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352 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2011/04/05(火) 02:35:52.06
護衛期間初Hです。
劇場版アルシェリは清らかじゃないとダメな人と、
アルトの恋愛自覚の時期がしっかりをイメージついてる人は、スルーをお願いします。

**

かなりセクシーでセンセーショナルな新曲が出来あがって、振付をスタッフと練っていた。
錬金術の異なるものの結合示すために、一人二役でそのことを示す絡みの動きを入れようと
ダンスを考案していた。
しかし、絡みの動きに「色気」が足りない。
これは、シェリルとしても、認めざるを得ない。

VTRにとって何種類も考えてみたけれど、どれを見てみても「色気」がたりない。
滑らか妖しくは動けるの。
きれいな動きは訓練したもの。
でも、決定的に「色気」が足りない。

ふと、練習風景を見つめるアルトの目を感じた。
少し、体が火照る。
アルトを感じて、シェリルの体は少し不自由になった。

「あら、少し良いんじゃない?シェリル」
「お蔵入りかと思ってたけど、もう少しやってみたいの。越えてみせる」

**

「グレイス達はもう出かけたの?」
「ああ、お目付け役がいないからって、お前大人しくしてろよ」
シャワーを浴びてリビングに戻ると、アルトが何やら読んでいた雑誌から顔をあげて微笑んだ。
飛行機の雑誌ね、本当に好きなんだから。
シェリルは、かわいらしいアルトの、ちょっと男らしい顔が好きだった。


「随分と難航してたな」
「はぁ、まあね。曲を作るときにはそういうこともあるわ。
他にもたくさんあるのよ、発表してない曲。
でも、まだ、もう少し・・・」
シャワーの後にシェリルが好んで飲むドリンクを、アルトが手渡してくれた。
「色気、か・・・」
「な、何よ~」
「うん、確かに艶めかしさがちょっと足りなかったな」
「なんか、あんたに言われるとムカつくわね」

アルトは、真面目に芸について思案してた様子だったけれど
なんだか魅力ないって言われてるみたいで、少し傷ついた。

「私のどこが、色気がないですって?」
アルトの頬をつつと撫でて、近づいて息を吹きかける。
思いっきり赤面したアルトが、後ずさる。

「お前、そういうのやめろよな!」
「あら、アルトには刺激が強かったわね」
「今、二人きりなんだから!」
アルトが、しっぽを揺らして、床を見て訴える。
顔が赤い。
シェリルも、言われて気づいて、赤面してしまった。
べ、別に、何かあるわけじゃないわ。
「な、何よ。とって食ったりなんてしないわよ」
「お前・・・」
アルトが呆れたようにソファーにもたれかかると、さらりと黒髪が流れた。
逸らされた胸板が男を感じさせて、セクシーだった。
「とって食われる、とか考えないのかよ・・・」
「あ、え・・・」
アルトが、私を・・・?
一瞬で想像してしまったシェリルはアルトが直視できない。
何度も、妄想した事があるのだから。
肩を抱いた自分の手さえもアルトの手に思えて、体が震えてしまった。

「ア、アルトが!そんなこと出来るわけないでしょ!」

「そうだな」
彼の美しい顔が自嘲気味に歪んだ。
どうして、そんな顔するの?

「疲れたから、少し眠るわ」

傷つけた彼に背を向け、ベッドルームへと逃げ込んだ。

***************

ダンスが主だった今日は、少し歌い足りない。
ふと。
歌が口をついて出る。

『会えないとき これを聞いて』
この曲も未発表曲だ。
『大好きだから 時々意地悪したくなるの』
あまりに幸せな妄想から出来た歌。
『いろんなことシテ いろんなトコ触って』
今、アルトと一緒にいられて、夢みたいな生活を送っている。
彼が護衛に来るのを心待ちにして、彼といろんなことシテ、
彼の心に触って酔いしれている。

『困るところちょっと見たいな』
彼は今頃きっと、拗ねた私の扱いに困ってるだろう。
ごめんね。
あと少しだから。

『どうしよう 離れたくな・・・』
涙がこぼれおちた。

愛してる、なんて、言えない。

**********

「シェリル」
ノックとともに、今一番聞きたくない声が聞こえてきた。
こんな顔は見せられない。

「来ないで」
震える胸が悟られないように声を張り上げた。

ドアの向こうからアルトが、すまなそうに話かける。
「シェリル、聞いてくれ。
俺は同意なしにお前を襲ったりしない。
だから、安心してほしい。
護衛は、どうしても、プライベートに踏み込んでしまうから、
どうしても心配なんだったら、女性隊員に・・・」

何を言い出すのだろう。
「待って!」
あわてて、涙をぬぐうと、ドアを開けた。
バツの悪そうなアルトが、しょんぼり立っていた。
「クライアントに怯えさせたら、護衛失格だな。すまない」
「そんなこと無いわ」
懸命に否定するシェリルにアルトはきょとんとしている。
「そうなのか?」
「ええ」

ほっとした様子で苦笑していたアルトが、ふと目の前の少女の涙の跡に気づいた。
アルトが何か言いかける前に、シェリルは慌てて話題を逸らした。
「い、色気って難しいわね。銀河の妖精シェリルノームですら、うまく出せないんだもの」

ギャラクシーでの「羽衣」の公演を見た後、アルトの舞台映像は全て見た。
とても、艶やかで、幼い少女でも、揺すぶられる色気があった。
それは、シェリルが銀河の妖精と呼ばれるようになった今見ると、さらに素晴らしい芸だった。

芸をやめてからも、彼女の心の中で沢山の歌を生み出してきた彼は、「男」の姿で、今、手の届く所にいる。
「そんなこと、ないさ」
目を逸らして、やはり、苦しそうにする彼はとても色っぽかった。

彼の熱い体に抱きしめられたい。
彼が近くにいるようになってから、ずっと心に抱いていた欲求が背中を押した。
アルトの熱い視線に気付かない程に疎いわけではないのだ。
シェリルは俯く彼の肩と顎に白い手をかけ、顔をあげさせた。

「アルト、私に『色気』を教えてちょうだい」

そう、あなたの手で女になりたいの。

戸惑いながらも色を含んだ彼の視線が体をぞくりと駆け上がり、
先ほどまで涙でぬれていた青い瞳が再び潤みを帯びてきてしまった。
切なさで爆発しそうな心が読まれないように、シェリルはアルトにふくよかな唇を近づけると、
アルトは迷うことなく噛みつくように、唇を重ねた。

アルトはだんだんとキツく抱きしめ、懸命に舌を絡めた。
彼の舌も、鼻先も、肩も、胸板も、全てがシェリルの深いところに刻みつけられる。
あまりの感覚と感情の波に呑み込まれて、シェリルはぼんやりとしてきた。
「感じる」ってこういうことなんだわ。

アルトが身を離すと、二人の唇の間に唾液の糸が引いた。
思考が追いつかず、シェリルはぼんやりとそれを眺める。

「十分、『色っぽい』さ。俺が惑わされるくらいには」

少しだけ悲しそうに笑ったアルトが、シェリルの唇から糸をぬぐい、
そのまま首から耳を撫で、イヤリングを揺らした。
「ぁっ」
体の中心に響く刺激に、シェリルは身をすくませた。
「どうする?」
お腹の奥に響く声で、瞳で、愛しい人が問う。
瞳も濡れているし、体も熱いし、きっと情けない顔をしていると思う。
「あなたの、好きにして」

唇をちゅっと重ねて、アルトはシェリルを抱えた。

*********

「お前、本当にいいのか?」

この期に及んで、真面目なアルトらしい。
ムードはぶち壊しなわけだが。

「怖くなったの?」
シェリルは精一杯妖艶に、ブーツとコートを脱ぐアルトの背中に投げかけた。

「いや、そういうの、似あわないからさ」

虚勢が見透かされているのが分かり、シェリルは顔を赤らめ次の言い訳が思いつかない。

「おれだって、誰とでもこういうことする男じゃないからな」
少し照れているのか、アルトはシェリルを見ることが出来ないでいる。

「な。何よ!私だって!」

アルトじゃなきゃ嫌なの。
そんな可愛い答えは言わない。

でも、とっさに応えたシェリルの叫びを聞いて、振り向いたアルトがにやりと笑った。
「ああ、知ってるさ」

ベッドに上がり込んできたアルトの欲をはらんだ瞳がシェリルは鼓動を速めた。
なによ、いつもは初心いくせに、生意気よ!
いつものように強気な事を考えようとしても、シェリルは獲物となった自分を感じていた。

********

ぎこちなく手を這わせながら、唇で感じながら、アルトはシェリルの身体に火をともしていった。
仰臥した白い裸体が恥じらいながらびくりびくりと震える。

蕾を弄んでいた指が、シェリルの中へと入ってきた。
誰も触ったことのない、体の奥をまさぐられて、内股に力が入ってしまう。
それを難なく、押し開いているアルトの力が、逞しく感じられてシェリルはますます蕩けてしまう。

アルトのことが見ていたいのに、変な反応をしてる自分が恥ずかしくて、シェリルは目をつぶってしまう。
「俺だって色々不安なんだ。もう少し楽にしてくれよ」
まだ、痛くはないんだろ?っとシェリルの頬を心配げに撫でるアルトが、なんともおかしく
シェリルは体から力を抜いた。
シェリルの緊張が解けたのを感じて、アルトも、少し緩んだようだ。
お互いの呼吸を感じて、徐々にほぐされていった。

シェリルは体を起こすと、愛おしげにアルトの身体や髪を撫でた。
アルトもシェリルの頬を撫で、髪を梳き、二人、目を合わせて、微笑みあった。
「好き」が膨らんで体を満たしていくのを感じた。


少し戸惑っていたアルトからも衣服を全て除かせたシェリルは
全身でアルトを感じようと、精一杯抱きついた。
熱い肌を、唇を、熱の中心を懸命に相手に触れさせて、愛おしさを伝えあった。

様々な声を操るシェリルから、出したことのないため声が零れ落ちた。
絡みあう二人はしっとりとお互いの肌を濡らし、更なる高みを求めて堕ちていった。
「シェリル、そろそろ」
「ん?」
「挿れたい」
この期におよんで恥じらうアルトを見てシェリルも再び恥ずかしさが湧きあがって来た。
「遅いわよ、バカ」
「すまん。でも、まだ」
「いいから」

アルトは途中、シェリルを指で広げようとしていたが、
未通のシェリルがどうやっても、狭いままだったのが気になるらしかった。
しぶしぶと、しかし、いそいそとズボンの中からスキンを取り出すアルトをみて、シェリルがぽつりとつぶやいた。
「やっぱり、持ち歩いてるものなのね」
まだ、装着できていないアルトが、振り返って懸命に抗議をした。
「ちがう!これは・・・」
あれこれと言いたげな言葉を飲み込んで、ひとことだけ。
「たまたま、もらったんだよ」

納得のいかない様子のシェリルを押し倒し、アルトは入口にあてがった。
「多分、辛いと思う」
「うん」
ぬるぬると、入口をさまよう。

「出来るだけ、優しくするから」
「許してあげるわ」
シェリルを焦がれてかすれた声に、他になんと返答できるだろう。

熱い塊がシェリルの中に、分け入ってくる。
痛みと異物感でさっきまでの夢見心地が吹き飛んだような気分だ。
ぼんやりと一体感を感じていた彼とシェリルは別の人間で、「境界線」がはっきりと感じられた。

「大丈夫か?」
情けない声で声をかけてくれる、気持ち良さそうなアルトを見て、
シェリルはもう何をされても良いと思った。

****************************

「ホテルスタッフにしてもらっていいのよ?」
「いや、俺がしたいんだ」

上に下に揺さぶった後のシーツはめちゃくちゃだった。
シーツの交換をしているアルトは、破瓜の薄紅色を確認して、苦笑した。
その頬笑みには目いっぱいの愛おしさが込められている。

「証拠隠滅してるつもり?」
「そんなわけじゃないさ。はずかしいだろ?」
「どうせ、グレイスにはすぐわかるわよ。体をスキャンすれば一発」
「え、俺、護衛から・・・」
「外されたりはしないわ」
むしろ、おめでとうって言われちゃうかもしれないわね・・・。
グレイスは、私が、アルトにずっと思いを寄せてること知ってるもの。
そう思うと、気恥ずかしくなり、シェリルはもじもじとしてしまう。

そんなシェリルに気づいたのか、ソファーに座り眺めていたシェリルの前に、見下ろすようにアルトが近づいた。
「『色気』、少しは参考になったか?」
「どうかしら?」
小首をかしげるシェリルは、小憎らしいほどにキュートだった。
「俺のこと思い出せよ」
まさにその例のダンスのように、アルトはシェリルの首から胸を通り、足、つま先まで手と唇を這わした。
アルトとの熱の交換を思い出し、シェリルは自然と息が漏れそうになった。
「なんだか出来そうな気がするわ」

「公衆の面前で見せていいものの限界を超えてしまいそうだな」
アルトは少し、嫉妬している様子だった。
どうやら、アルトからは合格点のようだ。
「でも、この曲は内容がセクシー過ぎるから、衣裳はコケティッシュで結構控えめなのよ」
「ふ~ん」
シェリルの非常識さを理解しつつあったアルトは、半信半疑で返事をした。

「ほら!」
無邪気に自信満々に見せられた衣裳は、見せる肌こそ少ないものの、あまりにエロティックだった。
衣裳に込められた意味に赤面したアルトを見て、シェリルは不思議そうに小首を傾げた。
(ダメだ、コイツ・・・)



おわり
最終更新:2011年05月15日 00:20