から崩れ落ちた。 ドノヴァン 「1人で、こんな所に残っていてどうするっていうんだ。カダラはもうとっくに滅びたんだよ!」 クジャハ 「うるさい!私には、この土地しか、カダラしかないんだ!」 クジャハは、拳を地面に叩きつけながら今までぶつける相手のいなかった想いをサファ達にぶつけた。 サファ 「過去を守る事からは、何もはじまらない」 静かにそういうとサファは落ちていたチャクラムを手に取り、クジャハへと手渡した。 サファ 「俺も全てを失った。かつて竜によって、同じように失ったんだ。」 サファは思い出すように語っていた。 サファ 「だから、今はこうして竜の痕跡を追って旅をしている。でもこうして仲間がついてきて、今では旅自体が俺の、俺達の生きている意味でもあるんだ。」 そういうとサファは倒れていたクジャハに手をだした。 サファ 「お前も一緒に竜の痕跡を追ってくれないか?」 クジャハ 「…」 クジャハは何も言わずに、サファの差し出した手につかまりたちあがった。 |