807:fusianasan[sage] 2014/07/06 13:48:22
ちょっと長めのちょいネタ


「はあい」
黒いボブヘアにブラウンの瞳をした、細身だが女らしい体つきの色の白い美女がアルトの病室に入って来た。
入院中は同じ変装で見舞に来てくれている、彼の恋人シェリル・ノームである。
銀河級アーティストの超多忙な恋人がなんとか時間を捻出して、毎日少しずつでも会いに来てくれる。
今回の事故は不運ではあったが、アルトにとって彼女の愛を感じる幸せなアクシデントにもなった。

入院初日にはシェリルもいたく心配した様子(アルトはそんなシェリルを見て密かに嬉しく思った)であったが、入院も4日目で退院の予定も明後日であると、最早慣れた様子である。
「元気そうね?」
が、銀河を震わす美しさを誇る声が本日は地を這っている。
今までの経験上、恋人はいたく機嫌が悪いようだとアルトは感じる。
それでも会いに来てくれるのは嬉しいが、原因は自分ではない、よな・・・と心当たりがないまでも頭を巡らせる。
大丈夫だ。
昨日のシェリルは、退院のめどが立った事を喜んで、20分の短い逢瀬の後、ほっぺにキスをして帰っていったのだ。
誰が見てる訳でもないので、唇にしてくれてもいいのに、と残念に思ったものだ。

ベッドに座るアルトに向かうようにしてイスに座るシェリルはアルトの顔をじっと見つめて来た。
青い瞳が見れるのは、退院してからかなと、一瞬恋人の生まれたままの美しさに想いを馳せるが、
現実的に目の前の彼女はどうも自分に不満があるらしい。
「どうした?」

「・・・帰るわ」
「ちょっ」
アルトはとっさにイスを立とうとするシェリルに両肩に手をかけ座らせる。
ギブスをしている左肘にアルトは少し違和感を感じたが、ソレどころではなかった。
「ちょっと待て」
頬を膨らませたシェリルが、目を逸らして下をむく。
「どうした」

「あんた…好きよね」
表情は良く分からないがぎゅっと唇を結ぶのが見える。
「何を、だ?」
とりあえず、穏便に事を進めたいアルトは、心がけて優しい声で誘導する。
「…ナース…」
ぼそりと、意外な言葉がこぼれて来た。
「ナ、ナース?」

「さっき間違って職員用エレベータ乗っちゃったのよ」
ぼそりとシェリルが話始める。
うっかり乗ってしまったものの、持ち前の度胸で平然を装うシェリルを想像するとアルトも少し愉快な気分になってくる。
が、今はソレどころではない。
「そしたら、リハの誰が狙ってるだの、ナースの誰も狙ってるだの。
あんた、たった4日で何人に粉掛けてんのよ」
ぎゅっとにらむように顔を上げてようやくシェリルの顔を見る事が出来た。
が、その瞳には涙がたたえられていて、喜んでいる場合ではない。
「な、何にもしてねーよ!」
アルトはそんなものなのだろうと気付いていないが、
実は、アルトの怪我の程度にしては、ナースが部屋に訪れる回数は通常の3倍だった。
「シャンプーしてもらって、メロメロしてたんでしょう!?」
左肘にギブスをしていて不自由なため、シャンプーと乾燥はしてもらっている。
もちろんシェリルにしてもらえるならしてもらいたいが、彼女の面会時間ではそれは難しいのはわかっていたので、ナースの申し出に対して、何の疑問もなくお願いしていた。
「メロメロ!?普通にやってもらっただけだぞ!?」
「あんた、ナース好きだものね!」
シェリルの表情がくしゃっと曇る。
「いつも大概激しいけど、ナース服の時はいつもより凄かったもの!」
顔に手のひらをあて、泣き崩れるようにシェリルが屈み込む。
とっさにアルトは抱き込み、彼女をいさめようと背中を撫でる。

ナースコスのプレイの時にアルトは想いを馳せる。
そんなにしたっけな?
シェリルは感度がいい部類らしく(比較対象がないので、聞かされるSMS武勇伝などから類推)、
いつも気持ち良さそうで、自分としても非常に嬉しいし男として誇らしい。
なので、もっともっと気持ちよくしてやろうと、日々努力は重ねているつもりだ。
今振り返ると、初めての頃はあまり気持ち良さそうでもなかったのだが、
それでもシェリルが俺を受け入れてくれて、二人で愛の行為を重ねてようやくシェリルも楽しめるようになったのだ。
お前をメロメロにしたいのは俺の方だっつーの。
いつもの凛とした(というか女王様な)シェリルが、ベッドで蕩けて従順になるのは他の誰にも知られたくない秘密だ。


「今日は私がアルトを気持ちよくさせるんだから♪」
なんて、いつもの、ぶっ飛んだ発想で、ナース服のシェリルが寝室に登場した時は正直驚いた。
なんか張り切ってるので、無碍にする事も出来ず、乗ってやったのだ。
「おいで、シェリル」
なんて言うと、
「だーめ、看護師さん、でしょ?」
なんて言われて。
ベッドで隣に座ってくれたので、キスしてやろうかと思えば
「だめです」なんて拒まれたりして。
一生懸命俺の股間をなでなでする様子を見ると、どうも、抜きたいってことらしいと合点した。
それもシェリルの愛の表現だと思うと、悪い気はしない。

「どうですか?」
ブリーフの上からなでて、俺のが大きくなってくるのを感じて、
密かに頬を染めて興奮してるシェリルを見ると堪らなくなって。
跪いて竿をしごかれたら、すぐに気持ちよくなってしまった。
(ちなみにフェラチオは、初めてした時にシェリルが咽せ込んでしまったので、
喉を保護するため以降禁止となった。
特に執着もないので不満はない)
このまま自分だけで気持ちよくなるのも嫌だと思って、
「だめよ」なんて言われながらも、ベッドに押し倒して、ボタン一つも外さないままで、服の上からの愛撫を開始した。
ナース服にしては、スカート丈はかなり短く、すぐにシェリルの脚の隙間に手が届いた。
下着の上からじんわりと濡れているのが分かる。
「俺の触るだけで、こんなに濡らしたんだ、看護師さん」
なんて言ってやると、シェリルは恥じらいつつも腕を突っ張って俺を突き放そうとした。
演技とはいえ、ちょっと堪えた。
「俺の、もう触ってくれないんですか?」
と言われて、むっとしたシェリルは、隣で寝転んだまま負けじと俺への愛撫でを再開した。
服の上からの愛撫は自分としてはすべすべの肌にあまり触れられない分少し不満だが、
シェリルとしてはまあまあ感じるらしく、
「もう!じっとして下さい?」
なんていいながらも、甘い吐息を零していた。

隙を見ながら、ナース服のボタンを外していき、胸元を広げる。
白い華奢な首筋が徐々に露になるのは良かったなあ。
で、胸元にはライブ衣装と同様にごく淡いピンクのストラップレスのブラジャーが見える。
シェリルが日頃身につける下着よりシンプルでこれはこれで悪くない。
ブラの上から揉む時の手触りもレースよりも滑らかで新鮮だった。
ナース役らしく、乱れるのを我慢しようとする色っぽさが堪らなかったとアルトはほくそ笑む。

で、ブラジャーをずらして、ようやく生乳を味わった時は相当嬉しかった。
ぷるりと目前に晒された瞬間に、思わずかぶりついてしまった程だ。
そして、ギンギンになった。
パイズリでいくか、一瞬悩んだが、パンティをずらして、対面坐位で挿入させた。
このまま手で最後まで抜くつもりだったらしく、看護風?だと説得して口車に乗せるのも一苦労だった。
まあ、シェリルも早く挿入して欲しかったようで、なんだかんだで折れてくれた。
まあ、今までの愛の営みが実を結んでるな。
ゆっくりと腰を落とすシェリルは無自覚に焦らして来て罪な女だと思う。
「当たってる…」
なんて切なげにエロい事も無自覚で言ってしまう、罪な女だ。
「動けるか?」
包まれた俺は気持ちよかったが、シェリルはまだあまり解れていないため、挿入が少し辛いようだった。
「動くわよ」
意地っ張りさが可愛くて、つい、口づけをしてしまう。
ようやく、この晩一回目だ。
「ダメって言ったでしょ」
なんていう唇をもう一回奪う。
「口が寂しいんです」
なんて言うと、シェリルはくすりと笑ってくれた。
もう一回仕掛けると、今度は口の中に深く迎え入れてくれた。
いつもは何気なくしていたが、キスが好きだったんだなと実感した。
繋がったまま、深く口づけあった。
恋人に温かく優しく包まれているのに、快感に駆り立てられて穏やかとは言い難い激しさで貪った。

シェリルの中が馴染んで来て、俺が寝転がって騎乗位にしてやると、シェリルがなんとかなめらかに腰を振り出した。
それも悪くなかったが、どうしても自分のペースでやるのに慣れているため、
患者役なのについ下から突き上げたりしてしまっていた。
「あん」
なんていいながら悶えるシェリルを下から眺めるのは格別だが、揺れる夢と希望がシャツに半分隠れるのが少し不満だった。
そのかわり、ボリュームのあるストロベリーブロンドのポニーテールがゆらゆらと揺れていた。
「出そうですか?」
なんて、俺に聞くのは、自分がイキそうなんだろうなと思いながら、男の意地で射精はぐっと我慢していた。
俺に跨がったままイッてのけぞるシェリルは、扇情的で忘れられない。
とっさに支えたが、結合は抜けてしまって。
そのまま、また対面坐位にしてやると、体が倒れないように、シェリルが俺にしがみつきながら再挿入する時の興奮と言ったらない。
俺のに手を添えて耳元で「アルトの、熱い…」なんて囁く声を聞きながら、飲み込まれていく快感。
全部収まった時に交わした濃厚な口づけと高まる締め付け。
ミニスカートの裾から忍ばせて揉む桃尻のすべすべとした感触が最高だった。
ここで結局一緒にイッテしまったんだよな。
いや、ここで一回出しておかないと、シェリルが持たないし…と自分に言い訳するアルト。

絶頂に達し放心状態のシェリルを、ベッドに横たえてやると、
荒い息を整えるように息を懸命に吸い込み、胸が上下していた。
血色のいい頬を撫でてやりながら、目をつむるシェリルを眺めていると、
まさに情事の後(というか、途中)だというのに、妙にいたいけに見えて、
シェリルの二面性に胸が締め付けられたんだ。
あんなに辛い事があっても、汚せない純真さを纏う彼女を大切にしたいと、思った。

息は整ったものの、まだくたりとしたシェリルをうつ伏せにして、尻を上げさせると、
ミニスカは尻の中程で、菊門と白濁液をとろりと零す秘所が丸見えでエロかった。
不自然な体勢がいやだと戻ろうとするシェリルを制して、そのまま鑑賞してると、
挿入されていた肉棒にあわせて広がっていた中が締まって来たのか、白濁液が腿を伝って下りて来て、ガーターで留められたニーハイソックスを濡らしてたんだよな。

仰向けに戻して抱きしめて優しくキスをすると、シェリルがふわりと微笑んでくれた。
髪を梳いてやりながら微笑みあう満たされた時間だった。
「早乙女さん、すっきりされました?」
「まあな」
「次はじっとしてて下さいね」
「どうだろ」
唇を啄み合いながら、くすくすとじゃれ合っていると、次第にキスが深くなる。
全身の触れ合いも、再び色を含んでくる。

全身で触り合うように抱き合いながらキスをして、俺は患者役の着ていたシャツとブリーフを脱ぎ去った。
あの時は、シェリルが着衣で、俺が裸という、珍しい(というか初めて)の組み合わせになったんだった。


モノが復活して来たので、今度は俺から挿入してやった。
両手を重ねて、腕の中に閉じ込めて、感じる顔をじっくり眺めながらゆっくり押し入る。
さっきまで繋がっていて解れているので、抵抗なく俺を飲み込む。
「あ、ああっ」
ぎゅっと手を握ってくるのがまた愛おしい。
まだ、勃起ほどほどのイチモツを、はやく悦ばせてとでもいうように、シェリルの中がうねって刺激してくる。
堪らず腰をふると、シェリルは気持ち良さそうに喘ぎ始める。
首筋を味わいたくて、繋がったまま、ワンピースの上の方をずり下げて、舌を這わせた。
「ああん、ん」
袖が引っかかって、腕が下りた状態から動かしにくいシェリルが体をくねらせ、シーツを握って悶える。
こよなく愛する白い肌が露になり、アルトは腰を緩く打ち付けながら、その肌に触れて楽しんだ。
何度も絶頂を迎えたシェリルは全身が敏感になっていて、どこを触れても、感じるようだった。

ガーターベルトの留め具を外して、ハイソックスを脱がせると、全銀河の男が踏まれたい真っ白な脚がまぶしい。
律動をやめ、足指をしゃぶってやると、やはり感じるようで、シェリルが高い喘ぎ声をあげ、キュンキュンと締め付けてくるのがわかる。
「ホントにエロい体だな」
感嘆をもって呟いたが、シェリルから予想された自慢の返事はない。
「最高だよ」
誤解のないよう付け加えて、律動を再開すると、喘いで息も絶え絶えに
「あ、たりまえ、ん、じゃない」
なんて返して来た。
心配させんな。
なんて、ちょっと手間のかかるところも可愛いんだけど。

原形をとどめていないナース服は腰の辺りを中心に残っていて、シェリルの腕の動きを封じていたが、ミニスカは脚の付け根あたりまで、完全にずり上がってしまっていた。
留める靴下を失ったガーターベルトがプラプラとしている。
ナース帽は残ってはいたが、斜めにズレてしまっていた。
患者役の事もすっかり忘れて行為に没頭しているアルトはシェリルの脚を抱えると本能の求めるままに楔を打ち込み、シェリルもまた、快感に溺れて痴態を晒すばかりだった。

アルトは、イッてしまってぴくりぴくりと跳ねるシェリルを後ろから抱きすくめると、シェリルの纏う布が邪魔に感じられ、ナース服のボタンを全て外し、取り去った。
ついでに帽子とガーターベルトも除いて、一糸まとわぬ姿にする。
ベッドに寝かせてやると、アルトの瞳に映るシェリルの肢体が脳を焼く。
生まれたままの姿のシェリルはどこから見ても美しい。
惚れた男の欲目ではなく、男を知って色気が増してから、更に美しく花開いたと思う。
そして、シェリルの秘する華を知るのは銀河でただ一人だけなのだと思うと、何ともいえぬ幸せが全身を包む。

シェリルを四つん這いにすると、アルトの目前に広がる白く締まった背中が美しい。
積もりたての雪に踏み込むように、白い天使の羽にキスをすると、
アルトは後ろからシェリルの中にずぶりと入っていった。



「あ~、あの時な。良く思い出してみろ」
腕の中のシェリルに声を掛けた。
「何をよ!」
まだ少し興奮気味のようだ。
「服を脱いでからの方が長かっただろ」
「そんなの覚えてないわよ」
確かに、シェリルは蕩けきってしまっていたから前後不覚なのも無理もない。
「ナース服で一回。それから脱がせて…」
「もう、だから何だって言うのよ」
「退院したら、じっくり相手してくれよな?もう一週間分も溜まってるんだ」
抱きしめたシェリルの感触とさっきの回想でちょっとだけ勃起してきてるのが恥ずかしい。
うつむいていたシェリルがばっと顔を上げる。
「アルト溜まってるの!?」
自分で言っておいてなんだが、言われるとやはり恥ずかしい。
やっとシェリルが顔を上げてくれたが、つい顔をそらしてしまう。
「悪いかよ…」
「今日、少し時間があるの。あと一時間くらい…」
恥じらうシェリルの表情は、つまり、そう言う事か?
体を重ねるのは無理だとしても、抜いてくれるってことだよな?
さっきまで怒っていたというのに、サービス精神旺盛の恋人の優しさが心に沁みる。
(通常より多い)ナースの巡回が来るかもしれない。
しかし、それさえなんとかい潜れば…。
満たされない欲求がアルトを駆り立てる。

この後の二人の運命はいかに。

おそまつさまでした



続きのオチ的な

コンコン
「早乙女さん、検温に参りました」
「あ、ちょっと待って下さい。客が来てるので、後でいいですか。そうかかりませんから」

濃厚なキスをしている時に来たので焦ったが、なんとかナースの巡回も回避。
どうせ変装してるからいっその事見せつけた方がシェリルが安心したかも、と一瞬思ったりしたものの、
他人に見られる趣味はないので、回避出来るならそれに越した事はない。
「アルトのキス…やっぱり凄い…」
なんていいながら、肩に顔を埋めるシェリルを抱きしめる幸せ。
帰ったらもっと凄いからな?
ゆっくり浸っていたいのは山々だが、ゆっくりしてる時間もあまりない。
「シェリル…」
呼びかけに反応したシェリルが、ちゅっと唇を重ねてを立ちあがる。
「口紅、落としてから来なさい?」
振り返って、ウインクする姿がキュートだ。
ん?
「来なさい、ってどこに?」
「え、シャンプー室。あるんでしょ?」


(オチその1)
黒髪長髪さらさらスーパーストレートをシャンプー&ドライして美容師ごっこでご満悦の妖精と
がっくりアルト
(今晩は一人で抜いちゃう(´;ω;`)・・・)


(オチその2)
芸術家っていうのは感性が個性的で
つまり、俺の恋人も常々天然だと思ってたけど、
説明すればちゃんと理解してくれるので、助かる。

鏡の前で口紅を直すシェリルを背中から抱きしめる。
「お前がナース服着てシた時、お前が最初しようとしてた事、して欲しいんだ」
鏡越しにシェリルの瞳を見つめる。
「え///」
驚いた顔のシェリルが頬を赤らめる。
「こんなのお前にしか頼まないんだからな」
「こ、ここで…?」
ここで押さなければ、と勝負声に賭ける。
「もう誰もこの部屋には来ない。ベッドの周りにカーテンもあるから見られる心配はない」
そっと甘く耳元に囁く。
「だから、シェリル…」

1時間後、満足そうに恋人を玄関まで見送りするポニテ野郎がみれたらしいです。
最終更新:2015年10月18日 19:26