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警告 これは番外編ではなく、亀から見た『白銀と亀な使い魔』を書いたものであり、未読の方は出来れば先にそちらを読んでいただきたい 私はネアポリスのとあるアパートの一室でのろのろ動き回っていた。特に意味はないが、『ボス』と呼ばれた男によって見出だされ調教されて以来、習慣となっているのだ。 そんな時だった。私の目の前に『鏡のような物』が現れたのは。しかし、私は気にせずそのまま入り込んだ。 私なんか中に部屋がある程度しか取り柄はなく、狙われる理由など何もないだろう、と思ったからだ。 大体その時中にいたのは一人の男の『幽霊』のみ。名前は…『ポルナレフ』だったか?確かそんな感じの名前だったと思う。 さて鏡を通り抜けた先にあったのは青く澄んだ空と遠くに見える中世にあった様な巨大な城、そして黒いローブを着た少年少女と禿げた男。 ここは何処だ?奴らは何者だ?そして何で私の方を見て呆けた顔をしているのだ? お前らそんなに亀が珍しいか?お前らの周りにいるドラゴンやらやたらでかい蜥蜴の方が珍しいと思うが?ってドラゴン? そう思っているとピンク色のブロンドの長髪で鳶色の目をした少女が嬉しそうな様子で近寄って来て、私を持ち上げた。 これから私に何をするつもりだ?というか誰だ貴様。 そこでようやく中にいた男も異常に気付いたらしく、喋れない私の気持ちを代弁してくれた。 しかし何か手違いがあったらしく少女はいきなり私を投げ捨て、その衝動で鍵が外れてしまった。 私にとって、鍵が外れようと別にかまわない。むしろ中にいる幽霊を追い出せるのだから、嬉しいことこの上ない。これで私はこの役立たずから解放されるのだからな。 しかし死んだはずの男は天には昇らなかった。 肉体をどういう訳か取り戻したらしい。やれやれ、まだこいつとは暮らしていかねばならないのか。 …こっちには何にもメリットなどないから『共存する』というより『寄生されている』というべきだろうが。 教師らしきハゲに少女が呼ばれ、私はこの隙に逃げようとしたが見事失敗。捕まった、と思うと何か呪文らしき台詞を少女はしゃべり、私にキスをした。 何をしてるんだ、この娘は。イカレているのか?そう思った直後、いきなり私の体を焼くような感覚が襲った。 私はその感覚にじたばたもがいたが隣を見ると中にいた男も苦しんでいた。どうやら感じたのは自分だけではなかったらしい。 その感覚がおさまると例のハゲに見られた後、ハゲは男も見て何か言うと他の少年少女達とどこかへ飛んで行った。 なんなのだここは?私は何故このような所にいる?ていうかあいつらは何者だ?飛んでるぞ!? こうして疑問だらけのまま私(とあの役立たず独身銀髪眼帯男)の異世界における新たな生活は始まったのだった。 To Be Continued...? ----
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