ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「使い魔ファイト-26」で検索した結果

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  • 使い魔ファイト-26
     キュルケは褒められた。もんのすんごく褒められた。  三十メイルもあるゴーレム相手に一対一で圧勝するっていうくらいだから褒められるに決まってる。  褒められるだけじゃなく、使い魔に関していろいろと質問攻めにされたらしい。自慢してた。  「シュヴァリエ」の爵位ももらえるということで、これ以上ないくらいの有頂天だった。ふんっ。  タバサも褒められた。こっちもかなり褒められた。  各地を賑わせた大泥棒・土くれのフーケを捕まえればそりゃ褒められるわよ。  「シュヴァリエ」の爵位はすでに持っているとのことで、精霊勲章が授与されるらしい。  すでにシュヴァリエだったっていうのはスゴイわね。人は見かけによらないわ。  モンモンランシーもちょっとだけ褒められた。ヨーヨーマッがマリコルヌを助けたからね。  助ける以外の意図があった気もするけど、それはこの際見なかったことに...
  • 使い魔ファイト-2
     ああ困った困った困った弱った弱った。 「表面的には焦っていても、心の中では常にクール」がモットーのルイズちゃんだけど、こればっかりは本当にまいった。 「おいおい後がつかえてるんだぞ。さっさと終わらせろよゼロのルイズ」 「あなたのせいで私達まで使い魔無しなんてことになったらどうするのよ」 「そうだぞ、くだらないワガママ言うなよ。立派な眼鏡じゃないか」  ここでまたドカン。笑われるかわいそうなわたし。  眼鏡。眼鏡かあ。眼鏡だよねぇ。眼鏡、眼鏡。うううう。ああああ。  くうう……慌てるな。落ち着くんだ。  冷静になるんだルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。名前長っ。 「うるさいわね! あなた達ちょっと黙ってなさいよ!」  とりあえず怒鳴り返すポーズだけはとっておくとして……さてどうする。  今はまだ笑う余裕があるけど、これ以上...
  • 使い魔ファイト-20
     中庭には眼鏡とキュルケがいた。勉強会でもしていたのか、眼鏡は本とノートを持っている。 「ちょっとルイズ。あなた使い魔に逃げられたらしいわね」  うわ……もう広まってるじゃないの。わたしをここから追い出そうっていう闇の勢力でもいるわけ? 「キーシュの使い魔は大活躍だったって聞いたけど。同じ平民でも随分違うものねぇ」  何よ、あんな爺さんがいいの? 見境なし! 淫乱! 色魔! 肉欲の権化! 「コントラクト・サーヴァントまでしておいて従わせることができないなんて」  あーもうやだやだ。こいつ無視無視。おっぱいおっぱいおっぱい。 「あなたらしいわ。さすがゼロのルイズ」  おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい。 「ねえ、あなたわたしの使い魔見なかった?」  眼鏡は首を横に振った。役に立たないわね。 「そっちのあなたは見なかった?」 「見てはいねェー……だ...
  • 使い魔ファイト-22
     頭を抱えて寝てしまいたいけど、わたしにはそれも許されない。  うう、落ち着かなきゃ。クールに、クレバーにならなきゃ。頭を冷やそう。涼しい夜風で冷静さを取り戻そう。  窓を開けると、中庭にはまだキュルケ達がいた。ミキタカとぺティが近づいて何か話してる。なんだか妙な取り合わせ。  何か動く影が見えると思ったら、ミス・ロングビルが宝物庫の壁を歩いていた。世の中にはいろんな趣味を持ってる人がいるものね。 「ねえルイチュ、なんで怒ってんのさ。せっかくルイチュのために集めてきたのに」  こいつ、まだ分かってない。 「あのね、罪の意識とかそういう問題はとりあえず置いておきましょう」 「うん」 「あなたはバレなければと言ったけど、本当にバレないでいられると思う?」 「うん」 「ここがどこか知ってる? トリステイン魔法学院。石を投げればメイジに当たるの」 「うん...
  • 使い魔ファイト-21
     部屋に戻るとグェスが床に正座して待っていた。どんなふうに声をかけたものかしらね。 「あのね……」  わたしの言葉を打ち消すように、 「ごめんなさい!」  また下手に出てきたものね。こいつのことだから適当な言い訳で取り繕うと思ったわ。 「ごめんなさい……」  あ、涙。これじゃ怒ることもできやしない。  グェスは正座から頭を下ろし、そのままの姿勢でわたしににじり寄ってきた。 「あたしって臆病なのよ。ホントは逃げないでルイチュと一緒に戦いたかった。でも足が逆らうの」  とうとうしゃくりあげ始めた。 「いざとなると腰が引ける。逃げたくないのに逃げちゃうの」  すすり泣きが号泣へ。顔中が涙と鼻汁で汚れている。で、わたしにすがり付いてくる、と。汚れるわよね。 「ここに来る前、あたしには大親友が一人だけいたの。でも彼女はあたしを置いて逃げていった」 ...
  • 使い魔ファイト-23
     一晩眠って、ふっきれたわけではなかったけど、少し開き直っていた。  ゼロだろうとエロだろうと馬鹿にされているという点では変わらないし、事実であるという点も変わらない。  評価が上下しようと事実が動くわけでもなし、あんた達好きに言ってなさいよってこと。  単純で苦しいとは思うけど、自分を鼓舞する……というよりどうでもよくなっていた。  グェスは朝になったら隣で寝ていた。何この女。 「ねールイチュ、今日の朝ごはん何出ると思う? チーズ味のペンネ出ないかな」 「……さあね」  昨晩あれだけやりあったというか一方的に蹴ったり殴ったり罵倒もしたのに、グェスは全然頓着していなくて、何も無かったかのように振舞っている。  ひどいこと言っちゃったな、とか、いきなり暴力はなかったかな、とか、ご主人様の威厳を保ちつつ仲直りするにはどうしようかな、なんてことで悩んでたわたしが馬...
  • 使い魔ファイト-1
     ……ハイジョン、これは犬ですか?  いいえ、これは眼鏡です。  わたしの中のジョンも眼鏡だと言っていた。  わたしも眼鏡だと思う。それ以外の何にも見えないし。  そう、眼鏡。見るからに眼鏡。誰が見ても眼鏡。眼鏡祭りだ。  わっしょい、わっしょい。あはは、うひひ。わっしょい、わっしょい。  ……ちょっと落ち着こう。冷静になろう。とりあえず手に取ってみよう。  ほうほうほほう。こりゃ立派なもんね。レンズの輝きなんて、磨き上げられた宝玉も真っ青。  パッドの可動域はかなり広めに作られてる。  蝶番も九十度以上は余裕だから、小さい人も大きい人もオッケーってわけか。  しっかしこれどういう技術使えばできるんだろう。かなりの熟練職人が練成したんだろうな。  この軽さ。かといって頑丈さを犠牲にしてるわけじゃない。  本来なら両立できないはず二つの柱...
  • 使い魔ファイト-12
     その少女はごく普通の生徒だった。  ルイズのように魔法が使えないわけではない。ギーシュのような浮名を流したりもしない。  キュルケの情熱も無ければ、モンモランシーのいじらしさも無い。  タバサのような宿命も持たず、マリコルヌほど怠惰でもない。  美しくもなく、醜くもない、ごく目立たない容姿をしていた。少ないながらも友達はいた。  人並に魔法は使えたが、将来を嘱望されるほどの才能があるわけではなかった。  絵を描くことが好きだった。  明確な将来を思い描くことはできなかったが、嫁いだ先でも趣味を続けられたらな、と考えていた。  優しさや思いやりを持っていたが、それは小心からくる自己保身の意味合いが強かった。  また、けして「貴族の優しさ、思いやり」といった分を超えることはなかった。  春の使い魔召喚の儀式が始まり、終わるまでは、少女は埋没しがちな一生...
  • 使い魔ファイト-25
    「そうよ、みんな静かになさい!」  むっ、この偉そうな声は!  月明かりの下、月よりも赤い髪が跳ね上がった。月のように美しいおっぱいを持つその女は……。 「キュルケ!」  ゴーレムが進行方向を変えた理由が今分かった。  敵の攻撃と味方の自爆でどうしようもなくボロッボロになったわたし達よりも、効きもしない炎を背後から撃ってくる赤毛の方が鬱陶しかったんだ。 「お集まりいただいた皆々様、今から歌劇をおっぱじめますわよ。主演女優はあ、た、し」  ああっ、あの女、短時間でばっちり化粧し直してる! 「なァに格好つけてるの! あんたの炎はこれっぽっちも通用しなかったでしょ!」 「あたしが魔法だけの女とでも思って? 反吐でも吐きながら桟敷席でご観覧くださいな」 「待ちなさいってば!」 「あんたはそこであたしの活躍見てなさいルイズ。近づいたら命の保障はしないわよ」...
  • 使い魔ファイト-24
    「いるんだよねェ、マジとジョークの区別がつかないお馬鹿さんがさ」 「グェス、わたしを見ながら言うのはやめなさい。まるでわたしがお馬鹿さんみたいに聞こえるじゃない」 「お馬鹿さん以外の何だっていうわけ?」 「何か言ったキュルケ!?」 「人とは常にままならぬものじゃ。思いも寄らぬ災いは時として甘露の蜜となり生を潤すであろう」 「皆さん、ミキタカさんを責めないであげてください。ミキタカさんは純粋なだけなんです」 「彼は紙一重」 「紙一重とはよく言ったもんだネェーオネエサマ。キュイキュイ」 「皆様」  いつになくシリアスな声音に、勝手気ままに言いたいことを話していた皆が口を閉じた。  声の主であるヨーヨーマッに十数からなる視線が注ぐ。  「わたくし、今すぐここから逃げ去ることを提案いたします」 「何を言っているのヨーヨーマッ」 「どうやら大変に怒...
  • 使い魔ファイト-3
     第一回最強おっぱいトーナメント――優勝者キュルケ――を終え、ほくそえむ。  これは面白い。ただの眼鏡は願い下げだけど、この眼鏡なら使い魔にする価値がある。 「ミスタ・コルベール。わたし、この眼鏡を使い魔にします」 「納得してくれたかね。それでは儀式を続けなさい」  野次馬どもがまた笑った。そりゃそうよね。眼鏡使い魔にするメイジなんて天地開闢以来初めてだろうし。  甘い甘い、浅慮浅慮。見た目で良し悪しを判断する愚物どもよ、笑わば笑え。最後に笑うのはこのわたし。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」  ブリッジをつまんで両手でささげもった。生涯の相棒となるであろう相手は太陽の光を受けて輝いて見える。 「五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え……」  ここで詠唱は中断させられた。眼鏡が手から落ちた。  はじめは汗か何...
  • 使い魔ファイト-8
     どっと疲れた。もう何が何やら。  わたしがため息をつくとキーシュもため息をついた。  わたしが顔を上げるとキーシュも顔を上げた。  わたしが右手を上げるとキーシュも右手を上げた。  こ、の、お、と、こ、は、あああああああああ……。  ……いや違う。冷静だ冷静だ冷静にならなきゃダメ。こうやって怒らせるのがこいつのやり口。  深呼吸を数度、真似するキーシュを無視して続けると、頭の血も降りてきた。  落ち着こう。毛布の上に寝転がると、キーシュも隣に寝転がった。  あんたねぇ、見る人が見たら絶対に誤解されるわよ。でも指摘したら負けだ。スルー、スルー。 「ねえキーシュ」 「キーシュだなんて。せっかくヒミツを分かち合ったんですから本名で呼んでください」  グググ……耐えろ。苛立たせるのが狙いなんだ。 「そうね、やたら長い上に語呂が悪いからミキタカでいい?」 「とてもいいです...
  • 使い魔ファイト-28
     授業が始まる少し前。生徒達が一番ざわめく時間。ある者は噂話、ある者っていうかわたしは襲いくる睡魔に目をこする。  そんな中、グェスが本を読んでいる。子供向けの絵本ではあるものの、しっかりと文字を目で追って意味を把握しながら本を読んでいる。  字は読めなかったはずなのに、これはいったいどういうこと? 「タバサ会で習ったとこ復習しようと思ってさ」 「復習って……なんで?」 「その方が覚えが早いってタバサも言ってたじゃない。ルイチュ聞いてなかったの?」  わたしはタバサを過小評価していた。  一生懸命教えようとしているのに、誰一人として聞いてくれないかわいそうな先生だと思っていた。 「よォーグェス。さっそく言われたこと実践してンなァー」 「ねードラゴン、あんたどこまで進んだの?」 「オレはレッスンツーで足止めだっツーの! 単語覚えンのは得意なんダけどナ」...
  • 使い魔ファイト-11
     ゼロのルイズがとうとう使い魔を召喚した。よりにもよって平民の女だ。  一緒に儀式をしていたキーシュも平民を召喚したらしい。こちらは老人とのこと。  センセーショナルなニュースであるはずが、学院内の話題を独占するにはいたらなかった。  なぜか? 皆、自分のことで忙しかったからだ。  モンモランシーは、使い魔の蛙とともにギーシュの部屋の前から動こうとしなかった。  使い魔の蛙は機械的な動作でドアを叩き続け、モンモランシーは人間的な必死さを込めて声を出し続ける。 「ギーシュ、どうしたの。いったい何をしているの。顔だけでも見せてちょうだい」  返事は無い。が、気配はある。何事かを呟く声も聞こえる。 「ギーシュ! あなた食事もとってないでしょう! 体を壊してしまうわよ!」 「お嬢様、ここは男子寮です」 「だから何?」 「私達少しばかり目立っているよ...
  • 使い魔ファイト-10
    「ミスタ・コルベール! やり直しとか言いませんよね? 平民でもかまわないんですよね?」 「平民でもかまわない。というかだね、呼び出されたものが何であろうと契約しなければならない。それはいいんだが……」  コルベール先生が見た先は、それはもう酷いことになっていた。  なぜか使い魔が二人いる。しかも片方は全裸、おっぱいは普通。  ところどころ黒くなった草原がぶすぶすとくすぶっている。何を使えばこんなことになるんだか。 「これはどういうことだね? どうして火の手が上がったんだ? なぜ二人の使い魔がいる?」  ミキタカ! 出番! 出番! 言い訳ゴー! 「これはあくまでも推測なのですが。ルイズさんがサモン・サーヴァントを唱えたことにより、宇宙エネルギーが暴走、結果一面に照射され、真なるカオスが発生し、吸収しきれなかったダークマナを逃がすために大地がブラーニング現象を起こし...
  • 使い魔ファイト-19
     グェス……グェスはいねえがあ……悪いグェスはどごだあ……。 「ミスタ・コルベール。わたしの使い魔見ませんでしたか?」 「見たといえば見たが……廊下を北に向かって走っていたな。しかし君、ミスタ・グラモンの使い魔を見たかね。凄いねあの老人は」  わたしから逃げられるとでも思ってるのかしら。  宝物庫の前で何やらゴソゴソやっていたミス・ロングビルを発見。  この人相変わらずいいプロポーションしてるわね。オスマンの狒々爺に触らせるのがもったいないくらい。 「ミス・ロングビル。わたしの使い魔見ませんでした? 平民の女なんですけど」 「全力で走っていた犯罪者風の人? それなら男子寮の方へ向かわれたようですけど」  男子寮? ははーん、ミキタカを味方につける気でいるわけね。  ミキタカやぺティが何と言ったって全力でぶったたいてやるんだから。扉の前でノックノック。 ...
  • 使い魔ファイト-13
    「空! ハゲ空飛んだ! スゲェ!」  空くらい飛ぶでしょメイジなんだからわたし除く。 「ね、この字みたいなの何?」 「わたしの使い魔になったって証のルーンよ」 「使い魔? あたしが? 使い魔ねぇ。家来みたいなもんなの?」  なんか軽いわねぇ。もうちょっとその格調高いというかさ。 「ルイチュの家来だったらなってもいいかな。かわいいし、魔法使えるし、それに貴族!」  ……ルイチュって誰? 「いいわね。メス豚どもに囲まれてるよりいい生活ができそう。なーんか世界も終わりそうな雰囲気だったしさ」 「メス豚? あんた養豚場で働いてたの?」 「ううん。水族館ってとこにいたんだ。ろくでもねーとこさ」  水族館で豚に囲まれて……水棲の豚? 「ねえヘアバンド無い? あれがないと自分って感じしなくてさ」  知らないわよ。あんたが置いてきたんでしょ。 「知り...
  • 使い魔ファイト-15
    「おはようございます、グェスさん、ルイズさん」  ミキタカは、平常通りの、済まし面。字余り。字余りって何だろう。  ねえ、首輪見えてないの? もうちょっと何か言うことあるんじゃない? 「おはよう、ぺティ、ミキタカ」 「ごきげんいかがー?」 「うむ。おはよーう」 「さあどうぞどうぞ」  ミキタカに手招きされ、わたし達は彼の隣に腰掛け……ってあれ? 「ねえ、いいの?」 「何がです?」 「椅子よ椅子。人数分しかないはずでしょ」 「マルトーさんに頼んで借りてきたんです。まさか床で食べるわけにもいきませんからね」  わたしとしては床で食べさせるつもりだったんですが。 「そうよ。ルイチュがあたしを床で食べさせたりするわけないじゃない」  うっ。 「あたし達友達だもんね、ルイチュ」  ううっ。 「そ、そうだ。椅子はともかく食事がないでし...
  • 使い魔ファイト-4
    「何がおっしゃりたいの」  なんだなんだ。何を知ってるんだ。何を知ってるとしても誤魔化せるとこまで誤魔化してやる。 「無いはずの物が見えたとか。あるはずの物が見えなかったとか。ほんのささいなことでもいいんです。何かおかしなことが起こりましたよね」  どこまで知っているんだろう。そもそもなんで知っている? 「特に何も。遠くの物がよく見えたくらいかしら」 「本当ですか?」  こいつの目……こいつの目は危険だ。色が濃くて深い。見通されてるような気がする。  これで何人も騙してきたんだな。まともに見返さない方がいい。 「どういう意味? わたしが嘘をつく理由があるとでも?」 「いいえ」 「ならもういいでしょう。疲れているから眠りたいんだけど」 「そうですか」  立てよ。席を立てよ。あんたはわたしの寝顔見てる気かよ。なんですました顔で座り続けてるんだよ。...
  • 使い魔ファイト-9
    朝起きて、頬に生まれかけたニキビを見つけた。  これは幸運の報せなのか。それとも不幸の前兆なのか。それを考えるだけで胃が痛い。  窓を開けて新鮮な空気を入れる。心地よいはずの風が、なぜかとても冷たい。  予想以上に緊張している自分に気づく。おっぱいおっぱいおっぱい。ダメだ、緊張が解けない。  あきらかに昨日の儀式よりガチガチしてる。  だってね、完全ないかさまじゃないにしても、かなりドラスティックな方法をとるわけじゃない。  そりゃ緊張もするっていうのよ。相変わらずミキタカは涼しい顔してる。こいつばっかりは本物だ。 「よく晴れた。本日も召喚日和だね」  みんなが休んでいる状況でわたし達だけが呼び出されているということに緊張する。  先生とわたしとミキタカ、三人だけで召喚の儀式をしなければならないことに緊張する。  コルベール先生の軽口さえもわたしを緊張させる。  要す...
  • 使い魔ファイト-17
     授業が始まる。やっぱりミキタカいないし。あいつ自由すぎ。  モンモランシーとギーシュもいないみたいね。どこでいちゃついてるのかしら。うらやまいやらしいわね。 「皆さん。春の使い魔召喚は大成功のようですね」  それは意見の分かれるところだと思いますシュヴルーズ先生。 「おやおや変わった使い魔を召喚したものですね、ええと……」  顔を伏せる生徒複数名。変わった使い魔だらけでシュヴルーズ先生がいじる相手に困ってる。  何あの蛙みたいなの。マリコルヌの? ちっさ。しょぼっ。後で笑ってやるの決定ね。  キュルケ誇らしげだけどあんたなんか実質呼んでないのと一緒じゃない。偉そうに胸張って。わたしに分けるか触らせるかしなさいよ。  むっ、眼鏡の横に浮かんでるちっちゃなドラゴンがこっち見てる。喧嘩売ってるのかしら。睨み返しておこうっと。 「あれあれ、台車で運ばれてるやつ...
  • 使い魔ファイト-14
     朝起きて、まず一番にすべきことがある。  顔を洗う? 伸びをする? あくびをかみ殺す? 水差しの水を飲む? 用足し? 違う違う。  髪を梳く? 頬をはたく? ランニング? 意地汚くまどろむ? そうじゃないんだよね。  着替える? それはちょっと近いかも。でも正確には違うかな。  正解はまっさらなパンツを穿くこと。  睡眠という束の間の快楽を髄の髄までむさぼるために、わたしは就寝時パンツ穿かない派を通している。標榜はしていない。こっそりと続けている。  本来ならば、パンツを穿かないという行為は、メイジが杖を持たず戦場へ出るに等しい。  手荷物が一つ減るわずかなメリットに対し、自分の命を実質捨てているという高すぎるリスクを伴うんだけど、寝る時ばっかりは別。  どんな格好で寝てたって文句言われる筋合いは無いし、同衾するような相手がいたとしても、パンツが無くて恥ず...
  • 使い魔ファイト-5
     お邪魔キャラ二匹に耐えてまで待ちに待ったコルベール先生は期待した朗報なんて欠片も持ってこなくて、それどころか負のゾーンを飛び越えるレベルの素晴らしい凶報としか言いようがなくてハゲ死ね。 「それってどういうことですか!」 「いや、申し訳ないとは思うんだが」 「だから申し訳ないとかそういうことじゃなくて!」 「もちろん別の機会は用意させてもらうよ。明日の午後、使い魔召喚の儀式を再び執り行う」  あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば。  うぐがぎごがげどうしようどうしようどうしようどうしよう。何よこれ。どういうことよ。 「は、は、は、犯人は誰なんですか。人生に関わることです。いたずらじゃすみません。げ、厳罰を求め求め求めます!」 「もちろん、見つけ次第適切な処置をするとも」 「見つけ次第って、見つかってないんで...
  • 使い魔ファイト-18
     本来は良識の府の象徴的存在としてあるべきなのだが、トリステイン魔法学院の学院長室は、部屋の主と同じくどこまでも軽かった。  秘書が本の整理をすれば背筋に指を這わせ、秘書がかがめばネズミを走らせ、秘書が横にいれば臀部へと手が伸び、三度に一度秘書からの反撃が受ける。  このように乱れた部屋が権威を持とうはずもないのだが、今日の学院長室は気まずくも重い雰囲気に包まれていた。  原因はただ一つ。「遠見の鏡」に映し出された平民の女だ。  後ろを振り返らず、すれ違う者の目を気にもせず、全力で手と足を振り、廊下を真っ直ぐに駆けていく。 「オールド・オスマン」 「うむ」 「あの平民、逃げてしまいましたが……」 「うむ」 「あの逃げ足! そして躊躇の無さ! 主人への気遣い皆無! あんな使い魔見たことない!」 「うむむ……」  真面目と不真面目、ハゲとヒゲ、好一対...
  • 使い魔ファイト-7
    「ルイズさん、私の話を聞いてますか?」 「そりゃこっちの台詞でしょ。あなたこそわたしの話を聞いてちょうだい」  目の端の涙をぬぐう。もう抗議のために来たんだか懇願をしに来たんだか。 「しかし私の話を聞いてもらわないと困ってしまいます」 「話を聞くにやぶさかではありませんけどね、誰が敵とか誰からの命令とかどこかから来たとか、そういう妄想は一切抜きにしてお話を進めてもらえないかしら」 「もちろんです。妄想を語る理由などありませんからね。全て事実をお話します」 「だったらいいけど……」 「私の本名はヌ・ミキタカゾ・ンシ。年齢は二百十六歳です。こちらの世界では『ミキタカゾ』の『キ』をとって『キーシュ』と名乗っています」  こ、こいつ……。 「グラモン家の人たちは洗脳して息子だと思い込ましているんです。生活するためのお金や立場が必要だったものですから」  わた...
  • 使い魔ファイト-16
     食堂はすでに閑散としていた。生徒たちの大半は教室を目指し、先ほどまでの喧騒もそれに伴い移動している。 「ご精が出るのう、お嬢さん」  トンペティに声をかけられたメイドは、 「ありがとうございます」  微笑み返し、少し頬を赤らめミキタカへも微笑みを投げかけた。ミキタカは静かに笑い返し、メイドの頬が一層濃い朱に染まる。  掃除中のメイドが離れていくのを目の端で追い、ミキタカは口を開いた。 「どうでした、老師」 「ふむ……」  手を開き、握り、また開き、握る。掌には幾本もの深い皺が刻まれ、それに倍する古い傷跡が走っていた。 「これは主の求めている答えではないかもしれんがの。ルイズ嬢は……なかなか面白い」 「面白い、とは?」 「うむ。パイプ、いいかね?」 「どうぞ」  深く吸い、吐く。鼻から、口から。 「ルイズ嬢から感じ取った生命エネルギー...
  • 使い魔ファイト-27
     わたしは屋敷の中庭を逃げ回っていた。まるで逃げることが得意な誰かさんのように。 「ルイズ、ルイズ、どこに行ったの? ルイズ! まだお説教は終わっていませんよ!」  お母さま、あなたの場合、お説教じゃ済まなくなることがあるから逃げるんです。  おっと危ない。誰か来たみたい。ルイズ、急いで茂みに隠れるのよ。 「ルイズお嬢様は難儀だねえ」 「まったくだ。上の二人のお嬢様はあんなに魔法がおできになるっていうのに……」  使用人にまでなめられるかわいそうなわたし。あんた達、顔は覚えたからね。  不心得な庭師と馬丁をやり過ごし、ルイズスーパーダッシュで中庭を走り抜けた。  色々と凝った造りの庭だけど、毎日眺めてる人間にとっては大した有り難味もない。  誰かさんに言わせれば庭師に対する感謝の気持ちを持つべきなんでしょうけど、さっきわたしの悪口言ってたんだからおあいこ...
  • 使い魔ファイト-6
     異世界よりの来訪者。ロマンを掻き立てずにはいられないフレーズだ。  ただし「相手にもよる」という注釈つきで。 「そう。あなたは異世界からやってきたのね」 「驚かないんですか」  驚きゃしません。あんたにそんなこと言われて驚く人は、一人だっていませんよ阿呆のグラモン。 「どうせ理解できないだろうけど、一応教えといてあげる」 「はい」 「あんた誰彼構わずその話してるでしょ。昔ならともかくね、今になって真に受ける人間は学院中探したっていやしないの」 「……」  スッと表情が消え失せた。何も見ていない顔でわたしを見ている。お、怒ったのかな。  何よ。ちょっとばかり気圧されるけど、ここで退くつもりはないんだからね。 「この期に及んで法螺話でお茶を濁そうとするっていうの? わたしがそれを許すと思う?」 「……」  キーシュは机に立てかけてあった杖を...
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    一部 ~ファントム ブラッド~ ジョナサン使い魔波紋疾走 ジョジョとサイトの奇妙な冒険 ジョージ逆に考える使い魔 石仮面仮面のルイズ ブラフォード使い魔は勇者 ディオ・ブランドーおれは使い魔になるぞジョジョー! 二部 ~戦闘潮流~ ジョセフジョセフ 忘れえぬ未来への遺産 カーズ究極の使い魔 ゼロの究極生命体 シュトロハイムハルケギニアのドイツ軍人 シーザー割れないシャボンとめげないメイジ 使い魔の魂~誇り高き一族~ ワムウ風の使い魔 風と虚無の使い魔 ストレイツォストレイツォ 三部 ~スターダスト クルセイダース~ DIODIOが使い魔!? 承太郎スターダストファミリアー スターダストは砕けない ゼロサーヴァント・クルセイダーズ ンドゥール見えない使い魔 ペット・ショップゼロの番鳥 花京院法皇は使い魔 ゼロのパーティ メロンの使い魔 ヴァニラ亜空の使い魔 ホル・ホース使い魔は皇帝 エン...
  • 紫霞(しか)の使い魔
    第一話 【眠りすぎた奴隷】 第二話 【使い魔フーゴ;主人からの第一指令】 第三話 【”労働基準法違反疑惑”浮上】 第四話 【そいつの名は『ゼロ』】 第五話 【自分からの第一指令:『食事をゲットせよ!』】 第六話 【行進曲は高らかに奏でられる】
  • 第二話 【使い魔フーゴ;主人からの第一指令】
    「言ってる事は……よくわかったよ…  だけどはっきり言わせてもらう…」 ”彼”、いや…『パンナコッタ・フーゴ』の顔には興奮気味なのか 玉のような汗が浮かんでいるし、唇もブルブル震えている。 目も躊躇いがち。心ここにあらずと言った様子だったが ついに決心した彼は、目の前の少女と向かい合って叫ぶ。 「ど~して!ぼくが君の下着を洗わなくちゃならないんですかーッ!?」 彼の手には小さな布が握られていた…。 『紫霞の使い魔』 第二話 【使い魔フーゴ;主人からの第一指令】 「やっぱり理解してないんじゃないの!?案外頭が鈍いのね、あんた!」 ネグリジェ姿のルイズがベッドに腰掛けて 怒鳴り散らす。 「わかっていますよ!ここがぼくの居た世界じゃないことは!」 フーゴの指さした先には地球ではありえない『二つの月』…。 ...
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  • 風と虚無の使い魔
    風と虚無の使い魔-1 風と虚無の使い魔-2 風と虚無の使い魔-3 風と虚無の使い魔-4 風と虚無の使い魔-5 風と虚無の使い魔-6 風と虚無の使い魔-7 風と虚無の使い魔-8 風と虚無の使い魔-9 風と虚無の使い魔-10 風と虚無の使い魔-11 風と虚無の使い魔-12 風と虚無の使い魔-13 風と虚無の使い魔-14 風と虚無の使い魔-15 風と虚無の使い魔-16 風と虚無の使い魔-17 風と虚無の使い魔-18 風と虚無の使い魔-19 風と虚無の使い魔-20 風と虚無の使い魔-21 風と虚無の使い魔-22 風と虚無の使い魔-23 風と虚無の使い魔-24 風と虚無の使い魔-25 風と虚無の使い魔-26 風と虚無の使い魔-27 風と虚無の使い魔-28 風と虚無の使い魔-29 風と虚無の使い魔-30 風と虚無の使い魔-31 風と虚無の使...
  • DIOが使い魔!?
    第一部『ゼロのルイズ』 ■ DIOが使い魔!?-1~10 ├ DIOが使い魔!?-1 ├ DIOが使い魔!?-2 ├ DIOが使い魔!?-3 ...
  • サブ・ゼロの使い魔
    ■ 第一章 ├ サブ・ゼロの使い魔-1 ├ サブ・ゼロの使い魔-2 ├ サブ・ゼロの使い魔-3 ...
  • 味も見ておく使い魔
    味も見ておく使い魔 第一章『味も見ておく使い魔』味も見ておく使い魔-1 味も見ておく使い魔-幕間 味も見ておく使い魔-2 味も見ておく使い魔-3 味も見ておく使い魔-4 味も見ておく使い魔-5 味も見ておく使い魔-6 味も見ておく使い魔-7 味も見ておく使い魔-8 味も見ておく使い魔-9 味も見ておく使い魔-10 第二章『戦争潮流』味も見ておく使い魔-11 味も見ておく使い魔-12 味も見ておく使い魔-13 味も見ておく使い魔-14 味も見ておく使い魔-15 味も見ておく使い魔-16 味も見ておく使い魔-17 味も見ておく使い魔-18 味も見ておく使い魔-19 味も見ておく使い魔-20 味も見ておく使い魔-21 味も見ておく使い魔-22 味も見ておく使い魔-23 味も見ておく使い魔-24 味も見ておく使い魔-25 味も見ておく使い魔-26 第三章『ポイントブランク』味も見ておく使い魔 第...
  • S.H.I.Tな使い魔
    S.H.I.Tな使い魔-01 S.H.I.Tな使い魔-02 S.H.I.Tな使い魔-03 S.H.I.Tな使い魔-04 S.H.I.Tな使い魔-05 S.H.I.Tな使い魔-06 S.H.I.Tな使い魔-07 S.H.I.Tな使い魔-08 S.H.I.Tな使い魔-09 S.H.I.Tな使い魔-10 S.H.I.Tな使い魔-11 S.H.I.Tな使い魔-12 S.H.I.Tな使い魔-13 S.H.I.Tな使い魔-14 S.H.I.Tな使い魔-15 S.H.I.Tな使い魔-16 S.H.I.Tな使い魔-17 S.H.I.Tな使い魔-18 S.H.I.Tな使い魔-19 S.H.I.Tな使い魔-20 幕間1 S.H.I.Tな使い魔-21 S.H.I.Tな使い魔-22 S.H.I.Tな使い魔-23 S.H.I.Tな使い魔-24 S.H.I.Tな使い魔...
  • 使い魔は静かに暮らしたい
    ■ パートⅠ 使い魔は静かに暮らしたい ├ 使い魔は静かに暮らしたい-1 ├ 使い魔は静かに暮らしたい-2 ├ 使い魔は静かに暮らしたい-3 ...
  • ドロの使い魔
    ドロの使い魔-1 ドロの使い魔-2 ドロの使い魔-3 ドロの使い魔-4 ドロの使い魔-5 ドロの使い魔-6 ドロの使い魔-7 ドロの使い魔-8 ドロの使い魔-9 ドロの使い魔-10 ドロの使い魔-11 ドロの使い魔-12 ドロの使い魔-13 ドロの使い魔-14 ドロの使い魔-15 ドロの使い魔-16 ドロの使い魔-17 ドロの使い魔-18 ドロの使い魔-19 ドロの使い魔-20 ドロの使い魔-21
  • 絶頂の使い魔
    絶頂の使い魔-1 絶頂の使い魔-2 絶頂の使い魔-3 絶頂の使い魔-4 絶頂の使い魔-5 絶頂の使い魔-6 絶頂の使い魔-7 絶頂の使い魔-8 絶頂の使い魔-9 絶頂の使い魔-10 絶頂の使い魔-11 絶頂の使い魔-12 絶頂の使い魔-13 絶頂の使い魔-14 絶頂の使い魔-15 絶頂の使い魔-16 絶頂の使い魔-17 絶頂の使い魔-18
  • 偉大なる使い魔-26
    「プロシュート、見ててくれた?わたし、スクエアのワルドに勝ったのよ」 「ああ……見事……だったぞ……ルイズ」 「あとは帰るだけでしょう、さあ行きましょう」 「ルイズ……お前だけで行くんだ……オレは……もう……動けねえ」 プロシュートは、もう喋ることさえ苦しそうだ。 「いやよ!一緒に帰るのよ」 「任務を……やり遂げろ……ルイズ……オレが死んでも……お前が…… 手紙を……持って帰る……ことが……出来れば…… それが……オレたちの勝利だ!」 「わたしたちの……勝利」 「ゴホッ……ウェッ……カ八ッ……ゴホゴホッ」 激しい咳き込み。それはプロシュートじゃなくワルドのものだった。 「くそ……この『閃光』がもはや後れを取るとは……」 「ワルドォォォォ」 ワルド……ボロボロだが傷は塞がっていた。 「今の治癒で精神力をほとんど使ってしまったよ…… 今日のところは引...
  • 亜空の使い魔
    亜空の使い魔-1 亜空の使い魔-2 亜空の使い魔-3 亜空の使い魔-4 亜空の使い魔-5 亜空の使い魔-6 亜空の使い魔-7 亜空の使い魔-8 亜空の使い魔-9 亜空の使い魔-10 亜空の使い魔-11 亜空の使い魔-12
  • 見えない使い魔
    見えない使い魔-1 見えない使い魔-2 見えない使い魔-3 見えない使い魔-4 見えない使い魔-5 見えない使い魔-6 見えない使い魔-7 見えない使い魔-8 見えない使い魔-9 見えない使い魔-10 見えない使い魔-11 見えない使い魔-12 見えない使い魔-13 見えない使い魔-14 見えない使い魔-15 見えない使い魔-16 見えない使い魔-17 見えない使い魔-18 見えない使い魔-19 見えない使い魔-20 見えない使い魔-21 見えない使い魔-22 見えない使い魔-23
  • アホの使い魔
    アホの使い魔-1 アホの使い魔-2 アホの使い魔-3 アホの使い魔-4 アホの使い魔-5 アホの使い魔-6 アホの使い魔-7
  • 使い魔は刺激的
    使い魔は刺激的-1 使い魔は刺激的-2 使い魔は刺激的-3 使い魔は刺激的-4 使い魔は刺激的-5 使い魔は刺激的-6 使い魔は刺激的-7 使い魔は刺激的-8 使い魔は刺激的-9 使い魔は刺激的-10 使い魔は刺激的-11 使い魔は刺激的-12 使い魔は刺激的-13 使い魔は刺激的-14 使い魔は刺激的-15 使い魔は刺激的-16 使い魔は刺激的-17 使い魔は刺激的-18 使い魔は刺激的-19 使い魔は刺激的-20 使い魔は刺激的-21 使い魔は刺激的-22
  • 第一話 使い魔を召喚しに行こう
    今日はッ!あの!神聖なサモン・サーヴァントの日!!! ゼロのルイズと呼ばれた少女が呼びだしたものは! ……意外!それは黒い物体だった。 ゼロの奇妙な使い魔~フー・ファイターズ、使い魔のことを呼ぶならそう呼べ~     [第一部 その出会い] 第一話 使い魔を召喚しに行こう その日、ルイズは召喚の儀を行い、毎度お馴染みの爆発が起こった。 こうまでなると周りの人は、ルイズが失敗したのをほとんど確信していたし、誰だってそうするようにからかう準備をしていた。 …しかし、煙がはれると、そこには謎の黒い物体あり、がウジュルウジュルうごめいて形をなしていっているのだ。 その姿はまさしく怪人!人型であるが人外の何か。そう、つまり使い魔に相応しいヴィジュアルのものがいたのだ。 ルイズは勝ち誇る「どうよ!成功したわよ!」 観衆と化している生徒達は各々ざわめ...
  • 爆炎の使い魔
    爆炎の使い魔-1 爆炎の使い魔-2 爆炎の使い魔-3 爆炎の使い魔-4 爆炎の使い魔-5 爆炎の使い魔 番外編~平行世界では~
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