ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「第四話『ギーシュ決闘イベントは省略されました。続きを読みたい方は「モンモンLOVE」と書き込んでください』」で検索した結果

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  • 変な帽子みたいな使い魔
    ...シは硝煙の香り』 第四話『ギーシュ決闘イベントは省略されました。続きを読みたい方は「モンモンLOVE」と書き込んでください』 第五話『よし、俺のシエスタにスケッチさせてみよう』 第六話『帽子はどこに溶けた?』 第七話『悶えルイズ、萌えルイズ』 第八話『「土」との遭遇』 第九話『プロジェクト「ゼロ」―挑戦者たち―』 第十話『 Lesson 1 My Name Is MANHATTAN-TRANSFER 』 外伝1『恋する乙女はグレイトフル・デッド!』 外伝2『風の吹くまま、気の向くまま』 外伝3『風とともに去りコルヌ』
  • 第四話『ギーシュ決闘イベントは省略されました。続きを読みたい方は「モンモンLOVE」と書き込んでください』
    前回の被害状況 シュヴルーズ―――爆風をもろに受け、重傷。医務室にて集中治療中。 キュルケ、マリコルヌ、その他生徒三名―――頭に謎の攻撃を受け、軽傷。医務室送り。 教室―――爆発により半壊。 ルイズ―――罰として掃除を言いつけられた。 帽子―――モーマンタイ。 『変な帽子みたいな使い魔』 「はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・、疲れた・・・」 なんとか罰を終わらせたルイズはヨロヨロと自分の部屋に戻ってきた。 教室中に飛び散った小石を掃き、ススだらけの教室をすみずみまで雑巾がけしたのだ。 流石に教室修復のための資材を運ぶのは免除されたが、ルイズは完全に参っていた。 (それもこれも・・・) キッと頭の上を睨む。そこにはいつも通り、変な帽子がふわふわ漂っていた。 (御主人様のわたしがあくせく働いていたのに、こいつときた...
  • 第四話 ギーシュ君の運命 前編
    第四話 ギーシュ君の運命 前編 あーた~らしーいあーさが来たッきぼーのあーさーだ。 はいよっこらしょっと。 僕はベットから立ち上がり鏡を手のとる。今日もいい男だ。僕ほど薔薇が似合う男もそうそう いない。否ッ!僕以外にはいないィィ~~♪ なぜか上機嫌なギーシュ君。鼻歌交じりに支度を済ませ朝食に向かう。 「おはよう僕のモンモランシー。今日も君は一段と美しいねぇ…食堂までご一緒してもいいかい?」 「…………フン」 あれ?怒ってる?なんで怒ってるんだい。生理? 「何を怒ってるんだいモンモランシー。君の美しい顔が台無しじゃあないか」 「…アナタ。昨日何したか覚えてないの?」 「昨日?昨日は確か…何もなかったと思うよモンモランシー」 「フ~ン…それじゃアナタが私とケティに二股かけてたことがバレている事も忘れてるわけねえぇ…」 そ、そんなに...
  • 第七話『ギーシュにキッス』
    『決闘』の場、そこにいたのはギーシュのみではない。 噂を聞きつけた生徒たちの人だかりが出来ている。 観にきたのは、『決闘』ではなく、『暴力』 そこに現れたのはリンゴォ・ロードアゲイン。 待ち受けるは、ギーシュ・ド・グラモン。 ギーシュの頭はすでに冷えている。 しかし、ギーシュの怒りは溶岩の如く煮えたぎっている。 「…来たか」 「さて、それでは始めるとしよう……。諸君! 決闘だッ!」 派手な挙動で観衆へのアピールを決める。 「逃げ出さずにここへ来た事は、褒めておいてやるよ、逃がすつもりは無いがね」 観衆の中で、ルイズは一人不安であった。いや、一人ではない。 貴族たちの中に紛れて、シエスタも勝負を見守っていた。 『勝手にしろ』とは言ったが、この勝負を止められないものか、ルイズはそう考えていた。 「さて始めようか…。平民」...
  • 第3話 決闘!?青銅のギーシュ
    第3話 決闘!?青銅のギーシュ 悪夢だわ…あのキュルケにあんな…あんな弱みを握られるなんて。 よりによって粗相をしたことがバレるなんてヴァリエール家の恥だわっ! 生き恥よっ!恥ずかしくて…死にたい… あれもこれもすべてすべーーて!あの犬が悪いんだわっ!あのコロネ頭ッ! アレが夢のわけないじゃないっ!しかもご主人様に向かって ーーーいい年して情けないですねルイズ。プライドはないのですか? ーーー塗れた下着では気持ちが悪いですからね。さあルイズちゃんバンザーイしてください。 とか馬鹿にしてぇぇぇぇ! 見てらっしゃい!これからちゃんと仕返ししてやるんだからっ! 食堂で貴族の何たるかをみっちり叩き込んでやるわっ!! どうやってヘビを出したかなんてすっかり頭になかったルイズであった。 「ほう…ここはすごい場所ですね」 「感謝なさいっ!...
  • アヌビス神-5
     テーブルに突っ込み派手に料理を頭から被ったギーシュが怒りの声を上げる。 「誰だこんな所にこんな物を置いたのは!!」  スープ皿を頭に被ったままギーシュは、転がるアヌビス神を拾い上げ、ぶんぶんと頭上で振り回す。 『こりゃまたいい按配に、斬り味よさげな男だな』とアヌビス神は考えた。 「これはゼロのルイズの召喚した使い魔だな」  とマリコルヌがアヌビス神をじぃーっと見ながら言う。 「おっとこれはご主人さまに、なじって欲しい性癖のマルコメヌ。流石ご主人さまの事は良く知ってるな!」 「うん正解!  な訳有るかーーーーっ」  マリコルヌは赤面して、泣きながら逃げ出した。 「あ、後僕はマルコメヌじゃなくてマリコルヌだからなー」  と言い残して。 「図星だったか……」  呟くアヌビス神にギーシュが答える。 「うーん、あいつにそんな趣味が有ったとわ……  ってそんな話し...
  • ギーシュの『お茶』な使い魔
    「ふっ。この華麗な僕に相応しい美しく気高い使い魔よ、召喚に応じよ!」 ハルケギニア大陸にあるトリステイン王国、トリステイン魔法学院にて気障な二枚目半の少年が召喚の儀式をしている。 これから起こる最悪の未来を知らず。 ギーシュの『お茶』な使い魔 冒頭に出た彼の名前は、お馴染みのギーシュ。 元帥の父を持つ、グラモン家の四男のギーシュ。 生ハムにぬっ殺されたギーシュ。 DIO様に剣山にされたギーシュ。 二股掛けて逆恨みのギーシュ。 ゼロ魔世界、最高のかませ犬、ギーシュ・ド・グラモンである。 そんなギーシュ君の今の心境を簡単に説明すると、 『キタ――――(゚∀゚)――――ッ!!!!』であった。 ギーシュの彼女のモンモランシーが、カエルを使い魔にしたからだ。 メイジとしての力量が、モンモランシーより明らかに格下のギーシュ。 そ...
  • ギーシュ座談会1
    スターギーシュ「ガクガクブルブル」 ボスギーシュ「どうしたんだい? 承太郎ギーシュ」 スターギーシュ「死亡フラグ立った、どうしよう」 偉大ギーシュ「でも相手は承太郎だろう? そう悲観するなよ」 兄貴ギーシュ「そうだそうだ! 僕なんか、僕なんか、オロロ~ン!」 DIOギーシュ「ああ、次は僕の番だねorz」 見えないギーシュ「あの程度ですんだ僕はラッキーだったという事か、ホッ」 眠奴隷ギーシュ「ところで僕はいつまで拷問されたままなんだい? そろそろ解放されたいんだが」 鉄塔ギーシュ「僕に出番はあるのだろうか」 番鳥ギーシュ「さすがに鳥と決闘はしないよね? よかったよかった一安心」 兄貴ギーシュ「来い……お前等も来い!!」 スターギーシュ「死亡どころか再起不能すら回避ッ! やったぞ!」 兄貴ギーシュ「死ね! フーケのゴーレムに踏み潰されて死ね!」...
  • 第四話 『決闘日和 ~格の差~』
    第四話 『決闘日和 ~格の差~』 雨は小雨程度だが、ヴェストリの広場に集まった人間の熱気で蒸発しそうだった。 「諸君!決闘だッ!」 少年が薔薇の造花を掲げた。ギャラリーの熱気が跳ね上がる。 ウェザーがチラリと観客の方を見ると、キュルケが青髪のチビと話していた。 そこから少し離れた位置にはルイズがいた。腕を組み、冷たい視線をこちらに向けている。「自業自得」だとその眼は訴えていた。 「ギーシュが決闘するぞ!相手はルイズの平民だ!」 ギーシュは観客たちに愛想を振り撒いている。一回り観客にこたえると、ようやくウェザーを見た。 広場の真ん中に立つ二人。 「逃げずによく来たね平民君。その無謀さは褒めてあげよう」 オペラ歌手にでもなったつもりで喋っているのか、抑揚がおかしい。 「だが、僕は慈悲深い。僕の魔法に痺れてしまう前に、土下座して『ゼロの使い魔ではギーシュ様には勝てません。 ...
  • 『ギーシュ危機一髪 その3』
    『ギーシュ危機一髪 その3』 空元気も元気の内とは誰の言葉だったろうか。 本日の活動はもう終了にしようと考えていたが、 急上昇したテンションがそれを許してくれない。 ドラゴンズ・ドリームは壁を抜け、扉を超え、窓枠を跨いで移動する。 幸いなことに時は夕刻、晩飯時だ。廊下にも食堂にも生徒があふれている。 今なすべきことは二つ。 一つは風水の確認。 泥棒一人に惑わされていては地獄のジジイに笑われる。 もう一つは情報収集。 なんとなくここに居て、なんとなく流されてきた。 それでいいと思っていたが、意思疎通の相手がいなくてはどうしようもない。 自分がなぜここにいるのか、それさえ分かれば状況の打開策も見えてくる。 「見ィーつけたゾ。シシシッ」 食堂で向かい合わせに座ってスープをすするルイズの友達二人組を発見した。 早速、方角の探...
  • 外伝2『風の吹くまま、気の向くまま』
    m9yvkps今日は『虚無の曜日』。いわゆる休日だ。 学院の生徒達も休みをエンジョイし、それはルイズも例外ではない、 はずだったが。 「出!て!けェ――――ッ!」 バタンッ!と乱暴にドアが閉められた。 ドアの前には廊下に閉め出された帽子がふわふわしていた。 『変な帽子みたいな使い魔』(今回出ずっぱり) 帽子が部屋から追い出されたのは、特に悪さをしたわけでもなく、 読書している横でふらふらしているとルイズの気が散るから。 つまりほとんど言いがかりであった。 しかし帽子は特に困ったふうもなく、風の吹くまま、気の向くまま、 ふわふわと廊下を漂っていった。 フワフワフワフワフワフワフワフワ(Now Transferring...)フワフワフワフワフワフワフワフワ 「わかりましたぞォォォォォォッ!」 帽子は今、猛ダッシュ...
  • ワンポイントギーシュ
    【ワンポイントギーシュ】 砕けない使い魔(仗助)登場。レビテーションでC・Dを封じるなどギーシュには珍しく頭脳派。でも結構ゲス野郎。 露伴未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 絶頂の使い魔(ディアボロ)登場。杖を折られて殴られただけで被害は少ない。 使い魔は静かに暮したい(デッドマン吉良)登場。手を撃ち抜かれた後、足蹴にされた。その後も顔面を叩き壊されたり、怪我の絶えないギーシュ。 康一未登場。マスターがアンリエッタの為、出られてもチョイ役か? DIOが使い魔!?(DIO)登場。出るキャラみんなブラックの中、全身ハリネズミになって保険室送り。最近ようやっと復帰したらしい。 slave sleep~使い魔が来る(ブチャラティ)登場。ブチャラティに拷問されるが、モンモランシーの励ましもあって、脱・マンモーニ。妙に強い。ブチャラティに完全敗北するものの、ゲスにもならず目覚めた奴隷。……が...
  • 第四話 『決闘と血統』後編
    「勝負を『公正』にするために言おう! 僕はこの薔薇の花びらから生み出す青銅のゴーレムであなたを倒す!」  薔薇の造花をかざし、花びらを舞い散らせるギーシュの大言壮語を、もはや訂正する気にもなれないのか、モット伯は無言で杖を構える。  その姿を見て、ギーシュはやはりと己の確信を強めた。 (やはりだ……この男、ジュール・ド・モットには……)  本来ならば、ギーシュもルイズやモンモランシーたちと一緒に、モット伯に頭を下げるべき立場にあったし、以前までの彼ならば迷わずにそうしただろう。なのに、彼の魂には一欠けらたりともそうするべきだという欲求が湧き上がらなかった。 (『凄味』がない)  モット伯の一挙一動を注視しながら、ギーシュは過去に思いをはせる。記憶奥底、自分がここにいるそもそもの原因である、ある男との決闘を。  リンゴォ・ロードアゲインが見せた凄味が。  思わず、泣いて命乞いし...
  • 第五話 ギーシュ君の運命 後編 そしてルイズの運命
    第五話 ギーシュ君の運命 後編 そしてルイズの運命 前回のあらすじ 義手「もっとぉぉ!!もっと踏んでぇぇぇぇっ!!らめえぇぇ!○○○ミルクで(自主規制」 ポカ~ン… その場にいた4人。ギーシュを除いて全員唖然としていた。 「モンモランシー?ギューシュってあんな性癖があるの?」 「ちょ、知らないわよ。アイツ一体何考えてるのよ。」 「「ふ~~~ん…」」 「な、何よ二人ともその目は!私はSじゃな~~~~いっ!」 「ちょ、ちょっとぉ!くっつかないでよ気持ち悪い!誰か来てぇぇぇ!!」 「駄目なヤツ何だ僕はぁぁぁ!女性を蹴ったり踏みつけたりするなんてぇぇぇ! だから君も僕を踏んでくれ!じゃないと申し訳なさ過ぎて……」 オロオロ泣き始めたギーシュ。むしろルイズがいじめているみたいに見えなくもない。 「いい加減になさい!!許すって言った...
  • ゼロの世界
    第一話『召喚の世界』 第一話『召喚の世界』-2 第二話『甘ったれた世界』 第三話『格差の世界』 第四話『地獄の世界』 第五話『生きててよかったねマリコルヌ、の世界』 第六話「トリステインのばら」 第七話『ギーシュにキッス』 第八話『男の世界』 第九話『幸運の剣』 第十話『タバサVSリンゴォ』 第十一話『ルイズVSキュルケ』 第十二話『夢でもし会えたら』 第十三話『失われた世界』 第十四話『嘘と裏切りの月夜』 第十五話『土くれを撃て』 第十六話『LAST WORLD その①』 第十七話『LAST WORLD その②』
  • 第五話 ギーシュが来る!
     第五話 ギーシュが来る! 只今朝食の時間。 けれどもギーシュとフー・ファイターズの決闘があると聞いて、朝食の時間にも関わらず、広場に人だかりができている。 「ほら、タバサも見に行きましょうよ~。」 「面倒臭い。」 第一話以降久しぶりの登場のキュルケと、相方のような存在の水色の短髪の少女・タバサも観戦しにきていた。 マリコルヌやモンモランシー、その他大勢もいる。 「よくきたな。覚悟はできているんだろうな。僕はできてる。」 ギーシュがフー・ファイターズに向けて言う。 「どうやらおとなしく話を聞く気はないらしいな。仕方がないが、ひとまず黙らせてやろう。そうすれば話を聞く気になるだろう。」 フー・ファイターズが返すが、それに対して更にギーシュが返す。 「よくもいけしゃあしゃあと!行け、ワルキューレ!」 ギーシュが造花の薔薇の花弁から、青...
  • 第四話 『決闘と血統』中編
    ――まずは、力があると確信する事だよ。平賀才人。これは、メイジが魔法を習う上で一番最初に言われる初歩の初歩だ。  モット伯が操る水の動きを目で追いながら、才人はギーシュに言われたアドバイスを思い出していた。  ――どんな優れたメイジでも生まれてすぐに魔法が使えるわけじゃない。中には魔力をあやつる事すら困難な子供もいるからね。そういう子供に言い聞かせる台詞なんだ。ゼロの二つ名をもつ君の主ですらできる事だよ。  ぐっと、剣を握る両手に力を込める。そして、左腕に浮かぶルーンをことさら意識して、集中した。  力があるという事を認識する。  なんとなくパワーアップしてなんとなく強くなったというあいまいな認識しかもたなかった才人にとって、ギーシュのこのアドバイスは天恵に等しいものだった。 (まず力があると確信する)  才人は貴族が気に入らない。それに類するギーシュも嫌いだ。ましてや、奴は自分...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-7
    土下座しているシエスタを発見、即座に突撃する。 「シエスタ、シエスタ。何を這い蹲っているんだ」 空気を読まず露伴はシエスタをひっぱり起こす。 「え……あ、ロハンさん……あの、えっと……」 シエスタがロハンと誰かを見比べているが、ロハンは意に介さずに静をシエスタに渡した。 「すまないが赤ん坊を洗ってやってくれないだろうか」 訳がわからないままにシエスタは静を受け取る。 タオルケットの中からの異臭に、全てを察する。 「急ぎで頼むよ、朝に洗った服もそろそろ乾いているだろうからね」 「ちょっと君! 急に割り込んできてなんだ! 彼女はぼくと話しているんだ」 後ろから駆けられた声に、露伴は始めてそれに気付いて振り返る。 が、興味が無さそうにシエスタに向き直る。 そんな露伴の態度に、少年。ギーシュ・ド・グラモンは激昂した。 「どうやら君は貴族に対する礼...
  • 味も見ておく使い魔-4
    学院長室は本塔の最上階にある。トリステイン魔法学院の学院長を務めるオスマン氏は、白い口ひげと髪を揺らし、重厚なつくりのセコイアのテーブルにひじをつきながら、ミスタ・コルベールの報告をさもめんどくさそうに聞いていた。 「オールド・オスマン。あの『ロハン』という平民。私は危険だと考えます」 「彼は『不思議な能力』を持っています。どうやら、召喚時にミス・ヴァリエールの記憶を読んでいたように思えます」 「どういうことじゃ?」オスマンの目に、よぼよぼの年寄りとは思えない光がやどった。 このじじい、もとい、この老魔法使いはやるときはやるのである。 やらないときはミス・ロングビル相手のセクハラしかしないが。 「はい、彼が召喚されたとき、彼は空中に『人影のようなもの』を出現させていました。それを見たミス・ヴァリエールは、顔の部分が本のようにぱらぱらとめくれるようになって気絶していました。それを...
  • 第八話 コードギーシュ~反逆の富竹~
    「・・・ひまじゃのう・・・」 トリステイン魔法学院校長室。 この部屋の主であるオールド・オスマンが呟いた。 「・・・なんかこう、刺激的なこととかおきんかのう・・・」 「だからって私の尻をさわるんじゃあねえですわ。」 彼の秘書、ミス・ロングビルがオスマンの顔面に肘を入れながら答えたその時、 「い、いろいろ大変な事が!」 光り輝く頭ッ!!コルベールが部屋に殴り込んできた! 「なんじゃ・・・コッパゲ、『始祖ブリミルの使い魔達』ィ~~?  そんな本よんどるから頭が後退するんじゃ。」 「ぶっ殺すぞクソ爺ィ!!ここのページを見てくだされば、その呆けた頭も醒めます!」 その本を見た瞬間、オスマンの眼光が鋭くなった。 「ミス・ロングビル・・・すこし席を外してくれんかね?」 ロングビルが退出すると、オスマンは尋ねた。 「それでは・・・詳しく説明してもら...
  • 第四話 誇り
    「壜で……香水で……二股で、決闘!?」 シュトロハイムから事の経過を聞いたルイズは、そのあまりのアホらしさに頭を抑えた。 「一度ギーシュの頭の中を覗いてみたいわ。 ピクニックするのに絶好の素敵なお花畑が広がっているに違いないもの」 「あの、申し訳ありませんシュトロハイムさん。私が小壜を拾ったせいでこんなことに」 対照的に恐縮しているのがメイドのシエスタ。 「先に私がミスタ・グラモンの二股に気が付けていれば、メイジの方との決闘などという事態にはならなかったのに」 「自分の非を素直に認められることは、優れた人間である条件の一つだ。 だがありもしない過ちを恥じるのは、自分を下卑することにしかならんぞ」 恥じ入る彼女に、シュトロハイムは言った。 「第一、あの状況から奴の次の台詞が『決闘だ』だと予想するなど、たとえジョセフの...
  • ~『恋愛貧乏、モンモランシー』~
    DIOが使い魔!?番外編 ~『恋愛貧乏、モンモランシー』~ モンモランシーがルイズの使い魔と出会ったのは、 例の決闘騒ぎが起こって、暫く日が経ってのことであった。 ギーシュの二股が発覚したあの時、モンモランシーは心に深い傷を負った。 ギーシュがかなりのプレイボーイであることは、前々から知っていた。 知ってはいたのだが、モンモランシーは、 自分程の女と親しくしているのだから、 ギーシュが浮気に走ることなんてあるはずがないと、 タカをくくっていたのだった。 モンモランシーは貴族としての、そしてレイディとしての教育を受けてきていたので、 自分に強い自信を抱いていた。 それに……正直に言って、ギーシュに歯の浮くような口説き文句を囁かれて、 まんざらでもなかったのは確かだ。 だからこそギーシュの浮気が発覚したとき、 モンモランシーの尊厳は大きく傷つけられ...
  • ゼロの来訪者-26
    「なんという事だ…」 目の前が真っ暗になったモット伯がうめく。 「約束を…守ってくれますね?」 自分を打ち破った平民を忌々しげに見る。 一瞬衛兵達を呼び、目撃者共々消すと言う選択肢が頭に浮かぶが、すぐにメイジが一人もいない衛兵達では、逆に返り討ちにあうだけだと思い直した。 こうなったら、せめて潔い態度を見せ、少しでも貴族の矜持を見せようと観念する。 「わかった…約束どおり私のコレクションの一冊を君に」 「え?僕はシエスタさんを」 「も、モット伯!ちょっと、ちょっとこちらへ!」 二人の間に割り込んできたミス・ロングビルが、モット伯を部屋の隅に連れて行く。 「み、ミス・ロングビル?先程あの平民が、何か気になる事を」 「いいですかモット伯!このままではモット伯の立場が非常に悪くなります!  王宮勅使にまで抜擢される貴族が平民に敗れるなんて…と!」 「ま、まぁ確かに…」 ...
  • ギーシュの奇妙な決闘
    ギーシュの奇妙な決闘 第一話 祭りの後 第二話 決闘の顛末 第三話 『平賀才人』 第四話 『決闘と血統』前編 第四話 『決闘と血統』中編 第四話 『決闘と血統』後編 第四話 『決闘と血統』完結編 第五話 『灯(ともしび)の悪魔』 第六話 『向かうべき二つの道』前編 第六話 『向かうべき二つの道』後編 第七話 『フェンスで防げ!』 第八話 『STAND BY ME!』 第九話 『柵で守る者』前編 第九話 『柵で守る者』中編 第九話 『柵で守る者』後編 第十話 『Shall We Dance?』 第十一話 『星屑の騎士団』 第十二話 『香水の乙女の誇りに賭けて』前編 第十二話 『香水の乙女の誇りに賭けて』後編 第十三話 『魂を蝕む毒』前編 第十三話 『魂を蝕む毒』後編 第十四話 『暴走! 惚れ薬バカップル!』前編 第十四話 『暴走! 惚れ薬バカッ...
  • 第二話 決闘の顛末
    ギーシュの奇妙な決闘 第二話 『決闘の顛末』  目を覚ましたら……目の前に、天井があった。  当たり前すぎて今更どうこう言う事柄ではないのだが、今まで見ていた夢の内容との落差に、ギーシュはどうしても目を白黒とさせてしまう。  反射的に、向かい合う天井をじっと見つめて観察する……少なくとも、彼自身の部屋ではないらしい。  鼻腔を刺激する薬品の匂いに、首だけを動かして辺りを見回して、初めてそこが何処で、自分がどういう状況に置かれていたかを認識した。 (医務室に、寝かせられているのか。僕は)  それもそうだろうと、納得する。決闘が終わった時点で、ギーシュはかなりの重症を負っていたのだから。  医務室にいないほうが可笑しいのだ。目が冷めたら棺おけの中だった、なんていうのは笑えないジョークだ。  と、見回した拍子に、見慣れた金髪が視界の端に引っかかった。 「…………ギーシュ!」  視線...
  • 第七話 フルボッコ・ギーシュ・シティ②
    気がつくと、メローネはまたしても暗闇のなかにいた。 しかし、以前とは違うものがそこにはあった。 「・・・リゾット・・・!」 彼のリーダーがそこにはいた。 「まさか・・・あんたまで・・・」 「あぁ。『チーム』は全滅した。・・・今のお前を除いてな。」 リゾットが相変わらず感情を込めない声で言う。 「そうか・・・何でオレだったんだろうな・・・  新たなる命を得られるのなら、オレよりあんたや他の奴らの方にこそ権利がある。  こんな・・・戦いもしなかった変態なんかよりな・・・」 「『なんで戦わないんだって?オレは暗殺者だぜww?戦うんじゃなく殺すのが仕事だww』  ・・・お前がよく言っていたじゃあないか。」 「自分ひとり生き残っちまうと何とも情けなくてね・・・。」 「まさかお前、死のうと思ってたんじゃあないよな?  決闘の前に『息子』を作る時間...
  • サーヴァント・スミス-18
    トリステインに帰ってきた一行。 アンリエッタに事の経緯を包み隠さず話すなり…… ワルドが裏切り者だと知ってそこらじゅうの椅子に『クソックソッ!』と八つ当たり(損壊4) ウェールズが死んだと知って『あァァァんまりだァァアァ AHYYY AHYYY 』と泣き喚いて気を晴らす アルビオン崩壊したけど任務は成功したと言えば『グッド!』。 げんなりした様子で、ため息までつきながら見つめるナランチャとルイズを他所に、今日もアンリエッタはアンリエッタであった。 いや、ある意味アンリエッタではないと言うか。 そのまんまアンリエッタではなかった。ショックが大きかった為故障したのだろう。(特にウェールズの件) 修理費?知りません。 その頃天国では 「あんたも大変だな……」 「アンリエッタ……」 「2人とも、お茶でも飲むかい?」 ...
  • 第四話 『決闘と血統』完結編
    「才人、さん……?」  モット伯にシエスタが待機させられていた部屋――吐き気のすることに、モット伯の寝室だった――に才人が入った時、シエスタは最初、その姿を信じられないものでも見るかのように呆然と見つめていた。一緒についてきたギーシュは、気を利かせて扉の陰に隠れていた。  その脳裏に、どれ程の絶望がよぎったのだろう。どれ程の悲しみが去来したのだろう。  それを考えると、才人はいたたまれない。 「もう大丈夫だシエスタ……モット伯とは、話をつけてきたから。  帰ろう」 「――!」  現実は物語のようにはいかない。  シエスタは才人の名前を大声で叫んだりはしなかった。ただ、無言で才人の胸の中に飛び込んできて、そのまま泣いた。  恐怖と諦めから解き放たれた喜びを涙でのみ表すかのように、泣いた。  才人はそんなシエスタの肩を、赤子をあやすようにさすっている……内心では、女の子に抱きつかれて...
  • 『ギーシュ危機一髪 その2』
    『ギーシュ危機一髪 その2』 「オイ、スゲーぞ、ソコにドロボーいたぞ。ドロボーッ!」 無視。 「マジですぐソコにいたンだって。コレ通報すべきなんじゃネェーの」 無視。 「ロケットランチャー持ッてドロボー退治行こうゼ。ランチャーどこよ?」 無視。 「ドロボーホットイテいいのかよォー。  金も光り物も服もディスクもピザもヤバいモンもゼェーンブ盗られチマウぜ」 一貫して、無視。ルイズはこちらに背を向けたまま黙して動かない。 太陽が地平線に達するまで精力的に動き回ったが、 得るところは失意と疲労感しか無く、 結局はすごすごと振り出しの部屋へ帰ってくることになった。 わざわざ振り出しに戻ることはなかったかもしれないが、 別れて後のルイズが少々気になった。 部屋の大きさは十二畳ほど、南側の窓からは薄く夕焼けが差し込み、 ...
  • 第四話 『決闘と血統』前編
    ギーシュの奇妙な決闘 第四話 『決闘と血統』  ハルキゲニアの夜空に輝く二つの月。  二重の月明かりに照らされて、ギーシュはモンモランシーを伴って広場を散策していた。  医務室からの帰り道に、付き添いをしてくれるというモンモランシーの申し出に、ちょっとした下心を出した結果の、散歩であった。  月夜の散歩で格好良くエスコート! のはずだったのだが、扉でホームランされた後遺症が残っているらしく、あっちへふらふらこっちへふらふらとなんともしまらない有様だった。 「……ちょっと、ギーシュ大丈夫? 散歩なんかしないで、すぐに部屋に帰ったら……明日はモット伯に会いに行くんでしょう?」 「だ、大丈夫さ、このくらい……君が僕に笑いかけてくれれば、僕は何度でも立ち上がれるからね」  己の身をいたわってくれるモンモランシーの言葉に感激しつつ、ギーシュはバラの造花をキザったらしく構えささやきかけた。  実...
  • マジシャンズ・ゼロ-15
    サンドイッチを貪るルイズ。話が決闘のことに移り、期待でキラキラした目で決闘のことを訊ねるシエスタ。 メイド服の少女に、尊敬の目で見られ満更でもないアヴドゥル。 どこか幸せそうな三人は置いておいて、時間をアヴドゥルが広場から去った直後に戻す。 ケティの消失。モンモランシーの憂鬱。ギーシュの分裂。コルベールの驚愕。オスマンの動揺。キュルケの暴走。 ……裏側の物語が始まる -ケティの(淡い恋の)消失 ギーシュは決闘後、笑ったまま動かない。 周りの友人達は助け起こそうと近づいたが、『ギシュ茶』に気付き… 「うわッ!ギーシュ漏らしてやがる!?」 「まじまじ!?」 「あ~ホンとだ」 「……ギーシュ様!」 ビンタをし走り去ったが、決闘と聞き心配し見にきたケティ。 彼女は『ギシュ茶』を確認すると心の中であっさりギーシュを棄てた。 言っておくが、ケティは別に非情な女ではない...
  • 第六話 フルボッコ・ギーシュ・シティ①
    「・・・遅いな。」 群衆は集まっていたが、肝心の相手が来ていない。 ギーシュはイライラしていた。 「もう帰ろうかな・・・」 しかし、決闘がなかったとわかった時の群衆の怒りは計り知れない。 その矛先は間違いなくギーシュに向かうだろう。帰れるわけ無い。 「まてぇい!!」 そのとき彼の頭上に人影が現れた。 「二股がばれてフられ、その責任を平民になすりつける。  人それを、マンモーニと呼ぶ!!」 「何者だ!!」 ギーシュが叫ぶ。 「ギーシュに名乗る名はないっ!!」 そう言って飛び降りたのは 「オレ、参上!!!」 変態だった。 ゼロの変態第六話 フルボッコ・ギーシュ・シティ① 「諸君!決闘だ!」 ギーシュは薔薇の造花を掲げ、群衆は歓声を上げた。 「よく逃げずに来たね・・・。褒めてあげよう」 「フン!逃げる理由が...
  • 第四話『地獄の世界』
    第四話『地獄の世界』 ルイズとリンゴォが教室に入る。 リンゴォは生まれてこの方学校など行った事がなかったが、どういうものかは知っている。 (それにしても……) 先ほどの疑問の答えを目の当たりにして、リンゴォは驚いていた。 (アレが使い魔なのだろうが……まさかこれほどとは…想像以上だ) 人間だとか動物だとかそんなチャチな範疇に収まらない、リンゴォの想像を 遥かに超えた(一部には知っているのもあるが)モンスターがそこら中にいた。 「ドラゴンくらいは本で読んだ事があるが…」 「アンタ字ィ読めたの?」 「いや…『こっち』のは知らん」 月が二つ有るような世界の文字が読めるとはリンゴォも思わなかった。 話せることについては、「そういうものらしい」と考えるのを放棄した。 やはり自分は、珍しいというよりも、『召喚の失敗』らしい。 周りの奴...
  • Start Ball Run-15
    本日も爽やかな日差しが照り、吹くそよ風もまた心地よく感じた。 そんな午前中に、またも才人はタライに両腕突っ込んで洗濯というお決まりの仕事をやっつけていた。 「あー。やっぱ平和が一番だよなぁ」 のどかな陽気の中、殴り合いも殺し合いもない日々の連続こそ幸せなのだと。 才人は爺さんのように達観していた。 才人がギーシュとジャイロの決闘に横槍を入れ、信じられない活躍をしたと、シエスタから聞いたころには、既に数日が過ぎていた。 気がつくと、ベッドの上にいて、右腕は板でしっかりと固定され、全身の擦り傷や打撲には、湿布や包帯が巻かれている。 「……ん。 ここ、は……?」 目が覚めて、周りを見渡す。首をひねっただけで、全身が小さな痛みを訴えた。 「気がつきましたか? サイトさん」 寝ている才人の隣に、シエスタがいた。 「どうして、ここに?」 「ミス・ヴァリエ...
  • 第七話 使い魔の決闘①
    ++第七話 使い魔の決闘①++  配膳はそう難しい作業ではなかった。  配る作業はシエスタがやってくれるので、花京院は銀のトレイを持って動くだけだ。ただ、上に乗ったケーキだけを落とさなければいい。  シエスタが手際よくケーキを配っていくのを眺めながら花京院は落ち込んでいた。  無神経だった自分への自己嫌悪。  ルイズを傷つけてしまった後悔。  それらがまるで棘のように胸に突き刺さり、花京院を落ち込ませる。  ケーキを配りながらルイズの姿を探してみたが、見つからない。もう部屋に戻ってしまったのだろうか。 「なあ、ギーシュ! お前、今は誰とつきあっているんだよ!」  やけに大きな声が聞こえ、花京院は顔を向けた。  そこには談笑している貴族たちがいた。  中心となっているのは、ギーシュと呼ばれた金髪の少年だ。フリルのついたシャツを着た、いかにもキザなメイジで、バラをシ...
  • ゼロの来訪者-17
    「ほら、朝だよ」 育郎がベッドの中で丸くなっているルイズを揺さぶる。 「うにゅ~もうちょっとー」 「もうそろそろ準備しないと遅れるよ」 「むー」 仕方なくベッドから離れるルイズ 「ほら、顔を洗って。着替えはいつも通りそこにあるから」 「ふぁ~い」 「着替えはおわったね、はい鞄」 「うん」 「それじゃあ行こうか…ど、どうかしたのかい!?」 見るとルイズが頭を抱えてうずくまっている。 ルイズは先日の一件で色々考えた結果、もう育郎を召使のように扱うのはやめようと 決心したのであった。それは単純に、育郎の境遇に同情したと言うだけではないのだが、 とにかく、今日からはそれまでのように、自分のことは自分でしようと、 そう考えていたのである。 ち、ちがう…こんなはずじゃなかったのに! 平民に何もかもやらせる事は、貴族を人間的...
  • 仮面のルイズ-29
    ここはトリステイン魔法学院…ではなく、タバサの生家。 ガリアとトリステインの国境沿いには、水の精霊がいるとされるラグドリアン湖がある。 ラグドリアン湖の知覚には、大きな古ぼけた屋敷があり、そこにシエスタとタバサの二人がいた。 屋敷に入るときに見た門には、ガリア王家の紋が見えるが、シエスタがこれが王家の紋章だとは解らない。 もしここにキュルケがいたら、タバサが実は王族であると気づいていただろう。 この古ぼけた屋敷は、現在王族としての地位を剥奪されている、旧オルレアン家の屋敷だった。 今は、タバサの母がひっそりと暮らしている。 「まさかタバサがガリア王家の人間だったなんてねえ」 キュルケは、旧オルレアン邸の庭で、シルフィードに語りかけた。 シルフィードはきゅいきゅいと鳴いて、キュルケに肯定の意を表しているようだ。 ふと、屋敷の方を振り向く。 ...
  • 使い魔は刺激的-14
     ヴェストリの広場は昨日とは打って変わり熱気に包まれていた。 「諸君!決闘だ!」  薔薇の造花を掲げ上げたギーシュに呼応し、歓声が沸き起こる。 「頼んだぞ平民!オレ達の分までぶちのめしてやれー!」 「平民っ!ギーシュをぶっ殺せー!オレが『許可』する!!」 「お前の背中はオレ達が守ってやる!思う存分戦えーー!!」 「あ~~ん…頼もしいわ~。私のサイトさん」 「そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやれーー!!」 「年齢=童貞を舐めんなーー!!!」  モテるギーシュに対する嫉妬と好きな子に告白をして「私、ギーシュ様が好きなの…御免なさい」と断られた  恨みによって、決闘ではなく処刑を期待する男達の怒号で広場は溢れかえっていた。  ちなみにギーシュのファンと彼氏彼女持ちの連中は、広場入り口でモテない男達によって阻まれている。 「お前…随分嫌われてるんだな」 ...
  • アヌビス神-6
     熱狂なんて物は、覚めれば何をしていたのだろうと思うものである。  だが少し覚めずに、燻り続ける人なんてのもいたりする。 「何が愛の男だっ!このぼくの前で、よくもそんな事が言えたな、このお漏らしギーシュ!」 「“マゾ”コルヌに言われたく無いよ!しかも昨日の晩全裸で疾走してたそうじゃないかこの変態っ」  先日より男子生徒達は、派閥真っ二つに分かれている。  各々の派閥リーダーはギーシュとマリコルヌだ。いや『ギーシュさん』とマゾコルヌ。  ぶっちゃけて言えば、女居る派と居ない派である。もしくは、ノーマルな性癖派と歪んだ性癖派。 「女までお漏らしじゃないか、このお漏らしギーシュ」 「な、ななななななっ、モンモランシーを侮辱する事は許さないぞ」 「そうだぞこのマゾが!俺たちの『ギーシュさん』の大切な人になんて事を」 「マゾマゾ五月蝿い、僕はマリコルヌだ!  そもそも誰だ、僕の...
  • 第六話「トリステインのばら」
    第六話「トリステインのばら」 一体なぜ『決闘』などという事態が起こったのか? その過程は説明しておかなければならない。 キュルケが立ち去った後のリンゴォ・ロードアゲインであるが、教室の掃除も終え、 この後どうすべきかを思案していた。 あの『主人』のところに戻るのも面倒だ。かといって、他に行く場所もない。 ふと、腹が減っている事に気付く。 飯でも食うか、そう思うのだが、昼食は抜きだと言われている。 別にそんな言いつけなどリンゴォには意味を持たなかったが、どの道ルイズがいなくては 食堂で飯を食べるなど出来ないであろう。 (森で野ウサギでも獲って喰うか…) が、手ぶらと言うのも少々不便だ。ナイフの一本でも借りておこう。 そうしてリンゴォは、アルヴィーズの食堂へと向かうこととなる。 「あら? リンゴォさんじゃありませんか?」 ...
  • 風と虚無の使い魔-3
    「ちょっと!勝手になにやってるのよ!」 ルイズがワムウに喚き散らす。 ワムウは顔色一つ変えずに返す。 「あちらが申し込んできた決闘だろう?受けないで断れとでも言うのか?この世界にも決闘で優劣を決める風習があるとはな。 魔法使いとやらの能力もまだわかりきっていない、あの小僧で試させて貰おう。それとも、断れとでも言うのか?」 「断ってあたりまえでしょ!あんた、平民が貴族にかなう…」 ルイズは彼の戦闘能力を思い出す。 「そ、その、殺したり食ったりしちゃだめよ?」 「……」 ワムウは無言で返す。 「さあ、ヴェストリの広場とはどこだ、案内しろ。お前がしないならその辺の人間どもでも構わないがな」 周りの生徒たちはそそくさと出て行く。昼時の食堂だというのに一気に閑散とする。マルトー涙目だ。 ため息をついてルイズはヴェスト...
  • 第二十三章 惚れ薬、その終結
    第二十三章 惚れ薬、その終結  授業が終わった後の風の塔の踊り場にルイズの声が響いた。 「見つからないってどういうことよ!」 「言葉通りの意味だよ。解除薬は見つからなかった」  フーケは少し億劫そうな声で答えた。トリスタニア中の闇魔法屋を回ったため、疲れたのだ。 「念のため、材料についても探してみたんだけどね。どうしても必要な水の精霊の涙が入荷されなくなってるらしいよ。何でも、ラグドリアン湖に住んでる水の精霊たちと最近、連絡がとれなくなっているって話でね」 「何で?」 「さあ、そこまではわかんないね。でも、入荷は絶望的らしいよ」  人一倍真面目に知識を蓄えてきたルイズは水の精霊の涙についても知っていた。水の精霊の涙と言うのは、実際には涙ではなく、水の精霊の身体の一部である。 「それじゃ、タバサを元に戻せないじゃない……」  ルイズは肩を落とした。リゾットの前で「解除薬...
  • ゼロの奇妙な白蛇 第四話
     モンモラシーは、朝一番でギーシュのお見舞いへと来ていた。  友人には、二股していた奴に、よく会いに行けるわねぇ、と言われたが、仕方ない。 ――――――だって、好きなのだから。  あの浮気性は困り者だが、それさえ無ければ、お調子者で女の子に優しくてキザでドットで………… ………………・・・せめて、浮気性ぐらい秘薬で治しておくべきか。  そういえば、惚れ薬なんて言うのもあったわねぇ、とか考えていると、医務室の前に辿りついた。  でも、なんというか、様子がおかしい。  朝一番と言ったが、空はまだ薄暗い。  だと言うのに、扉が僅かに開いている医務室から話し声が聞こえてくる。  なんだろうと思い、僅かな隙間をそっと広げて中を窺ってみると、そこにはコルベールとロングビルの姿があった。  そして、その二人が囲っているベッドの上には――― 「ギーシュ!!」  扉を勢い...
  • 第七話 タバサ-捜索者
    ギーシュ戦から三日後… 明日から自室待機の学校閉鎖状態が終わり、授業が再開される。 事件に関しての生徒達の興味は少しはおさまってきたが、学院外部からの侵入者に対しての厳重警備は未だ解かれてはいない。 いったい何が真実なのであろうか。総てはまるで夢のよう。 真実は虚実、虚実は真実であり、夢は現、現は夢なのだ。  第七話 タバサ-捜索者 その① 「…というわけで、私はあなたを召喚して、あなたは私の使い魔になったの。」 「つまりは、物体移動と契約(対象を僕として制限する)する能力というわけか。」 フー・ファイターズはまだ、スタンド能力だと勘違いしていた。 「(なんか完全に理解してくれてはなさそうだけど)大体そんな感じよ。」 一通り説明を終えたルイズ。フー・ファイターズは、自分が知らないだけでこういった土地があるのだろうと思っていた。 勘違い...
  • 愚者(ゼロ)の使い魔-18
     集合場所にはおれが一番乗りだった。  それからギーシュ、タバサ、モンモランシー、キュルケ&ルイズの順に集まり、いざ出発!って時にモンモンが意見を出した。 「解除薬の材料で足りないものがあるのよ。だから二手に分かれない?」  どうやら今ある材料を調べてみたらしいのだが別のことに使ってしまって足りないらしい。  まあ足りないといっても水の精霊の涙みたいに店で買えないわけじゃあないらしいので買い物組と遠足組に分かれようって事だ。  班分けはシルフィードの主人であるタバサと、水の精霊との連絡手段を持つモンモランシーが遠足組までが決まった。  人数的に後一人遠足組に加えようって事になり、おれが選ばれた。  なんでおれなのかはタバサの「軽くて強いから」とのご意見があったからだ。  ギーシュはモンモンがいるこっちに入りたそうだったがおれも水の精霊を見てみたいので譲らない。  そ...
  • 使い魔は刺激的-12
     トリステイン魔法学院開設以来の大惨事となった使い魔暴走事件より一夜明け、学院の教師たちは事件の  後処理に追われ、被害にあった生徒たちは、ある者は死に、又ある者は未だ治療を受け続け生死の境を彷徨う中、  中庭のテラスでのん気に紅茶と会話を楽しむ者たちがいた。  「いやあ~モンモランシーとデートの約束をしてね~。今度の虚無の日に街に出かけるんだよ~~」 「ギーシュ。それもう五回目だよ」 「聞いてないわよ、マリコルヌ」    声高く笑い嬉しさの余り顔が崩れているギーシュと、それを呆れた顔で見るトリッシュとマリコルヌである。 「でもさ、よく許してくれたわよね。普通は暫く顔なんか見たくないと思うけど」 「よくぞ聞いてくれた!実は全てヴェルダンデのおかげなんだよ!!」   トリッシュが嫌そうな顔で見ている事にも気付かず、ギーシュは顔を綻ばせ傍らに侍る巨大なモグラ...
  • 外伝3『風とともに去りコルヌ』
    前回のあらすじ 青年「閉め出された帽子」は「宝物庫をこじ開けようとしている」謎の人物、 「コンスタンチンノーブルくん」と出会う。二人は「古い本と一枚の帽子の絵」をめぐり 「『ガンダールヴ』」で争うが、目的が「包帯グルグル巻きで車椅子に乗ったギーシュ」であり、 「かわりに『遠見の鏡』が粉々になった」ことを知り和解する。 しかしそんな二人に「巨大な青い影」が「ギーシュ決闘イベント以外」とともに襲い掛かった! この「ルイズの気が散る」戦いにより友人「ゆで卵」を失う。 悲しみに沈む「ヴェストリ」に「なにより気持ち悪い」運命は容赦なく訪れる。 次に向かう「薔薇色の覗きライフ」では一体どんな「『ジャンケン』」が待つのか・・・ 『変な帽子みたいな使い魔』(今回バトル有り) 天高く舞い上がった帽子は学院の上空でしばらくふわふわしていたが、 そのうち高...
  • 風と虚無の使い魔-8
    ヴェストリの広場に向かうルイズとワムウ。 「勝算はあるのか?」 「ないわ」 「作戦はあるのか?」 「ないわ」 「俺に助けろなどというのか?」 「言わないわ……ああ、なんであんなこと言っちゃったのかしら…あんたに似てきたのかも」 口調は嫌がっているようだが後悔の念はなかった。 「ならば、付き添いは必要ないな」 「あら、何様のつもり?主人に付き添いって私子供じゃないのよ」 「俺から見れば人間なんぞ皆子供だ」 ワムウがフッと笑う 「よく言うわ」 「遅れるなよ」 「あいつが笑ってるところなんて……初めて見たわね。雨でも降るのかしら」  * * * 「はあ?ゼロのルイズが決闘?あの恐ろしい使い魔じゃなくて?」 キュルケがタバサから噂を聞き、首を傾げる。 「変ねえ、あいつは後先考えないことがある...
  • 第十四話 『暴走! 惚れ薬バカップル!』前編
    ギーシュの奇妙な決闘 第十四話 『暴走! 惚れ薬バカップル!』 「…………」 「はい! 才人、あーん♪」 「……だが断る」  香水のモンモランシー、という乙女がいる。  水の秘薬作りに長けたメイジであり、その方面に関しては同年代の中で一番だといっても過言ではない。  学生と言う身分でありながら、その製薬技術は卓越した者があり、上級生にも引けを取らないだろう。  魔法のエリートが集うアカデミーなどから見れば、問題にすらならないレベルではあるのだが。 「…………」 「ふえ!? さ、さいと……? 私の事、嫌いになっちゃったの!?」 「……冗談だよ冗談」  ギーシュ・ド・グラモンとは深い仲であり、彼と才人を中心とした騒ぎにもかなりの割合で関わっている。  そのため、結構異常事態と言う奴に対する耐性が備わっていらっしゃるのだが。 「…………」 ...
  • 第五話 『上は爆発下は洪水警報』
    第五話 『上は爆発下は洪水警報』 教室には先に駆け出していた者たちが先の闘いの余韻か、ざわつきながら座っていた。 しかしルイズとウェザーが入ると、水を打ったように静まり、みな一様に振り向き、奇異の視線を送る。 好奇心や畏怖といったものが大半だろうことは容易に想像できた。 もっとも、そのどれとも違う視線を赤と青が送っていたのに気付くことはなかった。 ルイズの後に続き彼女の席らしきところで立ち止まり振り返る。心なしか不機嫌そうだ。 「隣いいか?」 「ここはメイジの席だから使い魔は座っちゃダメ!座るなら床よ!」 「・・・・・・」 ルイズは正直ウェザーの視線が怖かったが、プライドが退かせなかった。 結局ウェザーは床には座らず教室の見渡せる後ろの壁にもたれることにした。 「しかしこれはまるで・・・『妖怪大戦争』だな」 確かに右も左も人外だらけなので言い得て妙だろう。中には普通...
  • @wiki全体から「第四話『ギーシュ決闘イベントは省略されました。続きを読みたい方は「モンモンLOVE」と書き込んでください』」で調べる

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