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シャツと時空

560 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 14:50:56
夜になってから部屋に到着したシェリルをまずバスルームに押し込み、
その間に明日の朝食の準備をし、水音にそわそわしつつも、
彼女が出てからシャワーを浴びたアルトがベッドルームのドアを開けると
ベッドの上にはうつぶせで足でパタパタ踊りながら鼻歌を歌うシェリルがいた。

貸したシャツから伸びる白く引き締まった足がアルトには目映かった。
顔を合わせるのは2週と1日ぶりのせいか、
シェリルの眩しさがいやに男に堪える。
出張中のアルトの部屋にシェリルが観光がてらやってきているのだ。
サンフランシスコ・エリアにいた時からずっと一緒に住んでいたので、
こんなに長く会えないのは久しぶりだった。

というか、あの時からヤリ倒していたのでこんなに長くシてないのは久しぶりなのだ。
もう我慢の限界だ。
女体の素晴らしさを教え込んだのはお前なんだから責任取れよな、などと
不条理な事を考えながら、髪の雫を含ませたタオルを手に
彼の知る唯一の女が寝そべるベッドに近づいた。
やる気満々ではあるが、湯気立つ体に一応下着を履いてきたのが、
彼なりの恥らいである。
ベッドの頭が壁際に向かっていて、
それに従いシェリルが向こうを向いたままなのが焦れったい。
(振り向け)
早く青い瞳に見つめられたいアルトは念じるが、
シェリルは携帯をいじっている。


すっかり狼気分のアルトは、シェリルの肉を貪るつもり満々で
ベッドに腰かけたが、しかし、所詮は飼いならされた忠犬であった。
目の前の極上肉にかぶりつくことなく、主にお許しを頂こうと声をかけた。
機嫌を損ねて久しぶりの逢瀬で無駄にすることがないようにと、
慎重にことにまで漕ぎつけようと必死だ。

そんなことをせずとも主人も抱き合いたくて仕方ない、ということを
飼い犬はまだ知ることがない。


「シェリル」
「ん、ちょっと待って。もう少しで送信するから」

そんなの後でもいいだろ、と思う嫉妬と
用事はさっさと済ませてもらって、この後存分にしっぽり・・・という下心が
心をかき乱す。

俺ってこんなに感情的だったか?とアルトは内省した。
ご無沙汰のせいで体がはやるのだから、心が引きずられても仕方ないだろうが
自分が直情的であることを自覚するのはもう少し年を重ねてからだろう。



「アルト、元気してた?」
携帯をベッドサイドに置いたシェリルが、振り向き、ずり寄って来た。
(ああ、シェリルだ。)
美しいとか瑞々しいとかそういう賛辞では表しきれないので、
ただそう表現するしかなかった。
大きなシャツを華奢な体に纏い、その儚さが際立っている。
布に覆われていない肌の白さが、眩しい。
今すぐにでも抱きしめたい気持ちを抑え、アルトは会話を続けた。
「お前こそ。移動、大変だったか?」
ゆるく開いた襟からシェリルの谷間がのぞいている。
その頂のでっぱりを確認。
下着はつけていないようだ。
「確かに長かったけど、でも、寝てきたから大丈夫」
裾からは太もものほとんどがのぞいている。
その柔らかさも、その上流に待つものも知るアルトは
釘付けになりそうな眼をシェリルの甘えるような瞳に戻した。

「「寂しかった?」か?」
同時に発する言葉。
乾かしたばかりの髪をふわりふわりと舞わせながら、
シェリルがくすくすと笑った。
重なる気持ちの心地よさに、アルトもふふと笑う。

まだ湯上りの熱の残る柔らかな頬を撫でると、
柔らかで滑らかな心地よい感触。
シェリルが猫のようにじゃれてきてアルトの胸を愛おしさが広がった。


そして、犬は猫を襲わずにいられない。

飼い犬が抱きすくめると、ご主人さまから待ての命令が飛んできた。
「ダメ、髪の毛乾かしなさい」
首にかかる熱い吐息に体を震わせているのに。
構わずアルトの手が背中を這うので、
シェリルはアルトの濡れた髪をひっぱると
少し拗ねたような表情でアルトが体を離した。
体の間に出来た隙間すら惜しいのだ。
首にかけたタオルを椅子に放り投げると
手を伸ばしテーブルの上から引っ張ってきた紐で髪を低く結んだ。


襟から胸ふくらみの間に顔を埋めるアルトの髪の水分を吸って
シャツが湿気を含むが、そんなことはお構いなしで、
アルトは頬に感じる弾力と甘い香りに酔いしれた。
ボタンを外していきながらであるところが抜かりない。
さまざまなパターンを経験してきただけあって、欲望の内にあっても
事を滞りなく進められるようになっていたのだった。

その全ての場合で可愛がられてきたシェリルの体は、すぐさま、
快楽の予感に疼きだした。

アルトの長髪に含まれた水けに濡れることなど些細なことなのだ。
どうせ、二人の零す水はお互いを濡らし、シーツも濡らすのだから、
待ての合図はただの、じゃれ合いでしかない。

「下も履いてなかったんだな」
「だって、あんまり替え持ってきてないんだもの」

左手で柔らかなふくらみをこねながら、右手はシャツの下で待っていた
シェリルの薄い茂みをいじった。
暇にしている右の突起を目にして、咥えて舌でころころと弄んだ。


「こういうこと、待ってたんだよな」
「ん、違う、わよ」
「汚したら面倒だし、どうせすぐ脱ぐしな」
「ん、ま、そうだけど」


シェリルをやや強引に引き倒すと、
アルトはシェリルに目を合わせるようにして覆いかぶさった。

「待ってなかったんだ?」

アルトの濡れた瞳がシェリルを射抜く。

「キス…して」
シェリルが眉を寄せて、瞳を潤ませて、拗ねているのかねだっているのか、
唇をかすかに突き出した。
部屋に迎え入れてくれた時の、優しいキスしかしてもらっていなかった。

恥ずかしさに耐えかねたシェリルがアルトの頭に手をまわした。

その様子に一瞬顔をほころばせたアルトは、愛しい命令に従い、
頭を落としてゆき、唇を触れさせる。
やわらかな感触に名残惜しさを感じながらも、顔を離して、
彼女の表情を伺うと、拗ねた様子になった。
「もっと、して」
それもまた可愛かったので、キスが好きな彼女をもう少し焦らしてやろうと
一瞬は思っていたが、今日はとてもそんな芸当出来そうにない。

すぐさま、アルトは唇を重ね、深いつながりを求める二人は唇を開き、
舌で触れ合った。
相手の中に入ってゆき、自分の中に迎え入れる。
探られ探り合うことで、触れ合う肌の熱さと重みが増していった。

部屋に吸い合う荒い吐息が降り積もっていった。


キスに満たされてぼーっとしているシェリルの表情を確認したアルトは、
窮屈な下着を脱ぎ棄て、唇を再びシェリルの胸へと運んだ。
キスの間に自分の胸板に感じていたその柔らかな感触と重量感を
手で味わいながら存分に舌と唇でも味わった。
はだけたシャツの間にあるソレはふわりと柔らかく、
形を自在に変える弾力はまさにシェリルのようで
滑らかな心地よさは飽きることがない。
頂は、唇の痕を残しても叱られることのない、数少ない場所で、
アルトは存分に吸い続けた。
アルトの興奮が増すとともに、
アルトの体を這いまわるシェリルの甘い声と手もせわしなくなっていった。


白く伸びる足にキスをしたアルトはその間に身を置いた。
目前には、桃色の割れ目が水を湛えて待ちわびている。
すぐにでも埋め込ませたい欲望がさらに膨らんだが、
代わりに表面を往復させた指をゆっくりと埋めていった。
久しぶりのシェリルの中を一通り確認すると、
相変わらず敏感に快楽を得るであろう部位を責め立てた。
アルトの期待通り、シェリルの声と水音が大きくなっていき、
その甘い刺激が背を駆け、中心へ血をたぎらせていった。

快楽が限界を超えたシェリルが高い声をあげ、びくりと跳ねあがった時には
アルトは立ちあがったものをもて余しつつあった。
ごちそうを前によく耐えたものだ。
飢餓感はぎりぎりのところまで達していた。

覆いかぶさったアルトは、ゆっくりとシェリルの中に入っていった。
それだけで、爆発しそうなほどの刺激がアルトを翻弄する。
「アルト」
名を呼ぶ愛しい声が聞こえる。
何とか堪え、シェリルの手が背中に回り、足が絡められてから、
ゆっくりと腰を動かしだした。
後は、快楽の一点へ向かって、全神経が彼女を感じていくだけだった。


シェリルをしっかりと抱え込み、腰を揺らす。
ずっと欲しかった、気が狂いそうなほどの愉悦。
胸板に柔らかな肌の熱が伝わってきて、熱をさらに高めた。
軽くキスをして、軽く顔を離すとシェリルの顔を見つめた。
伏した長い睫毛からそら色が覗く。
「シェリル」
喘ぎながらもシェリルが何とか瞳を開き、目を合わせてくれた。
「アルト」
桃色に染まり、快楽に歪む表情が色っぽい。
出張中もメディアでシェリルの姿を見てきたが、
これだけは自分しか見れない貌だ。
画面が映すのはカメラを見るシェリルだが、今、自分が見ているのは
まぎれもなく自分を映すシェリル。
シェリルと同じ時間、同じ空間にいる。
再び会い、カラダとキモチを重ねて、求めあっていることを実感したアルトは
興奮と快楽から、どうしようもない幸福感が広がるのを感じた。

アルトの見つめる瞳に応えて、閉じそうになる瞼を一生懸命に開こうとする
健気なシェリルに、もう閉じていいぞと、アルトが深いキスをした。
食らいつくような口付けに屠られたシェリルはうっとりと瞼を閉じた。
彼女に溺れことを許したアルトは、
彼女自身すら触れることのない奥へ奥へと進み犯し、
彼女の命ともいえる声すら飲み込んで、己を刻み込んでいった。


気持ちよすぎて、繋がっている部分から体が溶けて息がとまりそうだ。
彼女の中で暴れる己がはち切れそうなアルトは、動きを止め体を起こした。
シェリルも既に艶めかしく蕩けていて、中のうねりからも感じていた通り
自分同様に敏感になっているのだと実感した。
自分同様にシェリルも会いたかったのだと思うと嬉しくて仕方ない。
可愛がってあげたいのだが、この押し寄せる快感に、
自分以上にシェリルが持たないかも知れない。

赤く色づいた唇から漏れる早い呼吸で豊かな乳房を揺らしているシェリルに
アルトが声をかける。
「シェリル、うつ伏せに」
従うべき声に、うっすらと目を開けたシェリルがのろのろとうつ伏せに倒れた。
乳房が体を支えるには不安定なため軽く肘を立てているシェリルの頭に
枕を添えてやったアルトは、その体に覆いかぶさった。
シェリルの羽織るシャツが胸板にあたり、
先ほどまで感じていた、しっとりと滑らかな皮膚と異なる感覚に、
アルトは舌打ちした。

しかし、今は彼女を起こして脱がせるよりも、もう一度彼女と繋がりたい。
濡れた足の隙間に己をあてがい、先端にその帰る場所を見つけると、
再び隘路を押し広げた。

「あ、あ、あん」
さっきと角度が違うためか穿つ度にシェリルが高い声をあげる。
銀河を満たす透明な歌声とは異なり子犬のような鳴き声のようだ。
可愛いそれは、紛れもなく獣のものだった。

背中からがっちりと抱きしめ二人を阻むシャツに己の汗を吸い取らせながら、
アルトは腰を揺らした。
シェリルの引き締まっているが柔らかい尻が
アルトが欲望のままに穿つ衝撃を吸収したわむ。
拒むような圧迫感、受け入れるようにやわらかな温かさが
アルトを刺激して止まない。
ストロベリーブロンドの波にアルトが漏らす唸りが吸い込まれていった。
「あぁ」
シェリルの声が大きく響き、引きずり込むような動きをした。
駆けあがってくる快楽にアルトは危うく己を引き抜き、
滑らかな双丘に欲望を吐き出した。



シェリルを抱え込んで、手でシェリルの乳房から伝わる呼吸を感じていたアルトの顔に
うっすらと目を開けたシェリルが目を合わせてきた。
幸福に溶けた笑顔がアルトの胸を締め付けた。


さて、そろそろ次に行けるのではないか。
シェリルを起こすと、アルトは、今度こそ、まず彼女がまとっていた
皺くちゃのシャツを脱がせた。
二人の汗を吸って全体に湿っていて、
そで口は抱えていたアルトの頭の水を吸って濡れてしまっていた。
シャツを放りだすと、再び彼女を閉じ込めるように抱きしめた。
もう彼女と自分を隔てるものは何もない。
遮られていた時空を埋めようと、二人は唇を重ねた。



終わり
何回戦まで行くか知りませんが、無事観光には行けたのでしょうか。




補足:文化圏で喘ぎ声違うらしいです。シェリルはフランス語圏だから
 たぶん子犬のようには喘ぎません。

ミ「彼女を動物に例えてください、だってよ。
 シェリルって言えば、ネコっぽいよな。
 あと、ウサギはライブのイメージキャラクターかなんかか」
ア「結構、子犬っぽいと思う時もあるな」
ミ「犬はお前だろ。ご主人さまに首輪付けられて
 リードもたれてる血統書つきって感じだwwww」
ア「ち、違う!」
ミ「はいはい、ベッドの上でキャンキャン泣かせてんだろ」
ア「ち…ちが……」
ミ「お前とそういう話が出来る時がくるとはなぁ。感慨深いよ。
 文化グループによっては暗にそういう声って言う意味だからな。
 気をつけろ、っていうか、はぁ、やっぱりお前…」
ア「…なんだよ」
ミ「お前、シェリルに愛されてるよ、うん。幸せにしてやれよ」
ア「言われなくったって、してる」
最終更新:2009年12月16日 06:35