ゼロの保管庫 別館

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だれでも歓迎! 編集

647 名前:1/8[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 01:13:43 ID:Jui0qmhG サイトさんが、美味しそうにまかないを食べている。 サイトさんには言っていないけれど、最近のまかないは一部私が作らせてもらっている。 マルトーさんにお願いしたら、にっこり笑って。 「がんばれよ。」 って言ってくれた。 レパートリーもちょっとづつ増やしてる。 あ、 「おぉ、シエスタこれ美味い、おかわりある?」 私が作った料理を、サイトさんが美味しいって言ってくれるのが、最近の私の一番の幸せ。 「はいっ、まだまだありますよー。」 サイトさんは良く食べる。 作り甲斐がある、ってきっとこんな感じ。 「くはー、食った〜ご馳走様〜。」 お粗末さまでした。作ったのはまだ内緒、もっと自信がついたら教えるつもり。 「食器お下げしますね。」 サイトさんが私を見てる、どうしたんだろう? 「いつも悪いな、シエスタ、何かお礼しよっか?何が良い?」 「えぇぇぇえっ、お礼ですかっ、そんなっ、滅相も無い。」 食べてくれて嬉しいのに、この上お礼なんて、きっとばちが当たる。ばちって何か知らないけど。 「おぉ、そうかい、んじゃ、ちょっと頼まれてくれねぇか『我らの剣』。」 マルトーさんがのっそり出てきた。 「ん、いいよ、いつもご馳走になってるからね、出来ることならなんなりするよ。 でも、その呼び方はやめてくれよ…むずがゆい。」 サイトさんが答えてる。 マルトーさん何頼むつもりなんだろう?ちょっと羨ましいな、サイトさんにお願い。 「いや、『我らの剣』に時間が有るときでいいんだ、ちょっとばっかし、手間が掛かる。」 「明日でいいなら、ルイズ補習だし、一日動けると思うけど?明日でも?」 「おぉ、いいともさ、『我らの剣』。」 マルトーさんがこっちも見て、にやりって笑った……なんで? 「うちの若いのと一緒に、ちょっと町まで行って食事をしてきて欲しい。」 「は?なんで?」 「いや、若いコックにとっちゃ、いろんな料理を食べるのも勉強だろう?」 「なるほどねぇ、んで俺付き添い?」 「まぁそんなもんだ、女の子だからなぁ、一人で町にはやれねぇさ。」 えぇぇぇぇぇっ、ずるいっ、マルトーさん誰だか知らないけど、ずるいですっ。 「なるほどね、ボディーガード兼ねるのか、確かに俺、丁度良いね。」 サイトさんは確かに強いけど、ずるいですっ、うらやましいなぁ……。 「ま、そうゆうわけでシエスタ、明日は一日休みだ、『我らの剣』を独り占め、街の味をしっかり学んで来いよ。」 えっ…… 「え?シエスタなの?」 「おぅともよ、不服か?『我らの剣』。」 「いや、シエスタと一緒なら嬉しいくらいだけど。」 う、うれしいっっ、サイトさんが……嬉しいって……。 「さっき、『我らの剣』が食べたまかないだって、シエスタが作ったしな。」 あぁっ、マルトーさん、それ内緒っ。 「へー、凄いな、シエスタ。」 サイトさんがこっちを見てる。 「んじゃ、明日はよろしくな。」 私は大慌てで、待ち合わせを決める。 サイトさんが、厨房を出て行くとマルトーさんが言った。 「シエスタ、帰ってくるの明後日の朝でも一向に構わんからな。」 私は真っ赤になった。 「マっ、マルトーさんっっ。」 笑いながら立ち去るマルトーさん…… ちょっと強引だけど……ありがとうございます。

648 名前:2/8[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 01:14:20 ID:Jui0qmhG シエスタとの待ち合わせの時間はもう少ししてからだけど……。 学園正門前の乗合馬車、ぽつぽつ人が集まってる。 次か、次の次に乗れるかな? ちょっと緊張する、冷静に考えるとデートじゃんこれ。 ルイズには、ばれない様に細心の注意を払った。 かなり早めに部屋出たし、ギーシュと出かけるってアリバイも作成済み。 ギーシュは本当に街に出るらしいし、丁度良い。 「さいとさぁぁぁぁん。」 シエスタの声だ。 もう直ぐ角を曲がるみたいだな。 シエスタの姿が……見えてきた……歓喜のあまり、俺は硬直する。 「シ、シシシシエスタァァァ。」 「はい、サイトさんお待たせしました。」 「ウゥンイマキタトコロサ。」 ベタな返事をしてしまう、俺の頭は真っ白だ。 だって、シエスタ、セーラー服。 「えっと、ちょっと悩んだんですけど……サイトさんとお出かけだったら、これが良いかなって……変……ですか?」 シエスタがちょっと困った顔でこっちを見てる。 「いや、よく似合ってるよ、シエスタ。」 いやもう本当に良く似合ってる。 シエスタにセーラー服が似合うのは知っていたけど、こんなシュチュエーションだと…… 地球でデートしてるみたいだぁぁぁぁ。 しかも、俺、そんな美味しい思い出ねぇよぉぉぉ。 頭から湯気が出そうだ。 「サイトさん?」 シエスタが不思議そうにこっちを見てる。 「い、いこうかっ、シエスタ。」 ギクシャクと、馬車の方に向かおうとすると…… ふよんっっとしたものが、腕に当たる。 うおぉぉぉぉぉぉ、腕組んでますよ、セーラー服の美少女と。 「いっ、行きましょうっ、サイトさん。」 流石に、シエスタも緊張した面持ちだ。 あ、でも……ちょっと震えてる……。 「あの……。」 「なに?」 「迷惑なら……言って下さいね…私多分……調子乗ってます。」 肩の力がいっぺんに抜ける。 シエスタが緊張してないわけない…… お、俺がっ、しっかりリードしないとっ。 「迷惑なわけないじゃん、シエスタ。今日やゆっくり楽しもうね。」 「はいっ。」 腕をぎゅっと抱きしめながら、シエスタが笑う。 良い一日になりそうだ。 馬車に乗ろうと、シエスタの手を引く。 あれ……シエスタが妙に回り気にしてるなー…… あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ シエスタさん、セーラー服 ってことはぁっぁあ。 シエスタさん、ハイテナイッ。 サイトサン、はカタマッタ。 「サイトさん。どこに座りましょう?」 シエスタがくるり、と振り向く。 シエスタさんだめぇぇぇぇ、スカートがスカートがっ。 「あ、あぁっ、そこのあいてる所で……。」 ……手に汗握る一日になりそうだ…

649 名前:3/8[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 01:14:51 ID:Jui0qmhG 馬車の中で3時間、サイトさんとお喋り。 他愛もない話ばっかりだったけど、それでも新鮮。 ひいおじいちゃんの国の話は、周りに人がいるからしなかった。 でも、だからサイトさんの日頃のお話がたくさん聞けた。 乗合馬車は狭いし、サイトさんと隣の席だったので、ピッタリくっついた。 「シ、シエスタ、ちょ、ちょっとくっ付き過ぎじゃない?」 サイトさんが、私の胸を気にしてるのが分る。 ちょっと恥ずかしいけど…同室で同居みたいなハンデ背負ってるんですもの、押せる所は押さないとっ。 「すいません、サイトさん、馬車なんて乗りなれないもので…、怖くって。」 これは本当。お金かかるし、めったに乗らない。 「でも、サイトさんと一緒だったら安心ですよね。」 これも本当、言いながら、腕じゃなくて、サイトさんの胸に手を回す。 「ここだと、とっても安心できるの。」 ……これは嘘、凄く……ドキドキしてる。サイトさんにばれたらどうしよう。 「そ、そそそそそうかぃ、シエスタじゃあ……仕様がない……。」 あ、認めてくれた。 サイトさんの胸に、頭ごともたれ掛る。 「ごめんなさい、暫く………このままで……。」 「あっ、あぁっ。」 サイトさんの心臓の音が聞こえる…… サイトさんもドキドキしてるのが分る。うれしいなっ。 べったり甘えた姿勢のまま、馬車での時間はゆっくり過ぎた。

650 名前:4/8[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 01:15:22 ID:Jui0qmhG 馬車での、天国のような地獄の時間がやっと終わった。 シエスタの柔らかい感触が、あっちこっちに残ってる。 (柔らかかったなぁぁぁぁぁ。) が、時間とともに高まる、周りの野郎達の殺気は……恐怖だった…… 何回か死ぬかと思ったなー、 シエスタがキスしてきたときと、 馬車が揺れて、シエスタの胸に倒れこんだときと…… ………まぁ、総合的には天国だったな… シエスタが周りをきょろきょろ見てる。 「どうしたの?」 「いえーお使いでなく、ゆっくり来るのって、始めてかも……。」 おどおどしてる様子が可愛い。 「んじゃ、食事の前に街を一回りしますか?お嬢様?」 シエスタの手を取りながら、おどけて言った。 「あら、サイトさん、私杖を持ってサイトさん追いかけないといけないのかしら?」 それは勘弁。 「ごめん、ごめんシエスタ、まぁぶらっとうろついてみる?いいところ有ったらそこに入ろう。」 軍資金はたっぷりある。戦争の報奨金はそれなりにもらってるし ……賭場のルイズ並に無茶しなきゃ大丈夫だろう。 「はいっ、サイトさん。」 また腕を組む、馴染み始めてる自分が怖い……シエスタが居ないと腕が寂しい感じすらする。 自己主張とボリュームたっぷりのおっぱいの所為だね…… 大通りを歩きながら、ちょっとしたことに気がつく。 ……みんなこっち見てる…… 正確にはシエスタを…… ギーシュの反応でも分るように、 セーラー服はリビドーを直撃するようだ… シエスタ可愛いし……馬車のときのような視線が増えてくる…… あー、くそっ、シエスタにつりあってませんよっ、どうせっ、おれはっ。 周りに嫌がらせもかねて、シエスタをちょっと抱き寄せる。 「サ、サイトさん?」 「いや、道が狭いしね、もうちょっと側においで、シエスタ。」 「は、はいっ。」 真っ赤になってるシエスタ。 同時に、周りの殺気が膨れ上がる……知ったことか。 「シエスタ、どんな所に行きたい?」 「サイトさんは?どんな所がお勧めです?」 「いや、おれここの人間じゃないし、知ってる所あんまりないんだ。」 「あんまりって事は、ちょっとはあります?」 「………まぁ……ちょっとは。」 「じゃあ、最初はそこに行きましょう。」 「……ん〜いいのかなぁ……。」 女の子同伴で……魅惑の妖精…… ま、いっか。 あそこで、誰かにお勧めのレストランでも聞こう。 シエスタとピッタリくっつきながら、昔のバイト先に向かった。

651 名前:5/6[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 01:15:59 ID:Jui0qmhG 知り合いの店とはいえ……女の子だらけだった…… 「サ、サイトさん?」 「んー?」 「なんでここなんですか?」 「いや、ほら詳しそうだし、料理屋とか。」 「あら、サイトどうしたの?」 ジェシカがサイトさんに声をかける。 あ、なるほど……でも… 「よ、ジェシカちょっと聞きたいんだけど……。」 サイトさんがジェシカと話をしてる、ちょっと置いていかれた気分。 料理屋さんの話や世間話……話し込んでる…… 「……あんまりルイズちゃん、泣かしちゃ駄目よ、サイト。」 サイトさんに言ってから、こっそり私に 「頑張ってねっ、シエスタ」 って言っていった、たぶんサイトさんにも聞こえてたと思うけど。 「……知り合い……でしたっけ?」 「うん、ここのオーナーの娘さん。」 そういう意味ではないです……知ってますし。 「……綺麗な……人ですよね。」 あえて、黙り込む。 女の子と二人のときに、他の子を見るのは失礼だと思う。 サイトさんが困ってる、でも、もうちょっと困ってもらおう。 サイトさんが深呼吸してる。 「……シエスタの方が綺麗だよ。」 えっ…… 「シエスタ、可愛いよ。」 「えぇぇぇえっ、サイトさん何言ってるんですか?正気ですか?大丈夫ですか?」 サイトさんが、いきなり私を褒めるなんておかしいと思う。 サイトさんが笑ってる。 「いや、真面目にね。」 真っ直ぐに私を見る、真剣な目。 「地球に帰って、好きな子とデートしてるみたいだよ。」 「あ、えうぇぇぇぇぇ??」 「その服さ、俺と同年代の女の子が着る服なんだ……、まるで地球に帰ったみたいで嬉しい。」 「あぁの、あのあのあのっ………。」 「何?」 「好きな人……居たんですか?……故郷に。」 どうしても聞かないと……いけない気がした。サイトさんは、だから帰りたいのだろうか、私も、ミス・ヴァリエールも置いて。 「いや、居ないけどね……。」 笑ってる。 「本当に?」 「本当、もてないしね、俺。」 ……嘘だと思った。 「うそつき。」 「いや、ほんとーだって、ガンダールヴじゃなきゃ……強くなかったら、シエスタだって…。」 馬鹿にされている、そう思った。 「違いますよ、私がサイトさんを好きなのは、メイジに勝ったからじゃ有りません。」 「えっ、でもシエスタ……。」 「サイトさんボロボロに成っても、向かって行ったじゃないですか、 普通なら止めちゃう所で、剣を取って、前を向いたから、 私はサイトさんが好きなんですっ。」 言ってる間に段々興奮してきて、身体が熱くなる。

652 名前:6/6[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 01:16:30 ID:Jui0qmhG シエスタが、立ち上がって叫んでる。 シエスタの格好と相まって、店中の注目の的だ。 ジェシカが向こうで睨んでる……ごめんなさい。 でも、ついさっきちゃんと褒めろ、って煽ったのアンタじゃんか…… でも実はかなり嬉しい、こっちに来て、ある意味初めて『才人』って見られた気がする。 使い魔でも、ガンダールヴでも無い。 思い出す。ギーシュに勝つまで、まともな人間扱いしてくれたのは、この子だけだった。 「ごめん、シエスタ。」 シエスタを見ると、興奮しすぎて涙目に成ってる。 「ごめんね……落ち着いて…。」 息を静めて、ストンと椅子に座り込む。 俯いたまま……随分本気で怒らせてしまったようだ…… でも、気が付いた、ごめん、は相応しくない。 「違うな……ありがとう、シエスタ。」 シエスタがちょっとこっちを見てくれる。 「凄く嬉しい、強くない俺なんて、誰も興味持たないと思ってた。」 力を失ったら何の価値もないと、剣の修行をしていた俺……。 「でも、シエスタはずっと前から、俺がどう戦ったら良いのか、見ててくれたんだね……ありがとう。」 まだ俯いているシエスタの頭を、そっと撫でる。 ビクッと震えるシエスタが可愛い。 「……落ち着くまで……。」 「うん。」 シエスタの求めに応じて、そっと髪を指で梳く。 暫くしてやっと。こっちをちゃんと見てくれる。 「分ればいいんです。」 「ありがとう、ごめんね。」 ほっとする、でも、ちょっとやばい。泣かした女の子を泣き止むまで触り続けるって……あーやっぱ、向こうでジェシカが親指立ててる…… ちょっと、クールダウンしよう。 「でも、シエスタ、駄目だよ。」 「?」 「履いてないのに、いきなり立ち上がったら、見えちゃうかもよ?」 真っ赤になるシエスタ。 「ちちちちちち、違いますよぉぉ、今日は履いてます。」 ほっとするけど、ちょっと意外。 「出掛けに、ミス・ヴァリエールに借りました。」 えぇぇぇぇぇ、ルイズに? 「サイトさんと……デートするから、新しい下着貸してください、って言ったら快く……まぁ、貸してくれないと履くもの無いって言いましたけど。」 ガクガク震えだす俺の身体……占める感情は…恐怖っ!! 力の入らなくなった手が、シエスタの頬を伝う…… 「あ……。」 最近のルイズのお気に入りは、早口ヴァスラ、3分間……死ねる 「あの……サイトさん……私……今日……帰りたくない……。」 「オ、オレモデス、カエリタクナイ。」 周囲が急に盛り上がる、あれ?俺なんか言った? そういえば、注目の的だっけ? 拍手とともに、なぜかジェシカが向かってくる。 ジェシカに手を引かれて、俺とシエスタは何故か客用の泊り部屋に通された。

あれ?

73 名前:1/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:06:25 ID:xXGBplNJ 「これなんかどう?」 ジェシカが薦めてくれたのは、水着に見えた…… 「ジェシカ……私、着替え借りたいだけなんだけど。」 折角だから、魅惑の妖精でスカロンさんに、いくつか料理を教わることにした。 その間……サイトさんは、へへへへへやで、待ってる。 ジェシカがにこやかに、一部屋用意してくれた。 今日はお泊り。 ……ミス・ヴァリエールは毎日サイトさんを独り占めしてるんですから、 ……一日位良いですよね。 本人が聞いていたら、絶対いいって言わないけど。 お料理するのに、サイトさんに貰ったお洋服が汚れると嫌だから、 着替えを借りようとジェシカの部屋に来た。 で、 「なんで、水着?」 「まぁまぁ、騙されたと思って…ねっ!」 ジェシカは押しが強い……結局着せられる。 「んで、はい。」 エプロン? 「油はねたりしたら危ないでしょ?」 「普通の服貸してくれれば良いのに……。」 「まぁまぁ、取り合えず着た着た、厨房に行くわよ。」 うん。 エプロンなんて付けるだけだから、直ぐに用意は終わるけど。 結局そのままの格好で、ズルズル厨房に行くことになった。 なんだかすれ違うお客さんたちが、 びっくりした様にこっちを見るのが、気になるんだけど…… 厨房にスカロンさんは居なかったけど、たくさん料理を教わった。 食堂の料理と、味付けのコンセプトや盛り付けが随分違って勉強になる。 一生懸命、勉強してると…… 何故かジェシカに叩かれた。 「いたっ、何するのっ?ジェシカ。」 「あ・ん・た・はっ、何真面目に料理してるのかなっ?」 「えっ、でも……街の味をって。」 「そんなの、口実でしょーがっ、もうっ、随分経つじゃないっ、ちゃっちゃっと部屋行って、一発決めてきなさいっ。」 「い、い、い………。」 思考が停止する。 「あぁ、もうっ、えっと、これとこれとこれと。」 私が作った料理や、魅惑の妖精のオリジナルメニューをいくつか選んでワゴンに載せてる。 「さってっと、行くわよーシエスタ。」 ジェシカに引っ張られる。

……いっいっいっっぱ…… 転ばなかったのが、とっても不思議。

74 名前:2/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:06:55 ID:xXGBplNJ バイトしてた頃は、掃除のときくらいしか入らなかったスイートルーム。 綺麗に整えられた部屋と、……大き目の一つのベット…… 見た瞬間体が硬直する。 コンコン ドアがノックされる…… 「は、っはいっっっ。」 声が裏返る。 ゆっくりとドアが開き…… 「はぁい、サイトくん。」 スカロン店長だった。 想像とのあまりの落差に、泣けてきた。 「な、なんすか?店長。」 「いやぁねぇ、今日はサイトくんお客さまよぉ、あらぁ、いやだわぁ、私ったらこぉんな口聞いちゃって、ミ・マドモワゼルしっぱぁい。」 い、いつもよりキツイ…… 「い、いつもどおりでいいです、店長。」 ジェシカに部屋代として、適当にお金を渡したらここに通された。 多すぎたみたいだ。 「まぁ、ベットメイクとお部屋のチェックは済んでいるけど、お風呂を沸かしにね。」 この部屋そんなものまで付いてるのか…… 学生寮とはいえ、貴族のルイズの部屋にも着いてないのに…… 幾ら位の部屋なんだろう……ここ。 スカロン店長がバスルームに入っていく。 よく見ると、鉄のバケツを提げている。 「めったに使わないんだけどねぇ、よいしょっと。」 浴槽の上で、バケツをひっくり返す。ジューっと言う音共に湯気が立ち始める。 焼いた石かな? 「お湯が温くなったり、沸かし直したいときは、私をよんでねぇ。」 「あ、すいません。」 「それでねぇ、サイトくん。」 「はい?」 スカロン店長が、バケツを抱えて、こっちを見てる。 「人の妹の娘を、寄りにも寄って、家で傷物にする気なら……。」 メキャメキャメキャメキャ…… バケツが……バケツだった物に変わった。 「男として、それなりの考えがある。覚悟しろよぉ?」 たまにしか聞けない、スカロン店長の漢バージョン…… こえー、泣きそうだ……今日俺、なんか怖がりすぎだろぉ。 「あー、でもねぇ。」 オカマ声に戻る。 「あ〜〜んなに可愛い、シエちゃんに、てぇ一つ出さないのは、失礼だって、ミ・マドモワゼルはおもうなぁ。」 どうしろっていうんですかっ、スカロン店長。 「あら、いやだ。」 とかいいつつ、バケツだった物を摘みながら、恐怖と混乱の権化は立ち去った。

……逃げるべきだろうか……

コンコン 恐怖が蘇る、ノックの音。 「はっ、はぁぁぁぁい。」 われながら逃げ腰だ。

「失礼いたします。」 ジェシカだった。 ほっとする。食事を運んでくれたみたい。 「あ、ありがと。丁度お腹空いてたんだ、シエスタは?」 ニヤリと、ジェシカが笑う。 ……何たくらんでやがる。 ジェシカが、自分の身体でカバーしていたドアの影を見せた。

75 名前:3/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:07:26 ID:xXGBplNJ 「ここでじっと、正面を見ときなさい、いいわね、シエスタ。」 って言われた地点で待つ。 「……シエスタは?」 サイトさんの声だ。 ジェシカが回る様に私の前からどいて、背中にがっしり張り付いた。 「ちょっと、ジェシカ。」 「ほら、シエスタ、正面、サイトくんみてっ。」 ひそひそと、囁くジェシカ。 不思議に思ってサイトさんを見ると……あれ? 「は、は、は、……。」 なんだか、赤くなって止まってる、慌てて駆け寄る。 「サ、サイトさん。」 「は、はだかっ…ぇ…………?」 「へ?」 後ろで、ジェシカが笑い転げてる……何が有ったの? 「いやー、サイトくん流石、妄想大爆発!、男の子だねっ。」 ジェシカにその場で回転させられた。 「なぁぁぁに、考えたのかなっ?」 「え、あうぁぁぁぁぁ。」 頭を抱えて、座り込んでしまう。 「サ、サイトさん大丈夫ですかっ?」 なんだか真っ赤になって、顔を上げてくれない。 その間にジェシカは、室内のテーブルに配膳していく。 「では、ごゆっくりお寛ぎ下さい、お客様。」 にっこりと営業スマイル。まって、ジェシカ…… 「お風呂の方は熱めにして在りますので、お好みのお加減でご使用下さい。」 ジェシカが部屋から出て行く。 「それでは失礼いたします、食器は後で下げに参りますね。」 ……この状態のサイトさんと二人にされてもっ……… 「あ、あのサイトさん、お食事ありますけど……。」 俯いたまま、サイトさんがテーブルに着いた。 「……いただきますね。」 サイトさんも、真っ赤なまま食事を始める。 ……どうやら、さっきのことには触れない方がいいみたい。 「あ、サイトさん、そちらの料理、味の方いかがです?私が作ったんです。」 「え、あ、そうなんだ………うん、美味いよ。」 「えへへー、ちょっと自信有ったんです。お口に合ってうれしいな。」 多分話がそれて、ホッとしたのか、やっと話し始めてくれた。 「今まで、厨房に居たんだ?」 「はい、色々教わったので、明日マルトーさんにも伝えます……多分ご存知でしょうけど。」 「いや、言って見ないと分らないって、ひょっとしたら、食堂に新しいメニュー増えるかもな。」 「えー、そんなこと無いですよ、きっと。」 他愛ない話が本当に嬉しい。 「さっき、スカロン店長が来たよ、お風呂沸かしていった。」 「ジェシカも言ってまし……た……ね……。」 気が付いた……お風呂、ここに泊まるんだ、サイトさんと二人で。 あぁぁっぁぁあ、ベット一つしかない……ジェシカちゃんGJ! 妙に意識して、赤くなってしまう。 サイトさんも同じみたいで、そわそわし始めた。 「あ、おれ、先風呂入ってくる、熱い風呂の方がこのみだしっ。」 サイトさんが行ってしまう、ちょっと残念。 落ち着いて部屋を見ると、凄い部屋だった。 小物とかもかわいー……スカロン伯父様趣味はいいのよね……趣味は。 サイトさんは気付かないだろうけど、調度品はどれも高級品だ。 ………ここで……今夜……ちょっと赤くなる、でも多分サイトさん何もしないと思うけど。 何か?までかは分らないけど、サイトさんが私達に手を出さない理由。 多分それを聞かないと、進展することは無いと思う…… まず、それを聞かないとね……がんばるっ。 決心と共に、ふと、ジェシカちゃんの着せてくれた、水着を見る。 あ、……ここまで分ってたのかな?ジェシカ。

76 名前:4/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:07:57 ID:xXGBplNJ その場に有った手桶でお湯を浴びる。 まだ顔が赤い気がする……。 ジェシカに思いっきりからかわれた……。 確かに、そう見えたとはいえ…… シエスタの裸エプロンはありえない。 「ふいーーー。」 湯船につかる、かなり大きい湯船だ。 熱めだけど、あのままあの格好のシエスタの居たら…… 多分、理性が切れる。いや、絶対切れる。 「責任……とれねぇーしなぁ……。」 風呂場の天井に呟く。 「何が取れないんですか?」 「ん?いやね……っって、シエスタさん?」 風呂場のドアの向こうにシエスタが…… 「しつれーしまーす。」 居た、既に風呂場に居る。 「な、ななななんなぁぁぁぁぁ。」 まともに喋れない、前の暗い庭とは違う。 ここは一応明かりが入ってる、一緒に入ると、ばっちり見える。 「ご一緒してもいいですか?」 「ご、ごぉぉぉぉぉぉ?」 いや、だからシエスタさん、見えちゃいます、お互いに、冷静になりましょう。 シエスタがエプロンに手を掛けスルリとほどく。 「ゴクリ。」 喉が鳴る、目があっちこっちに釘付けになる。 「実はこの下のこれ、水着なんですよ。」 エプロンを脱衣所に投げながらの宣告。 ……体中の力ががっくり抜ける…… (そーだよなー、そーいやそーだよなー) シエスタが身体を流して、湯船に入ろうとしている。 あー……水着って面積下着と一緒。 うれしい事実に気が付く、凄く儲けた気分で、シエスタを見つめてしまう。 「サ、サイトさん?」 あ、ばれた。 「……前も言いましたけど。」 「ごめんなしゃい。」 「見たいんなら、そう言って下さい……私は隠しませんよ。」 反射的に謝ってから、シエスタを見る……。 にこやかに微笑んだまま、こっちを見てる。 「見たい……ですか?」 シエスタが、背中に手を回そうとしてる。 「ちょ、まって、シエスタ。」 見たいけど。 「……私……魅力ないですか?」 有りすぎです。ばっちりです。 「かっ、可愛いけどっ、こういうのはっ、なんかちがうっ。」 声を絞り出す、はっきり誘惑に負けたかったけど……だめだ。 「じゃあ、このままでいますねー。」 残念だけど、ホッとする。 「その代わりに、サイトさんがどうして何もしないか、教えてくれませんか?」 もう一度見たシエスタは、もう笑っていなかった。

77 名前:5/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:08:28 ID:xXGBplNJ ……ちょっと卑怯かもしれない……でも…聞きたかった。 サイトさんもこっちを見てくれる。 目が真面目になって、私の目を見てる。 「……俺は……居なくなるかもしれないから。」 それだけ言って、目を逸らす。 「ここで誰かを好きになっても、付き合っちゃいけないと思う。」 「シエスタは可愛い、ルイズだって可愛い、正直手を出したくなる時だってあるし、出しかけたこともある……。」 ミス・ヴァリエールに……ですね。 「でも、駄目だよ、俺は男だから、責任とれないことはしない。」 サイトさん、優しいです。 でも、それじゃ 「わたしや、ミス・ヴァリエールは迷惑ですか?」 わたし達の気持ちは、どこに行けばいいのだろう? 「ちがうっ、二人とも、好きでいてくれるのはうれしい。……それに……俺は嫌われる度胸もないから、……冷たくも出来ない。」 貴方が嫌われたくない、って思ってくれてるって分って嬉しいです、サイトさん。 「サイトさん、我侭ですね。」 「………うん……ごめん……き…らいに…な…った?」 小さく聞いてくるサイトさんが、声の様に小さい子に見える。 かわいい……つい、そっと抱き寄せる。 「シ、シエスタっ、だからっ。」 もがくサイトさん……でも、嬉しそう。 「サイトさん、つらかったですか?」 サイトさんの頭を、そっと撫でながら聞く。 「帰れなくて、つらいですか?」 サイトさんが震える、多分、私が聞かないといけないことは、これ。 「帰れなくなるのが怖いですか?」 サイトさんが、横に頭を振る。 「違うんだ……シエスタ、俺は多分あっちでは……誰にも必要とされてない。」 びっくりした。 「多分ね……シエスタ、俺は、帰るのも、帰らないのも怖いんだ。」 「帰るって、言い訳して、女の子に手を出さないのも、帰ったときが余計怖くなるから。」 サイトさんが震えてる。 「帰らずにここで暮らせば、今までの俺はなんだったのか分らなくなる。それが怖い。」 「俺はどこにも居場所がない、故郷では必要ないし、ここでは異邦人だ……、それが……悲しいんだよ……。」 私は、そっとサイトさんを抱きしめる。 「私は、サイトさんが必要ですし、同郷ですよ……帰る場所も行く場所もないなら……ここに……。」 ゆっくり腕に力を込めて、サイトさんを強く抱きしめる。 「帰ってきてください、どこに行ってもいいです、きっと、ミス・ヴァリエールの所にもサイトさんは行きます。」 ミス・ヴァリエール可愛いし、サイトさんの周りは美人が多すぎる…でも。 「ここに……帰ってきてください。」 力を抜いて、サイトさんの目を正面から見る。 あ、潤んでる、かわいー。 「私はそれだけで満足ですよ。」 今度は私が、サイトさんの胸に飛び込んだ。

78 名前:6/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:09:14 ID:xXGBplNJ シエスタの柔らかい身体が俺の腕の中に有る。 緊張してる……顔を見なくても分った。 多分、返事を待ってる。 困った……多分、俺は受け入れたいんだ……シエスタを、今まで張ってた虚勢はさっき破られた。 断る理由は一つだけ。俺の覚悟。 ここで暮らし、ここで死ぬ。たったそれだけの覚悟……。 でも、今まで出来なかった覚悟だけど…… (そういえば……地球にシエスタは居ないんだよな。) 腹が決まる、きっとこんな感じだ。 今まで生きてきて始めて、身体に芯が通ったような気がする。 親戚の叔父さんの言った、男は結婚して一人前という言葉の意味を知る。 (叔父さんは、破産して離婚したけど。) どうでも良いことまで思い出したが、取り合えず決めたことを言う。 「シエスタ。」 「はい。」 ずっと、返事待ってたんだ、それだけなのに、妙にうれしかった。 「質問に、質問で返すのは、失礼だけど……いいかな?」 俺は切り出す、でもここは譲れない。 「……はい。」 ちょっと、怖がってるのが分る。ごめんねシエスタ。 「俺と付き合ってもらえるかな?シエスタ、これからずっと。」 古風な考え方だろうけど、告白は男の方からしたかった。 シエスタだけに、勇気を振り絞らせるのは、卑怯だと、そう思った。 シエスタが、俺の質問を理解してくれるのを待つ。 ……真っ赤になったシエスタが、首をガクガク縦に振った。 「はっ、はいっ、あのあのあのあの………おねがぃ……します。」 うれしかった。もうこのままハルケギニアに骨を埋めてもいい。 シエスタのひいじいさん、アンタと今なら話が合う。 優しくシエスタを抱き寄せる。 風呂で火照ったシエスタの身体が、柔らかく俺の身体に当たる。 あ、やば。 身体の一部が過剰に元気になる。 シエスタに当たる……うぁ……はずー 「サ、サイトさん。」 いや、告白していきなりは、急すぎだろう。 「ご、ごめん。先上がるからっ、シエスタは暖まってから上がって。」 慌てて離れようとするけど、シエスタが俺の身体を離さなかった。 「わたし…隠さないって……。」 絞り出すような声、シエスタはずっと覚悟を決めていてくれたんだった。 「でもっ。そのっ、付き合って……いきなりはっ。」 「……私は……でも……いいですけどっ……サイトさん。」 ちょっと引いてくれて、一安心、さすがシエスタ。 「学園に帰ったら……ミス・ヴァリエール居ますよ……あんまり……その……チャンスが……。」 ……そうだった……女の子の方が、先のことを見てるなぁ…… 「あの……サイトさん……歯止め無くなって……ミス・ヴァリエール……同室で……その……ガマン……できま……す?」 うぁっ、俺信用ねぇっ。 「だから、その今……そのっ、満足してもらったらっ……。」 シエスタむちゃくちゃ赤い……風呂の所為だけじゃない。 スルリと水着全て脱ぐ、柔らかそうな胸が、晒されて……いきなり抱きついてくる。 「その……好きにして……いいんです……よ?」 耳元で囁かれる。理性が溶ける。 無意識に胸を弄る、柔らかい。 「あっ、……。」 シエスタが微笑む、うれしそうに。胸触られてその反応はズルイ。 歯止めが利かなくなる。 指に思ったより力が入る。 「きゃっ。」「あ、ごめん、つい……。」 ふるふると、シエスタが首を振る。 「好きにしてって、いいました。もう……サイトさんがどうしても良いんですよ、今……この身体は……サイトさんのモノだから。」 理性なんて、持ってたことすら忘れてしまった。

79 名前:7/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:09:45 ID:xXGBplNJ サイトさんが、胸に吸い付いてくる。 ちょっと、というか、正直結構痛い。 けど……夢中で私を求めてくれているのが分る。 幸せ。 胸に吸い付いているサイトさんの、頭をそっと触る。 さっきまで怖いって泣いてた、初めて私だけに見せてくれた本当。 どんどん愛しくなって来る。 浴槽の脇に有った、台のような所に寝かされる。 サイトさんが、両手に私のおっぱいを持ってる。 楽しむように、揉み続けている。 今気付いた、私が痛くて悲鳴を上げるたびに、指の力がちょっとづつ抜ける。 一応気を使ってくれているんだ。 更に可愛く見える、夢中で……おっぱいに吸い付いて…… サイトさん、赤ちゃんみたい。 そんなことを思っていたら、いきなりキス。 いつかのように、舌を絡めて……サイトさんの舌が熱い。 多分私の身体も……。 「サイト……さん。」 無性に名前が呼びたくなる。そこに居ることを確認したくなる。 「シエスタ………。」 また、キス。 お互いに夢中で唇を吸う、サイトさんはその間もおっぱいを揉み続ける…… おっぱいが、ほんとーに好きなのねー。 うれしい、自分の身体がサイトさんを悦ばせることが出来るのが。 そして……段々加減を覚えてきたサイトさんが、痛くない様に揉める様になって…… 夢中で吸う唇が、段々敏感になって…… サイトさんの身体を感じる自分の身体が……本当にうれしい。 段々気持ちよくなってくる、幸せすぎてちょっと怖い。 サイトさんを抱き寄せる。 サイトさんも私の背中に手を回す。 ビクンっ身体がいきなり震えた。 えっ……サイトさんの手が、背中に触っただけなのに…… サイトさんも、私の手が触れるとビクビクしている……

うれしい。

そーっと、サイトさんの反応を見ながら、あちこち触ってみる。 サイトさんも同じことを思いついたみたい。 背中を、腕を、足を、そしてお互いの一番敏感な所を…… お互いに恐る恐る触ってみる。 二人とも無口になって、キモチイイコトだけに集中する。 目が合うだけでキスをして、暇があったら相手を弄った。

80 名前:8/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:10:15 ID:xXGBplNJ 股間が痛い位だ。 熱で浮かされたような目のシエスタが目の前に居て、俺の手に、指に応える。 シエスタの指が、舌が、俺の身体を這い回る。 シエスタの指の感触が気持ち良い……同じ様に触り返すと、シエスタの反応が良くなる。たぶん最初の方、シエスタにかなり負担をかけていたんだろう。 詫びる様に、そっと触れる。 身体は興奮しているけど、頭のどこかが、シエスタに感じて欲しいと冷静さを繋ぎ止める。 このまま……とも思ったけど…… 「シエスタ……。」 とろんとした目のシエスタが、首を傾げる。 「ベット……行くよ。」 ビクッとしたシエスタだったけど、覚悟を決めたように頷く。 シエスタの身体の下に手を通して抱き上げる。いわゆる、お姫様抱っこ。 「きゃっ、サ、サイトさん。」 シエスタもちょっと冷静になったみたい。 人一人分にしては、軽い位の重量を抱き上げたまま、脱衣所に向かう。 でも、アルビオンで身体鍛えてて良かったかも、力尽きると格好付かない。 シエスタが恥ずかしがって、ピッタリ身体に抱きつく。 残念、見えていた絶景な谷間が隠れる。 「今更?」 「今更でも何でも、恥ずかしいんです。」 用意されていたバスタオルで、シエスタの身体を拭く。 シエスタは俺を拭いてくれる。 シエスタに身体を拭いてもらうと、子供に戻ったみたいで気持ち良い… お互いに肩を抱き合って部屋に戻る、テーブルが片付いている。 あ〜、ジェシカだか、スカロン店長に感づかれた公算が高い。 シエスタも気付いた…… 「あ、……どうしましょう?」 「どうもしない、隠すことでもないし……いっそ、自慢でもする?」 くすくすシエスタが笑い出す。 「ジェシカにそんな自慢すると、たぶん反撃が凄いです。」 ……確かに。 苦笑しながら、シエスタにキス。 目を瞑った所をもう一度抱き上げる。 そのままベットにそっと横たえる。 薄く目を開けたシエスタの身体をもう一度触る。 「サイトさん。」 「シエスタ……。」 ゆっくりと胸に顔を埋める、俺はどうやらこれが凄く好き。 シエスタは俺の頭から背中を、優しく撫でる。狂いそうに心地よい。 ……やばい、多分このまま寝たら、死ぬまで起きない。 今寝るのは、嫌だ。 本能が、俺を揺り動かす。 上半身を抱き上げ、舌を絡めながら、胸を触る。 風呂上りの身体はまだ熱い。 背中を触りながら、シエスタを俺に抱きつかせる。 「んっ、あっ、んんんんんっ。」 シエスタはキスが好きだ。一度キスするとなかなか離してくれない。 ピッタリと身体を密着させて、シエスタの胸の感触を身体で楽しむ。 空いた手を、そっと、シエスタの大事な所にしのばせる。 「ひぃぁっ、サイト……さんっ。」 そっと、形をなぞる様にゆっくり感触を楽しむ。 ひとしきり触った後、硬くなってくる所に集中する。 「あっ、あぁぁぁぁあっっっ。」 風呂で散々触った身体は、すぐに感じ始める。 手を休めずに、シエスタを抱きしめ、強くキスをする。 「んんんん、んっんっぅうぅぅぅうっ。」 シエスタの舌を吸い上げ、手をどんどん動かす。 「サイトさんっ……あのっ……。」

81 名前:9/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:10:49 ID:xXGBplNJ 女の子から……こんな事言って……嫌われたくないから… ずっと耐えてたけど……きっとサイトさんはわざとだ…。 「あの……サイトさん……シテ……下さい。」 顔が真っ赤になってるのが、自分でも分る。 サイトさんが、私の耳に口を寄せる…… 「シエスタ……」 耳に息が掛かってゾクゾクする。 「一つだけ……言ってからにしたくて……我慢してたんだけど……。」 サイトさんも我慢してたみたい、なんだろう。 「これだけは言ってからじゃないと、……けじめだし。」 「?」 私をギュって抱きしめてからサイトさんは言った。 「愛してるよ、シエスタ。」 不意打ちだ、ズルイ、今こんなこと言われたら…… 涙がぽろぽろ出てきた。 「……サイトさん……私も……です。」 そっと口付ける。 何かを決心したような瞳で、サイトさんが私を見る。 あ、………入れるん…だ。 私は身構える。

82 名前:10/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:11:20 ID:xXGBplNJ 少し手こずったけど、俺の分身が目的地に到着する。 後は……手を添えたまま、ゆっくりと突き込む。 暖かい何かが、俺をゆっくり包んでゆく。 シエスタの手が、背中に回される。 「痛い?」 聞いてみる。 シエスタは笑いながら答えた。 「女の子の秘密です、サイトさんそんなこと聞くなんて、えっちですよ。」 反論できない……黙って腰を進める。 一瞬あってるのか不安になる抵抗があったが、俺が全部埋まる。 背中に回されたシエスタの手が俺を抱きしめる。 不安になった俺はもう一度聞く。 「シエスタ、大丈夫?」 「サイトさん……質問に……質問で…返します。」 「?」 「気持ちいいですか?」 ……悩むまでも無い。 「凄く、熱くて、柔らかくて、ざらざらしてる。凄く……」 続けようとする俺の唇に、シエスタの人差し指が当たる。 「じゃあ、問題ないです。……この身体はサイトさんのモノです…… 好きなだけ使って……気持ちよくなって……。」 ゾクリと背中に何かが這い上がる、俺が伝えてくる快感だけじゃない。 シエスタが俺を愛してる、そのことに対する歓喜が身体の中を跳ね回る。 元々、ほとんど余裕なんか無かった。 俺はゆっくり動き出す、自分の動きがもどかしいけど、早く動くには伝わってくる快感が強すぎた。 シエスタにキスをする。 うれしそうに舌を絡めてくる。 しまった、気持ちいい。 更に限界が近づいてくる。 もったいない……もっと、もっと、シエスタを感じたい。 一瞬でも長く、シエスタの中に居たい。 でも、快感が限界をあっさり超える。 どくどくと、シエスタの中に精液が注ぎこまれる。 俺がイク瞬間、シエスタがうれしそうに微笑んだ。

83 名前:11/11[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:11:51 ID:xXGBplNJ 目を開ける…… 朝になってる。 あのあと、サイトさんと何度も何度も…… まだ痛いけど…… サイトさんが気持ちよさそうだったので、満足。 胸の中にサイトさんが居る。 口がちょっと開いてる、キスしてみた。 あ、吸い返してきた。 サイトさんが起きるまで、悪戯してみる。 「ん…あぁ…シエスタ……おは……シエスタァ?」 「おはよう御座います、サイトさん。」 笑いがこみ上げてくる。 「夢じゃありませんよ、サイトさん。」 ……サイトさんひょっとしたら、後悔してるのかもしれない それが凄く怖かった。 「よかったー、夢だったらどうしようかと思った。」 ……その一言がどれだけうれしいか、たぶんサイトさんには分らない。 「朝ごはん貰ってきますね。」 私はベットから降りる。 あ、 「着替えないです……。」 水着着てこの部屋に来たし、水着は今お風呂のそこ……困った。 「俺が行って来るよ。」 サイトさんが、あっという間に服を着る。 「ごめんなさい、お願いします……あと、ジェシカに服を……。」 「了解っ、ゆっくりしててね、シエスタ。」 サイトさんが部屋を飛び出していくと、入れ違いにジェシカが入って来る。 「あ、あれ?」 「ふっふっふー、シエスタおめでとう。」 「え?」 「お風呂って声響くんだよ。」 ……え…… 「廊下まではまる聞こえだったね。」 ……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ 「まぁめったに使われないには理由があるのよー。」 …先に言ってぇぇぇぇぇぇ 「隣の客も燃えたみたいだし、良いよね?」 よくなぁぁぁぁい でも、顔が上げれない……恥ずかしくて何もいえない…… クスクス笑いながら、ジェシカが着替えをくれた。 「そうそう、早く行って上げないと、サイトくん大変かもだよー。」 「えっ?」 「バケツ潰しながら待ってる人がいるからねー。」 バケツ? サイトさんの悲鳴が聞こえる……なんだろう 慌てて部屋を飛び出しかけるけど…… 「ジェシカ。」 「なに?急ぎなよ。」 「ありがとっ。」 ジェシカが照れてる、 そして私はサイトさんの声の方に駆け出した。

84 名前:66[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01:18:50 ID:xXGBplNJ

>>68さん まだ頑張るけど、一度頑張ってる……読んで欲しいなぁ…

>>69さん 謝らなくてもっ、 感想ありがとう御座います。シエスタってきっとそんな子だなーと

書いてて思ったけど、シエスタ・サイトは両方いい子ってか、絡めにくい、 回り動かさないと仲良く手をつないで帰宅しそう。

その所為もあって、中盤以降と締め方にちょっと難あり…

拙い文章ですが、出来れば読んでください。 ではっ