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DIOが使い魔!?-10」を以下のとおり復元します。
---ドスドスドドス…!! 
触手が何かに突き刺さる音がした。 
それは、さっきのような、地面に突き刺す音ではなく、もっと生々しい音だった。 
--例えていうなら、肉に突き刺すような。 
しかし、貫かれる際の衝撃もなければ、実感もなかった。 
ただ沈黙があった。 

「…………?」 

恐る恐る目を開ける。 
キュルケが見たのは、自分に背を向けて生首に対して両腕を広げているルイズだった。 

「キュ……ル…ケ。」 

首だけ振り向いて、ルイズはキュルケの方を向いた。 

『…ニヤリ』 

キュルケの無事を確かめたルイズは、あたかも自分の企みがうまくいったというような、してやったりの笑顔を浮かべた。次の瞬間、ルイズはその小さな口から鮮やかな血をコフッと吐いた。 
パシャッとそれがキュルケにかかった。 

「ル……………ルイズーーーー!!!!」 

ルイズの華奢な胸に、生首からの触手が四本、生えていた。 

"ズギュュユン" 

次の瞬間、ルイズの体がビグッと跳ねた。 
ここまで走って来て、真っ赤だったルイズの顔が、あっという間に真っ青になっていった。

と、何事もなかったかのように、肉片が彼女を解放した。締め付けられていた喉を解放されて、キュルケはゴホゴホと咳き込んだ。 
もうお前には用はないとばかりにキュルケを放した肉片の群は、続けざまにルイズに飛びかかり、その触手で無慈悲にルイズの全身を貫いた。 

----ドスドスドズドドスドスドズドズッ……!! 
激痛でルイズはたまらず身を捩ったが、そんなことはお構いなしに、触手たちは再び『吸い』始めた。 

"ズギュュン…ズギュン…ズギュユュン…" 

さっきの何倍もの勢いで『吸わ』れ、脳に回すべき血を一気に奪われたルイズは、急性の貧血で意識を失った。 
それとは逆に、触手を伸ばす生首や左足は、どんどんと色つやがよくなり、肌にハリが出てきていた。 

『吸血』…!!なんてことだ…やつはルイズの血を『吸って』いるのだ…!! 
その目を覆いたくなる光景を前にして、キュルケは悟った。 
--ルイズを助けねば……!! 
ピタリと杖を向けるキュルケだったが、触手だけに狙いをつけられなかった。 
自分の大ざっぱな魔法では、確実にルイズも巻き込んでしまう。 
どうにもできずに迷っていると--- 

"ドンドンドンドンッッ" 

後ろから氷の刃が飛来してきた。 
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[[11へ>http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/101.html]]
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