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6スレ429 Je vous aime foever バレンタイン


429 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/02/25(水) 16:44:46 ID:ee4TaYs30
そうなのか。
ようやくバレンタインネタ上がったので投下します。


家へと帰宅する車の中でシェリルは上機嫌だった。
前々から作っていた曲が書きあがったし、仕事も予定どおりに終えることができた。
家ではアルトが待っていてくれているだろうし、自分の隣の席にはファンから送られたバレンタインチョコが紙袋に入れられ、今にも溢れそうになっている。
そんなシェリルをさらに上機嫌にさせたのが、膝に乗っている小さな箱だ。
数日前からクランと計画を練り互いのパートナーに内緒で作ったそれは、思いのほかよくできていたから、早く渡してその反応をみてみたかった。

「驚くかしら?」

そっと呟いた言葉は誰にも聞かれることなく、空気に溶けていく。
ドキドキする心を押さえ込むように、シェリルは手をぎゅっと握り締めた。

「どうかされましたか?」
「なっ、なんでもないわ。大丈夫よ」


急に下を向いて黙り込んでしまったシェリルに具合でも悪くなったのかと運転手から心配そうな声がかけられる。
不安そうな声に急いで顔を上げたシェリルは、自分の浮かれ具合が恥ずかしくなりそれを誤魔化すために、慌ててチョコレートの入った紙袋をガサゴソとかき回しだした。

「ねぇ、食べても大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ!!・・・・それにしてもすごい数ですね」
「そうね。全部食べきれるかしら?」

シェリルの問いに愛想よく答え、うらやましいですね。と言ってくる運転手に、嬉しそうに笑うと、シェリルは早速一つを選び出す。
有名なスイーツの店の名前が入ったものもあれば、手作りのものもある。
一つ一つを嬉しそうに見つめながら、シェリルはゴールドの包装紙でラッピングされた一つに決めた。
巻かれている上品な茶色のリボンを解き、包装紙を破ると、中から両手に収まるくらいの白い箱が表れる。
ドキドキしながら箱を開けると、中にはトリュフのようなものが全部で9個入っていた。

「凄いわね。コレ・・・・」

箱のどこを見ても店の名前が書いていないことから、手作りであるということが分かる。
その完成度の高さに驚いていると、中にメッセージカードらしきものが入っていた。
中を読むと、自分のファンであることと、一生懸命作ったこと、それからチョコレートに仕掛けがしてあるので楽しんでくださいということが書いてある。
その他にも一文があり文末にピンクのハートマークが書いてあるのだが、それはシェリルの知らない文字で書かれているため、読むことができなかった。

「アルトなら読めるかしら?」

アルトの実家で見かけた本に、同じような形があったようなことを思い出し、シェリルは後で教えて貰おうとそれをスカートのポケットに大切そうにしまった。
そして、どれから食べようかとうきうきしながら吟味する。
取り合えず端っこにあったピンク色の粉がかかったチョコレートを手にし、口の中へと放り込んだ。

「んっ!!おいしいっ!!」

口内で蕩けだしたチョコレートに、シェリルの口から歓声が上がる。
チョコレートの外にかけられていたパウダーからは微かにイチゴの酸味のようなものを感じ、その後すぐにイチゴの甘い香りが広がった。
どうやら、面白い仕掛けとはチョコレートの中にあるコレらしい。
甘いシロップで煮詰められた果実とチョコレートの相性は良く、シェリルはいそいそと次に手を伸ばす。
先ほどのとは違って茶色のパウダーがかかったものからは、甘いバナナの味がした。
口の中で蕩けるチョコレート以上に、煮詰められたバナナがとろりとする食感を与える。

「んーーーーー!!」

初めて味わう感覚に、再びシェリルの口から歓喜の声が漏れ、そのおいしさにシェリルの顔が綻ぶ。
もう少し食べてしまいたい気持ちもあったけれど、アルトやクランにも分けてあげたい。
そう思ったシェリルは盛大に後ろ髪を引かれながらも、箱を閉じた。


「着きましたよ。お疲れ様でした。」
「ありがとう。お疲れ様」
「チョコレート、どうします?運びましょうか?」
「大丈夫よ。そんなに重いものではないし、エレベーターで上がるだけだから」
「そうですか。では、お疲れ様でした」
「えぇ。貴方もお疲れ様」

家まで送ってくれた運転手に別れを告げ、シェリルは大きな紙袋を両手に提げてフラフラと進む。
先ほど運転手に言ったように重くはないのだが、その量が問題だった。
零れ落ちないようにバランスをとりながら進み、エレベーターのボタンを押す。
幸いなことに、すぐにドアが開き自宅まで戻ることができた。

「ただいまー。」
「お帰り。時間通りだな。」
「私だもの!!」

すかさず、そう答えたシェリルにアルトが苦笑する。
それから戯れに唇を触れ合わせた。

「・・・甘いな」
「えぇ。チョコレート貰ったのよ。ほらっ!!」
「・・・・・・」

自慢げに紙袋を見せるシェリルをアルトがじっと見つめる。
その視線の意味に気付きながらも、シェリルは分けてあげるから、心配しないでっ!と笑った。
自分の言いたいことが伝わらなかったと思い込んだアルトはせめてもの抵抗にと、抱きしめていたシェリルの身体を引き離し、再び台所へと戻っていく。
シェリルも着替えるためにくるりっと身を翻し、寝室へと向かった。
うきうきと軽やかな足取りで動くシェリルの背中に、少しだけ怒ったような口調で、『すぐに食事だから、余計なものは食べるんじゃないぞ!!』という声がかかる。
その声に、苦笑しながらシェリルは『はーい!!』っと返事を返した。


寝室に向かったシェリルは急いで紙袋の中から、小さな箱を取り出す。
うまく隠し通せたことを喜びながら、シェリルは次の隠し場所を探し始めた。

「どこがいいかしら。」

ブツブツとそんなことを呟きながら、部屋を見渡す。
アルトが見つけられるところがいい。
そして、自分がその様子を見られる場所がいい。

本棚はあからさま過ぎる。
クローゼットでは反応を見損なう心配がある。
机の上には隠す場所がない。

目につくもの全てにその可能性を考えるけれど、なかなかいい場所が見つからない。
ため息を付き、半ば家具を睨むようにしながら部屋の真ん中でくるくると回るシェリルの目がベットを捉えた。
フラフラとそこまで歩き、枕のあたりをまさぐっていたシェリルの目がキラキラと輝きだす。

「ココがいいわっ!!」

小さくガッツポーズを取りながらシェリルはいそいそと枕の後ろにチョコレートの箱を隠した。
上から枕を置いてしまえば簡単に見つかることはないし、絶対に眠るときはベットを使うから、アルトが来るのは間違いない。
問題は枕の裏をアルトが探すかどうかだけれど、たいていはうつぶせて眠る癖があるから、枕を抱き込んだときに気付くだろう。
完璧だっ!といわんばかりの満面の笑みを浮かべたシェリルは着替えに向かう。

急がなければアルトに感づかれてしまう可能性がある。
そう思ったシェリルは勢い良くお気に入りの青いワンピースを脱ぎ捨てた。
下着の上にブラウス一枚を羽織った姿で、クローゼットを漁る。
ライトグリーンの服と黒のホットパンツをクローゼットから引っ張りだすシェリルは今にも歌いだしそうなくらい上機嫌だった。
っと一瞬シェリルの視界が揺らぐ。

「?」

不思議そうに周りを見回すシェリルの身体のどこかがドクンッと大きく跳ね、下から突き上げられる
ような感覚にシェリルの身体がバランスを失った。
次の瞬間には床に膝がついた。
けれど、それだけでは終わらない。
体中から力という力が抜け落ち、ペタリっと床に崩れ落ちる。

「何、コレ・・・・」

口元を覆った左手が恐怖に震える。
アルトを呼ぶべきだろうか?
頭がパニック状態に陥り、ゆっくりと思考を停止させていく。
何を考えるべきなのか分からず、何を考えているのかもよく分からなくなっていた。

何か支えるものはないかっと、不安げに部屋を見回すシェリルの瞳に、先ほど持って帰ったバレンタインチョコ入りの紙袋のすぐ側に自身の携帯端末が写る。
下肢に力が入らず、立つこともできなかったことから、シェリルはそのままの姿勢で必死に右手を伸ばした。
微かに指先が端末に触れる。
触れるたびに紙袋の方へ寄っていってしまうことに、内心苛立ちを感じながらも何とかリボンの端を掴み、引っ張る。
っとバランスを崩した紙袋が倒れ、先ほど空けてしまった箱の中身が床へと零れ落ちた。

「あぁっ・・・・」

そのショックに、シェリルの口から小さな悲鳴が上がる。
せっかく、皆にも食べさせてあげようと思っていたのに、それもできなくなってしまった。
しゅんっと小さくなったシェリルを励ますかのように、手に握られた携帯端末が震えだす。
通常ならば、すぐに通話ボタンを押すのだけれど、今日はそれができなかった。
震える度にゾクリッとする感覚が、シェリルの背中を駆け上がっていく。
その感覚に耐え切れず携帯を放すけれど、落ちた先は自分の太ももの上。

「やぁぁっ―――!!!」

シェリルの瞳からは涙が零れ、身体が支える力を失って床へと倒れこんだ。

冷たい床の感触を心地良く感じたシェリルは、はっと我に返る。
自分は、今何を考えた?
床の冷たさが心地よいということは、自身が"熱"を持っているということだ。

「ウソ、でしょう?!」

思わず漏れた声が震えた。
確かに自分はアルトとキスをしたけれど、こんな風になるくらいのキスはしていない。
それに、今の今までそんな兆候すらなかったのだ。
自分の身体がどうなってしまったのだろうという不安がシェリルの頭を一杯にし、信じたくない気持ちが、頭の中がぐちゃぐちゃにしていく。
そして、ソレをゆっくりと覆うかのようにして情欲がシェリルを支配していく。

身体が自分の思うように動いてくれない不安。
急に起きた変化。
そして、靄がかった思考がゆっくりと色欲に飲み込まれていく感覚。

自分がこれからどうなってしまうのか分からなくて、怖かった。
いつの間にか、ポロポロと涙まで零れだした。


「シェリル?」
「!!」
「・・・・・・」

急にかけられた声に、ビクリッとシェリルの身体が震えた。
おそるおそる視線を向けると、目の前にはアルトがいて、シェリルの格好に言葉を失っていた。
当然だろう。
目の前の彼女が脱ぎ捨てたワンピースの側で、ブラウス一枚でへたり込んでいるのだ。
着替えをしているわけでもなく、そんな格好で座り込まれていたら、反応に困るのは当たり前だ。
ドアの開閉音にも気付かなかったほど同様している自分を恥ずかしかく感じたけれど、それ以上にこんな情けない姿を見られることも嫌だった。
ブラウスの裾を一生懸命引っ張りながら肌を隠し、羞恥に顔を真っ赤にしたシェリルが必死でアルトから遠ざかろうとする。
けれど、力のほとんど抜けてしまった足がさほど動くはずもなかった。

「何、してるんだ?」
「触らないでっ!!」

心配そうに伸ばされた腕を静止するように、シェリルからキツイ言葉が飛ぶ。
その言葉の強さに驚いたような顔をしていたアルトの表情が少し歪んだ。
自分がアルトを傷つけたのは分かったけれど、それをどうフォローするべきか分からずシェリルは慌てる。

「俺、すぐ食事だって言ったよな?」
「あっ、アルト・・・・」

シェリルが謝罪の言葉を紡ぐより早く、いつもより数段低いアルトの声がシェリルに向けられた。
その固い声にビクリッと震えながら、恐る恐るその瞳を見上げるものの、本気で怒りだした様子のアルトにシェリルの頭が恐怖に染まり、さらに混乱する。
言葉を発しないシェリルにアルトがさらにイラつき、その瞳がさらに床に転がるチョコレートに注がれ、その視線の先にあるモノに気付いたシェリルの表情からさぁっと血の気が引いた。

「余計なものも食うなって言ったよな?」
「あっ、アレはっ!!」
「それに人を待たせて、心配させたのに、言うことはそれかよっ!!」
「ちがっ、違うのっ!!」
「・・・・・・飯いらないなら、最初からそう言えよな。」
「アルトッ!!」

シェリルの呼びかけにも応じず、アルトはくるりと背を向けてしまう。
何度呼んでも振り向いては貰えず、シェリルは焦った。
どうすればいいのか分からす俯き、ぎゅっと手を握ったシェリルの耳に、無情にもドアの閉まる音が響く。
悔しくて、悲しくて、たまらなくて、再びポロポロと涙が溢れ出した。

今日は一番楽しい日になるはずだったのだ。
アルトのご飯を食べて、チョコレートを渡して、驚かして、頑張って素直になって、気持ちを伝えようと思っていたのだ。


『ありがとう』と、言いたかったのだ。
『大好き』と、伝えたかったのだ。


なのにどういうわけか自分たちは喧嘩をして、お互いを傷つけあっている。
これでは予定と真逆ではないか。
胸が痛くて、苦しくて、たまらなかった。

「なんでっ、こんな、コト、に、なるのよぉ・・・」

思わず漏れた一言は涙のせいでかすれていた。
次々に溢れる涙が呼吸に絡み、さらに喉を詰まらせた。
視界が揺らぎ、呼吸が熱い。
涙がぽたぽたと床を濡らした。

それでも、身体の火照りは増してゆく。
ドキドキと煩い心臓も、上がる呼吸もシェリルを苛立たせる。

アルトを傷つけてしまったことが悲しかった。
何も言えなかった自身が悔しかった。
そして、こんな状況下でもアルトの身体を求める心が自身にあることが嫌だった。
その衝動を抑えることもできない自身を心底嫌いだと思った。


「・・・・・・・泣くくらいなら、ちゃんと言えよ。」
「・・・・・アルト。なんで?」
「誰も出て行くなんていってないぞ?ドア締めただけだ。・・・近所迷惑だからな」

涙の後を優しく拭いながらアルトはそう言って、笑った。
その言葉に再び瞳に涙の粒が膨れ上がる。
くしゃりと歪んだ表情のシェリルに、アルトは優しいキスを落とす。
涙を含んだそのキスは先ほどと違い、少しだけしょっぱかった。

「ん、・・・・ふ、ぁ」

普段からすれば、まだまだ軽いキス。
それなのに、頭の中がふあふあとしてくる。
自分を支えることができないシェリルは力の入らない手で精一杯、アルトのシャツを握り締めた。

身体が熱い。
アルトに触れたくて、触れてほしくてたまらなくなる。
高ぶった感情はいつもより遥かに早く、シェリルの理性を壊していく。
心の中でシェリルの欲望に火が灯り、やがて全てを支配した。

「・・・・・シェリル?」

いつもと違うシェリルの様子に、アルトが不思議そうにシェリルを見つめ、それからはっと目を見張った。
涙で濡れた瞳の奥に、欲に浮かされた熱っぽい視線が絡んでいる。
ブラウス越しに触れた身体は、熱を持て余していた。

「・・ねぇ・・・アルト。・・・シ、よ?」

切ないほどの声で呼ばれ、アルトの耳元を熱い吐息が掠める。
その熱さにアルトの身体がぞくりと震えた。
驚きに動きを止めたアルトの唇にシェリルの唇が重ねられ、すぐに割られる。

口内へと侵入してきたシェリルの舌が、アルトの舌に触れペロリっと舐めると、アルトも誘われるままに舌を絡める。
触れた舌からは微かに甘いチョコレートの味した。

その味を分け与え合うように深く、深く口付け、貪ると、ぐらりとシェリルが揺らいだ。
咄嗟に左手で支えつつ、シェリルの頭へと手を移動させ、息をもつかせぬ勢いで何度も、何度も口内を蹂躙する。
飲み込みきれなかった唾液が、シェリルの顎を伝い、ブラウスの胸元を濡らし、むき出しのふとももを汚した。
一度唇を離し、ソレを舐め取ると、シェリルの身体がその感触に小さく跳ねた。
その様子に笑いながら、アルトは再び唇を味わうことに専念する。

「・・・んっ、・・・何か、・・はぁっ・・・あ・・っ・・たのかっ?」

キスの合間にアルトが訊ねた。
呼吸音とチュッという軽いリップ音がその間に挟まり、それがさらに互いを興奮させていく。
呼吸の整わないままの状態でふるふると首を振って返事を返すシェリルの胸元からリボンが抜かれた。
性急にブラウスの小さなボタンを外してその胸元を甘く噛み、舐め上げると、シェリルの体が震える。
そのまま舌を滑らせつつ、、空いた手で乳房の先端あたりをくるくると軽くこねると、シェリルの口から熱い吐息が零れた。

「足。」
「?」

急に呟かれた一言に、頬を真っ赤に染めたシェリルが首を傾げる。

「・・・開いて」

言葉少なにそれだけいうと、シェリルの動きが止まった。
いつも強引に"コト"を進めるのはアルトだから、そんなことをしたことがないのだ。
羞恥に頬を染めたシェリルがまっすぐに見つめるアルトの視線から逃れるように、俯く。
それでも、アルトは許さなかった。

「・・・止めるぞ?」

その一言に弾かれたようにシェリルが顔を上げる。
脅えたシェリルの表情に少し心が揺れたけれど、それをおくびにも出さずに、アルトはじっとシェリルを見つめる。
静かな沈黙が下りた。

耐え切れなくなったのはもちろんシェリルが先。
泣きそうに口元が歪んだのが見えたけれど、アルトはじっと返事を待つ。
『止めるか?』っともう一言かけようとした瞬間、おずおずとシェリルが膝を動かした。

「・・・・・もっと。それじゃ触れない。」

動いたのは5cmくらい。
アルトの要求にシェリルの肩が再度震える。
アルトがそれでは許してくれないことを悟ると、シェリルはゆっくりとその幅を広げていく。
10cmくらいになったところでアルトが手を伸ばすと、シェリルがアレだけ隠していたわけが分かった。

(・・・濡れてる)

まだ、キスしかしていないというのに、そこは下着の上からでも分かるくらいに濡れそぼっていた。
アルトが触れると同時にシェリルがはっと息を呑んだのが伝わる。
そして、シェリルの身体がわずかに硬くなった。

「・・・シェリル。・・・・いい子だ」

アルトの言葉にピクンッとシェリルの身体が跳ね、そしてアルトの次の一言にわずかに弛緩した。
言葉どおり、小さい子をほめるようにアルトがシェリルの頭を撫でるとシェリルの顔がくしゃりと歪む。
泣きそうになるのをこらえるためにへの字に曲がった唇を軽く啄ばみ、左手で胸に抱き寄せながら、アルトはシェリルの秘部を侵す。
トロリっとした愛液が指に触れ、アルトの指がくちゅという音を立てて中へと入っていく。
シェリルの背中がわずかに反り、アルトにも緊張が伝わった。

「シェリル」

小さく名前を呼び、俯いていた視線と絡むまで待つ。
空色と褐色が交わるとその緊張を溶かすように重ね、優しく唇を割る。
もう何度目か分からないキスは密かにアルトの心を焼いた。

潤んだ瞳に柔らかく笑い、アルトはシェリルの背中と膝裏に手を回す。
このまま愛撫を続けてもよかったのだが、力の抜けてしまったシェリルはどこかに身体をぶつけてしまいそうで少し怖かったのだ。
シェリルから伸ばされた腕がアルトの首に絡まり、それを確かめたアルトがシェリルを抱き上げる。
女性にしては高めの身長なのに軽々と持ち上がってしまうことに、アルトは少し苦笑した。
っと、シェリルの手が先ほどまで身につけていたワンピースも一緒に持ち上がる。
シェリルの手が引っ掛けてしまったのだ。

一度跪いてそれを取ってやると、ポケットから覗いていたピンク色の紙が落ち、ヒラヒラと宙を舞う。
不思議と目に付いたので、アルトは落ちたそれをシェリルを抱いたまま拾いあげ、ベッドへ向かった。
降ろした後で、目元と唇、鎖骨と胸元を軽く啄ばみ、シェリルに少し待つように言う。
もちろんボタンを解かれたブラウスで肌を隠さないようにとも言い含めた。

シェリルが自分の言いつけを守り、動かないでいるのを確認した後、拾った紙を広げる。
二つ折りにされたそれはメッセージカードのようで、甘いチョコレートの匂いがした。
先ほど見た床に散らばったチョコレート倒れた紙袋から大量プレゼントが零れていたのを思い出したアルトは、アレに付いていたのかと納得し、それを開く。
書かれた内容を読み進めるごとに、アルトの眉根にしわが刻まれていった。

「アルト?」

不安そうな声でシェリルがアルトを呼ぶ。
その声に、はっと我に返ったアルトが慌てて表情を取り繕った。

「お前、コレ読んだのか?」
「?」

アルトの問いに不思議そうにしながらシェリルは頷き、最後の一文が読めなかったことを伝える。
その一言に、アルトははぁっと息を吐き、ゆっくりとシェリルに覆いかぶさった。

「お前、今"変"になってるだろう?」
「?」

言われた意味が良く分からず、シェリルの瞳が丸くなった。
それを見たアルトの瞳はシェリルをまっすぐ見つめたままだ。
自分の問いかけにアルトからの答えが得られないことがシェリルの不安を煽った。
また何か自分は変なことを言ったのだろうか?
熱のために潤んだシェリルの瞳が揺れる。

その様子に苦笑するとアルトは安心させるように優しく唇を啄ばんだ。
そして、そのまま首筋を辿り、柔らかな胸元に顔を近づけていく。
ぺろりっと舐めあげると小さな声が聞こえた。

「ア、ルト」
「黙ってろ。」
「・・・・・」

答えをくれないアルトが何か隠していることを感じとったシェリルがアルトの名前を呼ぶ。
返ってきたのは少し固い声だったけれど、シェリルに触れる手は優しかった。

「あの・・・・ゴメ、ン、・・・ナサイ。」

とりあえず、自分が何かをしてしまったことは確からしい。
巻き込んでしまったことを謝るために、珍しくシェリルが謝罪を言葉を述べるとアルトが固まった。
反応を返してくれないアルトにシェリルが動揺する。
不安からもう一度服の裾を引くと、今度は優しくキスをしてくれた。

「っん・・・・ぁっ・・・んんっ・・・」

唇を重ねる合間に、胸を覆う下着が外す。
アルトの手には少し手に余るそれを片手で揉みしだきながら、もう片方の先端を口に含み舌先で転がすと、ぷっくりと立ち上がってきた。

今度はそれを舌先で潰す。
唾液によってぬめる乳房が淫乱に光を照り返す様子に、アルトの熱が上がった。
そのまま下へ、下へと降りていく。

「やぁ・・・・・んっ、・・・あぁっ・!!」

眉根を寄せていやいやと首をふるシェリルが、さらにアルトを煽った。
愛撫の合間に太ももの内側も丁寧に舐め上げ、そっと所有印を刻んでいく。
くちゅりっという水音が上がる度に、シェリルの体がピクリっと跳ね、自身を煽る波から逃げようと、シーツをぎゅっと握り締めると、シーツに新たな線が引かれた。

「アルッ・・・っぁ・・・んっ・・・・あっ、はぁ・・・」

呼ばれる名前は、途中で途切れて意味を成さない。
けれど、自分を求める声は、耳にする度にアルトの中にくすぶる黒い感情をゆっくりと溶かしてゆく。
アルトは声を引き出そうと夢中でシェリルを煽った。

先ほどのカードに書かれていたのは卑猥なメッセージ。
送り主の願いが透けて見えるようなソレは、シェリルがこうなってしまうのを想像しながら作られたのだろう。
そして、そうなったシェリルを自分がどうするかも想像しながら。

シェリルが芸能人という立場にある以上、そういう対象として見られることもあることは分かっていたつもりだった。
けれど、やはりそれは分かっていただけで、理解できていたわけではなかった。
自分以外の誰かがシェリルに触れたり、"そういうこと"をしたいと思うだけでも面白くないと感じる。
懐が狭いと自分でも思うのだが、それでもこの感情に箍はかかってくれなかった。

「シェリル?」
「アルッ・・・ト、っ・・ぁ・ん」

自分一人でいいのだ。
シェリルに触れるのも、こんな姿を見れるのも。

自分ひとりがいいのだ。
頼られるのも、甘えられるのも。

どんな立場であってもそれが自分とシェリルを繋ぐものなら譲りたくないと思ってしまう。
声がききたくて、名前を呼んでほしくて、自分ひとりだといってほしくて、夢中だった。
自分のことだけ考えてほしくて、感じてほしくて、求めてほしかった。

「アルト?」

シェリルの不安そうな声が、アルトを引き戻す。
見つめた先にあったのは、自分をじっと見つめるシェリルのまっすぐな瞳だった。

「あっ・・・・」

何か言わなければならないと感じたものの、アルトの口からは何も出てこない。
焦るアルトを不思議そうに見つめた瞳が、不意に優しく微笑んだ。
力の入らない腕を必死に伸ばしてアルトを抱こうとする。
慌ててその身体を抱きしめると、シェリルがアルトへと擦り寄り、愛しそうに何度も頭を撫でた。

「アルト、も、一緒じゃなきゃ嫌、よ?」

そう耳元で囁かれ、唇を塞がれた。
そのまま胸の中へ崩れ落ちたシェリルが優しくアルトの頬に触れ、そして恥ずかしそうにはにかんだ。

「シ、よ?一緒に。」

熱烈な誘い文句に、アルトが噴出し、敵わないなと笑い出す。
その様子に少しだけ唇を尖らせたシェリルも次の瞬間にはクスクスと笑った。
そして、交わされたのは甘い、甘いキス。
一瞬にして部屋の空気が甘く変わった。

戯れるように互いに触れ、そして気の向くままにキスを落としあう。
手が絡み、舌が絡み、お互いの熱が絡む。
触れる唇がくすぐったくて、舌がこそばゆくて、まるでイタズラをしあう子供のようになる。

「大好きよ。アルト」
「・・・・俺もだ」

嬉しさから零れた言葉は、いつもと違って素直に紡ぎあうことができた。


満たされる感覚。
身体だけでなく、心の内側から、温かいもので満たされていく感覚。


愛しく思う気持ちが、どんどん、どんどん大きくなって、それはやがて笑みへと変わっていく。
触れる全てが愛しくて、心地よくて、幸せだと思った。

「シェリル、入れるぞ」
「うん」

極限まで張り詰めていた自身を宛がい、中へとゆっくり押し込んでいく。
侵される感覚にシェリルの身体が一瞬こわばったけれど、それはすんなりと先を飲み込んだ。

「・ぁ、んっ・・・・」

全てを収めてしまうと同時に動きだしたアルトに向けて、シェリルから声が上がる。
普段ならここで少し時間を貰えるはずだということを覚えこまされていたシェリルはその急な動きについていけなかった。
ぎゅっと目をつぶり、押し寄せては返る波をなんとかやり過ごそうとシェリルは必死に身をよじる
けれど、それでアルトが止まるはずもない

揺さぶられる度に声が零れ落ち、ゾクリとする感覚が背筋を擽り上げていく。
自分の内側をぐちゃぐちゃに掻き回される感覚を目の前にいる人物が与えてくれているのだという
事実はシェリルを密かに嬉しくした。
浮かぶ涙も、上擦る声も、全てアルトのせいだ。
アルトのせいで、アルトが与えてくれるのだ。

引き抜かれ、押し込まれる度にガクガクとシェリルの身体が震える。
もっと、もっとアルトがほしくて、でも、もっと、もっとこうして繋がっていたくもあった。

「あ、あ、あ・・・・ぁあ・・・ッん」

絶え間なく喘ぎが零れるのと同様にアルトの律動もその速さを増していく。
快楽の波はもう寄せるばかりで、引く時間を与えてはくれない。
それでも、決定的な刺激はもたらされないから意識を飛ばすことも敵わない。
頭はもう、真っ白で手に触れる温かい感触だけしか考えられなかった。

「アルッ・・・・も、・お願・・ぃ・・・・」

やっとの思いで零した願いは、ちゃんと言葉になっていたのだろうか?
深さを増していく突き上げにその言葉が届いていればいいなと思った。
ギリギリまで引き抜かれ、そして奥を突かれる。
その何度目かの突き上げに、シェリルは耐えることができなかった。

「あぁあ・・・・・ッ!」

組み敷いた白い裸体が一際大きく跳ねたと同時にぎゅっと締め付けられ、アルトも熱を吐き出す。
熱いものが身体の中に温かいものが広がっていく感覚はどうしてこうも自分を嬉しくさせるのだろうとシェリルは思った。

隣に力なく横たわった身体にぴったりと寄り添うと、うつ伏せたアルトの目が開く。
それににこりと微笑んでシェリルも身体を反転させた。
二人して同じ格好をしてベットに転がり、手を繋ぐ。
力は余り入らなかったけれど、その分アルトが握り返してくれたから嬉しかった。

温かなお互いの体温と疲労感がゆっくり睡魔を引いてくる。
ゆらゆらと心地のいい感覚にシェリルの意識が遠ざかっていく。
けれど、ぎゅっと繋いだ手の感覚はちっとも揺らがなかったから、それがとても幸せだと思えた。

「・・・・シェリル?!」
「ん?」

ほとんど眠りに落ちかけていたシェリルの意識が揺り起こされる。
寝ぼけ眼の瞳を開くと、そこにはアルトの驚いたような顔があった。
手にはシェリルの作ったチョコレートの小さな箱がある。
アルトの驚いた顔が見れたことに、シェリルは嬉しそうに微笑んだ。

「何でしょう?」
「・・・チョコレートか」
「ふふ。」

アルトの問いかけにシェリルは答えず、楽しげに笑うだけだ。
その様子に、アルトは急いで掛けられていたリボンを外す。
中から出てきたのは、なんとか丸くしましたといわんばかりの不器用な形をしたチョコレート。

わくわくする視線を送ってくるシェリルの要望に応え、それをアルトは口の中へと放り込んだ。

「・・・・うまい。」

当然でしょ?という表情の前にちらりと見えたのは、嬉しそうな笑顔。
そのことに、素直じゃないなとアルトが苦く笑い、その鼻先を軽く摘んでやった。

「お前、意地悪だな。」

そう言うアルトにシェリルがクスクスと笑う。
きっと、一生懸命作ってくれたのだろう。
そして、自分を驚かすのを楽しみにしていたのだろう。
容易に想像できるその姿がアルトの笑みを誘った。

「半分やるよ。」

そう言って、ほとんど蕩けかかったチョコレートをシェリルの口の中へと押し込む。
そして、なくなる直前に「やっぱり返せ。」っと言って残りを攫ってしまった。

剥れるシェリルにアルトが意地悪く笑う。
そして、その甘い余韻だけを与えようとシェリルに優しく口付けた。

溶けてしまえばいい。
このチョコレートのようにドロドロに溶けて、一緒になってしまえたらいいのに。
甘怠い感覚の中に未だに残る小さな黒い感情を消し去るように腕の中で眠る存在をぎゅっと優しく抱きしめる。

シェリルの温かい体温と香りに満たされる感覚に幸せそうに笑いながら、シェリルと
共に意識を手放した。











寝静まった部屋にカサリッという何かが落ちる音がする。
小さな白いカードに書かれていたのは、
"Je vous aime foever"
そして、"Merci pour tout. Je ne l'ai jamais dit, mais je vous ai toujours apprecies."

(I love you foever.)
(Thank you for everything. I've never said it, but I've always appreciated you.)


以上です。
やりたいネタ一杯あったけど、挫折しました。
シェリルの作ったチョコレートをアルトがシェリルに塗りたくって舐めるとか、
2回戦とか行ったり、リボンでイタズラとかもあったのに、無理~!!!
だれか、やってください。お願いします。

長々とすみませんでした。
そして、たくさん支援していただいてありがとうございました。

ちなみに、連投(連投でなくとも)は10回で規制されます。30分後に一度解除。
そのあと、少し長めの規制が入るみたいです。
最終更新:2009年03月28日 23:09