353 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/04/14(火) 00:29:39 ID:1TsASKpK0
>>15です。
書きたいところまで書いたんですが、それっきり止まってしまった…
どうせなら最後まで書きたいが、このまま放置しそうだったので途中だけど投下します。
しばらく違いに呆然としていたが、ぱちりとシェリルが瞬いた途端、アルトの中で何かが吹っ切れた。
短く悪態をつきながら、情けないそれを適当に納め、寝室を後にした。
残されたシェリルは雑誌の受け売りも満更ではない、と舌を舐めた。ふと、先ほどの感触がよみがえり、自然と頬が熱くなる。
ひとりベッドの上に腰を下ろし、両の頬を掌で覆うと悦びに耽った。
一方、アルトはタオルを片手にリビングに置いたままにしていたジュースの入ったグラスを持ち再び寝室へ向かった。
いつだったか、S.M.Sの飲み会の席で悪酔いをした誰かを介抱したメディックがうんざりとした顔で果汁ジュースを注文させていた――そして今ならば、彼女の気持ちが多少なりとも理解できる気がした。
戸口に立ってみると、ベッドの上に座った上半身裸の少女が惚けている後ろ姿がなんとも艶めかしい。
長い髪が背中を隠すが、毛束の隙間からこぼれる肌の白さがひどく煽情的で、アルトは我知らず音を立てて生唾を飲み込んだ。
すると、喉が乾いていることに気づき、手に持ったグラスの中身を口に含む。嚥下すると生温いオレンジの香りが喉に広がり、ほのかな酸味が口の中に残った。
片手に持ったタオルをシェリルの頭にかぶせ、ぞんざいに彼女を呼ぶ。
「ほらよ」
グラスを差し出すと、ほとんど反射的にそれに手を伸ばし受け取った。
「……ぬるい」
「文句言うな。お前が我が侭言った所為なんだからな」
是非に及ばずだと言い繕う自分が些か滑稽だった。
シェリルは拗ねるようにつきだした下唇にグラスをあて、言いあぐねた言葉に理不尽さを感じていた。
(少しくらい、我が侭言ったっていいじゃない)
「……お前の場合、少し所じゃすまないないだろう。顔に出るから分かりやすいんだよ、お前は」
頭に乗せたタオルをとり、吐き出した飛沫を拭うと、早く飲め、と催促する。
しかし完全に拗ねたシェリルは表情を固くし、グラスを持つ手を下げてしまった。
「……シェリル?」
訊いても答えは返らず、拗ねたのだろうと苦笑する。
拭ったタオルを適当に放り、まろやかな肩を掌で包み、もう一方の手でおとがいを掴み、そのまま上を向かせた。
「……馬鹿だな、お前」
そう呟くと美しい青の双眸が揺れる。
「全部ひっくるめてお前がいいんだよ、そういう我が侭なとこも全部」
好きだとは言えぬ歯痒さが口惜しい。見つめ合いながら、言葉にせぬとも伝わればいいと乞うように引き寄せ、唇を重ねた。
「……オレンジの味」
面映ゆそうに笑うシェリルからグラスを取り、口に含むともう一度柔らかな唇を割る。
温い感触がいとしく、絡める舌の味が消えるまで吐息を奪い合った。
ショートパンツを取り払うと最後の下着だけが残る。
隠すように膝を堅く閉ざし、恥いるさまを上着を脱ぎながら見つめた。時折、そうしていじらしく振る舞うのが不思議だった。
のぞき込むようにして背を丸め、強引に膝を割らせたが、手が伸びて下肢の付け根を隠した。はて、と首を傾げながら体の横脇で止められている紐を引っ張り布切れを取り払う。
「……やぁ、バカ。みないでよ」
絞り出された声音は消え入りそうなほどか細い。
「お前、何でこんなに……」
息を呑む。
飽きもせず幾度も繰り返すこの行為ゆえに不思議と既視感を覚えた。
核心を覆う手を取り上げ、空気に晒す。
しどとに濡れる花唇はまるでねだるかのように涎を垂らしていた。
「……咥えてただけで、こんなになるのか?」
「ばかぁ。アルコールの所為なの」
「それにしてもお前――」
高揚を隠せず、だらしなく破顔するとシェリルの手で視界を覆われ、忌々しげに睨まれる。
「見すぎよ、バカ……」
悪態を塞ぐべく、有無を言わす間も与えず花唇に口づける。
濃厚な女の匂いを漂わせるが、上の唇より遙かに素直なそちらを吸いながら指でふちをなぞったり浅く中を掻き廻す。
控えめだった声が次第に甘い響きを濃くさせる。
彼女が悦いと啼く度にアルトは舞い上がる思いがした。
「やだ……やだぁ」
蜜を舌ですくう。
「あ、――アルト」
焦れたような涙混じりの声に名前を呼ばれ、愛撫を中断し、唇を拭いながら見上げると宙を彷徨う視線とぶつかる。
泣き濡れた双眸は青みを増していた。
「……お前それ反則」
乳房を胸で潰し、顎をぶつけながら噛み付くように吐息を奪った。
切っ先を花唇にあてがうとシェリルは打ち震える。持ち上げた膝を抱え、咥えさせながら少しずつ侵入を深めていくと、蜜で溢れた膣内は柔く温かだった。
「……ん、あぁ」
気だるげに肩を竦ませ、受け入れたまま身体を疼かせるシェリルは焦点の合わぬ視線を彷徨わす。涙に濡れ、十分でない視界に艶やかな黒髪を捉える――途端、腕が彼を欲した。
身体を重ね、深く結ばれるその最中にも関わらず、まだ埋めたい隙間があることに気づいてしまった。
「アルトぉ、ぎゅーって、して」
涙が目尻をつたい、流れていく。
出来うる限り深く含ませると、アルトはシェリルに覆いかぶさった。身じろぎする度、繋がれた部分がアルトをかき乱す。
「……なんだか照れる、わ」
「お前がしろって言ったんだろう」
「だって、いつも一方的なんだもの」
「ば、ばかやろう。俺だって気つかってるんだっうの」
おとがいに触れながらシェリルは「うそぉ」と微笑んだ。
「うそじゃねえよ」
照れくささが頬を擽る。
それから言葉を遮るように、耳から首筋にかけてを唇でなぞり、所々皮膚を甘く吸った。
ちらほらと淡い珊瑚色に咲いた痕を残こし、仰向けになっても崩れることのない双丘の狭間に顔を埋め、両脇から掬うようにして乳房を寄せた。ふよふよと揉むと頂きが立ち上がり、ささやかに主張を始める。
「……すこし、でかくなったか?」
「な、なんで」
「――や、なんとなくだけど」
先端を摘むと中が絞まり、軽くアルトを促す。シェリルから吐き出される吐息の熱に高揚し、もう片方の乳首を口に含み、音を立てて吸うと中はより強く欲しいと強請る。
「ひ、ぁん――そう、やってするからぁ。アルトの所為、なんだから」
抱き合った夜はいつの間にか、乳房に手を当てて眠ることがしばしばあった。
そして翌朝決まって、照れ隠しの悪態とともに平手が飛ぶ。大抵はかわせるのだが、稀に食らうと衝撃は大きい。
だが、今日はその制裁さえ恐れるに足らず。
お前の所為だ、と言われているのに湧き上がる感情は悦びだった。まるで自分しか知らないのだと言外に言われているようで、自然と顔が緩むのを抑えられない。
そうしてにやけている最中も、じくじくとシェリルを攻めるように挿入をやめず奥へと進めた。
ぬめる温かなその中はかつてのふるさと。人の子であれば、誰しもが持つ懐かしいそこ。
男となって、意識して始めて「いつか」という将来を思う。
かつて人類は絶滅の危機を経験した。半世紀近く昔だとはいえ、傷跡は色濃い。
それゆえ統合政府が定めた成人は齢十七。アルトが祖に持つ人種は「はたち」という言葉通り二十歳が成人であったと聞いた事がある――だからだろうか、成人だといわれてもなんら感慨を持たなかった。
勿論、誕生日の日に起きた出来事は世間を騒がし、自らもその渦中のただ中にあったゆえじっくりと大人になった気分に浸る間もなかった所為もある。
だが、こうして恋人と一緒にいると思うことは多々あった。
「……こんな時にっ、考えごとなんて、いい根性じゃない。アルト」
アルトの油断は答えるよりも先に、しまったという表情を出したことにある。
ほろ酔いで、繋がっていようともシェリルはシェリル。気に食わなければ甘い雰囲気などに惑わされず、まっすぐな物言いでアルトを責める。
「バカ、ちがうっうの――その、何だ。お前、お前のこと考えてたんだ」
「う、嘘つくなんて男らしくない、わよ」
「嘘じゃねえよ」
ああ、嘘ではない。ただ真実でないだけで。
信じられないと拗ねるシェリルの頬を包み、出来うる限り優しく笑う。
「強情なヤツだな、お前」
そう囁いて、続く二の句を紡ぐ間もなく、シェリルの言葉を塞いだ。
口付けながらしばらく中の温かさを感じることとなる。
「……信じらんない、このままで寝れるわけないじゃない」
「じゃあ、寝なきゃいいだろ」
「バカ!夜更かしはお肌の大敵なの!だから、ね」
愛らしく首をかしげてみせるが、それでもアルトは首を縦に振らなかった。
「たまには、俺の我が侭をきいてもばちは当たらない筈だろう」
そう言い聞かせるとアルトは目を瞑ってシェリルを抱きしめた。
腕の中の彼女が暴れぬように、そしていつかを誓うように。
以上です
本番まで書くとアルトがしつこいかと思ったので…割愛
寝落ち防止ので、もう少し書けそうだったがさすがに躊躇うネタだった。 おそまつ