287 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2010/10/08(金) 21:44:04
美しい彼女の顔が近づいたと思ったら、唇に柔らかな熱が触れて離れて行った。
何が起こったのかわからない。
鼻腔には甘い香りが残っていた。
(・・・ベーゼ・・・)
シェリル殿フィギュアを華麗に大胆に変身させされる自慢の指で
確かめるように触れてみたが固い感触が唇に伝わっただけだった。
大事に大事にしてきたかわいいフィギュアたちよりも
触れるとドキドキしてなんだか嬉しい彼女の華奢な手よりもずっとずっと柔らかかった。
合っていなかった焦点が、引きつけられるようにシェリルの顔に絞られた。
その瞳に光る涙。
ホログラフPVや雑誌では見られない、ゆがんだ顔も、少し乱れた髪も、
なんだか、体の芯が刺激されるのを感じた。
そんな自分が、少し、怖かった。
萌え、とは違う。
高ぶるような、切ないような、この駆り立てる気持ち。
彼女には輝くように笑っていてほしいはずなのに、
泣かせてしまったふがいない自分が恨めしいとともに、喜びが湧いてきた。
そう、彼女の言った言葉の意味は、本当は分かってる。
『フレテホシイ』
(エロゲ的展開なんて2次元だけだと思ってたでゴザル)