3スレ241 250物語2
241 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2009/01/18(日) 21:04:47
222ちょっと勝手に文章にしてみた。
シェリルは、日の光に目を覚ました。
あたりを見回すが、当然、あの黒髪の男はいない。
「アルトは?」
「昨晩はシェリル様がお休みになられていたので、すぐお帰りになられました」
朝から落胆している自分に笑いがこぼれる。
たった一回寝ただけなのに。
その存在を欲してしまえば、自分はこんなにも脆い。
仕事がはかどらない。
全部あの男のせいだ。
『話すことがあるから、今日は30分早く来なさい』
都の早乙女家別邸か使用を許可している王立図書館にでもいるだろうか、
署名のない手紙を奴隷に持たせて、職務に集中した。
日も翳って来た頃、アルトが見つからないので、
手紙は早乙女家に託してきたと、奴隷が帰ってきた。
都の周覧は一通り終わっている頃だと思ったのに、あの男はどこほっつき歩いてるのかしら。
やっぱり、王宮で何か仕事をさせよう。
家督の件を見極めるにも、あの男には悪いが少しは窮屈な思いをしてもらわなければ。
アルトの自由な瞳を閉じ込めることに、シェリルは罪悪感と少し安堵をおぼえた。
いつもやってくるよりも、やや早い時間。
いつもよりも早く入浴を済ませ、自室で資料に目を通すがシェリルは落ち着かない。
しかし、アルトがやってきたのはいつもの時間。
「こんな時間まで、あんた、ドコで何してんのよ」
「いきなり、何だよ?ハスフォード先生のトコで話してきたんだよ」
「アンタね、この女王陛下が、早く来いって召喚してたのよ!」
「そんなんいきなり言われても知るかよ!」
「昨日だってさっさと帰ったくせに!」
「・・・お前寝てたじゃないか」
「そんなの、起せばいいじゃない」
「俺は、お前の体を心配してだな――」
「あんなんで、私がへばるわけないでしょ!」
(『あんなん』とか、俺がどれだけ、反芻したかもしらないで…!)
アルトがシェリルをベッドに押し倒し、ストロベリーブロンドがシーツに散らばった。
「なによ、いきなり押し倒すの?
アルト、あんた一回寝たくらいで調子に乗るんじゃないわよ」
シェリルは腕に囲まれ下からアルトを睨みつけた。
「初めてだったくせによく言うよ」
「たまたま、初めてだっただけじゃない」
「じゃあ、お前は誰でもよかったって言うのかよ!」
シェリルはアルトの頬を叩き、アルトの下から抜け出した。
「そんなわけ、ないじゃない!バカ!!」
シェリルの瞳から雫がこぼれた。
(この女王様は、もしかして俺に会いたかっただけなのか)
アルトはシェリルを左手でしっかりと抱きしめ、右手で顎を引き、そのまま深く口づけた。
シェリルは抵抗するが、力かなわず、アルトは成すがままに口腔内を蹂躙した。
シェリルの抵抗がなくなって、息遣いが妖しくなって来た頃、
アルトも満足して唇を開放した。
「俺だって、早く来たかったんだ」
「だったら、なんで来ないのよ、バカ」
シェリルが首に手を回し、思いっきり抱きついてきた。
「おい、調子にのるぞ?」
抱きついたものの、顔を見られるのが恥ずかしくて
シェリルは腕を解くことができなかった。
一方で、アルトの細身とはいえ厚い胸板や女とは違う匂いが、
先ほどのキスでヘンになった体をますますヘンにしてしまうので、離れたくもあった。
先日男を受け入れた部位がヒクヒクし、
胸の先端が妙に敏感で、腰のあたりがむずむずする。
早鐘のような鼓動や、体の火照りは
きっと、この男にも伝わっているだろうと思うと、ますます恥ずかしい。
急いで離れれば、顔を見られることもないだろう、とも思ったが
男の手がしっかりと自分を抱きしめていて、それもかなわない。
男の興奮を示す、若干荒い息と自分同様に早く打つ心臓の音が伝わってきて、
シェリルは先日の夜の男を思い出し、ますます、いたたまれない気持ちになった。
あの夜は酒を飲んでいて、あまり意識がしっかりしていなかった。
ただ、アルトと一緒にいたくて、アルトを感じたくて仕方なかった。
物語の恋人たちのように寄り添えたらいいのに、と
彼の声を聴きながらぼんやりと妄想していた。
いつか失ってしまうと思うと、悲しかった。
そして、彼の瞳を見てしまったら、飲み込まれるだけだった。
初めての時は痛い、と教育されていたが、
もともと酒で体がふわふわとしていたせいで痛みはあまり覚えていない。
翌日に違和感を感じる程度で済んだのだが、今はその部位がうずいている。
アルトに揺さぶられ、こすられ、吸われ、触られた、怒涛のような刺激に
何がなんだか分かず記憶もはっきりとした形では残っていなが、
その突かれる快楽とともに、心に刻み込まれたアルトの匂いや息遣い、
やっとのことで開いた瞳に映った琥珀色の瞳が思い出されたのだった。
シェリルは、今まで、どんな恐怖も飲み込んで、立ち向かって、
誇り高く生きてきたつもりだが、
「自分が自分でいられれなくなる」という直感的な不安が襲ってきて、
彼に縋りつきたいのか、逃げだしたいのかわけがわからくなっていた。
「シェリル」
アルトがシェリルの耳元で囁いて、白い耳の裏を撫でると
シェリルがびくりと身を固くした。
そっと身をはがすと、シェリルが不安そうな顔をしている。
安心させてやりたいと、頬に撫でながら、額に、頬にキスを送った。
「大丈夫だから」
背中を撫でてやると、シェリルがギュッと目をつぶったので、唇を軽く重ね、
匂い立つシェリルを堪能したいという一心で、
手に柔らかさを堪能しつつ、重力に逆らうように寄せると
ナイトガウンの合わせからこぼれそうなシェリルの豊かな乳房に顔を埋めた。
「ま、待ちなさい!アルト!!調子に乗るなと言ったでしょう」
シェリルがアルトを突っぱねて身を引いた。
「へ?」
思いがけない制止にアルトがぽかんとしている隙に、シェリルがベッドから降り、
少し体勢をを崩しつつも、そそくさと距離を広げていった。
「つ、続きを話しなさい!そのために、あんたここに来てるんでしょ?
喉が渇いたから、葡萄酒を飲んでくるわ。ちゃんと、準備してなさい」
シェリルは精一杯の不敵な笑みをアルトに向け、リビングへ足を運んだ。
シェリルは葡萄果汁で心を落ち着けていた。
アルトは、ここを離れるために、話をしに来ているだけだ。
そう、彼のする話は、興味深く、包み込むように広く、時に厳しく現実的で
しかし、夢があってロマンチックで、そして、優しい。
(うふふ、ツメは甘いんだけどね)
彼の、優しい声で紡がれる、夢の世界の安らぎを寵愛するのは至極自然だ。
それに、女王陛下に若い男が夜伽をしても不思議はない。
別段、特別なことではない。
シェリルは平静を保つために考えたことに苦々しさを感じつつも、
やはり、鼓動はごまかせないままに、アルトの待つベッドへと戻る。
彼と愛を交わそうが、交わすまいが、私はシェリル、この国の女王なんだもの。
「アンタにもこれあげるわ。」
持ってきた果汁をサイドテーブルに置き、シェリルはベッドに潜った。
アルトは、その薄絹一枚をまとっただけのシェリルの無防備さを恨めしく思いながら
シェリルの横に横臥し、話しを始めた。
前回とはうって変わって、アルトが話し始めたのは冒険活劇だった。
夜、話すには不向きだが、前回からシェリルの様子が変だったので
新章は、明るく快活にしようと思っていた。
自分も、シェリルが無邪気に驚いたり、笑ったりして、毒気を抜いてくれなければ
何をしてしまうか分からないので、敢えて色気は抜いて話をした。
「ということで、続きは、次回な」
今日もシェリルを楽しませた達成感で、アルトもすっきりとした気分だ。
喉を潤していると、随分と興奮して聞いていたシェリルも、喉が渇いたのだろう。
自分にもよこせと、上半身を起こして、手を伸ばす。
シェリルの薄いガウンに透けた乳首の膨らみから目をそらしつつ、
アルトは杯をシェリルに渡した。
その拍子にそっと手が触れあい、アルトはついシェリルを見てしまう。
シェリルもふっと困ったように赤面したが、白い喉をのけぞらせて、一気に飲みほした。
「ご苦労さま。今日はもう帰って良い――」
その扇情的な光景に、アルトは杯を返すシェリルの腕を引きよせそのまま、抱きしめた。
「このままで帰れるかよ」
会いたかったと、抱きついてきた女を置いて帰る男がどこにいるというのだ。
それも、こんなにも気持ち良さそうな可愛い女。
実際にこの前の快楽を体が覚えているというのに。
シェリルの両肩に手を置き、アルトは勇気を振り絞って、
シェリルの意思を伺うべく瞳を見つると、シェリルも一生懸命に見つめ返して来た。
吸い寄せられるように、ゆっくりと顔を近づけると、シェリルも瞼を閉じた。
ジワリと、甘い切なさがアルトの胸に広がった。
シェリルが、受け止めて受け入れてくれる。
アルトが舌を絡めると、シェリルも稚拙ながら応じてきた。
「調子に乗るけど、いいんだな?」
アルトが問うと、シェリルが照れを隠しているのが見え見えの様子で答えた。
「今日はとっても面白かったから褒美を取らせるわ」
この前の晩と違い、シェリルの体がこわばっている。
そうか、この前は、酒が…。
女王陛下と言っても、男を初めて受け入れたばかりの少女なのだ。
その少女を、自らの手で快楽に染め上げ、膝をもじもじとすりよせては
殺すあえぎ声がたまらずに漏れるまで高めたアルトは、興奮の色を隠せない。
「シェリル、指、いれるぞ」
熱い息を吹きかけた耳たぶを甘噛みすると、首をのけぞらせたシェリルがうなづいた。
アルトはシェリルのへそに舌でくすぐりながら、シェリルの潤いつつある割れ目に指を差し入れた。
中の狭さを感じつつ抜き差してこすりあげると、嬌声とともに水音も増してきた。
徐々に指の数を増やしていき、我慢も限界にちかいアルトが、
シェリルの膝を割って間に入った。
くたリとしたシェリルを抱き起こし、
アルト自身とシェリルの水をたたえた泉をその手に触れさせた。
その刺激に耐えかねたシェリルがアルトの肩に顔を埋め、長い髪がさらりと流れた。
「ゆっくり入れるから、力を抜いて…」
アルトがシェリルの頬にキスをすると、シェリルも唇にキスを返してきた。
潤っているとはいえ、中の狭さは変わらず、
きつい抵抗を感じながら、アルトはゆっくりと腰を進めた。
シェリルが苦しげな声を出すのだが、アルトはそれすらも快感に感じてしまい、
背筋に電撃が駆け上った。
アルトをすべて受け入れたシェリルの中は
体を動かさずともうねり、アルトに耐えがたい刺激を与える。
慣れないにシェリルに出来るだけ快感を与えるべく、腰使いも我慢しようと思っていたが、
そんなの考えも吹き飛んでしまうほどに気持ちが良かった。
普通がどれほどかは知らないが、早く果ててしまったような気がする…。
並んで汗ばんだ体を休めて息を整えながら、アルトは自己嫌悪に陥っていた。
しかし、行為後の余韻に浸りつつも、シェリルは慣れない行為にぐったりとした様子で
日ごろの果敢な様子からのギャップが、色情を煽る。
「シェリル…大丈夫か……もう一回…」
まだ桃色に染まったままの乳房の柔らかさを味わいながら、
アルトは再び硬さを増してきたものをシェリルに押し当てた。
「褒美はここまでよ。また、明日来なさい」
苦しげに言うシェリルの言葉を無視し、
アルトは、突っぱねようとするシェリルの腕を掴かみ、ベッドに縫い付けた。
「こんな状態では男はやめられないんだよ、女王様」
「命令無視なんて、良い根性してるわね」
余韻で色っぽい表情をした女王が、さらに顔を赤らめて目をそらしつつ脅しても
アルトには逆効果だった。
あまり深入りしないようにと戒めていたにも関わらず、
求められる喜びでアルトを許してしまったことを
シェリルが後悔するのは、翌日の朝だった。
おわり
体は重ねていても、心の交流がまだまだなので、
命張るくらいまで、さらに恋に堕ちてもらいたい。
ネタも書き手も常時募集中。
保管に関しては、自分の文はするならば、どうぞ。
最終更新:2009年03月28日 23:41