943 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/06(火) 00:25:18
分岐します。清らか編
時計を見ると、シェリルの誕生日も終わりすでに1時間が経過していた。
「さて、今日はどうもありがとう、素敵な誕生日だったわ」
「あ・・・プレゼント・・・。何も準備してなくてごめん」
「ううん、いいの。貧乏学生から絞り取ろうなんて・・・
あ、ねえアルト、あなたが多分家に置いてる、桜の櫛。アレを頂戴。」
「そう言えば、お前あれ、妙に好きだったな。
前からやるって言ってたのに。別にあれは俺のもんじゃない」
「じゃあ、決まりね。ふふ。」
茶器を片付け、キッチンへ持っていくシェリル。
草履をはくシェリルがすくっと立ち上がった。
二人きりの時間はもう終わりだ。
「雪露」
アルトはシェリルを後ろから抱きすくめた。
「必ず、必ず迎えに行くから・・・!」
シェリルがそっとアルトの手に手を添えた。
「ずっと、待ってる」
シェリルはくるりと振り向くとアルトの唇をかすめて、大輪の笑みを浮かべた。
「必ず、来るのよ」
「さあ、アルト、タクシーまでエスコートしてちょうだい。
この階段、バリアフリーとかいうもの知らないのかしら。ねえ、また遊びに来てもいい?」
「いっとくけど、俺は忙しいぞ」
「私だって!でも来るの」
最終更新:2009年02月15日 18:27