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この世界に来て1週間ほど経っている。私の周りは最初に比べて随分静かになった。 周りが慣れたのだろう。ルイズも私に文句は殆ど言わない。私が言われたことをすべてこなしているからだ。 ルイズが寄越す食事は相変わらず貧相だが問題は無い。厨房に行けば食事には困らないからだ。 決闘の次の日、シエスタと共に厨房に道具を勝手に使ったことを謝りに行ったのだが、まるで英雄のような扱いを受けたのだ。 コック長のマルトーは貴族と魔法が嫌いらしく、私が平民でありながら貴族を倒したいうことで、 私のことを『我らの剣』といい道具を勝手に使ったことは笑って許してくれた。 厨房に出入り出来なくなるのが困るから謝りに行ったのだがいい成果が出たものだと思っている。 そのおかげでうまいものが食べられるからだ。 ルイズに買ってもらったインテリジェンスソードはデルフリンガーという名前らしくよく喋るがこちらの質問には殆ど答えない。 放っておいても喋るので鞘に入れている。鞘に入れておけばおとなしくなる言う店主の助言があったからだ。 何か遭った時ためにデルフリンガーで剣の訓練をしているが鞘に入れたままだ。デルフリンガーを買ったのは正直失敗かもしれない。 しかし、今の私の状態は命に係わる危険なことはない。食事も充実しているし、仕事もあるが自分の時間も持てている。 このままの状態が続けば幸福に近づけるかもしれない。 だが最近、何故かキュルケの使い魔に行動を監視されている。何故かはわからない。 使い魔は主人の目であり耳らしいのでキュルケは使い魔を通して私を監視しているということになる。 最近の悩みはそれだ。始末するか?監視されているのは落ち着かない。 私だと思われないように殺すことぐらいはできる。 殺すかどうかは様子を見てからだな。ルイズの下着を洗濯しながらそう思っていた。 その日の夜、剣の訓練をやり終えルイズの部屋に向かっていると目の前にキュルケの使い魔がいた。きゅるきゅる、と人懐っこい感じで鳴く。 今まではこそこそうかがうような感じでこちらを見ていたのだが今回は私に何か用があるかのように立ちふさがっている。 キュルケの使い魔(確かフレイムとかいう名前だ)がこちらの私の服の裾を銜えて引っ張りどこかへ誘導しようとする。 とりあえず足を後ろに引っ張るが力が強くどうにもならないので付いていくことにする。こちらに危害を加える様子が無いからだ。 しかし何があるかわからないのでデルフリンガーに手を添えておく。 誘導された場所はキュルケの部屋だった。ドアは開いている。フレイムが引っ張るので中に入る。部屋は暗くフレイムの周りだけがぼんやり明るい。 「部屋を閉めて?」 暗がりからキュルケの声がする。言われたとおり閉める。 「ようこそ。こちらにいらっしゃい」 何だかまた周りが騒がしくなる気がした。
この世界に来て1週間ほど経っている。私の周りは最初に比べて随分静かになった。 周りが慣れたのだろう。ルイズも私に文句は殆ど言わない。私が言われたことをすべてこなしているからだ。 ルイズが寄越す食事は相変わらず貧相だが問題は無い。厨房に行けば食事には困らないからだ。 決闘の次の日、シエスタと共に厨房に道具を勝手に使ったことを謝りに行ったのだが、まるで英雄のような扱いを受けたのだ。 コック長のマルトーは貴族と魔法が嫌いらしく、私が平民でありながら貴族を倒したいうことで、 私のことを『我らの剣』といい道具を勝手に使ったことは笑って許してくれた。 厨房に出入り出来なくなるのが困るから謝りに行ったのだがいい成果が出たものだと思っている。 そのおかげでうまいものが食べられるからだ。 ルイズに買ってもらったインテリジェンスソードはデルフリンガーという名前らしくよく喋るがこちらの質問には殆ど答えない。 放っておいても喋るので鞘に入れている。鞘に入れておけばおとなしくなる言う店主の助言があったからだ。 何か遭った時ためにデルフリンガーで剣の訓練をしているが鞘に入れたままだ。デルフリンガーを買ったのは正直失敗かもしれない。 しかし、今の私の状態は命に係わる危険なことはない。食事も充実しているし、仕事もあるが自分の時間も持てている。 このままの状態が続けば幸福に近づけるかもしれない。 だが最近、何故かキュルケの使い魔に行動を監視されている。何故かはわからない。 使い魔は主人の目であり耳らしいのでキュルケは使い魔を通して私を監視しているということになる。 最近の悩みはそれだ。始末するか?監視されているのは落ち着かない。 私だと思われないように殺すことぐらいはできる。 殺すかどうかは様子を見てからだな。ルイズの下着を洗濯しながらそう思っていた。 その日の夜、剣の訓練をやり終えルイズの部屋に向かっていると目の前にキュルケの使い魔がいた。きゅるきゅる、と人懐っこい感じで鳴く。 今まではこそこそうかがうような感じでこちらを見ていたのだが今回は私に何か用があるかのように立ちふさがっている。 キュルケの使い魔(確かフレイムとかいう名前だ)がこちらの私の服の裾を銜えて引っ張りどこかへ誘導しようとする。 とりあえず足を後ろに引っ張るが力が強くどうにもならないので付いていくことにする。こちらに危害を加える様子が無いからだ。 しかし何があるかわからないのでデルフリンガーに手を添えておく。 誘導された場所はキュルケの部屋だった。ドアは開いている。フレイムが引っ張るので中に入る。部屋は暗くフレイムの周りだけがぼんやり明るい。 「部屋を閉めて?」 暗がりからキュルケの声がする。言われたとおり閉める。 「ようこそ。こちらにいらっしゃい」 何だかまた周りが騒がしくなる気がした。 ---- [[12へ>http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/85.html]] ----

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