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6スレ719 紅茶


719 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/03/10(火) 00:09:42 ID:AXudvULG0
滝の湯の客も寝静まった頃に、重い22話数日後がやっと書けたから投下。
エロは申し訳程度ですが、それでも苦労しました。
出来上がりが痛々しいので、次作品から、朝チュンでもいいですかor


掴んだ腕の感触が忘れられない――

覚束無い足取りのシェリルの腕にとっさに手を伸ばしたのが、先ほど。
細くやわらかな二の腕がまだ掌に残っている様な錯覚にアルトは陥っていた。



先日、シェリルは早乙女家の離れから政府の手配したコンドミニアムに越してきたばかりだ。
シェリルの私物は多くはなく、生活用具は備え付けてあったので、引っ越しは思いの外早く済み、
後は今の生活に慣れるだけだ。

今の生活、といっても、フロンティア船団は物資・エネルギーともに困窮を極めていて
シェリルは死に至る病に蝕まれていて、アルト自身は軍籍に属している。
有事の際には己を死に至らしめてでも戦う訓練を日々行っている。
そんな穏やかとは言い難い日常でも、シェリルの笑顔を見ると、このまま永遠に続けばいいと、
今その手に残る感触のように柔らかな気持ちになった。


シェリルと体を初めて重ねたのが数日前。
シェリルが死の病に冒されていることを知った日だ。
その後、S.M.S.がフロンティアを出奔したり、
シェリルの歌が発するフォールド波やシェリルが戦場で歌うことになった事を知ったりと、
アルト自身も翻弄されて動揺が大きい中、
常に対バジュラを想定した訓練に身を置き、身も心も緊張状態を極めていた。

そんな中、シェリルの引越しの手伝いをしてやり
生活能力に乏しいシェリルの世話を焼いてやり、
そして、シェリルのその可憐な姿を見ることに、澄んだ声を聞くことに、ただそんな他愛もないことに
アルトは不思議と安らぎを感じていた。

(こんな何でもないことに、こんなに幸せを感じるなんてな)
そこまで追い詰められた状況の過酷さを嗤うとともに、
今となっては幸せだった平穏な日々を遠く想った。


確かに過酷な日々だ。
だけど、シェリルが傍にいてくれる。
あの日、アルトは『傍にいてやる』と言ったが、
実際はアルトはシェリルから離れたくない気持ちで精いっぱいだっただけだ。
シェリルの強さも弱さも、生意気な態度も可憐な様子も、無邪気な笑顔も好奇心に輝く瞳も
失ってはいけないものだとただ思った。
シェリルの涙と果敢なさに、それはずっとそこにあるものではなく、失われるものなのだと知り、衝撃を受けた。
理不尽にも、儚く消えることを理不尽だと憤慨した。


シェリル自身も過酷な運命に身を置き、張り裂けるような辛さを心に刻んでいるであろうに
まるで以前と変わりないかのように明るく振舞っている。
その気丈さに、つい、シェリルの辛さを忘れてしまうのだが
先ほどのような体の不調を隠しきれない場面にあうと、
この幸せの時も、永遠ではないのだと、アルトは思い知るのだった。

そのアルトを悩ます感触の腕の持ち主である彼女は今、
アルトが淹れる紅茶をリビングのソファーで待っていた。
現在配給制であるフロンティア船団で、嗜好品はなかなか手に入りづらい。
その貴重な茶葉をもらったということで、シェリルはアルトに紅茶を淹れてくれと呼び出したのだ。
かの銀河の妖精は自分で紅茶を淹れたことがなかった。
ギャラクシーじゃロボットがやってくれてたの、というのが頬を膨らませて言う彼女の言い訳だ。
なら、教えてやるよとアルトはキッチンへ誘ったが、あんたが淹れてくれるから必要ないでしょう、といって
リビングのソファーで待っている。

紅茶を蒸らす3分間、ただ紅茶を淹れるためだけに
いそいそと喜んでシェリルを訪れる自分に気付き、アルトは苦笑いをした。
わがままは彼女なりの甘えと気遣いなのだ。
シェリルが自分を必要としてくれ、与えてやり、
同じ時間を過ごせることにどうしようもない温かさをを感じる。

そして、シェリルもこの温かさを感じ喜んてくれているようなのだ。
その事で、胸に広がるこの感覚は多分「幸せ」。

こんなご時世だというのに、自分はなんてのん気なのだろう。

「おいしい!やっぱりアルトに淹れてもらって正解だったわ」

こうして二人きりになるまで素直な褒め言葉をシェリルから聞くことはなかったのに、
状況が二人を近づけた。
顔をほころばせるシェリルが愛おしかった。
それなのに、こんなに近くにいるのに、薄い膜が二人を隔てているようなもどかしさを感じる。
こんな触れられる距離にいるのに…。心も、体も…。

並んで座るシェリルの頬につい手を伸ばした。
先ほど手に刻みつけられた腕の感触とはまた違った柔らかさで、アルトは胸が締め付けられた。

「・・・アルト?」

アルトが徐々にシェリルとの距離を詰めていく。
シェリルと自分との間を隔てる何かをぶち破ってシェリルに直に触りたい。

「もう、どうしたの…」

少し困ったような顔をしたシェリルの頬を撫で、抱きよせて額に口づけると、
アルトはその口づけの甘さから連想した明日の甘く楽しい計画を提案した。

「明日の朝はミルクティにしよう」

シェリルは一瞬驚いたように目を見開いて、くしゃりと泣き笑いのような表情をすると
アルトに笑いかけた。

「ええ、そうね。とびきり、おいしく淹れなさいよ?」
「ああ」

向けられた笑顔への喜びを表現するように、返事とともににシェリルの頬に口づけた。
シェリルを抱いた日から必要最低限しか触れることのなかったアルトの大胆な行動に
シェリルは頬を染めた。

「・・・甘いのがいいわ」
「そうだな。ミルクティは甘いのがおいしい」

アルトは逆の頬にキスを送り、囁く吐息で頬をくすぐった。

シェリルの腕がそっと背に回ったのを感じて、アルトは両手で抱き締めてシェリルを自分に密着させた。
シェリルの温かさと息遣いと、少し早い鼓動を感じる。
柔らかな長い髪が抱き締めた腕でこすれた。
シェリルの匂いと柔らかさに身を浸しながら、明日の朝もその次の朝も、昼だって夜だって
シェリルに穏やかに笑っていてほしいと願った。

シェリルを感じようと研ぎ澄ました感覚に、体も心もしびれてきたのをアルトは感じた。
その時間を破ったのはシェリルで、身を引きがしながら、アルトに作り笑顔を向けた。
「明日の朝淹れに来てくれるんなら、今日はもう帰りなさい。
朝一がいいわ。遅刻したら許さないんだから」
この感覚から引き離されるのも、シェリルが作り笑いをしているのも、イヤだった。

「イヤだ」

「・・・あら、アルトのくせに生意気―」
「帰らない。離さない」

シェリルをこのまま感じていたい。
傍にいるといった。傍にいたい。
直に触れあいたい。
真剣なアルトの顔を見たシェリルは、口をつぐんだ。
アルトが顔を近づけると、シェリルはアルトを仰いで静かに目を閉じた。

アルトは、軽く唇を合わせ、シェリルの柔らかな上唇を舌で味わうように軽く吸い、唇の間に舌を差し入れた。
歯をつつくとシェリルが迎え入れてくれたので、舌を絡ませ、今度はシェリルの舌を自分の口に引き込んだ。
早乙女家の離れで唇を重ねた時以来のシェリルの唾液は、やはり甘かった。

シェリルを抱きしめ、右手で後頭部を固定して、左手で背の滑らかさを確かめるように撫で上げた。
頭を固定され、なすがままに息つく間もなく唇をむさぼられて、苦しげな声を洩らす頃、
ようやく手を緩めてもらったシェリルは、一度唇を離し息を整えながら胸の前に合った腕をアルトの背に回した。
息も整わないうちにシェリルがアルトの唇の端に柔らかくキスを落とすと、どちらからともなく、舌を絡ませ始めた。

顎の角度を変えて舌を絡ませあっている間に唾液が顎を伝うが、
まったく意に介すことなく、アルトはその恍惚に全神経を集中させた。
腕はいつの間にかシェリルの体をまさぐり回り、
彼女の形を覚えておこうとしているかのように這いまわった。

アルトがようやく解放すると、体中を撫でまわされ、
息が止まるほどに口腔を蹂躙されたシェリルが苦しげに
ソファーの背もたれに身を沈めた。


顔を桃色に染め、口元から顎にかけて唾液でてらてらと輝かせたシェリルは、
本人が意図していないにも関わらず、涙を今にもこぼさんとした扇情的な表情で
今にも喘ぎ声にかわりそうだった息を整えていた。
アルトは、その光景に、先日抱いた時のような甘い声をこれから聞くことしか考えられなくなった。

「ベッドへ行こう」

シェリルを横抱きにすると、アルトは立ち上がった。
落ちないようにととっさにアルトの首に手を回したシェリルが
アルトの肩に顔を伏した。

「シェリル」

アルトが頬を寄せると、シェリルが小さく言った。
「離さないで」
放せるわけがない。アルトは、寝室へと歩みを進めた。

シェリルをベッドに下ろし、靴を脱がせ、自分もブーツを脱いでベッドに上がった。
ほのかな灯りの元でもその白さの分かるシェリルを見て、
アルトは今スグに引き倒してむさぼりつくしたい衝動にかられたが
その小さくて細い脚をおってしまいそうで、
大事に扱いたいという気持ちで理性を総動員して
興奮してきた息を整えながら座ったまま抱きしめた。

応えるようにシェリルも腕を回し、固く抱きしめあって、互いのバイタルサインを沁みつけた。
シェリルの髪を梳きながら、アルトは心を落ち着けて算段を練ろうとしていたが、
シェリルの匂いと感触を尚更感じていしまいそれどころではなくなってきている。

右手を上着の裾から差し入れその滑らかさをたのしみ、左手はシェリルの頬に手を添えその柔らかさを楽しみながら
シェリルと舌を絡ませた。
シェリルもアルトの背を撫でながら、口はアルトに応えていたが、アルトの手の動きに反応して体を震わせはじめ
いつの間にかアルトに縋るようにぎゅっと胸のあたりを握りしめていた。
激しい口づけの間に空気を求めて顔が離れる一瞬に垣間見えるシェリルは、トロンと目元を赤くした「女」で、
アルトはぞくりと男の欲が背を走るのを感じた。

シェリルの着ているカットソーを裾からめくりあげ、首と手を抜いて一気に脱がすと、
淡い下着に包まれた乳房が揺れた。
つい、アルトの眼は釘つけになってしまう。

アルトがゴクリの息をのむと、シェリルが恥ずかしそうに腕を交差して隠した。
シェリルの顔を見やると、顔をあかくして眉を寄せている。
このくらいの格好はいつもやってるくせにな、とアルトは苦笑しながらも
寄せた眉間にキスをし、シェリルの腕を掴んで開いた。
谷間に、顔を埋め、下着をずらして突起を舌で転がした。

顔と手に感じる柔らかな肉がひどく心地よかった。
シェリルの息遣いた色を帯び、アルトの体に添えられた手が落ち着きなく、
シェリルが感じているのが分かり、アルトは嬉しくて堪らなかった。
大きな壁になるだろうと思っていたシェリルの胸を覆う下着は
アルトが夢中でシェリルの乳房を弄んでるうちに外してしまい、
ベッドの端に引っ掛かっていた。

「っあ、あ」

シェリルの頭を撫でる優しい手と声に煽られながら
胸を愛撫でしていたアルトが胸元から顔を離し見上げると
さざ波のように寄せてくる快楽がやんだことに気づいたシェリルと目が合った。
二人とも、相手が情欲に頬を染めているのを見て苦笑のような照れ笑いのような表情をしつつも
引き寄せられるように自然と深い口づけを交わした。

アルトは、そのままシェリルをベッドへ横たえ、全身に愛撫でを送った。
上半身の滑らかさに比べ、シェリルの足に手を添えても、二―ソックスの手触りが邪魔だ。
肌からシェリルを感じたい。

アルトは上着とズボンを脱ぎ、次いでシェリルの二―ソックスを脱がしにかかった。
ニ―ソックスを剥いだ素足は白くほっそりとしていて、持ち上げた膝についキスを送ると
シェリルがきゅっと膝を閉じた。

ミニスカートはめくれてしまっていて、胸を覆っていた下着とおそろいの、下着が目の前をちらつく。
太ももを撫で、ミニスカートと下着に手をかけると、シェリルが腰を浮かしてくれたので
存外にシェリルを隠す布をすべて取り去る事が出来たことと、
シェリルが積極的に協力して自分を受け入れる準備をしてくれていることに、アルトはひそかに安堵した。

アルトは自分も下着を脱ぎ去り、シェリルに覆いかぶさった。
触れる肌と肌が心地よい。
立ち上がって脈打つ自分をシェリルの下腹部に押し付け、その存在を知らしめて            
一瞬身をこわばらせたシェリルの顔の横に肘をつき、鼻先にキスを送った。
興奮して息の荒い様子では余計に怖がらせてしまうのではと思いつつも、尋ねずにはいられない。
どんな答えでも今更止めようがないにも関わらず、だ。

「怖いか?」

怖いのはアルト自身だった。もしも、拒まれてしまったら。
自分への拒絶ではなく性行為への忌避へと転化したいという、弱さだと分かっている。

泣きそう表情で答えに逡巡したような様子のシェリルが、アルトの頭に手を回し、口付けた。
切なげな表情に胸が締め付けられ、その答えに安堵するとともにアルトは喜びに心躍らせた。

アルトはこの喜びをこのまま形にしようと、
手をシェリルの滑らかな下腹へ這わせていき、シェリルの割れ目にふれるとジワリと湿っていた。
湿り気を指になすりつけて、割れ目の表面を彷徨いながら、
その上で少し大きくなっている突起を転がした。
シェリルが切なげな声を洩らし、アルトも興奮が抑えられなくなってきている。

しかし、もう少し。
やや開いたシェリルの膝の間に入り、大きく股を広げて、太股を抑えつけたが、
熱に浮かされたシェリルからの抵抗はほとんどなく、荒い息をしている。
開くととろりと蜜が垂れた割れ目にアルトは指を差し入れこすりあげた。
シェリルの体がびくりと揺れた。
2本に増やした指を動かし、内部の狭さをほぐすとともに、
そこにこれから挿れる予感にアルトは身を震わせた。

体をピンクに染め、アルトに翻弄され、長い金髪を乱しながら
その妖艶な歌声をあげるシェリルが、興奮したアルトには一瞬幻のように見えた。
汗ばんだシェリルの頬をわざとシェリルで濡れた手で撫で、自分に注意を向けた。
シェリルにはアルトの濡れた手が、何なのか分かっていないようで
アルトの首に手を回して、ギュッと抱きついてきた。

「アルト」

優しく名を呼ばれ、シェリルの穢れなさに愛しさが込み上げた。
イヤリングの揺れる耳元で、平時ならば自分でも恥ずかしくなるほどの甘い甘い声でアルトは囁いた。

「挿れていいか?」

うなづいたシェリルが瞳を閉じると、涙が零れた。
はっとしたアルトはアルトはシェリルの涙を吸ったが、シェリルは、いいから、と言って
柔らかく笑い、アルトの腰をさすった。
ぞくりとシェリルに促されるままに、アルトはシェリルの中に少しずつ入っていく。
ぬかるんではいるがシェリルの中は狭く、微笑んでくれていた表情も歪み、苦しそうな顔をしている。

「ちから、ぬいて、くれ」

一気に貫きたいのをこらえて、アルトは痛いほどに締め付けられながらゆっくりと腰を進めた。
しかし、シェリルの熱さにアルトは膨らむばかりで、耐えきれずシェリルを押さえて動き出した。
シェリルが悲鳴のように息をのんだ。

シェリルから絶えずこぼれる涙も声も、アルトを煽り、アルトはずくずくと腰を振った。
シェリルの乳房の上の突起をこねると声の高さが変わり、
耳を食むときゅっと締め付けが加わり、シェリルの反応が気持ちいい。
シェリルがアルトを引き込むようにうねり、ぶちゅぶちゅと水音が耳を犯す。
表情をを伺おうと顔を近づけると、シェリルが喘ぐ唇で求めるので
その声を飲み込んでやると、嬉しそうに足をからめてきた。

腰を揺らす激しさが増すとともに、体が溶けて境界がなくなるような一体感、
しかし、それは別々のものだからこそ得られる快感である。
自分の中に湧き上がる愉悦をもっと膨らまそうと、アルトは一心不乱にシェリルの中に、外に、触れる。
忘我の様子で、涙も涎も汗も陰水も垂れ流して乱れるシェリルが呼ぶ声が
アルトを自分の外のシェリルに繋いでいた。
そうでなければ、シェリルを自分に取り込んでしまいそうなくらいに、アルトはシェリルに溺れ、
シェリルから与えられる感覚を全て快楽に換えていった。

腕をギュッとつかまれ、ぐっと締めつけられ、アルトも高みへ昇っていった。
果てる瞬間にとっさに自分引き抜き、シェリルの腹を濡らした精を目にして、アルトは我に返った。
その、弛緩のままにアルトはシェリルの隣へと倒れ込む。
シェリルが軽くひきつる体で息を整える動きを感じながら、夢心地に沈んでいった。


アルトが目を覚ますと、シェリルと全裸で抱き合っていた。
長いまつげを合わせて眠る妖精が、腕の中で行為後の匂いを立ち昇らせている。
満たされた幸福感に、それまで胸につかえていた焦りがどこかへ行ってしまっていた。


シェリルの抱える気持ちももうまく受け止めてやれない、
自分の想いも伝えきれない。
人はどうしても、本当には通じあえない。
でも、こうやって寄り添って抱き合って感じ合えば、
一人では歩めない道も歩んで行ける。

傍にいて生きていきたい。
この腕の中で俺のために生きてくれ。
アルトは、シェリルの寝息を決意に刻み込んだ。



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「アルト~!紅茶、飲む~?ミルクティ!」
「ああ!甘さ控えめにしてくれ!」
ソファーで雑誌を読むアルトのもとにシェリルが持ってきた二つのカップ。
これはミルクティ用だねと二人で言った茶葉で淹れたミルクティ。

カップをローテーブルに置きアルトの隣に腰を下ろすシェリルを目にしてアルトは自然と笑みがこぼれた。
「何よ?ニヤニヤしちゃって」
「いや、妖精さんが淹れた紅茶が飲めるなんて幸せだなぁって」
「あら、当然じゃない?」
あの頃は理由がなければ一緒にいられなかった。
お互い縋って、際限なく求める心に自制をかけなければ、きっと堕ちてしまっていた。
今は、何でもない時を、自然と二人の時間にかえることが出来る。

アルトはシェリルの頬をなでて、彼女との絆を実感した。
なんの抵抗もなく頬をアルトにさしだし、触れられる喜びの表情をするシェリルを見て
緩みそうな頬を引き締めるために、少し、難しい顔をしてしまったかも知れない。

アルトの心を知ってか知らずか、くすりと穏やかに微笑むシェリルは、春の花のようだった。
季節がめぐり、必ず心ほぐしてくれる、柔らかさ。
こうして触れることも当たり前になった。
親指で撫で柔らかな唇を味わおうと、アルトは顔を近づけた。
シェリルの舌は、アルトのものよりも甘いミルクティの味がした。

シェリルを後ろから腕の檻に閉じ込めたアルトは、
長い金髪をかき分け、鼻先で白いうなじをくすぐった。
馴染みの甘い香りと表面の少し冷たい滑らかな肌が心地よかった。

「ん、アルト、くすぐったい」
「もう少しだけ…」

アルトのセンチメンタルな様子に、身じろいでいたシェリルがアルトにおとなしく身を預けた。

「こら、どこ触ってるの!えっち!」
「どこって、言わないとわからないのか?」

後ろからやわりとシェリルの豊かな双丘を掌でこね、耳元で囁いた。
安らぎだけでなく、点ってきた欲をはばからずシェリルにぶつける。
通じあえないからこそ、それが許される今は、求める気持ちだけは伝えたい。
男の欲の、ただの言い訳かもしれないけど。
お前に求められて、許し許されたい。

前ボタンを外し、シャツからするりとなだらかな肩をむき出しにしてキスを落とした。


おわりです。
このあと後ろからソファーで開脚させていじりまくって
…どうしようかなと脳内では。
戦後はラブラブだよ、というお話でした。
最終更新:2009年03月30日 15:47