1スレ885 幼馴染パロ2 旅立ち
885 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/05(月) 15:56:26
どうせエロくなかったから、他のシーンにした。
いよいよシェリルが早乙女家を巣立つ日。
稽古の休み時間を見計らってシェリルは、アルトを探した。
離れの庭の木の上でアルトは空を見上げていた。
木の根元まで来て、シェリルも同じ空を見上げる。
「歌・・・、頑張れよな。芸の道は・・・険しいぞ」
空を見上げたまま言うのが、アルトらしい。
演技をしないで言うにはそうするのが精いっぱいなのだ。
「ふふっ。アルトのくせに生意気ね。
まあ、芸事の大先輩だもの、有り難くお言葉頂戴しておくわ」
*
芸としての格は低いとみなしていたものの、シェリルに歌の才能を見出し、
嵐蔵は出来得る限りの教育を施して才能を伸ばしてくれたいた。
早乙女家の人々は温かく育ててくれてたが、それでも日蔭者であったシェリル。
早乙女家にずっといて、温かい人の囲まれて、甘えていたいとも思う。
しかし、今は亡き美与から、大空を飛ぶ心を学んでしまったのだ。
それを無にすることなど、出来るはずがない。
歌って初めて空を飛ぶ感覚が分かったのだ。
歌って初めてアルトの言う「御見物」との一体感が分かったのだ。
多くの人に埋もれても、私はここにいるんだと、魂が歌を叫ぶ。
シェリルは自分の中の虚栄心にももちろん気づいていた。
自分を嘲笑っていた者たちを認めさせたい。
アルトにふさわしくないなんて言わせない。
翼を手に入れて、きっと自由に飛べるようになって、あなたのもとへ帰ってくる。
最終更新:2009年03月29日 00:21