777:fusianasan[sage] 2014/05/11 03:01:49
「ねえ、アルト」
「その焼き鳥はレモン絞って食べてくれ。
お前タンパク質は積極的にとらないといけないんだから、出来れば、その皿の分全部食えよ」
「こんなに美味しいんだから余裕よ♪
じゃなくて。私、なんであんたとご飯食べてるのかしら」
「なんだよ。作ってもらっといて、俺には食わせないつもりか?」
「そ、れ!なんで作ってくれてるのってこと!」
「シェリル、俺言ったよな。人は一人じゃ飛べないって」
「アルト…」
「お前は一人じゃ住めない。住んだら近隣住人が危ない。
生活力がなさ過ぎる」
「失礼ね!ちょっとベンキョすればちょちょいのちょーいよ!
それに!家政婦さんとか家事ロボットとかちゃーんと生きていく方法は考えてるの。
カタログだってこんなにあるから、検討中なの!」
「…お前がちゃんと考えてるってことは分かった。
なら、目の前の苦学生を家事と教育担当で雇わないか?」
「3足のわらじ履くつもり?足が足りないわよ」
「家事は趣味みたいなもんなんだよ。
報酬は食費は俺の分もおまえ持ちって事で。あと、一部屋貸してくれ。
前住んでた部屋が取り壊しになったから、寮にしか部屋がないと息が詰まる」
「ふ、ふん。契約書作って来なさい。そしたら考えてあげるわ」
「契約書か~。お前ホント面倒な女だな」
「ふうん?雇用主に向かってそんな口きくんだ?」
「…シェリル。俺も一人じゃ生きていけないから」
「アルト?」
「だから、一緒にいてくれないか」
「アルト…」
「また、一緒に飯作ってさ。食って、片付けて。たまに酔っぱらったお前をベッドに運んだり」
「もう!アルト!」
「ははっ。
…お前の中で恋人ごっこが終わったのなら、恋人に、なれないか?
誰よりもお前の傍にいたいって気持ち、あの時からずっと変わらない」
「バカね…」
「本当に…お前が治ってよかっ…」
「アルトッ…!」
「じゃあ、明日もちゃんと学校来いよ」
「待って。オートロックの虹彩認証登録して行って」
「シェリル?」
「あんたと私の仲じゃない。苦学生が困ってるんなら、助けてあげないとね」
「お前な」
「一人ぼっちで困ってるなら、私が一緒にいてあげるってこと。
こんなサービス、滅多にしないんだからありがたがりなさいっ」
「契約書、明日、役所にとりに行ってくるわ」
「契約書ならもう良いわ」
「いや、婚姻届」
最終更新:2015年10月18日 19:03