6スレ217 250物語5
217 名前:えっちな18禁さん 投稿日:2009/02/13(金) 02:59:10 ID:zhVoAiqi0
小旅行編前置き。お預けが好きみたいです。空腹は最大の調味料w
「アルト…、明日から、私に触ってはダメよ」
傍らで余韻に浸るシェリルの頬を撫で、口づけを贈っていたアルトに
思いもよらない言葉が聞こえてきた。
「え…今なんて…?」
「明日からは、あんたとは寝れないわ、って言ったの。
あ、話はしに来てくれて大歓迎よ?」
何かしてしまったんだろうか?
直前にしたことと言えば、今日3度目の精をシェリルの中に放ち、
そのままシェリルの鼓動とともに揺れる胸に顔を埋めて、脱力していた。
汗ばんだシェリルから立ち上る香りと、行為特有の匂いを感じながら、
その余韻に浸る、アルトにとってはなくてはならない時間だ。
…重かったのだろうか…?
しかし、これは今に始まったことでなく、幾度となくしてきたはず。
今日はいつもよりも、恥ずかしがらずに求めてくれて、
愛撫でを1.2倍くらい頑張ったつもりだったが、しつこかったのだろうか?
しかし、おかげで今日は挿れるときの潤いも、締まりも啼き声も、1.5倍だった。
シェリルも良かったはずだ。…と思ってる。
腋責めが気に入らなかったのか?
…いや、求めてくれたのが、そもそも終わりを考えて――
シェリルの肩をつかみ、向かい合わせて、真剣な表情でアルトは問わずにはいられなかった。
「どうしてなんだ、シェリル!俺は、お前と――!」
「もう、なんて顔してるのよ」
アルトの両頬を引っ張り、シェリルが苦笑しながらも、顔を赤らめて目を逸らした。
とたん、アルトは捨てられた犬のような様子になる。
「10日後の儀式に向けて、明日から禁欲なのよ。酒も肉も口に出来ないの。
王もいろいろ大変なんだから。
それで、お願い、というかほぼ命令なんだけど――」
シェリルはアルトに儀式殿のあるプライベートオアシスでの
王家儀式の由来の調査を依頼したのだった。
シェリルは、大きくなった国と構造の変化に伴って遷都の必要性を考慮していたのだ。
「国を揺るがす一大事だから、とりあえずの調査は秘密裏に行いたくてね。
考えていたところに、ちょうどあなたが、来た。
私は5日後に出発するけれど、あなたは大好きな仕事もあるだろうから、
一人で早馬飛ばせば、その2日後で間に合うと思うわ。
その後、砂漠を二日行くから、もう少し余裕があった方がいいかもね」
今の国の状況や、将来の変化について論じるシェリルは王だった。
精悍で遠い眼をしているが、威厳と余裕を持ったシェリルの女王としての顔を見ると
アルトは誇らしく思うとともに、いずれ来るシェリルとの別れに胸が疼いた。
(こんな華奢なからだでこの国の柱なんだもんな。俺は、お前のために、何をしてやれる?)
アルトはシェリルを抱きしめると、可憐にほほ笑むその瞼に唇を落とした。
「今日はもう遅い。話はまた明日にして、もう寝よう」
せめて、一瞬の安らぎの時間を。
今だけ胸に抱くことを許された温もりを精一杯感じながら、
幸せにしたいなんて大それたことなのだとアルトは自分に言い聞かせた。
最終更新:2009年03月28日 23:21