ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「砕けない使い魔-11」で検索した結果

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  • 砕けない使い魔
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  • 砕けない使い魔-11
    「さて…どうだね? 今のうちに言っておくが…」 仗助を宙に吊り上げたギーシュはスデに勝ち誇っていたッ 「キミ、敗北を認めたまえ! そしてぼくにわびろ  『いやしいワタクシのせいで二人の尊きレディの名誉にキズがつきました』とね  反省の色さえ見せてくれれば…なに、ぼくだって鬼じゃあないのさ」 地上から薔薇をふりかざし仗助を見上げ、一方的な言いたい放題 わざとらしく聞き耳を立てる仕草をし かすかに動く仗助の唇に注目する 「ンッン~? なんだい、悪いがよく聞こえないんだ  もうちょっと大きな声を出してくれないか?  それともなんだい 反省が足りないのかなぁぁ―――ッ」 ズドァッ 落とした 頭からッ! 首の骨でも折っちまう気なのか? 単にギーシュはハイになりすぎていた キュルケやコルベールさえ苦戦した使い魔に完封勝利をおさめつつあるこ...
  • 見えない使い魔
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  • 砕けない使い魔-1
    「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ…  神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ  私は心より求め、訴えるわ  我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッグォオォ 今更、爆発くらいでは誰も驚かない 慌てて身をかばいはするが、誰も彼も、ただそれだけのことだ ゼロのルイズが魔法を使えば爆発する 馬を怒らせたら蹴飛ばされるのと同じくらい、彼らにとっては当然 だが、煙がおさまったあと、そこに見えてきたものは違った そういえばルイズは召喚魔法を使ったのだ クラスメートは皆、そのことを思い出していた そして――― 「…なに? この…鳥の巣アタマ…は?」 当のルイズがのけぞりおののいた時、それは噴出する 煙から現れ出た男、その頭ッ 彼らの目にはまさしく鳥の巣ッ 笑い出すにはあまりに充分ッ 「うはッ」 「く...
  • 砕けない使い魔-12
    「…フンッ なんか知らないが!  知恵をつけたサルのように自信を持ったものだなァ――使い魔君ッ」 血だらけなのにひるむ様子を見せない仗助にすこしたじろいだギーシュだったが 自らの勝ちは揺らぐまい! その確信は変わらなかった 「…やってみろよぉ――『レビテーション』をよ…グラモンさんよ…」 「そうか反省したいか! ならばくらえ『レビテーション』ッ」 ギーシュは杖を振り上げて自ら編み出した必勝パターンに再びハメようとした …はずだった! たしかに奴に魔法はかけた 浮き上がるレビテーションの魔法をだ そしてたしかに浮かび上がっていった… 事実だけ見ればその通りだった 一瞬、浮かび上がったのをギーシュも確かに目撃した だが次の瞬間 仗助はそこにいなかった 何があったか、すぐに検討のついたギーシュだったが! 「…バカなッ」 キュルケとの戦いであ...
  • 砕けない使い魔-5
    渡り廊下のほど近くに倒れた男へ向かい コルベールが寄ってくる そしておもむろに杖を振り上げた あわてるのはキュルケだった 「ちょっと、何をなさるおつもりッ!?」 「決まっているでしょう、殺すのですよ  彼…『この存在』は危険すぎる」 「バカなことをッ!!  これなら充分、生け捕りにできるじゃありませんのッ」 生徒にあるまじき態度でくってかかるキュルケ 一応、敬語を使ってはいるが ガンバりを無駄にされて笑っている趣味はないッ だがコルベールも引き下がらなかった 「タダの使い魔であればそれも良いでしょう  しかし、これはあまりに得体が知れないッ  おまけに出てくるなり危害を加えたならば  皆を監督する者として、こうする以外にありませんッ」 スジは通っていた 出てくるなりいきなり殴りかかってくる使い魔...
  • 砕けない使い魔-4
    (…どうしてよ?  くやしかっただけなのに  私は、ただッ…) そろそろ気にしてもいいだろう 召喚した張本人は何をやっているのだろうか? ゼロのルイズこと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 彼女はペタリ座って事態を静観していただけだったが 決して頭が空ッポなわけでもなかった ルイズは普段バカにされていた 魔法成功率ゼロ%だから「ゼロのルイズ」 なのにスゴク負けず嫌いな彼女は 今回の使い魔召喚でキュルケのハナをアカしてやろうと決意していた それが「鳥の巣」である まあそこまではよかった よくないがよかった まさか自分がいきなり殴られてブッ飛ばされるとは思ってもみなかったのだから そして今、呼び出したあの使い魔が他の皆の使い魔やキュルケをキズつけている よくはわからないが痛そうだ 骨が折れてるかも...
  • 砕けない使い魔-10
    「あなたの口から説明はいらない、言い訳もいらない」 「何を言っているんだい、モンモランシー」 「感づいていないとでも思ったの? あなたの二股に」 「ギーシュ様? それってどういう…」 「あああ、これはだね、ケティ」 ヒュ!!  バギァ 「あがんッ…あがッ、あがッ」 メシッ ブシャア ギーシュの頬にグーの手がめり込んだ 噴き出す鼻血ッ ぶざまにひっくり返ったギーシュに、モンモランシーは冷たい目つきだけを向けた 「言い訳はいらないと言ったでしょう  そして…さよなら  あなたはつくづく最低の男だったわ」 「え? ああっ」 ケティを引っ張っていくモンモランシー 彼女の口から事情をキッチリ説明してやるつもりなのだろう… とり残されたギーシュはざわつく観衆の中 注目の的になっていた 「なぁに...
  • 砕けない使い魔-9
    「ドラァァーッ」 「げうッ」 鞭をふりまわす相手には近寄りたくない 女を殴るのも気がすすまない 仗助は顔をしたたか打ちすえた一発に耐え ルイズの右肩を全力で突き飛ばし室外へ逃げた ケガをしていないか心配にはなるが、かまっているヒマはない そして部屋を出るついでにドアを壊し 「なおす」 彼の不思議な力は他のモノと意図的に混じり合わせ癒着させることもできる それを利用してルイズの部屋を即席の座敷牢に仕立て上げてしまったのだッ ドンッ ドンッ 「何これ、どうなって? 開けなさいッ」 「ザマーミロだぜ  つきあいきれっかっつーの」 言いつつ仗助は改めて回りを見る どうもルイズの部屋と同じようなのがズラリと並んでいるらしい もしかしてここは「寮」か何かみたいなものなのか? そういえば、亀に引き込ま...
  • 砕けない使い魔-8
    「んむ~~~」 「ぬうううう~~~ッ」 ベッドの上にすわりこむルイズ ドアの正面にアグラをかく仗助 いろいろ一段落はついたものの ふたりは小一時間にらみあったままだった たまに口を開いたかと思えば 「ンだよ、またバカにすんのかよ、髪」 「…ヘンタイ」 たがいにプイとソッポを向き そしてまたチラリと目が合うと 「んッ、むゥゥ~~」 「ぬううう~ッ」 このくり返しだった (くっそ~~  そりゃチカンだろーよ  ムネをさわりゃあよおおお~  だけどオレがやろうとしたのは人命救助だっつうの  釈然としねー ムカつくぜっ) (なによこいつッ  使い魔のくせにご主人様をなぐるし  胸、さわろうとするなんてサイテー  大ミエ切った手前、仕方ないから追い出してないけど  ケガ...
  • 砕けない使い魔-2
    ギーシュ・ド・グラモンは武門の生まれである 父も、長兄も次兄も三兄も、常に戦の先頭に立って活躍している 「生命を惜しむな、名を惜しめ」とは 幼い頃から父に聞かされてきた家訓であった そして、今ここで彼は 「…ぐ、ううっ」 腰が引けていた ために一歩出遅れたのが彼の幸運であったのだろう 召喚したての使い魔、大モグラ(ジャイアント・モール)のヴェルダンテを あのおかしな平民にけしかけずにすんだのだから 向かっていった使い魔のことごとくがブッ飛ばされたのを見て 彼のファイティングスピリットはさらにくじけていた (冗談じゃあないぞ…  なんなんだあれはぁぁぁ~~  戦列艦が服着て歩いているのかぁぁ~~ッ  無理、絶対無理ッ  あんなの勝てない、近寄りたくもないッ) 心の叫びが顔に出る 必死に隠したところ...
  • 砕けない使い魔-7
    「おまえ…おまえはッ」 「シィッ!!」 ビシィッ 仗助の前に現れた少女は 持っていた棒状の教鞭か何かを近場の棚に叩きつける 家畜か何かをしつけるように 「使い魔がご主人様をおまえ呼ばわり?  ブンザイをわきまえなさいッ」 「ええ? ああ、いや、アンタは…」 (確かこいつはイキナリ目の前にいて  オレの髪型をバカにしやがった  でもそのあと  なんだかんだでオレをかばって大ケガをしてたよな  うーん やっぱり状況つかめねェ~~ッ) そのとき言葉は通じていなかったのに 髪型をバカにされたことだけはハッキリわかっている仗助だった ある種の原始的な才覚なのである … ハッ!! 「髪型ッ!?」 仗助は気づいてしまった 「あしたのジョー」みたいに片目が髪で隠れてる ...
  • 砕けない使い魔-6
    ゴォォォオオォォ (ン…こいつ、は…?) うっすらと目を開けた東方仗助が見たのは窓ごしの吹雪 窓というのは車の窓だ いつか、どこかで見たことのあるこの光景 身体を起してみようとするが思うように動かない                          ・ ・ ・ ・ ・ 車の助手席に寝かされていた仗助は小さかった シートベルトでがっちり止められ、すこし油断すると意識がモウロウとしてきた 「なんてことッ!」 ハッキリと聞き覚えのある声 妙に若すぎる気がするが間違いない、おふくろだッ 「家にいる時、救急車を呼ぶんだったわ!  救護の人に「ただのカゼですよ」って言われようとも  仗助をこの雪の中へ連れ出すんじゃあなかったわ!」 そういえばカゼだった もう何日も高い熱を出して寝込んでいた 最初は...
  • 砕けない使い魔-3
    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 「バカな、キュルケ…  ホントに、なんというおろかなことをしてくれたんだ」 地べたに転がったまま、ギーシュは奥歯がガチガチ噛み合わなかった 鳥の巣頭がチリチリと焼け焦げアフロと化したあの男は しばらくボーゼンと立ち尽くした直後 ブワァァァッ ビンッ ビンッ ビンッ カゲロウのように周囲の空気をゆらめかせ、 髪の毛があおられるように逆立っていく 「アレのことをいうのか? 怒髪天っていうのは…  あいつはもう止まらない 取り返しがつかないんだぞッ!?」 「ったく、非ッ常識な頭だこと…」 「まっまだ怒らせる気かぁ――ッ」 ヒステリーのようにわめくギーシュを放って キュルケは考える (「殺す」のは簡単だと思うけど…  トライアングルメイジの全力を以てすれば、ね) ...
  • 絶頂の使い魔
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  • ドロの使い魔
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  • 偉大なる使い魔
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  • 亜空の使い魔
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  • 白銀と亀な使い魔
    白銀と亀な使い魔-1     亀と白銀な使い魔-1 白銀と亀な使い魔-2     亀と白銀な使い魔-2 白銀と亀な使い魔-3     亀と白銀な使い魔-3 白銀と亀な使い魔-4     亀と白銀な使い魔-4 白銀と亀な使い魔-5 白銀と亀な使い魔-6 白銀と亀な使い魔-7 白銀と亀な使い魔-8 白銀と亀な使い魔-9 白銀と亀な使い魔-10 白銀と亀の使い魔-11 白銀と亀の使い魔-12 白銀と亀の使い魔-13 白銀と亀の使い魔-14 白銀と亀の使い魔-15 白銀と亀の使い魔-16 白銀と亀の使い魔-17 白銀と亀の使い魔-18 白銀と亀の使い魔-19 白銀と亀の使い魔-20 白銀と亀の使い魔-21 白銀と亀な使い魔外伝 『亀ナレフは平凡無事に憧れる』 亀ナレフは平凡無事に憧れる-1
  • 影の中の使い魔
    影の中の使い魔-1 影の中の使い魔-2 影の中の使い魔-3 影の中の使い魔-4 影の中の使い魔-5 影の中の使い魔-6 影の中の使い魔-7 影の中の使い魔-8 影の中の使い魔-9 影の中の使い魔-10 影の中の使い魔-11 影の中の使い魔-12 影の中の使い魔-13 影の中の使い魔-14
  • 味も見ておく使い魔
    味も見ておく使い魔 第一章『味も見ておく使い魔』味も見ておく使い魔-1 味も見ておく使い魔-幕間 味も見ておく使い魔-2 味も見ておく使い魔-3 味も見ておく使い魔-4 味も見ておく使い魔-5 味も見ておく使い魔-6 味も見ておく使い魔-7 味も見ておく使い魔-8 味も見ておく使い魔-9 味も見ておく使い魔-10 第二章『戦争潮流』味も見ておく使い魔-11 味も見ておく使い魔-12 味も見ておく使い魔-13 味も見ておく使い魔-14 味も見ておく使い魔-15 味も見ておく使い魔-16 味も見ておく使い魔-17 味も見ておく使い魔-18 味も見ておく使い魔-19 味も見ておく使い魔-20 味も見ておく使い魔-21 味も見ておく使い魔-22 味も見ておく使い魔-23 味も見ておく使い魔-24 味も見ておく使い魔-25 味も見ておく使い魔-26 第三章『ポイントブランク』味も見ておく使い魔 第...
  • 風と虚無の使い魔
    風と虚無の使い魔-1 風と虚無の使い魔-2 風と虚無の使い魔-3 風と虚無の使い魔-4 風と虚無の使い魔-5 風と虚無の使い魔-6 風と虚無の使い魔-7 風と虚無の使い魔-8 風と虚無の使い魔-9 風と虚無の使い魔-10 風と虚無の使い魔-11 風と虚無の使い魔-12 風と虚無の使い魔-13 風と虚無の使い魔-14 風と虚無の使い魔-15 風と虚無の使い魔-16 風と虚無の使い魔-17 風と虚無の使い魔-18 風と虚無の使い魔-19 風と虚無の使い魔-20 風と虚無の使い魔-21 風と虚無の使い魔-22 風と虚無の使い魔-23 風と虚無の使い魔-24 風と虚無の使い魔-25 風と虚無の使い魔-26 風と虚無の使い魔-27 風と虚無の使い魔-28 風と虚無の使い魔-29 風と虚無の使い魔-30 風と虚無の使い魔-31 風と虚無の使...
  • サブ・ゼロの使い魔
    ■ 第一章 ├ サブ・ゼロの使い魔-1 ├ サブ・ゼロの使い魔-2 ├ サブ・ゼロの使い魔-3 ...
  • 愚者(ゼロ)の使い魔
    愚者(ゼロ)の使い魔-1 愚者(ゼロ)の使い魔-2 愚者(ゼロ)の使い魔-3 愚者(ゼロ)の使い魔-4 愚者(ゼロ)の使い魔-5 愚者(ゼロ)の使い魔-6 愚者(ゼロ)の使い魔-7 愚者(ゼロ)の使い魔-8 愚者(ゼロ)の使い魔-9 愚者(ゼロ)の使い魔-10 愚者(ゼロ)の使い魔-11 愚者(ゼロ)の使い魔-12 愚者(ゼロ)の使い魔-13 愚者(ゼロ)の使い魔-14 愚者(ゼロ)の使い魔外伝 愚者(ゼロ)の使い魔-15 愚者(ゼロ)の使い魔-16 愚者(ゼロ)の使い魔-17 愚者(ゼロ)の使い魔-18 愚者(ゼロ)の使い魔-19 愚者(ゼロ)の使い魔-20
  • S.H.I.Tな使い魔
    S.H.I.Tな使い魔-01 S.H.I.Tな使い魔-02 S.H.I.Tな使い魔-03 S.H.I.Tな使い魔-04 S.H.I.Tな使い魔-05 S.H.I.Tな使い魔-06 S.H.I.Tな使い魔-07 S.H.I.Tな使い魔-08 S.H.I.Tな使い魔-09 S.H.I.Tな使い魔-10 S.H.I.Tな使い魔-11 S.H.I.Tな使い魔-12 S.H.I.Tな使い魔-13 S.H.I.Tな使い魔-14 S.H.I.Tな使い魔-15 S.H.I.Tな使い魔-16 S.H.I.Tな使い魔-17 S.H.I.Tな使い魔-18 S.H.I.Tな使い魔-19 S.H.I.Tな使い魔-20 幕間1 S.H.I.Tな使い魔-21 S.H.I.Tな使い魔-22 S.H.I.Tな使い魔-23 S.H.I.Tな使い魔-24 S.H.I.Tな使い魔...
  • 見えない使い魔-1
    桃色の髪をした少女、ルイズの眼前に現れたのはただの男だった。 貴族として、魔法使いとしての一生を決めるといっても過言ではない 使い魔召喚の儀式であるサモン・サーヴァント。これは彼女が属する 魔法学院において進級のための通過儀礼である。 何度も失敗を重ねながらも、周囲から聴こえる嘲笑に耐え、ようや く成功した。それなのに、現れたのは何のとりえもない人間だった。 愕然とした。彼女より先に儀式を行ったものたちの使い魔は全て立派 だった。土中を走るモグラ、火を吹くサラマンダ、中には大仰な姿の竜 を呼んだものさえいた。溢れる羨望と悔しさを押さえ込んで、挑戦した 結果がこれ。 ルイズは傍で儀式の成り行きを見守っていた教師、コルベールにやり直し を求めた。だがそれは即座に却下された。その反応はわかっていた。もともと 神聖な儀式であり、使い魔は運命の相手、選...
  • 逆に考える使い魔
    逆に考える使い魔-1 逆に考える使い魔-2 逆に考える使い魔-3 逆に考える使い魔-4 逆に考える使い魔-5 逆に考える使い魔-6 逆に考える使い魔-7 逆に考える使い魔-8 逆に考える使い魔-9 逆に考える使い魔-10
  • 見えない使い魔-11
    「さあ出発だ!」 威勢のいいワルドの声。 それからしばらく、朝と昼を過ぎ、夕方までも過ぎた夜。ギーシュが駅で乗 り換えた馬を走らせながら、空を見上げると、月光を浴びながら疾駆するグ リフォンがあった。彼の後ろにはルイズがいる。そしてギーシュ自身の後ろ にはンドゥールがいた。杖と剣を背中に差している。 彼にとってあまり居心地のいいものではない。なにせ一度思い切り痛めつけ られたという記憶があるからだ。 別にそれからいじめられているわけでもない。金を請求されたり八つ当たり に殴り飛ばされたりしていない。かといって、仲良くしていたわけではもち ろんない。一番最近話したのは品評会の時のことだった。事が終わってから 彼は直接礼を言いに来たのだ。 (そのときに何がしか話をしていたらいまのようなことにはならなかったか もね。まさに今更だけど) ギー...
  • アホの使い魔
    アホの使い魔-1 アホの使い魔-2 アホの使い魔-3 アホの使い魔-4 アホの使い魔-5 アホの使い魔-6 アホの使い魔-7
  • 几帳面な使い魔
    几帳面な使い魔-1 几帳面な使い魔-2 几帳面な使い魔-3 几帳面な使い魔-4 几帳面な使い魔-5 几帳面な使い魔-6 几帳面な使い魔-7 几帳面な使い魔-8 ジョジョ三大兄貴記念SS 几帳面な使い魔 記念SS
  • 爆炎の使い魔
    爆炎の使い魔-1 爆炎の使い魔-2 爆炎の使い魔-3 爆炎の使い魔-4 爆炎の使い魔-5 爆炎の使い魔 番外編~平行世界では~
  • ACTの使い魔
    ACTの使い魔-1 ACTの使い魔-2 ACTの使い魔-3 ACTの使い魔-4 ACTの使い魔-5 ACTの使い魔-6 ACTの使い魔-7
  • 見えない使い魔-10
    暗闇の中、ある男が浮かんでくる。そいつを殺そうと杖を向けるも、魔法が 出てこなかった。巨大なゴーレムが現れない。 なぜか。躍起になって何度も何度も杖を振るう。呪文を唱える。されど意味 はない。と、見かねたように男がこう言った。 「お前の持っているものは何だ」 そんなもの自分の杖に決まっている。そう言おうとしたが、違った。 手に持っていたのは、切り落とされた自分の指だった。 「最悪の寝覚めね」 ぼうっとした口調でそうこぼした。彼女はトリステイン魔法学院の宝物庫に 保管されてある破壊の杖を盗んだフーケである。盗難には成功したものの、 使い方がわからなかったので生徒たちを利用しようとした挙句、彼女たち自 身によって取り押さえられてしまい、監獄に閉じ込められている。 思い返せば思い返すほど間抜けなことをしたものだ。フーケはそう思った。 「で...
  • 一味違う使い魔
    一味違う使い魔-1 一味違う使い魔-2 一味違う使い魔-3 一味違う使い魔-4 一味違う使い魔-5 一味違う使い魔-6
  • 歩き出す使い魔
    歩き出す使い魔-1 歩き出す使い魔-2 歩き出す使い魔-3 歩き出す使い魔-4 歩き出す使い魔-5 歩き出す使い魔-6
  • 子供の使い魔
    子供の使い魔-1 子供の使い魔-2 子供の使い魔-3
  • 星を見た使い魔
    星を見た使い魔-1 星を見た使い魔-2 星を見た使い魔-3 星を見た使い魔-4 星を見た使い魔-5
  • 見えない使い魔-14
    城にある小さな礼拝堂、そこでは結婚式の最中だった。キュルケにタバサ、 ンドゥールが客、ウェールズが司祭の役。 だが新婦であるルイズはどこかぼんやりとしたままでワルドの言葉を聞いて いる。ウェールズの言葉も耳に入っていない。両目は赤くはれ上がっている のは夜通し泣き明かしたからだ。 「ねえ、ダーリン」 キュルケが小声でンドゥールに話しかけた。 「いいの? このままで」 「別にかまわん。それに、ワルドが俺が思ったとおりの人間なら、じきにこ の場は崩壊する」 どういうことかはわからなかったが、キュルケは静かに杖に手を伸ばした。 タバサも黙ったまま同じ行動を起こす。 ルイズの目にはワルドが映っている。幼いころから憧れていた男、婚姻の約 束を交わした男、結婚しようと言ってくれた男。それは心から嬉しかった。 このおちこぼれの自分を好いてくれる...
  • 味も見ておく使い魔-1
    味も見ておく使い魔-1 「今度失敗したら明日にしましょう。あなたならいつかきっとできますよ。」 黒いローブをまとった男性が、ため息をしながら同情を寄せるように話しかけてくる。 「いえ、コルベール先生、今度こそ成功させて見せます。」 そういいながら、私は泣きそうになるのをやっとの思いでこらえていた。 穴ぼこだらけの地面にひとり立ち、爆発を恐れて遠巻きに見守るメイジたちをたっぷりとにらみつけてから、 今日何度やったかわからない『サモン・サーヴァント』の魔法を唱え始める。 「来なさい! というか来てください私の使い魔!」 ひときわ大きい爆発が学園の敷地を揺らした。 20メルテにも達したであろう土ぼこりの中に、人影が二つ、見える。 一人は頭にギザギザのバンダナみたいなものを巻いている男で、こっちを見ている。 もう一人のおかっぱ頭は寝ている。気絶しているのだろうか? そ...
  • 見えない使い魔-16
    ルイズはその魔法を即座に思い出した。 『ライトニング・クラウド』 雷を発生させる凶悪な攻撃魔法、それが扉にいた四人のワルド、風の遍在に よって放たれたのだ。 青白い光が空気中をジグザグに走り、炸裂。よくて大怪我、悪ければ死亡。だが、 ルイズとキュルケ、タバサは怪我ひとつしていなかった。 失敗した、わけではないはずだった。空間を叩き割る音、それがいまも耳鳴り として残っている。 耳鳴り、とは。 「ンドゥール!」 ルイズが呼びかけるが、返事はなかった。彼は杖を突いたまま立ち、微動だに していない。心配は杞憂に終わったのか、いや、そうではなかった。彼はただ、 倒れることを拒否しているのだ。耳の穴から真っ赤な液体が流れ出しているにも かかわらず。 「保険が効いたみたいだ」 ワルドが服のほこりを払い、立ち上がった。ウェールズたちは逆に窮地に...
  • 見えない使い魔-12
    翌日、ワルドたち一行は山を登り、船に乗り込んだ。途中、ンドゥールは山 の港、空飛ぶ船、浮遊大陸アルビオンに驚いていたが、まあそういうことな のだろうと一人納得していた。料金はキュルケとタバサ、のおかげで予定以 上の額を払うことになったが問題はなかったようだ。 六人は一室を借り切って、これからのことを話し合った。 「まずアルビオンに着いてからだが、真正面から城へ入ることは不可能だ」 「でしょうね。いくらこっちがトリステインからのものって主張しても追い 返されちゃうわ。もしくはその場で切り捨てられるなんてことも」 「か、勘弁してくれよ」 ギーシュがぶるると身震いした。 「だから、僕たちがするのは――」 「伏せろ!」 ンドゥールがワルドの声を遮って叫んだ。直後、船体を大きな振動が襲った。 「な、なんなの!?」 「どうやら賊のようだ。いまのは...
  • 見えない使い魔-15
    ギーシュは攻撃を逃れながら考えた。もう少し、ほんの少しだけ待ったらそ のうち誰かがやってくるだろう。もしくはンドゥールが音を聞き取ってあの 水でまた彼女を倒してくれる。 そんなことを思っていると、ゴーレムの拳が目の前に迫ってきた。心の隙を 突かれた。どうにか三体のワルキューレを緩衝材にして衝撃を軽減する。 それでも痛かった。けども軽々立ち上がれた。 「たいしたもんだね。たかがドットだっていうのに」 「ありがとう、と言っておくべきなのかな貴婦人。でも逃げなくていいのかい? もうすぐンドゥールや、城に残っている人たちがやってくるよ?」 「その心配はないさ」 なんでと、ギーシュは思った。大地が揺れた。 「おや、始まったみたいだ」 「なにがだ!」 「攻城だよ。正午になんて約束を守ると思ったのかい? それと、あんたが 待ってる助けも来ないよ。今...
  • 見えない使い魔-18
    タバサの使い魔であるシルフィードが地上に近づくと、フーケはスタコラサッサと逃げていった。 キュルケは他の面々と比べ無傷であったが、止めようとはしなかった。 魔力がない、というのもあったがそれよりも、気力が微塵も残っていなかったからだ。 船倉にぶち込まれ、最後の宴に招かれ、級友の結婚式に出たかと思うと裏切り者との戦いになった。そして最後にアルビオンの崩壊を目の当たりにした。 その瞬間は、胸の奥に虚無感が広がっていた。王子の誇り、国民への思い、散っていたものたちの忠誠心、すべてが走馬灯のように脳裏を過ぎった。 こんな状態では、戦うことなどできようはずがなかった。 彼女らはそのまま空を疾駆していき、トリステインの王宮へと向かった。 怪我人が三人もいて内二人は重体なので一刻もはやく治療しなければならないのだが、任務の完了も即座に伝える必要がある。 しかし、着いてみれば多くのマン...
  • 見えない使い魔-5
    ルイズは学院長室を出て、廊下を渡りながらどんどん気分が沈んでいくのが わかった。理由は明白、彼女が頼まれた、というよりも命じられたのがンドゥール の調査であるからだ。 それすなわち彼にはなにがしかの価値があるという証明、『ゼロ』のルイズ にはないものだ。 現時点で、ルイズはたくさんの視線を浴びている。それは以前までの嘲笑で はなかったが、決して気分のいいものではなかった。なにせその元凶は使い 魔のンドゥール、呪文も唱えずに魔法を使うメイジかもしれないと思われて いる男だ。自分はおまけ。 このままいけば近い将来、立場が逆転する可能性だってあるのではないか。 使い魔のルーンは刻んだとはいえなんの束縛力もないのだ。 ルイズはため息をつきながら自室の近くまで来る。すると、彼女の目に奇妙 なことをしている二人が映った。一人は使い魔であるンドゥール、もう...
  • 見えない使い魔-17
    じゃり、と、音がした。 カツン、と、音がした。 「なんとな」 歩みを止め、ワルドが少なからず驚嘆を含んだ声を出した。ウェールズが彼の視線の先を見ると、盲目の 使い魔が立ち上がっていた。いや、いまは盲目 と聾の使い魔だ。鼓膜は破られており、音は聴こえないは ずだ。三半規管も破壊されているのだろう。その証拠に杖を突いているもののふらふらといまにも倒れてし まいそうだ。 「大した男だ」 ワルドが言う。素直に賞賛しているのだった。 使い魔、ンドゥールはそんな言葉が聞こえていなかった。だが笑った。 ワルドはその笑みがひどく鼻についた。感覚が遮断された状態で、なぜそんな余裕に満ちた顔をしていら れるのか。 ンドゥールが口を開く。 「ウェールズがお前たちをひきつけた」 「なに?」 「ルイズが身体を張った」 そのまま続ける。 「ギーシュが...
  • 風の使い魔
    風の使い魔-1
  • 見えない使い魔-7
    翌日、いよいよ始まった品評会。舞台の上では次々と二年生たちが自身の使 い魔の特技を披露している。うち何名かは単なる大道芸になっていたりする のだが、滞りなく進行していた。 そして、ついに、ルイズの名前が呼ばれた。彼女は先日とは違い、覚悟を決 めたのか凛とした表情で己の使い魔を連れたって舞台に上った。 ルイズのクラスメイトや数名の教師、自分の仕事をしているものたち以外は ざわめきを起こす。それでも彼女は動揺しなかった。 「私の使い魔を紹介いたします。名はンドゥールです」 「がんばれー、『ゼロ』のルイズー」 野次が飛ぶ。その二つ名の意味を知っているものたちからは笑いが生まれる。 それでも顔をうつむかせない。 「見てのとおり、彼は人間です」 さっきより大きな笑いが起こる。こんな罵声はわかっていたことだ。 それに負けぬよう、彼女は己の胸を張って言...
  • 味も見ておく使い魔-幕間
    味も見ておく使い魔-幕間 本来、天井があるべきところに満点の星空が輝いている。 こんなことをしでかした張本人は泣きつかれたのか、 すでに自分のベッドの中で寝息を立てている。 ブチャラティはルイズに布団をかけてやりながら、一緒に召喚された男をみた。 月明かりの元、何かを一心に描いている。 「何をしているんだ?」 「僕は漫画家なんでね。今原稿を描いている」 「元の世界に返れないかもしれないのに?」 そういえばナランチャがジャポーネ・マンガを集めていたな。 たしか、『ピンクダークの少年』だったか? 「僕は人に自分のマンガを読んで楽しんでもらうことが僕の生きがいであり、 人生の目標でもある。 だから、ここでも、あちらでも読んでくれるひとがいる限りまったく問題ない。 むしろ絶好の取材のネタをつかんだことがうれしいね」 「そうか…」 「オレはブローノ・ブチャラティ。...
  • 究極の使い魔
    究極の使い魔-1
  • 見えない使い魔-13
    船は浮遊する大陸の下から進入するという経路を通った。貴族派の船が哨戒 しているので真正面から城に入れないのだ。 ニューカッスルの城では最後に残った王侯派のものたちが出迎えた。戦禍の 報告を尋ねてきた老メイジによると、明日の正午に攻城が開始されるという。 戦力差を考えれば何が起ころうと勝利はありえない。それでも彼らは決して 逃げようとはしていなかった。ルイズたちが乗っていた船から得た硫黄で徹 底抗戦をするつもりだった。 栄光の敗北。敗北に栄光、滅ぶというのに栄光も名誉も、華々しさもなにも ないじゃないか。ギーシュには不可解なことばかりだった。家訓にも命を惜 しむな名を惜しめ、とあるが、それでも生きてこその名誉ではないか。 彼だっていつかは元帥である父のように軍に入って戦争に参加することにな る。それでもまだ自分は若い。若いから出る必要はない。出ると...
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