ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「死にゆく使い魔」で検索した結果

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  • 死にゆく使い魔
    ...手紙を開く。 死にゆく使い魔  ルイズ、お前がこれを読んでいるのは、撤退する船の上でだと願う。  ルイズ、以前俺は不思議な『能力』をもっていると話したことがあったよな?  お前は信じなかったが。  無理も無いな、死んでから始めて発動する『能力』なんて。  だがあれは嘘じゃない。  俺の能力、『スタンド』というのは、その人間の精神と深くかかわっている。  だからかな?俺が使ったことも無い『スタンド』の力が分かるのは?  そう、俺の精神はその能力に相応しかった。  世の中の全てを、自分自身をも憎んで、そして全てをぶっ壊したかった。  そんな俺が犯罪組織に入ったのも、自然な事だった。  その組織の入団テストで『スタンド』に目覚めた時、俺が何を考えたか分かるか?  絶望?恐怖?  いや、それは歓喜だった。  嘘じゃない、思わず笑い出してしまったほどさ。 ...
  • 短編
    ...さん 永遠の使い魔 死にゆく使い魔(カルネ) 王の中の王 -そいつの名はアンリエッタ- ボス憑きサイト 王女の手は空に届かない 罰を負った使い魔(ジェラート) 第六部サバイバー この宇宙の果てのどこかから(プラネット・ウェイブス) 使い魔ックス ゼロの使い魔像 第七部ロードアゲインの決闘 ブラックモアの追跡 Wake up people※ネタバレ注意 ~百合の使い魔~(ルーシー) その他バオー ゼロの吸血鬼(荒木) DIO 吉良 ボス同時召喚 二刀シエスタ フリッグの舞踏会にて 禁断の呪文 タバサの少し奇妙でタフな物語 ジョジョの虚無との冒険 才人の女性遍歴日記 エレオノールの来訪者 タバサと使い魔と吸血鬼
  • 味も見ておく使い魔
    味も見ておく使い魔 第一章『味も見ておく使い魔』味も見ておく使い魔-1 味も見ておく使い魔-幕間 味も見ておく使い魔-2 味も見ておく使い魔-3 味も見ておく使い魔-4 味も見ておく使い魔-5 味も見ておく使い魔-6 味も見ておく使い魔-7 味も見ておく使い魔-8 味も見ておく使い魔-9 味も見ておく使い魔-10 第二章『戦争潮流』味も見ておく使い魔-11 味も見ておく使い魔-12 味も見ておく使い魔-13 味も見ておく使い魔-14 味も見ておく使い魔-15 味も見ておく使い魔-16 味も見ておく使い魔-17 味も見ておく使い魔-18 味も見ておく使い魔-19 味も見ておく使い魔-20 味も見ておく使い魔-21 味も見ておく使い魔-22 味も見ておく使い魔-23 味も見ておく使い魔-24 味も見ておく使い魔-25 味も見ておく使い魔-26 第三章『ポイントブランク』味も見ておく使い魔 第...
  • 味も見ておく使い魔-2
    味も見ておく使い魔-2 「おい、起きろ」 ベロ変態のほうの使い魔に起こされる。 「うぅん…もうちょっと寝かせて…」 「隣の部屋からきた赤い髪のメイジはもう食堂に言ったぞ」 その言葉に意識が突然ハッキリし、ガバッと身を起こす。 「キュルケにあったの?何話したのよ!答えなさい!」 「いや、ただの雑談だ。それと『平民を召喚した君』をからかいにこの部屋に来たようだから、丁重にお引取りいただいた」 「あら、そう」 「ところで、部屋にできた穴は一応ふさいでおいたが、あくまで応急処置だからな。 すぐに誰かに頼んで本格的に修理してもらったほうがいいだろう」 辺りを見回す。壁に穴が開いていないし、バラバラにしたはずの家具もある程度元通りになっている。 床もきれいに掃き清められているようだ。 案外根はいい人なのかもしれない。 「ところで、ロハンはどこにいるの?」 「夜が明ける...
  • 味も見ておく使い魔-1
    味も見ておく使い魔-1 「今度失敗したら明日にしましょう。あなたならいつかきっとできますよ。」 黒いローブをまとった男性が、ため息をしながら同情を寄せるように話しかけてくる。 「いえ、コルベール先生、今度こそ成功させて見せます。」 そういいながら、私は泣きそうになるのをやっとの思いでこらえていた。 穴ぼこだらけの地面にひとり立ち、爆発を恐れて遠巻きに見守るメイジたちをたっぷりとにらみつけてから、 今日何度やったかわからない『サモン・サーヴァント』の魔法を唱え始める。 「来なさい! というか来てください私の使い魔!」 ひときわ大きい爆発が学園の敷地を揺らした。 20メルテにも達したであろう土ぼこりの中に、人影が二つ、見える。 一人は頭にギザギザのバンダナみたいなものを巻いている男で、こっちを見ている。 もう一人のおかっぱ頭は寝ている。気絶しているのだろうか? そ...
  • 味も見ておく使い魔-幕間
    味も見ておく使い魔-幕間 本来、天井があるべきところに満点の星空が輝いている。 こんなことをしでかした張本人は泣きつかれたのか、 すでに自分のベッドの中で寝息を立てている。 ブチャラティはルイズに布団をかけてやりながら、一緒に召喚された男をみた。 月明かりの元、何かを一心に描いている。 「何をしているんだ?」 「僕は漫画家なんでね。今原稿を描いている」 「元の世界に返れないかもしれないのに?」 そういえばナランチャがジャポーネ・マンガを集めていたな。 たしか、『ピンクダークの少年』だったか? 「僕は人に自分のマンガを読んで楽しんでもらうことが僕の生きがいであり、 人生の目標でもある。 だから、ここでも、あちらでも読んでくれるひとがいる限りまったく問題ない。 むしろ絶好の取材のネタをつかんだことがうれしいね」 「そうか…」 「オレはブローノ・ブチャラティ。...
  • 味も見ておく使い魔-3
    味も見ておく使い魔-3 ルイズは顔のデッサンを狂わせた露伴を連れて大学の講義室のような部屋に向かった。 次の魔法の授業はそこで行われるのだ。 ルイズと露伴が中にはいって行くと、先に教室にいた生徒たちが一斉に振り向いた。 そして露伴の顔を見て唖然とする。 その中にブチャラティもいた。周りを女子が取り囲んでいる。キュルケもいた。 皆、目から『恋する乙女ビーム』をブチャラティに発射している。 (さすがブチャラティ!普通の平民にできないことを平然とやってのける!) (そこにシビれる!あこがれるゥ!) 「む、すまないがみんな。ルイズがきた。オレは彼女のところに行かなくちゃあならない」 「あ、あんたなに…」 ルイズの発言は別の男子生徒の絶叫で打ち切られた。 「たかが平民のくせして!僕のモンモランシーに手を出すな!」 「ギーシュ、おまえモンモランシーと付き合っていたのか?」...
  • 味も見ておく使い魔-10
    「僕はフラッシュ」 「オレはフルハウスだ」 「…ワンペアです」 『フリッグの舞踏会』が解散した後、コルベール、ブチャラティ、露伴の三人はアルヴィーズの食堂に残り、露伴が持っていたトランプでポーカーを行っていた。 誰かさんが圧倒的に一人負けしている。 「ところで…」 露伴が珍しく真剣にブチャラティに話しかける。 「君は元の世界に返る気はないか?」 「僕の『ヘブンズ・ドアー』で君の『使い魔』の契約は解除できる。 同じように、ルイズに『地球に繋がるサモン・サーヴァント』を唱えさせることも可能だ。 僕自身はいい。絶好の取材ネタがそこら中に転がっているからな… だが、君は、『あちら』に戻る気はないのかい?」 ブチャラティは少し考えて、口を開いた。 「結論から言おう。俺はここに残る」 「まず、ロハンには話したと思うが、俺は『あちら』ではすでに死ん...
  • 味も見ておく使い魔-4
    学院長室は本塔の最上階にある。トリステイン魔法学院の学院長を務めるオスマン氏は、白い口ひげと髪を揺らし、重厚なつくりのセコイアのテーブルにひじをつきながら、ミスタ・コルベールの報告をさもめんどくさそうに聞いていた。 「オールド・オスマン。あの『ロハン』という平民。私は危険だと考えます」 「彼は『不思議な能力』を持っています。どうやら、召喚時にミス・ヴァリエールの記憶を読んでいたように思えます」 「どういうことじゃ?」オスマンの目に、よぼよぼの年寄りとは思えない光がやどった。 このじじい、もとい、この老魔法使いはやるときはやるのである。 やらないときはミス・ロングビル相手のセクハラしかしないが。 「はい、彼が召喚されたとき、彼は空中に『人影のようなもの』を出現させていました。それを見たミス・ヴァリエールは、顔の部分が本のようにぱらぱらとめくれるようになって気絶していました。それを...
  • 味も見ておく使い魔-9
    「まさかミス・ロングビルが犯人じゃったとはのう」 集まった人全員の『死ねば?つーかくたばれ』光線を浴びながらも、オールドオスマンは鷹揚に笑っていた。 聞けば、酒場で尻を触っても起こらなかったから雇ったという。 「まあ、何はともあれ、皆ご苦労じゃった」 「ミス・ヴァリエールの使い魔の罪は今後問わんことにしよう」 「ありがとうございます。オールドオスマン」 ブチャラティのみお礼を言う。大先生?鼻歌を歌ってるね… 「それに、ミス・ヴァリエールとミス・ツェルプストーの二人については『シュバリエ』の爵位申請を宮廷に出しておいた。 ミス・タバサはすでに『シュバリエ』の爵位を持っているから、精霊勲章の授与を申請しておいた。」 ルイズとキュルケの顔が喜んだり驚いたりで忙しい。 「ありがとうございます!」 「タバサ!アンタ本当なの?」 「今日は『フリッグ...
  • 味も見ておく使い魔-7
    翌朝、トリステイン魔法学院は騒然としていた。 学院長室に、『破壊の杖領収いたしました』と書かれたメモ書きが発見されたのだ。 オスマン氏は急いで『宝物庫』を開けると、『破壊の杖』はものの見事に消えうせていた。 「ミセス・シュヴルーズ!当直はあなたなのではないですか!」 「そうは言ったって!あなた達だってまともにしてないでしょう!?」 責任のなすりあいをしている教師達を尻目に、オスマン氏は考えていた。 (フーケはどういった方法で侵入したんじゃろうか?) そのとき、ミス・ロングビルが現れた。 「ミス・ロングビル!どこに行っていたんですか!大事件ですよ!」 ミセス・シュヴルーズが食って掛かる。明らかに責任転嫁する気マンマンである。 「申し訳ありません。そのことで調査してまいりました」 「なんですと!」 ミスタ・ギトーが応じる。 しかし、ミス・...
  • 味も見ておく使い魔-15
    「散々、とはいかないまでも、あまり良い出来ではなかったね」 ため息をつきながら、桃色の少女がけだるげに二人の男に話しかけていた。 ここはトリステイン学院の女子寮。ルイズの部屋である。 時刻はすでに夜半を過ぎている。このとき、ルイズとその使い魔たちは先ほど行われた『使い魔の品評会』の反省会をしていた。 結果から言おう。ルイズの品評会はあまり好評を得られなかった。 結局、ルイズたちの演目は、ブチャラティが舞台会場に出て、挨拶をするという、至極単純なものであった。 そのときブチャラティはトランプを使った簡単な手品を披露したが、はっきり言って地味であった。 しかも、その次に出演した使い魔がタバサの巨大な風竜であった から、会場の雰囲気は完全にタバサとられてしまった。ちなみに、今回の品評会の優勝はタバサとその使い魔、シルフィードであった。 「でもいろいろな幻獣が見れた僕...
  • 味も見ておく使い魔-26
    アルビオン浮遊大陸。 正午まで後三十分。 ニューカッスル城下で…  アルビオン王国軍、最後の工兵小隊の残余、およそ十名が城壁の一角に群がり、城壁にかけられた『固定化』の魔法を解除していた。 城門の右方、およそ二百メイルの位置である。 彼らの背後、練兵所前の広場には砲兵を除いたアルビオン軍の全兵力が集結していた。 この二百余名は、全員騎馬上にある。 メイジは杖を、そうでないものは槍を抱えている。志願した平民も混じっている。 中には初めて馬に乗るものもいるらしく、熟練した者に手綱捌きを教わっていた。 頭上には、断続的に砲弾が飛翔している。 ニューカッスル城の砲兵が城壁に取り付けられた砲で試射を行っているのだ。 雲が出ている。が、晴天に近い。 ウェールズは天候をもう一度確認すると、ひそかに気合を入れ直した。 貴族派の空軍は、半島の反対側から楽しそうに嫌がら...
  • 味も見ておく使い魔-5
    本日、学院の講義は無い。休日である。 タバサは自分の部屋にいた。 虚無の曜日に、『サイレント』の魔法をかけた自室で読書にふける。 一人で自分の世界に浸るのが彼女の最大の楽しみであった。 だが、本日のそれは突然の侵入者によって破られることになった。 先程からキュルケがタバサの目の前で何かを話しかけている。 大げさな身振り手振りも交えている。 『サイレント』の魔法により、何も聞こえることは無いが、 よほど何か重大なことを伝えたいのだろう。 3分ほど彼女の奇妙なダンスを満喫した後、『サイレント』の魔法を解除する。 とたんに騒がしくなった。 「だからね!私のダーリンがルイズと一緒にどこかに行っちゃったの!」 「虚無の曜日」 そう答えて、迷惑だといういことを表現する。 「私ダーリンに恋しちゃったの!それなのにあのヴァリエールなんかと一緒に馬に乗って行っち...
  • 味も見ておく使い魔-6
    「さすがに『アン・ロック』程度の魔法では開かないわね」 メガネをはずした、ミス・ロングビルは嘆息した。 実は彼女、巷では「『土くれ』のフーケ」と呼ばれている、メイジの盗賊であった。 この学院に保管されている、あるマジックアイテムを手に入れる為、 ミス・ロングビルという偽名を使ってこの学院に潜入していたのである。 そして、その『目標の物』は、ここ、宝物庫に保管されている。 「ッ!」 真夜中にもかかわらず足音がする。近づいてくるようだ。 フーケは、とりあえず20メイル先の胸像の影に身を潜めた。 コッコッコッコッコッコッコッコッコッコッコッコッ… 通路中に響く足音とともに現れたのは… 「……」 岸辺露伴であった。 「どうだ?『デルフリンガー』の具合は?」 屋外では巨大な二つの月が天を彩っている頃、 ブチャラティは、すでに待ち合わせ場所にいた露伴に...
  • 偉大なる使い魔-32
    わたしは自分の部屋で今日一日の読んだ本を思い出す。 詩の本、歴史の本、先住魔法の本、魔法の本・・・などなど。 あと、『虚無』について片っ端から本を読み漁った。 だが虚無の手掛りは全く見付らなかった。 伊達に失われた系統と呼ばれてないわね。 王宮の蔵書なら、もしかして・・・ いや、その可能性は低い。 もし虚無に関する事があれば間違いなくワルドが言ってた筈だから。 あの男、裏切り者だが聖地を・・・虚無を求める姿勢には『嘘』が無かった。 だとすると、虚無を知るための一番の手掛りは・・・デルフリンガー! 「ねえデルフリンガー」 「なんだ貴族の娘っ子」 「あなたはガンダールヴの左手だったのよね」 「あん、そうだっけ?」 …落ち着け・・・あせるな・・・ゆっくりと確実に。 「あんた、アルビオンでそう言ってたのよ」 「ああ、んで・・・それがどうかしたか?」 「じゃあ虚無に...
  • 味も見ておく使い魔-16
    ようやくアンリエッタの抱擁から解放されたルイズは、ふとアンリエッタの口からため息が漏れたのを聞き漏らさなかった。 「わたくしはあなたがうらやましいわ、ルイズ。とっても自由そうで」 「そんな! 私は魔法も使いこなせないおちこぼれですわ! ……それに使い魔は平民ですし」 「それなら、わたくしの使い魔も似たようなものですわ。わたくしの使い魔は亜人ですもの」 「亜人は立派な使い魔ではございませんか!」 そう反論したルイズは、アンリエッタの表情に、かすかな影が差しているのを感じ取っていた。 「姫様? 何か悩み事があるのですか? 私でよければ相談に乗ることぐらいできますわ」 「実は、わたくし。ゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになりましたの……」 「そんな、あのような野蛮人共の国に!」 「ですが、アルビオン国の情勢を考えると、この結婚はトリステインの御国のためになるのですわ。  こ...
  • 味も見ておく使い魔 第五章
    トリスタニアの街から離れた、ある森の一角に王立魔法研究所の第二研究塔はあった。 敷地は高い塀で囲まれていて、外からはおり中を見ることはできないようになっており、草原になっている広場の広さは、魔法球技『クィディッチ』ができるほどある。 その敷地内にて、ルイズの姉であるエレオノールはとある実験を行っていた。 研究員らしい白衣を着た、ややぽっちゃりとした体形の女性が、同じ格好のエレオノールに間延びした声を投げかける。 「エレオノール様ぁ。準備できましたよぉ~」 「いいわ、でも『そろそろ』ね。作業員に安全確保を徹底なさい」 エレオノールは考え事をしながら、彼女の近くにすえつけられている大砲を見ていた。 「はぁ~い。ではぁ、ごじゅうさんぱつめ、いきますぅ~」 あの助手有能なんだけども、やや間が抜けてるのよね。 あのピンクの髪が、どことなくカトレアを連想させるし。 そう思っているエ...
  • 味も見ておく使い魔-11
    「ロハンの奴、遅いな……」 フリッグの舞踏会の翌日。ブチャラティはルイズの部屋も前で、岸辺露伴を待ち合わせしていた。 昨日の夜から二人はルイズの部屋では寝ていない。 ルイズが寝た後、二人は部屋の前で解散し、それぞれの部屋に向かう。 そして翌日、ルイズが起きる前に部屋の前に集合し、ルイズを起こすことになっていた。 現在、ブチャラティは男子寮の、ギーシュ隣の部屋に住んでいる。 ほとんど寝泊りするだけなのだが、現代人が安眠できるような寝室の設備を整えられていた。 すべて、グラモン家の者により手配されたものだ。 「遅くなったな。おはよう、ブチャラティ」 露伴がけだるげに歩きながら話しかけてきた。 一方露伴は、コルベールの部屋に隣接する、教員用の部屋を与えられていた。 そこの部屋を仕事場として使用している。デルフリンガーはこの部屋に置きっぱなしだ。 「おはようロハン。だがこの...
  • 味も見ておく使い魔-14
    トリステイン魔法学院へと続く道を、ユニコーンが牽引する壮麗な馬車が通り抜けていた。 その馬車には、黄金とプラチナによって王家の紋章が麗々しく飾り付けられている。 トリステイン王女、アンリエッタの乗る馬車である。 馬車には薄手のレースのカーテンがかけられているため、中の様子は全く垣間見ることはできなかったが、街道に詰め掛けた平民の野次馬には、そのようなことは関係ない様子で、熱狂的に王女の名を呼びかけていた。 「アンリエッタ王女万歳! トリステインに栄光あれ!」 街道の端に並んだ群衆から馬車を引き離すかの様に、漆黒のマントを羽織ったメイジたちが周囲を警護していた。 名門貴族の子弟にのみ入隊を許された王室直属の近衛、魔法衛士隊の隊員であった。 彼らこそ、トリステイン王国屈指の花形、トリステインの魔法の正当な歴史を受け継ぐメイジ達であった。 アンリエッタは馬車の中で深いた...
  • 亜空の使い魔-2
    「成る程、ここが魔法とやらがある世界だというのは理解した」 少女に連れられた部屋の床に胡坐をかき、ヴァニラは憮然とした表情でベットに腰を下ろしたルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、通称ルイズ、そして自称・ご主人様へ頷いてみせる 「分かった?平民が貴族の使い魔になるなんて普通じゃ考えられないことなのよ、感謝なさい」 ルイズの偉そうな態度に思わずプッツンしそうになるがここは堪える まだ聞きたいことがあるのに殺しては拙い、ここは冷静になるべきだ 「それで私はどうすればエジプトに、元の世界へ帰れる?」 この傲慢な貴族の小娘に構っている暇など無い、DIO様に万が一などありえないがまだ戦えるのなら直ぐにでもお傍に参じたい。切なる思いを胸に訊ねる しかしッ 「は?無理に決まってるでしょ。サモンサーヴァントで召喚された使い魔が帰れるわけ無いわ」 ル...
  • 味も見ておく使い魔-20
    キュルケに部屋の交換を断られたワルドとルイズ、彼女の使い魔は番頭の親父に、四人部屋に案内された。 「かなり広いな。このの感じだと、日本の東京ならスウィートクラスといっても通るな」 そう発言したのは露伴である。彼の言うとおり、案内された部屋はかなり広い。 また、壁紙はベージュの地に、茶色の縦線が趣味のよい間隔で描かれていたものだ。 なるほど、四人部屋といっても、貴族のために作られたホテルであるらしい。 部屋の中央に、ルイズの部屋にあるものよりふた周りほど大きい、四角い机がおかれている。 「いや、この広さならイタリアのホテルでもそんなにないと思うぞ」 「もっと狭いかと思ったけど。この程度ならあまり不満はないわね。ちょっとは安心したわ」 部屋の入り口から入って右側に、シングルベッドが四つまとめて配置されていた。 二つずつ縦に、互いに頭が向き合うように配置されている。 ま...
  • 味も見ておく使い魔-8
    小屋の外から叫び声がする。ルイズたちの声だ。 小屋の窓越しに全長30メイルにも達しようとするゴーレムの姿が見えた。 「何だとッ?!」 「僕はミス・ロングビルが『杖を振る』のを確認してないぞ?」 「フーケはロングビルじゃなかったのか?」 「と、とにかく『破壊の杖』はこれです! 早く脱出しましょう!」 ミス・ロングビルはそういいながら『M72ロケットランチャー』を手に取り、外に出て行ってしまった。 「あ、ああ!」 「そうしよう!」 出て来たとたん、土のゴーレムは三人を執拗に攻撃しだす。 「ロハン!皆を連れて学院に逃げろ! こいつは俺が足止めする!」 「分かった!行くぞ!ロングビル! この状況じゃどこにフーケがいるか分からん!」 「は、はい!」 (さっき『薪に似せた杖』を投げるフリをして振った… まだ、『私がフーケである事実』はまだ...
  • 味も見ておく使い魔-12
    「そんなわけで制服はシエスタというメイドが受けとりに行ってくれている」 ブチャラティがルイズの部屋で、主人に報告をしていた。 彼女は不満そうだ。リスがどんぐりをほうばるように、両頬に空気を溜め込んでいる。 「あんたたちっていつもそう。勝手に自分たちで決めちゃって。私のことなんか全然考えていないんだわ」 部屋を移す時だってそう。いつもいつも事後報告。  ブチャラティはあせって弁明を始めていた。 さすがにあの店に一人ではいるのは抵抗があるんだよ。と。 そういえば、ブチャラティは服を注文するとき、店長の人に『パンティーあげちゃうッ!』 と、妙なナンパをされていたっけ。  ルイズは笑いをこらえながら彼を許そうと思ったが、次の言葉がそれを取り消した。 「それに君が幼いとはいえ、男女が一緒の部屋に寝泊りするのはまずい」 「幼いって失礼ね!私は十六歳よ!」 ブチャラティは驚愕した...
  • 味も見ておく使い魔-21
    次の日、ルイズとその一行は、日の出三十分前に宿屋のカウンターでチェックアウトをしていた。 この間も、ブチャラティは外の様子を油断なく観察している。 日の出よりも前なので、あたりはあまり明るくないが、宿屋の外を走る街道には人っ子一人いない事くらいはブチャラティの肉眼でも確認できた。 また朝も早いこともあり、宿屋の受付付近にはルイズたちと番頭しかいない。 「そういえば、キュルケたちはどこにいるのかしら? てっきり私達に付きまとうと思ったのに」 宿の手続きをしているルイズが、番頭にキュルケたちのことを聞いてみた。 番頭が言うには、昨晩一番良い部屋に泊まった二人組は、ルイズたちよりも早くに宿をでていったらしい。 「で、その二人はどこに行ったの?」 「さ、さあ。そこまでは……私どもにはわかりかねます」 番頭は恐縮した様子で頭を下げた。この男は、どうやらメイジという...
  • ドロの使い魔
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  • 絶頂の使い魔
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  • 不死の使い魔
    不死の使い魔 召喚1回目 不死の使い魔 召喚2回目 不死の使い魔 召喚3回目 不死の使い魔 召喚4回目 不死の使い魔 召喚5回目 不死の使い魔 召喚6回目 不死の使い魔 召喚7回目 不死の使い魔 召喚8回目 不死の使い魔 召喚9回目 不死の使い魔 召喚10回目 不死の使い魔 召喚11回目 不死の使い魔 召喚12回目 不死の使い魔 召喚13回目
  • 味も見ておく使い魔 第三章-06
    タルブ村の中央に位置する、丸い広場。 その石段でできた広場に設置された噴水。 流水が涼しげに波紋を作っている。 その光景を最もよく見えるように、大きくテラスを張りだたせた建物。 その建物は、入り口が南側。壁は、白い漆喰。 「ここみたいね」 キュルケが、午後の太陽の光を背中に浴びながらいった。 彼女たちの目的地は、ここ、『魅惑の妖精亭・本店』である。 タルブ村は平凡な田舎村でありながら、実は、特異な郷土料理で有名な村であった。 その郷土料理の名声は、遠くゲルマニアの地にまで聞き及ぶ。 物好きな豪商や貴族たちは、この魅惑のリストランテまで足を運んで、己の舌に鼓 を打つのだった。 このリストランテは、貴族や豪商にも利用できるように清潔に整備されている。 店内には、席が百席ほど用意されているだろうか? ルイズはそう見て取った。 「ついたわよ、ダーリン」 ...
  • 砕けない使い魔-5
    渡り廊下のほど近くに倒れた男へ向かい コルベールが寄ってくる そしておもむろに杖を振り上げた あわてるのはキュルケだった 「ちょっと、何をなさるおつもりッ!?」 「決まっているでしょう、殺すのですよ  彼…『この存在』は危険すぎる」 「バカなことをッ!!  これなら充分、生け捕りにできるじゃありませんのッ」 生徒にあるまじき態度でくってかかるキュルケ 一応、敬語を使ってはいるが ガンバりを無駄にされて笑っている趣味はないッ だがコルベールも引き下がらなかった 「タダの使い魔であればそれも良いでしょう  しかし、これはあまりに得体が知れないッ  おまけに出てくるなり危害を加えたならば  皆を監督する者として、こうする以外にありませんッ」 スジは通っていた 出てくるなりいきなり殴りかかってくる使い魔...
  • 味も見ておく使い魔 第八章-01
     夜半、ロマリアの大聖堂では大きな異変が静かに起こっていた。  聖エイジス三十二世の体がぐらりと揺れる。その体にできた傷の痛みというよりも、彼の身に起こった事実に対する衝撃が大きい。そもそも教皇自身に傷など無かった。  教皇の着る法衣の胸に、正面から男の腕が触れられているだけである。だが、それでも教皇の心臓はまさにいまその働きを止めようとしていた。 「あなたがまさか、この私を裏切るなんてね……」 「裏切るだと? 私は、最初から本心でお前につかえたつもりはない」  教皇の瞳孔が弛緩したまま、ピクリとも動かなくなっていった。  彼を殺した張本人、かつて自身をジュリオ・チェザーレと名乗った男はいう。 「この波紋、もはや人に大して使うまいと思っていたが……私が絶頂時の力を維持できるのであれば話は別だ」 「なぜそこまで……」 「お前の知ったことではない」  教皇の瞳孔から光が完全...
  • 亜空の使い魔
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  • アホの使い魔
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  • 爆炎の使い魔
    爆炎の使い魔-1 爆炎の使い魔-2 爆炎の使い魔-3 爆炎の使い魔-4 爆炎の使い魔-5 爆炎の使い魔 番外編~平行世界では~
  • 子供の使い魔-2
              子供の使い魔②  その後部屋に戻ると使い魔についてルイズがたっぷり熱演してくれた 使い魔の仕事は主に 主人の目となり耳となる 主人の望む物を探してくる 主人を敵から守る らしいけれどどうやら僕は雑用をすればいいらしい  またどうやらアメリカやイギリス、イタリアなども無いそうだ 神父を倒したせいでここまで変わってしまったんだろうk・・・・・ 「!!! 月が二つありますよ!?」 「当たり前でしょ?あなた何言ってんの!」 「で・・・でもここは地球じゃ・・・」 「地球っていったいどこよ? そんな所聞いた事も無いわ」 もしかしてここって僕がいたのとは違う世界・・・・? 数分後、そこに居たのは満足そうな顔で寝ているルイズと 床で泣きながら寝ているエンポリオだった・・・・ 翌日、エンポリオはルイズ...
  • 偉大なる使い魔
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  • 絶頂の使い魔-18
    翌日 「おはよう。使い魔君」 まだ酒の影響が抜けていないドッピオに朝っぱらから爽やかな声でワルドが声をかけてきました 「どうも・・・」 適当に挨拶し切り抜けようとしますが 「つれないな、僕たちは仲間じゃないか」 まだ絡み付いてきます 「仲間と言っても僕は貴方を信用してるわけじゃありませんから」 「君はアンリエッタ姫の選んだ人材を疑ってるのかい?」 「はい」 きっぱりと答えました 「・・・そこまで信用してくれないとは思わなかったよ  さすがに始祖ブリミアの伝説の使い魔ガンダルーヴ。主しか信用してくれないか」 「・・・ガンダルーヴ?」 聞きなれない単語が出てきました 「おや、知らなかったのかい?じゃあ特別に教えてあげよう  ガンダルーヴはありとあらゆる武器を使いこなす使い魔だったらしい  そのガンダルーヴと同じルーンを君は宿しているんだよ」 初耳でした。実際...
  • 使い魔は刺激的
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  • 使い魔ファイト
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  • 使い魔は勇者
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  • 法皇は使い魔
    法皇は使い魔~プロローグ~ 法皇は使い魔~第一章~ 法皇は使い魔~法皇の使い魔第二章~
  • 見えない使い魔
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  • 影の中の使い魔
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  • 使い魔ファイト-20
     中庭には眼鏡とキュルケがいた。勉強会でもしていたのか、眼鏡は本とノートを持っている。 「ちょっとルイズ。あなた使い魔に逃げられたらしいわね」  うわ……もう広まってるじゃないの。わたしをここから追い出そうっていう闇の勢力でもいるわけ? 「キーシュの使い魔は大活躍だったって聞いたけど。同じ平民でも随分違うものねぇ」  何よ、あんな爺さんがいいの? 見境なし! 淫乱! 色魔! 肉欲の権化! 「コントラクト・サーヴァントまでしておいて従わせることができないなんて」  あーもうやだやだ。こいつ無視無視。おっぱいおっぱいおっぱい。 「あなたらしいわ。さすがゼロのルイズ」  おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい。 「ねえ、あなたわたしの使い魔見なかった?」  眼鏡は首を横に振った。役に立たないわね。 「そっちのあなたは見なかった?」 「見てはいねェー……だ...
  • 味も見ておく使い魔 第八章-02
    「大丈夫? タバサ」ルイズが改めてタバサに問いかけた。タバサの周りには、かつてイザベラであった塵が舞っている。  いまさっきまで敵対していたとはいえ、実の従兄弟が死んだのだ。普通の精神ならば、いくらか精神に変調をきたしてもおかしくないはずだった。  だが、タバサは、 「大事無い。それよりもあなたたちの傷の治療をしなければ」  そういいきり、淡々と杖を振った。が、ルイズにかけられた治療の速度がいつもと段違いに遅い。それは、 「タバサ。それはイザベラの杖よ」  タバサが振った杖はイザベラの杖であった。あわてた風に取り替えるタバサ。  ようやくルイズの治癒が終わるころ、気絶したはずのキュルケから苦痛の吐息が発せられた。どうやら彼女の意識が回復したようであった。 「大丈夫、キュルケ?」  立てる? と問いかけたルイズだったが、キュルケは目を開き、気丈に微笑んで見せる。 「ええ、...
  • 味も見ておく使い魔-13
    トリステイン魔法学院。 中央塔の大講堂にて… 「ブチャラティさんは、ここの授業が面白いんですか?」 ギーシュが眠そうに、座っている男に向かって立ち話をしていた。 午後一番の授業のため、頭より腹に血が回っているのだろう。 「いや、なんと言うか、興味深い。俺自身は、あちらでは小学校までしか行ってないからな」 「ブチャラティは小卒だったのか。なんだか意外だな」 ブチャラティと岸辺露伴が教室の最後尾にある椅子に座っている。 彼らのために用意された椅子の前には、他の学生たちと同じように、机があった。 「それで、今日は何の講義なんだ?」 一段前に座っていたルイズが振り返り、その質問に応じた。 「今回はミスタ・ギトーの『魔法の系統基礎』よ」 「そういえば、ルイズ。君はゼロ(虚無)の系統だったな」 「はいはい……」 ルイズがうわべは気にもしない様子で応じる。私もこのロハンの応対...
  • 使い魔波紋疾走
    使い魔波紋疾走(オーバードライブ) 使い魔波紋疾走-1 使い魔波紋疾走-2 使い魔波紋疾走-3 使い魔波紋疾走-4 使い魔波紋疾走-5 使い魔波紋疾走-6 使い魔波紋疾走-7 使い魔波紋疾走-8 使い魔波紋疾走-9
  • 砕けない使い魔
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  • 几帳面な使い魔
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  • 味も見ておく使い魔-17
    「ところで、いつ出発する?」 ブチャラティが気絶したアンリエッタをルイズの寝床に運びながら一同に質問した。 彼は王女の背面から腕を回して胴を掴むと同時に、膝の下に差し入れた腕で足を支えている。 俗に言うお姫様抱っこだね。 「本当なら今すぐにでも出発したいところだけど、姫様をこのままにしておくわけにもいかないし……」 ルイズはしばらく考えた後、二人に答えた。 「あなた達にも何かと準備があるでしょう? 出発は明日早朝にしましょう。姫様がおきるまで私が気をつけておくわ。あなたたちは自分たちの用意をしておいて。  朝、日の出の時間に正門前に集合ね」 「わかった」 「ルイズ、君も今日は早めに休むんだぞ」 「ええ、あなたたちもね」 ルイズの部屋を出た直後、露伴が口を開いた。 「ブチャラティ、今日はここで分かれよう。...
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