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アカウンタビリティ

accountability

定義

アカウンタビリティの定義を一意に決定することは難しいが、大学評価の文脈では、アカウンタビリティは市場化や新公共経営を旨とする新自由主義の文脈で語られることが多い。この文脈ではアカウンタビリティはおよそ「大学が利用者重視で業務を遂行し、その過程・結果を利用者及び市民一般に証明する責任」といったことを意味している。

理論的背景:新公共経営とアカウンタビリティ

1960年代からイギリス等のアングロサクソン系国家は、社会・経済の様々な問題に対応するべく行政機構の高度専門化と規模の拡大による「福祉国家」「大きな国家」への道を進んだ。福祉国家の到来は、社会的弱者に対する手厚い保護を実現する側面もあったが、行政機構の肥大化とそれに伴う国家予算の危機、行政運営上の非効率をもたらしたため、市民の政府に対する信頼感や納得感は大いに揺らぐこととなってしまった。

そのため1970年代末からイギリス等において緊縮財政・行政の効率化を目的とした新自由主義政権が誕生した。こうした政権は第一段階として、政府や行政の役割を見直し、行政サービスの民間委託を進め(市場化)、第二段階として、行政の組織運営を見直し、組織の効率化を達成する(新公共経営)。これにより小さな政府を実現しようとする。

特に組織運営の見直しに際しては、納税者たる一般市民のニーズを重視し、彼らからのの納得や信託を得ることが焦眉の課題となり、ここでアカウンタビリティがキーワードとなる。すなわち「行政には公共サービスの利用者の視点にたって業務内容を説明することが求められ、利用者ニーズを考慮して設定された目標が行政の活動によって達成されたかどうかが問われる。そこでは業務の効率性・有効性を求める『パフォーマンス・アカウンタビリティ』『プログラム・アカウンタビリティ』が求められる」(越水他2006、319頁)わけである。


政策的位置づけ:大学評価との関係

大学評価は「大学は利用者のニーズに合致した目標を設定しているか?」「その目標は大学の活動によって達成されたか?」「目標達成の過程は適切であったか?」といった点を明らかにするための1つの手法として利用される。この意味で新自由主義的なアカウンタビリティの発想は大学評価の基本的トーンの一部を形成しているとも言え、実際、国立大学法人評価や認証評価の制度設計・制度運用の様々な側面に、アカウンタビリティの発想を見出すことができる。

国立大学法人評価:
 『総合規制改革第三次答申』「国立大学法人の評価に基づく組織の見直し」を参照
認証評価:
 認証評価の目的
 NIADが行う認証評価の目的
 ◎◎を参照
最終更新:2011年10月06日 02:23