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112 名前:イゾラド~メクルメク衝動~[sage] 投稿日:2012/06/17(日) 22:18:11.94

と言う訳でなんとなくスレの流れを受けて突発SS投下です。
規制が解けたか祈りつつ…いつもwiki保管してくれる方、
読んでくれる方、スレでアルシェリ萌え補給してくれる方への感謝を込めて…







「あぁっ、アルト!アルト、あたしもう…っ!」
「っ、はぁ…シェリル…!!」

汗ばんだ素肌に絡み付いてくるほっそりとした腕とふわふわのストロベリーブロンド。
情欲に感極まった声を聞きながら一番奥へと自分自身を打ち付けて、
俺は体内に溜まっていた欲を彼女の中へと注ぎ込んだ。

「あ…あぁ…ある…と……」
「ああ―――…」

とくとくと注ぎ込まれる雫の熱さに耐えかねた様に
シェリルが俺の首筋に腕を回し、きゅっとしがみ着いて来る。
幼な子みたいなその仕草に「俺はここにいる」と伝える為に
そっと薄紅色の唇を優しく吸うと、シェリルの口からも小さな笑い声が零れた。

「もう…。こんなに一杯出すなんて…アルトのえっち。どれだけがっついてるのよ?
 ―――本当に、そんな顔していやらしいんだから……」
「ばっ、バカ!いやらしいのはお互い様だろ!?大体な、
 お前だってあんなに俺の事を求めて、信じられない位に乱れてたじゃないか」
「なっ…!女の子に対してそんな事イチイチ口に出して言わないでよ!」

けれど、睦み合うだけ睦み合った後にぽんぽんと飛び出してしまったのはそんな遣り取りで。
大体「そんな顔ってどんな顔だよ!」と続けて口にして問い詰めようとする前に
シェリルは拗ねた様に此方に背を向けてしまった。
「ほー……そう言う手段に出る訳か、妖精さん」
「な…な、何よ…?」

ぷぅっと頬を膨らませてそっぽを向いてしまった彼女の態度に、
これを逆に好機として俺は次の攻勢に出る事にする。
大体、ここ暫くの間互いに多忙な時期が続き、こうしてシェリルに
触れる事自体が実に一週間ぶりなのだ。一度や二度で足りる筈がない。

そっと背後から、今も情事の名残の熱を残した体を抱き寄せると
ストロベリーブロンドから覗く首筋へ。ほっそりとした肩へ。
僅かに朱の色に染まった背中へと、次々に唇を落としていく。

「やっ…!?ちょ、ちょっとアルト…!」
「じっとしてろよ。勝手に拗ねるだけ拗ねたお前が悪い」
「んなっ!?何をそっちこそ勝手な事…や、あぁ…っ…!」
「俺はエッチでいやらしいんだろ?そもそもお前が言い始めた事だろうが」
「やぁ…っ、も、もう…バカ…っ!」

そのまま腋の下をくぐらせる様にして滑り込ませた指先で
柔らかな膨らみを揉みしだき、先端で存在を主張し始めた蕾をきゅっとつまむ。

ぴくん、とシェリルの跳ね上がって俺の動きに応えた事を確認すると
細い腰を両手で抱え上げて、そっとその尻を上げさせた。

「シェリル……」
「あ…あんまり見ないで…」

ベッドに肘をついて、恥ずかしさの余り枕に顔を埋めたシェリルの
白いお尻だけが、ねだる様に俺の方へと突き出されている。

普段から抱き合って行為に及ぶ事をお互いに好んでいるから、
こうして背後から繋がろうとする事はそう頻繁にある訳じゃない。

そして、頻度的には非常に高いのだろうとは思っていても、
抱き合って眠るからと言って毎回こう言う行為に及ぶ訳でなければ
その度に隔てるもの無く中に出すことを許されている訳でもない。

だから―――…だから、仕方が無い。
俺の目の前で誘う様にふるふると揺れる白いお尻とか、
さっき注ぎ込んだばかりの自分の欲望が零れて内腿を伝い落ちて行く姿とか、
呼吸に合わせてヒクヒクと蠢くもう一つの場所が……

もの凄くいやらしく魅力的に見えても、それは仕方の無い事なんだと思った。

「アルト…な、何…?どうしたの…?」
「あ―――あ、い、いや……」

露にされた部分に注がれる視線を感じて、シェリルが恥ずかしそうにこちらを振り返る。
その彼女に曖昧な笑みを返しながら、俺はもう一度その場所へ視線を向けていた。

それほど色事に関して精通している訳でもなければ経験が豊富な訳じゃない。
それどころか『こう言う事』に対する衝動を感じたのも、実際の体験に
こぎ着けたのも、今こうしている彼女が最初で、恐らく最後だ。

ただ、過去に演じたお役や立った舞台の知識、それからあの眼鏡の
相棒に吹き込まれたあれやこれやの話から、そうした事だけは知っていた。
女性の持つ、子作りをする為の場所とは違う、もう一つの場所―――…
その場所が目の前で、シェリルの呼吸に合わせてヒクヒクと蠢いている…
(っていや待て!幾らなんでもハードルが高すぎるだろ俺!!)

危うくそっちに持って行かれそうになった衝動を、慌てて理性側に引き戻す。
正直、目の前にいる彼女の心と体の両方にどっぷり溺れている自覚はある。
けれど幾らなんでも彼女にそこまで強いるだけの度胸は今の俺には無い。

(無い…つもり、なんだけどな……)

ひくひくと蠢くその場所と、その下の部分から零れ落ちる欲望の雫。
雫が白濁したものから次第に透明度を増して行っているのは
自分が注ぎ込んだものを新しく溢れたシェリルの蜜が押し出しているからなんだろう。

俺を欲しがって恥ずかしそうに震えるシェリルの体…
その時に湧き上がったのは、肉欲よりもむしろ、多分その体の誰も知らない部分を
余すところ無く自分の物にしたいと言う独占欲だった。

「シェリル…また、こんなに濡れて来てるぞ…?」
「っ…!」

震える背中に語りかけながら、俺はゆっくりと指先を彼女の内側へと入り込ませた。
一本目の指を飲み込んできゅうっと締め付けてくる襞の感触。
その締め付けにズクンと痛い程の衝動を感じた俺は、もう一本の指もその中へ
滑り込ませて、2本の指先に溢れた蜜をくちゅくちゅと音を立てて絡め合わせる。

「あ…あ、あぁっ…!やっ、音、立てないで…!」
「良いだろ別に、俺しか聞いてないんだから。すげぇいやらしい音で…興奮する…」
「ばか…ぁ…っ!」
「―――シェリル…」
枕をぎゅっと掴んだシェリルが、恥ずかしさにイヤイヤと首を振る。
その可愛い仕草に自然と浮かんだ笑みを自覚しながら、俺は背後から
彼女に覆いかぶさった。名前を呼んで促すと、その意図を察したシェリルが
首を傾げて俺の方を振り返ってきてくれる。吸い込まれそうな蒼い瞳に
浮かんだ情欲の涙の雫…。その雫を出来るだけ優しい仕草で吸い取ってから
柔らかな唇にそっと自分の唇を重ねる。ちゅ…と小さなキスの音が、
指先が紡ぐ淫らな音に混じって室内に響いた。

「…挿れて良いか…?シェリル…?」
「うん―――来て…アルト…」

夢見る様に陶然とした声でシェリルが俺の名前を呼んでくれる。
その声に誘われる様にして、俺は背後から彼女の中へと入り込んで行った。

「あ―――…あ、あぁぁぁ…っ…!」
「っく…イイ……っ!!」

一番奥の深い所まで繋がってしまうと、後はもう込み上げる衝動に
任せるままに、達する為の行為に溺れて行くしか無い。
大好きな人と一つに繋がる事は、どうしてこんなに気持ちよくて
幸せなんだろうか…なんて。快楽に乱れた脳裏の片隅でそんなバカな事を
考えながら、俺は背後からシェリルの中を突き上げて行く。

パンパンとぶつかった尻と腰が、くちゅくちゅと繋がった肉と肉が、それぞれ音を立てる。
そして―――今も視界に入り込んでくる、動きに合わせて蠢くその部分。
今度はもう理性の歯止めも効きそうにない。先ほどの行為でたっぷりと
シェリルの蜜を塗れさせた指先を、俺はその場所へと這わせて行った。
「きゃっ…ああああ、アルト!?」
「良いから、そのまま力抜いてろ…」
「抜いてろ…って、あ、あぁっ…ばっ、バカ、何を…あぁぁぁんっ!?」
「……は…―――くっ…」

きゅっと怯えて窄まったその部分をほぐす様にして、
彼女のもう一つの穴へと指先の蜜を塗りこめて行く。
そしてその穴が蠢く度に、俺の物を咥え込んだシェリルのナカが
痛いくらいにきゅうきゅうと締め付けてきた。全てを持って行かれそうに
なる衝動を息を殺してやり過ごすと、やわやわとそこをほぐしながら
指先を慎重に埋めて行く………

「あっ…あ、あぁ…っ…!アルト、ダメ、ダメ…っ…!」
「今夜は指だけだから、大丈夫だ」
「バカっ!大丈夫なわけな…あ、あぁぁあっ!?やっ、う、動かしちゃイヤ…!」

当然の主張として上がるシェリルの抗いの声を封じる為に、
俺は絡み付く襞を捏ねる様にして繋がった部分をかき回してやった。
右手の指先はもう一つの場所を慎重にほぐしながら、左手でしっかりと
細い腰を引き寄せて、後ろから滅茶苦茶に貫き続ける。

「あっ!あ、あぁっ!やっ、ダメ、アルト…!あたし、あたしこんなの…っ!」
「―――っく…ハァ…気持ち良いか…?シェリル…?」
「し、知らないわよ…バカっ!やぁっ…だ、ダメ、そこ…っ、そこいやぁ…!」

そうして唇からイヤ、ダメ、と拒絶の言葉を吐き出しながらも
俺の肉体と指先を咥え込んだシェリルの体は、きゅうっとキツク締め付けては
素直に込み上げる悦びを俺に伝えて来てくれる。

俺の方も…込み上げてくる気持ち良さや視界に映る可愛い姿、
彼女の始めての場所を自分の手で開発しようとしているのだという
独占欲に満たされて、もう何も考えられなくなりそうだった。

ただ、一つになりたい。心も体も全て全て…何一つとして知らない事が無い位に
強く深く激しく…シェリルと一つに溶けて混ざって繋がり合いたかった。

「あ…あ―――…あぁっ!アルト、お願いもう…も…あたし、ダメ…っ!」
「ああ、シェリル。俺も……!」
「っ…あぁぁぁぁぁっ!アルト…アルトぉっ!……ぁ……」

―――このまま、一緒に。
指先を一本そこに押し入れたままの状態で彼女の白いお尻を掴むと、
俺はシェリルの一番奥にもう一度自分の欲望を注ぎ込んだ。

びくんと大きく跳ね上がった体が小刻みに震え、その度に
吐き出される欲の雫がシェリルの中を一杯に満たして行く……

「ぁ…あぁ…あっ…アルト………あん…だめ…だ…め…」
「シェリル―――…」

そうして俺のモノを受け入れると共に達したシェリルの体が、
くたりと力を失って乱れたベッドのシーツへと沈む。
今も埋めたままの指先をくにくにと少しだけ蠢かすと、達した体が
またきゅっと俺のものを締め付けてきた。その動きに最後の欲まで搾り取られながら…
俺はそっと上体を傾けて、汗ばんだシェリルの背中に唇を寄せたのだった……

「アルトのバカ!えっち!どスケベ!ヘンタイ!」
「わっ!?バカ止めろ!枕でぶつな!」

事が終わって丁寧に情事の始末をした後で、暫くはぐったりと体を
俺に預けていたシェリルが突然腕の中で暴れ始めた。
しなやかな動きで抱擁から逃れると、手にした枕でばふばふと俺の顔を叩き続ける。
その両手を掴んで突然の暴挙を止めようとした所で…こちらを睨み付けた蒼い瞳と目が合った。
久しぶりに見る本気の怒りを宿した瞳に、うっと一瞬だけ言葉に詰まる。

「ぶたれる様な事したのはアルトでしょ!?あんな……あんな所に指入れてくるなんて…!!」
怒りと共に口にした途端に、先ほどまでされていた事を思い出したのだろう。
涙目のままのシェリルの顔が、耳朶まで見る間に赤く染まっていく。

「もう本当に信じられない!アルトのバカ!!!!」
「バカって言うなよ。大体なんだかんだ言ってお前だってちゃんと感じて…ぐへっ!」

暴れるシェリルを何とか宥めようとして口を開いた所で、サイドボードに
置いてあったミネラルウォーターのボトルが顔面にクリーンヒットした。

「シェリル!お前なんてモノ投げて来やがる!?」
「投げられる様な事を口にしたのはアルトでしょ!?何デリカシーの無い事言おうとしたのよ!」
「そんな事言ったってお前だってちゃんと感じて泣きながらイったじゃ…うわっ!?」

そして再び投げつけられた二本目のボトルを、今度はとっさに受け止める。
…が、それに続いて投げつけられた携鯛電話が今度は鼻先に直撃した。
「シェリル!おま…」
「アルトのヘンタイ!!!もうっ、もうっ…暫くキスもさせてやらないんだからぁぁぁぁ!!」
「な………!?」
ベッドに転がった携鯛を拾いながら俺が反論するより早く、
シーツを剥ぎ取ったシェリルは華奢な体に白い布地を巻きつけて隠してしまう。
それからフーー!と全身の毛を逆立てた猫の子の様に、威嚇しながら此方を睨み付けて来た。

「あ―――………」
「半径一メートル以内に近寄らないでよ、このヘンタイ!」
「おい、シェリル…って待て!それは投げるな!」

何とか宥めようとする俺を制して、シェリルが叫びながら腕を振り上げる。
その手に握られたサイドボードのクロックは、彼女が気に入って店頭で購入した物だ。
投げつけられたら俺の方も軽い怪我ではすまないだろうし、壊れてしまえば
後になって泣くのはシェリル自身だと分かりきっている。
慌てて細い手首を掴もうとすると、今度は腹部に見事な蹴りが入った。

「お…おま…え、な……」
「近付かないでって言ったでしょ!アルトのバカ!」

どうやら修復も不可能なくらいに完全にヘソを曲げてしまったらしい。
ふとした事で沸いた好奇心と独占欲。その二つに流されてしまった自分を
後悔してももう遅い。されてしまったマニアックな行為が恥ずかしいのか、
それとも感じてしまった自分が恥ずかしいのか。恐らくはその両方が
原因で拗ねてしまったシェリルを前に、俺は小さな…けれど深い溜息を吐き出した。

『…お前みたいにギリギリまで我慢しちゃうタイプが
 振り切れちゃった時に暴走してタチが悪いんだぜ?』

脳裏に甦った…もう随分と前に親友に受けた忠告を
今更ながら身に染みて思い出しながら、俺は諦めと共に寝室を後にしたのだった。




イゾラド~メクルメク衝動~オマケ 投稿日:2012/06/18(月) 00:55:05.47


「…アルトのバカ………」

肩を竦めて観念した様に立ち去ってしまった後ろ姿。
その後ろ姿を完全に視界から消してしまった扉を恨めしげに睨みながら
私は小さく、そんな言葉を呟いていた。

―――本当は分かっている。アルトが困った笑みを浮かべながら
行ってしまったのは、私が完全に拗ねたからなんだと。
アルトにされた事が恥ずかしくて、その行為に感じてしまった
自分が恥ずかしくてどうし様もなくて…その恥ずかしさをアルトにぶつけてしまった。

恐らくアルトは今夜はリビングのソファーで夜を明かすつもりなのだろう。
朝になって私の機嫌が良くなる様なとびっきりの朝食を作ってから
宥める様にあの扉を開けて来るつもりで…もう今夜は、
この寝室の扉が開かれる事は…恐らく、無い。

そう思うと途端に胸にきゅっと寂しさが込み上げて来てしまって、
私はさっき散々アルトを叩いた枕を胸に抱き込む様に
ベッドの中へともぞもぞともぐりこんだ。

「本当は…アルトになら、何をされても良いと思ってるのに…」

こんな事にさえ素直になれない自分自身が本当にイヤになる。
本当はアルトと愛し合って、心も体も結ばれて、久しぶりにお互いの
体温や心音に包まれたまま…朝まで幸せな時間を過ごしたかったのに…

「アルトの…バカ…。お、お、お尻なんて……あんな事まで許すの、
 あんただけなんだって、その位察しなさいよ。別の誰かだったら、本当に
 イヤだったら相手の腕に噛み付いてでも抵抗してるんだから…」
「いや、そう言われてもさ。俺にだって流石に無茶をさせたって自覚や負い目があるし」
「だからその無茶を許すのはアルトだけなんだって分かりなさいよ。
 そりゃ思い出すと、恥ずかしくて今も死にそうだけど…アルトが
 喜んでくれるなら、あたしだって嬉しいんだから…」
「まぁそう言って貰えると、次からは俺も仕掛け易くはあるな…」
「次って何よ次って!―――ってちょっと!あんたいつから部屋に戻ってきてるのよ!?」
「ん?俺になら、何をされても良いと思ってるのに、辺りか?」
「殆ど全部じゃないのよ!!!」

信じられない!と言う想いと共に投げつけた枕を、鍛えられた腕が綺麗にキャッチする。
そんな仕草さえどこか優雅で思わず見惚れそうになった自分を叱り付けて
私はもう一度、琥珀色のアルトの瞳をまっすぐに睨んだ。

「だ、大体あんた、今夜はもうこの部屋に戻って来ない筈でしょ?
 なんで5分も経たない内にあっさり戻ってきてるのよ!?」
「ああ…。まぁ俺も最初はそのつもりだったんだけど…な。
 なんだか何処からとも無く『今夜はアレで終わりのつもりだったのに
 なんか規制を心配してくれてる人がいるみたい!Σ( ̄□ ̄;』とか
『ちょっとアルトさん!行って来て!行って来て!』とか言う声が聞こえた気がして」
「ナニよソレ!?意味わかんない!!」
「ああ。……言ってる俺も正直良く分からない」

小首を軽く傾げて不思議そうな表情を浮かべながら、それでも
止まる事無くアルトは寝室の入り口からベッドの方へと歩み寄って来る。

「ちょっ…!半径1メートル以内に近寄らないでって言ったでしょ!?」
「ああ。でも俺になら何をされても良いって思ってるんだろ?
 だったら…半径1メートル以内に近付く事くらい許してくれよな」
「なっ…バ、バカ…っ!!」

そして、そう言うが早いか否か。見る間に距離を詰めたアルトはベッドの
端へと腰を下ろすとそのまま私の上へと覆いかぶさって来た。

「……アルト……」
「―――悪かった」
「あ……ズルいわ、そんなの……」

少しだけ甘える様な響きを込めて、耳元へと囁かれる言葉。
その言葉に顔を上げると、双眸に一杯の優しさを込めて此方を
覗き込んでいるアルトの琥珀色の瞳と目が合った。

そのまま静かに瞼が閉じられて…唇がそっと私の唇を吸う。
小鳥が戯れる様な、優しくてどこかくすぐったいキス。
何度も甘く触れては離れ、そしてまた触れてくるアルトの唇に
とくんと胸が震えて、きゅっと締め付けられるのが分かった。

許しを請う様に繰り返される優しいキスに、観念した私は
両腕をアルトの首筋に回して、そっと引き寄せる。

「んっ…はぁ…あ、ると…」
「―――ん……」

そのまま…ようやく許しを得て喜ぶ子供みたいに、
アルトの舌がぬるりと口内へと入り込んで来た。


熱を帯びた舌先に上顎や歯列、自分自身の舌を舐められる度に
ぞくぞくとした感覚が背筋を走り、お腹の辺りがきゅんっと熱くなる。

「あ…はぁ…アルト…だめ…」
「シェリル……もっと―――…」
「ぁ…ん、んふ……」

息苦しさに離れた唇から漏れたささやかな抵抗の言葉は
また重ねられて来たアルトの唇と舌に飲み込まれてしまった。
そのまましなやかに鍛えられた指先が私の腰のラインをなぞる。

優しいその愛撫に思わずびくりと跳ね上がった体は
またアルトの腕の中に包み込まれてとろとろと溶けて行ってしまう……

「なぁ、シェリル…」
「はぁ…な、なによ……」
「もう一度…良いか?」
「もうっ!だからそれをイチイチ聞かないでよ、バカっ…!」

私の体もすっかり熱を帯びて、アルトが私を欲しがってくれてるのと同じ位に、
私もアルトを欲しがってるんだって…そんな事、分かり切ってるクセに!
何処か意地悪く聞いてくる声色に、くるりと体を反転させると
今度は私の方が上になってアルトの体に覆いかぶさって行った。

そのまま…少しだけ開いたままだった唇に自分の唇を重ねて
温かな口内へとゆっくりと舌を忍び込ませる。
その舌先を、アルトは甘い仕草で優しく吸ってくれた。

触れ合った部分から溶け合う様に熱を帯びていく体。
溶け合う事を相手にねだる様にどきどきと早鐘を打つ鼓動。
そして…お互いの心の奥から込み上げてくる、この衝動……。

あなたが好き。
あなたを愛してる。
だから全部全部…あなたと、一つになりたい。

溢れる愛しさのままに体を重ねると、私とアルトはまた深くて優しい
夜の時間へとその身を委ねて行ったのだった。

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その夜アルトさんが「今夜は指だけ」で我慢出来たのかどうかは永遠の謎!
…という訳で、丁度規制ギリギリで何とか本編の投下が出来たので
≫120の段階で良いかな?と思っていたのでした。
規制を心配してくれた皆様、本当に有難うございました。
最終更新:2012年07月04日 09:34