ストーリーモードに書かれているストーリーをまとめたページです。

ネタバレ含みますので、純粋に攻略を愉しみたい人は見ないほうがいいです。

ジークジオン編
ラクロアの勇者 伝説の巨人 アルガス騎士団 光の騎士




伝説の巨人

魔王サタンガンダムを倒し、
ラクロア国に戻った
騎士ガンダムたちを
迎えていたのは祝福ではなく、
新たな敵の出現だった!



プロローグ

騎士ガンダムとの死闘の果てに、
ブラックドラゴンは
燃えたぎる火口へと消えていった。
「これで……すべて終わったわ……けでは……」
という言葉を残して。

こうして再びラクロア王国に
平和な時が訪れるはずであった……。
しかし、ラクロア城へと戻った
騎士ガンダムたちを待っていたのは
平和を喜ぶラクロアの民ではなく、
廃墟と化したラクロア城であった。


騎士ガンダムは外見をやっと留めている城の中で、
瀕死の重傷を負ったレビル王を見つけた。
「伝説の巨人が……現れた……」
レビル王は朦朧とする意識の中、
吐き出すように告げるとそのまま気を失ってしまった。

「伝説の巨人……」
聞いたことの無い存在に
騎士ガンダムたちが戸惑っていたとき、
背後に新たな人影が現れた。

「騎士ガンダム、戦士ガンキャノン、
それに僧侶ガンタンクも……。みんな無事だったか」
その声は城の警備を任されていた武闘家ネモであった。
「いま、城の地下室にフラウ姫を避難させているから、
一緒に来てくれないか。そこで詳しい話をしよう」


地下室には、憔悴した様子のフラウ姫が
倒れたレビル王の代わりに
負傷者の救出を兵に指示していた。

「よく戻ってきてくれました、騎士ガンダム」
安堵の表情を浮かべ、
フラウ姫は騎士ガンダムたちの生還を喜んだ。
「フラウ姫。ラクロア城になにがあったんだい?
王が伝説の巨人って言っていたけど」
騎士ガンダムはフラウ姫の言葉に続いて、そう尋ねた。
「父はルフォイの星に聞け、そう言っていました。
ですが、そのルフォイの星が
何かまではわからないんです」


元々少ない手掛かりだったが、
その手掛かりも途切れてしまった。
一同が落ち込む中、武闘家ネモが地下室に現れた。
「近隣の国に良く当ると評判の占い師がいると
聞いたことがある。その占い師を探してみないか?」
その一言で騎士ガンダムたちが取るべき行動が決まった。
なにもできないよりも、
少ない可能性でも前に進むことを選んだのだった。
「それでは私はここに残って、王の治療に専念しよう。
代わりに武闘家ネモに
騎士ガンダムたちと旅に出てもらおう」

こうして騎士ガンダムたちは武闘家ネモを仲間に加え、
伝説の巨人を倒すための旅に出るのであった……。


1人目 シーフザク

「まずは城下町で情報を集めよう」騎士ガンダムのその一言から旅は始まった。だが城下町もラクノア城同様、無傷ではなかった。巨人の直接的な攻撃は受けなかったものの、巨人とともに現れたジオン族の襲撃を受けていたのだ。「これは酷い……。伝説の巨人はジオン族と協力しているっていうのか?」騎士ガンダムたちが戦いの跡が残る町中を進んでいると、少し離れた場所から笑い声と喧騒が聞こえてきた。

「ぎゃっはっは。巨人のおかげで城の財宝だけじゃなく、町の食料も俺達の物だ。ジオン族でよかったよな」その声の主は財宝を抱えて歩くシーフザクたちだった。

「待て!その財宝を返してもらおう。そして伝説の巨人の話を聞かせてもらうよ」騎士ガンダムは槍を片手にシーフザクへと戦いを挑んだ。


2人目 バウンドウルフ

「あっさりと逃げちゃったね。しかし、さすがブラックドラゴンを倒しただけあって騎士ガンダムは強いや」武闘家ネモの言葉の通り、シーフザクたちと騎士ガンダムの戦いは一瞬で決まった。勝てないとわかったシーフザクたちの逃げ足も見事だった。シーフザクたちは抱えていた財宝を騎士ガンダムに向けて投げ捨てると、あっという間に姿を消したのだった。

「でもこれでシーフザクたちかた手掛かりを得ることもできなくなった。これから、どうしたら……」騎士ガンダムが途方に暮れていると、1人の女性が建物影から姿を現した。「そなたたちに光が見える!」その声の女性は町の預言者ハモンであった。「ハモンさん。なにか知ってるんですか?」ハモンと面識のある武闘家ネモは藁にもすがる気持ちで、ハモンの言葉に耳を傾けた。「ここから西に行ったところで、星を持つ者がそなたたちを待っているのが見える!」

「ガルルルル、シーフザクたちが逃げてきたから何があるのか来てみれば、面白い話してるじゃねぇか」モンスターバウンドウルフがハモンと騎士ガンダムたちの話を聞きつけて現れた。「この話をマクベ様に報告しなくちゃな。その前に、お前たちを倒してやるよ!」好戦的なバウンドウルフは鋭い爪を騎士ガンダムたちに向けた。「武闘家ネモはハモンさんを守っててくれ。ここは戦士ガンキャノンと私が相手する」戦士ガンキャノンは斧を、騎士ガンダムは槍を構えた。


3人目 戦士デザートドム

バウンドウルフとの戦いは、力自慢のガンキャノンの一撃によって終わった。騎士ガンダムがバウンドウルフの素早い動きに翻弄される中、戦士ガンキャノンがバウンドウルフの行く手を読んだのだ。「ふん。うろちょろしやがって、俺様に楯突くからこうなるんだ。」戦士ガンキャノンに違和感を感じた騎士ガンダムだったが、予言者ハモンの言葉を思い出し、いまは西へ急ぐことにした。

ラクロア城から西へ進んだ一行は遠い道のりを経て、砂漠のオアシスに住む予言者に出会った。「むむむむ。きゅっ宮殿ぢゃ!宮殿に行くのぢゃっ!」予言者アレキサンダーの言葉を頼りに、オアシスの中にある宮殿に一行は向かった。すると宮殿の中に1人の娘がいた。娘は宮殿に仕えるキャラであった。「アハハハハ、あんたたちもあのニセ予言者に騙されたんだネ!」騎士ガンダムたちが予言者アレキサンダーの言葉を告げると、キャラは呆れるように笑い始めたのだった。「あのニセ予言者は予言に困ると、すぐにこの宮殿を教えるんだよ」

「はぁ。これで手掛かりが無くなった。騎士ガンダム、この先どうする?」途方に暮れた武闘家ネモは砂漠に座り込み、頭を抱えた。「さっきの予言者の奴を問い詰めて、もっとちゃんとした予言をさせるのはどうだ?」戦士ガンキャノンは斧を振り回した。「駄目駄目。そんなことしても何の解決にもならないよ」武闘家ネモは慌てて立ち上がり、今にもアレキサンダーのテントへ乗り込もうとする戦士ガンキャノンを止めた。

「戦士ガンキャノン、武闘家ネモ。どうやらまた邪魔が来たみたいだ」それまで静かに2人の様子を見ていた騎士ガンダムが槍を抜いて西の砂漠を見つめた。その視線の先には砂煙を上げ近づいてくる人影が見えた。「オラオラオラ、ここでお前たちの旅はおしまいにさせてやるだ!」大声を張り上げ、近づいてきたのはジオン族の戦士デザートドムだった。「これ以上、ルフォイの星に近付けるわけにはいかないんでな。砂漠での戦いを得意とするオラがここでお前たちの旅を終わらせてやるだ!」騎士ガンダムたちが欲しかった情報は、ジオン族からもたらされたのだった。


4人目 騎士ガルバルディα

砂漠の砂に足を捕られることなく縦横無尽に駆け回る戦士デザートドムは、
騎士ガンダムたちにとって強敵だった。
だが騎士ガンダム、戦士ガンキャノン、武闘家ネモのコンビネーションにより、
戦士デザートドムを倒すことに成功したのだった。
「よし、それじゃ西に行こう!」
一度は目的を失った騎士ガンダムたちだったが、思い掛けないジオン族からの情報により、
向かうべき道を見つけたことでその足取りは軽くなっていた。

思えば、予言者ハモンに告げられた方角も西だった。
どうやら砂漠のオアシスが目的地ではなかったようだ。
そのことに気づいた騎士ガンダムたちは、されに西の方角へと急いだ。

こうして新たな町に辿り着いた一行は、休むことなく情報収集へと町中を駆け回った。
「騎士ガンダム。ルフォイの星を知ってるっていう予言者を見つけたよ」
武闘家ネモは、この町でよく当たるという評判の予言者サラサの家へ騎士ガンダムたちを案内した。

「これはどうしたんだ?」
騎士ガンダムたちがその家に入ると中は酷く荒されていた。
「あぁ助けてください。いまジオン族がやって来て、私の持つルフォイの星を……」
ルフォイの星は、予言者サラサの家に代々引き継がれてきた水晶だった。
その水晶をジオン族が奪っていったというのだ。
「サラサさんは怪我はしてませんか?」
騎士ガンダムはサラサの体を気遣ったが、その言葉にサラサは部屋の端でうずくまる人影を指差した。
「あの赤い騎士が私を助けてくれました。だけど、あおのお方は怪我を……」
その人影はブラックドラゴンを倒す旅で出会った謎の騎士シャアであった。
「私のことよりジオン族を追え。これぐらいの傷で倒れはしない。
私にはまだやらねばならない事があるのだ……」

騎士ガンダムはその言葉を信じてジオン族を追った。
人々の悲鳴が聞こえる方角を頼りに、騎士ガンダムはジオン族を追いかけた。
すると、町の兵士に足止めされた騎士ガルバルディαと騎士ガルバルディβに追いついたのだった。
「サラサさんから奪った物を返してもらうぞ!」
騎士ガンダムは走ってきた勢いを緩めることなく、槍を構えて騎士ガルバルディαへと突撃した。


5人目 騎士ガルバルディβ

「ちぃ。追いつかれたか」
騎士ガンダムの勢いにたじろぎながら、騎士ガルバルディβは体勢を立て直した。。

「はぁはぁはぁ。騎士ガンダム、走るの早すぎるよ」
さらに騎士ガンダムが来た方向から武闘家ネモが走ってきた。
「これで2対1だ。ルフォイの星を返してもらうぞ!」
騎士ガルバルディαを倒した騎士ガンダムは、戦いの疲れを見せることなく騎士ガルバルディβに詰め寄った。

「ふっ、あの水晶は巨人復活のために必要なもの。
我らはおとり。すでにマクベ様の下へ届けたわ!」
そう告げると騎士ガルバルディβは槍と盾を構えた。
「ふははは。老いぼれの騎士ガルバルディαを倒していい気になるなよ。
あいつと俺じゃ格が違うんだよ!」

「どっどうする?騎士ガンダム」
ルフォイの星の行方を聞き、武闘家ネモはうろたえた。
しかし、騎士ガンダムは落ち着いていた。
「それならおまえを倒して、マクベとやらを止めてみせる!」


6人目 呪術師メッサーラ

武闘家ネモと騎士ガンダムは協力することで辛うじて騎士ガルバルディβの撃破に成功した。
だが肝心のルフォイの星の行方を失い、
途方にくれた騎士ガンダムたちは予言者サラサの元へと戻ることにした。
その戻る途中で戦士ガンキャノンが騎士ガンダムたちを待っていた。

「戦士ガンキャノン。どこ行ってたんだい?ルフォイの星がジオン族に奪われたんだぞ」
疲労困憊の武闘家ネモは、先ほどまで姿を消していた戦士ガンキャノンを問いただした。
「お前らがぐずぐずしている間に、マクベの居場所を予言者サラサに聞いていたのさ。
マクベはこの近くの石の城に隠れてるって話だ。さっさと行くぞ!」
戦士ガンキャノンは一気にまくしたてると、石の城があるといった方角へ歩き始めた。
「なんだ、そういうことか。敵の居場所を調べておくなんて、
さすが騎士ガンダムと共にブラックドラゴンを倒した戦士だ」
敵の居場所を知ったことで元気を取り戻した武闘家ネモは、
戦士ガンキャノンの後に続いた。

「なんで戦士ガンキャノンがマクベのことを知ってるんだろう……?」
騎士ガンダムは武闘家ネモにだけ聞こえるように囁いた。
「予言者サラサにルフォイの星の場所を占ってもらって知ったんじゃないですか?」
だが武闘家ネモは気に留めることなく先を急いだ。

「あれが神官マクベのいる石の城か?」
騎士ガンダムたちは騎士ガルバルディβとの戦いから休まずに、
戦士ガンキャノンが示す石の城へやってきた。
「そうだ。あの中にルフォイの星を持った神官マクベがいるはずだ」
戦士ガンキャノンのその言葉に呼応するように、突然辺りの地面が割れ、火柱が上がった。
「なんだなんだ?」
慌てふためく武闘家ネモを嘲笑うかのように、さらに大きく地面が揺れ始めた。

「はっはっはっは、よくここまで来た。だがその健闘もここまでだ。貴様たちはワシの呪術によりここで倒れるのだ!」
いつの間にか騎士ガンダムたちの行く手を遮るように、1人の術者が立っていた。
「ワシの名はメッサーラ。ワシの攻撃呪文を受けて立っていられるかな?受けてみよっ!ムービルフイラ〜ッ」


最終決戦 ! 巨人マッドゴーレム

「さぁ時は来た!ルフォイの星により伝説の巨人を目覚めさせる時がきたのだ!」
神官マクベ・カッツェは空を仰ぎ、叫んだ。

呪術師メッサーラの術をかわし、騎士ガンダムたちは石の城への侵入に成功していた。
石の城の中では、神官マクベが今まさに伝説の巨人を呼び起こそうとしている所だった。
だが、騎士ガンダムたちを驚かせたのはそれだけではなかった。
神官マクベの周りには何体もの巨人が並んでいたのだ。

「騎士ガンダム、あれがラクロア城を襲った巨人だ。やっぱり伝説の巨人はジオン族の味方になってたんだよ」
怒りで拳を握り締める武闘家ネモだったが、騎士ガンダムは冷静だった。
「たぶんあの巨人は伝説の巨人じゃない。ルフォイの星によって甦る伝説の巨人がここにいるはずは無いんだよ」
騎士ガンダムの言葉が正しいことはすぐに証明されることとなった。

「そこにいるのは誰だ!」
神官マクベが騎士ガンダムたちの侵入に気付いたのだ。
「ここまで辿り着いてしまったか。良かろう、私が伝説の巨人を目覚めさせるまで、
我が巨人マッドゴーレムの相手をするがいい!」


エピローグ (1周目)


「巨人マッドゴーレム。恐ろしい敵だが人によって
泥で作られた巨人に負けはしない!」
騎士ガンダムの一撃が巨人マッドゴーレムを切り裂いた。

「なに!まさか巨人マッドゴーレムが……」
巨人を崇拝し、自らの手によって巨人を作り出した
神官マクベにとって信じられない光景であった。
騎士ガンダムたちが、
自らの2倍以上の大きさを持つ巨人を倒したのだ。
神官マクベでなくても驚愕に値する出来事だった。

「さぁルフォイの星を返してもらおう。
それはジオン族が持っていていいものじゃない!」
騎士ガンダムは神官マクベに詰め寄った。
「ええい、近付くな!私は諦めない。
我が手で伝説の巨人を甦らせるのだ」
そう言い放った神官マクベは
ルフォイの星を天に掲げた。
「さぁ伝説の巨人よ。我が呼び掛けに答え甦るのだ!」
その声の呼応するように
空から一条の光がルフォイの星を照らした。

「なんとか巨人マッドゴーレムを倒したのに、
伝説の巨人なんて勝てるはずが……」
伝説の巨人の出現を想像した武闘家ネモは、
絶対的な存在に対する絶望感に襲われていた。
だが、その想像は現実のものにはならなかった。

「なっなに!光が、光が消える……」
神官マクベが持つルフォイの星を照らしていた光が薄れ、
消えてしまったのだ。
「我が声に従えないというのか……。なぜだ!」
その場に崩れるように神官マクベは、
膝から座り込んでしまった。
「なぜだ、なぜ私ほどの者が呼び掛けているのに応じない…」
狂信的とも言える巨人への信仰心が砕かれたことで、
目の前の状況すら見失った神官マクベは、
ルフォイの星を騎士ガンダムが取り返した後も
茫然と呟き続けていた。

騎士ガンダムたちは石の城を脱出し、
ルフォイの星の持ち主である
預言者サラサの家に向かうことにした。
「いやぁラクロア城を出発するときは
どうなるかと思ったけど、まさかジオン族が
伝説の巨人の偽者を作っていただなんてね」
戦いを終え、伝説の巨人と戦わずに済んだことを
武闘家ネモは安堵していた。
「無事にルフォイの星も取り返せたし、
これで巨人に怯えることもなくなった。
でもまだラクロア王国の再建っていう
大仕事が残ってるから気は抜けないよ」
騎士ガンダムは巨人の脅威が去った後も
気を抜くことはなかった。

ブラックドラゴンを倒し、
巨人の暴走がなくなったことで、
スダ・ドアカワールドは
平和を取り戻したように思えたが、
ラクロア王国から離れた国で
新たな戦いが起ころうとしていることに
騎士ガンダムはまだ気付いていなかった……。

アルガス騎士団編へ続く・・・


最終決戦 ! 巨人サイコゴーレム

「巨人マッドゴーレム。……恐ろしい敵だが人によって泥で作られた巨人に負けはしない!」
騎士ガンダムの一撃が巨人マッドゴーレムを切り裂いた。「なに!まさか巨人マッドゴーレムが……」
巨人を崇拝し、自らの手によって巨人を作り出した神官マクベにとって信じられない光景であった。
騎士ガンダムたちが、自らの2倍以上の大きさを持つ巨人を倒したのだ。
「だが、まだこれで終わりではない。次は本物の巨人と戦ってもらおう」
神官マクベはそう叫ぶと、ルフォイの星を掲げた。

「ふん。お前の役目はここまでだ」
突然、神官マクベの背後に現れた戦士ガンキャノンは、ルフォイの星を奪い神官マクベを投げ飛ばした。
「ルフォイの星を手に入れた功績を認めて、命だけは助けておいてやる。どこへでも消えるがいい」
戦士ガンキャノンはそう言うと、神官マクベを蹴り倒した。
そして戦士ガンキャノンはルフォイの星を掲げた。
「この戦士ガンキャノンの体などもういらぬ。
我はルフォイの星で巨人を操り、ブラックドラゴンとして復活を果たすのだ!」
その声に応じるように、再び空から伸びた一条の光がルフォイの星を照らした。

光によりルフォイの星は輝きを放ち、石の城を光で包んだ。
ウオオオオ〜ンン……。
石の城を揺るがすほどの大きな叫びと共に、伝説の巨人が突然現れた。
「あれが本物の伝説の巨人……」
神官マクベによって作られた巨人マッドゴーレムと外見こそ似ているものの、
伝説の巨人から感じられる力は巨人マッドゴーレムの比ではなかった。

「はっはっはっは。さぁ巨人サイコゴーレムよ。我が命により、騎士ガンダムたちを倒すのだ!」
戦士ガンキャノンの声に気付いた巨人サイコゴーレムは、
騎士ガンダムを相手にすることなく、戦士ガンキャノンに近付いた。
「なっなに、ルフォイの星を持つ我が声が聞こえないとでも言うのか?」
巨人サイコゴーレムは躊躇うことなく、戦士ガンキャノンに殴りかかった。
「ぐわぁ。なぜ……」

悪しき心を持つ者に呼び起こされた巨人サイコゴーレムは、自我を失い、暴走を開始したのだった。
戦士ガンキャノンと共にルフォイの星を失った騎士ガンダムたちは、
巨人サイコゴーレムを止めるための戦いを強いられることとなった。


エピローグ (2周目)


巨人サイコゴレームは
まさに伝説の名に相応しい強さを秘めていた。
いままで予言者サラサの家系により守られてきたことで、
静かな眠りについていた巨人が、
悪しき者の手に渡ることが
どれほど恐ろしいことか、
騎士ガンダムたちは
その身で体験することになったのだ。

「あぁ。なんで巨人が泣きながら暴れてるの?」
今にも泣きそうな声で飛び込んできたのは
妖精キッカだった。
「えっ、巨人が泣いてる?」
いち早く妖精キッカに気付いたのは
逃げ回っている武闘家ネモであった。
「ルフォイの星が悪しき心に染められてしまってる。
だから巨人が苦しんでるのよ」
「巨人を助けるにはどうすればいい?」
「……巨人が光の矢で苦しみから解放してって言ってる」
妖精キッカは何かを探し始めた。

「巨人はこの近くに
光の弓と光の矢があるって言ってるけど……」
辺りを見回した妖精キッカの視界に何か光るものが映った。
「あっあそこに光の弓が!」
空からの光が泥の固まりと化した
巨人マッドゴレーム(ここもゴレーム?)に隠された光の弓を照らしていた。
「あれを騎士ガンダムに届ければいいんだな。
妖精さんは下がってて」
武闘家ネモは軽い身のこなしで光の弓の下へと駆け寄った。

「おっ光の矢も一緒にある。
騎士ガンダム、これで巨人を射るんだ!」
光の弓と矢を拾い上げた武闘家ネモは、
騎士ガンダムの方角へと放り投げた。
「その弓で巨人の額の水晶を壊して!」

騎士ガンダムは
光の弓と矢を受け取ると射るために
巨人サイコゴーレム(ここはゴーレム、よしよし)から離れた。
「額の水晶……」
騎士ガンダムは、光の矢を射った。
矢は光を放ちながら、
吸い込まれるように水晶に命中した。

グォォォォォォ。
泣くような叫び声を残し、
伝説の巨人である巨人サイコゴーレムは崩れ去った。
その叫び声は悪しき者に心を奪われ、
騎士ガンダムたちと戦たことを悔やんでいるようだった。
「すまない。ルフォイの星を奪われていなければ、
巨人は滅ぶこともなかったのに……」
騎士ガンダムにとっても、
巨人との戦いは悔やみきれない思いが残った。

「ふっふっふっふ。伝説の巨人さえも倒すか」
「誰だ!」
騎士ガンダムは不気味な笑い声の主を探した。
「我、闇の皇帝ジークジオン。ジオン族の長なり。
騎士ガンダムとやら、その力、我に預ける気は無いか?」
空中にジークジオンと名乗る
淡い光を放つ顔が浮かんでいた。
「断るっ!」
騎士ガンダムは手に持つ剣で斬りかかった。
「おしいのう、実におしい。
おぬしなら一国を治めるのもたやすかろうに……」
そう告げると淡い光
(全部入らなかったみたいなので続き書きます)
そう告げると淡い光は消え、静寂が辺りを包んだ。

ブラックドラゴンを倒し、
伝説の巨人がいなくなったことで、
スダ・ドアカワールドは
平和を取り戻したように思えた。
だがラクロア王国から離れた国で
新たな戦いが起ころうとしていることに
騎士ガンダムはまだ気付いていなかった……。




本日 -
昨日 -
総計 -

最終更新:2011年02月05日 12:41