アットウィキロゴ
386 名前:五月女家の離れにて 投稿日:2011/10/11(火) 07:21:22.37

「アルト見て! シャテンニュとエキュルイユだわ! 」
「何だ?」
「ギャラクシーのプライマリースクールのテキストで見たもの!」
「あー、フランス語か。日本語ではシャテンニュは栗、エキュルイユは栗鼠だ」
「クリとリスね!」
「!!!!!!!!!!」
「クリとリスって可愛い組み合わせよね! しかも親子連れよ!」
「いやそれは」
「乱蔵先生と矢三郎さんにもお見せしたいわね、クリとリス!」
「声が大き…」
「やだ、あの子ったらクリを齧っちゃったわ」
「か、かじ…」
「こっちの子はまだ歯が生えてないのかしら、クリを舐めてるだけね。ああん、もう…クリがヨダレでぬるぬるになっちゃってるわ…」
ふとアルトが視線を上げると、遠くからこちらを見つめる矢三郎の姿があった。


(アルトさん、親子のリスと栗を手配するのには骨が折れましたよ?
これを糸口に今晩こそ本懐を遂げて下さい)
(そういうことか…兄さんありがとう…!)
言葉は無くとも長年寝食を共にし芸を極めた二人だからこそ、言わんとしていることを理解し得た。
アルトは兄弟子に向け、極上の笑顔でサムズアップした。

「…シェリル…新物のキノコを舐めてみないか?」
「キノコ? 美味しいキノコなの?」
「ああ。秋の味覚、松茸だ」

その晩。
シェリルはクリとリスの意味を知り、何度も言わされると同時に舐められ齧られるという羞恥プレイで蹂躙され、同時にアルトのキノコの初物を口にすることとなったのであった。

「有人さん…初めての尺八を体験されてようございましたね」
矢三郎は独り呟いて筆を置いた。
兄弟子の密かな楽しみである、「有人さん観察日記」がまた一頁記され満足そうである。
「シェリルさんをからかっているように見せかけて有人さんを罠にかけるのも愉快ですが、もっと面白い仕掛けを用意したいですね…あんなまどろっこしいものではなく」
最終更新:2011年10月21日 19:54