ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「見えない使い魔」で検索した結果

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  • 見えない使い魔-2
    ルイズは魔法で空を飛んでいくクラスメイトたちを眺めながらため息をついた。 もし、大型の鳥や竜を召喚できていれば自分もあの中にいたのだ。だが、所詮 それは自分の力ではない。彼女にまとわりつく劣等感を消し去ってくれるよう なものではないのだ。深呼吸をして甘えを捨て、傍らに座っている男に声をか けた。 「ンドゥール、いくわよ!」 「魔法学院とやらにか?」 「そうよ。最初に言っとくけど、盲目だって言ってもあんたは使い魔なんだか らね。ちゃんと私に従いなさいよ!」 「………まあ、それはかまわん。おおよその事情は聴いて理解した。どうやら 俺はお前に助けられたようだからな。おかげであの方の不利になるようなこと もない」 「あの方?」 「なんでもない」 ンドゥールはよどみない動作で立ち上がった。杖を突いているが、しっかりと した足取りでルイズの傍...
  • 見えない使い魔-5
    ルイズは学院長室を出て、廊下を渡りながらどんどん気分が沈んでいくのが わかった。理由は明白、彼女が頼まれた、というよりも命じられたのがンドゥール の調査であるからだ。 それすなわち彼にはなにがしかの価値があるという証明、『ゼロ』のルイズ にはないものだ。 現時点で、ルイズはたくさんの視線を浴びている。それは以前までの嘲笑で はなかったが、決して気分のいいものではなかった。なにせその元凶は使い 魔のンドゥール、呪文も唱えずに魔法を使うメイジかもしれないと思われて いる男だ。自分はおまけ。 このままいけば近い将来、立場が逆転する可能性だってあるのではないか。 使い魔のルーンは刻んだとはいえなんの束縛力もないのだ。 ルイズはため息をつきながら自室の近くまで来る。すると、彼女の目に奇妙 なことをしている二人が映った。一人は使い魔であるンドゥール、もう...
  • 見えない使い魔-7
    翌日、いよいよ始まった品評会。舞台の上では次々と二年生たちが自身の使 い魔の特技を披露している。うち何名かは単なる大道芸になっていたりする のだが、滞りなく進行していた。 そして、ついに、ルイズの名前が呼ばれた。彼女は先日とは違い、覚悟を決 めたのか凛とした表情で己の使い魔を連れたって舞台に上った。 ルイズのクラスメイトや数名の教師、自分の仕事をしているものたち以外は ざわめきを起こす。それでも彼女は動揺しなかった。 「私の使い魔を紹介いたします。名はンドゥールです」 「がんばれー、『ゼロ』のルイズー」 野次が飛ぶ。その二つ名の意味を知っているものたちからは笑いが生まれる。 それでも顔をうつむかせない。 「見てのとおり、彼は人間です」 さっきより大きな笑いが起こる。こんな罵声はわかっていたことだ。 それに負けぬよう、彼女は己の胸を張って言...
  • 見えない使い魔-6
    人の噂も七十五日とはよく言ったもので、しばらくするとンドゥールへの好 奇の視線は徐々に数を減らしていき割りあい静かな日常が流れるようになっ た。その中でも変わらないのは、一歩寝室を出ると始まるキュルケとルイズ の喧嘩ぐらいなもの。ンドゥールとキュルケの親友であるタバサはそれが治 まるのを待ってから食事に行く。途中、街の武器屋から買い上げた喋る剣の デルフリンガー(特に変わったことはなかったので場面は省略)があまりの 疎外感に悶え苦しむ声を上げるのも日常のひとつになっていた。 そんなある日のこと、先日サモン・サーヴァントを行った学院の2年生たち は中庭で熱心に自分の使い魔たちに訓練を強いていた。おかげで一種の魔境 のようなものを形成している。その光景をルイズは憮然とした表情で眺めて おり、彼女の後ろでンドゥールはそばのシエスタに説明を求めていた。 ...
  • 見えない使い魔-1
    桃色の髪をした少女、ルイズの眼前に現れたのはただの男だった。 貴族として、魔法使いとしての一生を決めるといっても過言ではない 使い魔召喚の儀式であるサモン・サーヴァント。これは彼女が属する 魔法学院において進級のための通過儀礼である。 何度も失敗を重ねながらも、周囲から聴こえる嘲笑に耐え、ようや く成功した。それなのに、現れたのは何のとりえもない人間だった。 愕然とした。彼女より先に儀式を行ったものたちの使い魔は全て立派 だった。土中を走るモグラ、火を吹くサラマンダ、中には大仰な姿の竜 を呼んだものさえいた。溢れる羨望と悔しさを押さえ込んで、挑戦した 結果がこれ。 ルイズは傍で儀式の成り行きを見守っていた教師、コルベールにやり直し を求めた。だがそれは即座に却下された。その反応はわかっていた。もともと 神聖な儀式であり、使い魔は運命の相手、選...
  • 見えない使い魔-12
    翌日、ワルドたち一行は山を登り、船に乗り込んだ。途中、ンドゥールは山 の港、空飛ぶ船、浮遊大陸アルビオンに驚いていたが、まあそういうことな のだろうと一人納得していた。料金はキュルケとタバサ、のおかげで予定以 上の額を払うことになったが問題はなかったようだ。 六人は一室を借り切って、これからのことを話し合った。 「まずアルビオンに着いてからだが、真正面から城へ入ることは不可能だ」 「でしょうね。いくらこっちがトリステインからのものって主張しても追い 返されちゃうわ。もしくはその場で切り捨てられるなんてことも」 「か、勘弁してくれよ」 ギーシュがぶるると身震いした。 「だから、僕たちがするのは――」 「伏せろ!」 ンドゥールがワルドの声を遮って叫んだ。直後、船体を大きな振動が襲った。 「な、なんなの!?」 「どうやら賊のようだ。いまのは...
  • 見えない使い魔-18
    タバサの使い魔であるシルフィードが地上に近づくと、フーケはスタコラサッサと逃げていった。 キュルケは他の面々と比べ無傷であったが、止めようとはしなかった。 魔力がない、というのもあったがそれよりも、気力が微塵も残っていなかったからだ。 船倉にぶち込まれ、最後の宴に招かれ、級友の結婚式に出たかと思うと裏切り者との戦いになった。そして最後にアルビオンの崩壊を目の当たりにした。 その瞬間は、胸の奥に虚無感が広がっていた。王子の誇り、国民への思い、散っていたものたちの忠誠心、すべてが走馬灯のように脳裏を過ぎった。 こんな状態では、戦うことなどできようはずがなかった。 彼女らはそのまま空を疾駆していき、トリステインの王宮へと向かった。 怪我人が三人もいて内二人は重体なので一刻もはやく治療しなければならないのだが、任務の完了も即座に伝える必要がある。 しかし、着いてみれば多くのマン...
  • 見えない使い魔-9
    だっ、と、一番に飛び出したのはタバサだった。ルイズとンドゥールも外に 出るが、キュルケは無事だった。かすり傷も負っていない。しかし、安堵の 息をはけない状況だった。 小屋の外に、宝物庫を打ち抜いたゴーレムがいたのだ。ンドゥールがふむ、 と、つぶやいた。 「キュルケ、ロングビルはどうしたの?」 「わからないわ。私を庇ってあれに飛ばされちゃったの」 ルイズはゴーレムの拳を見た。そこらの岩より巨大なそれ、まともに食らっ ていれば死んでいる可能性すらある。 タバサが口に手を持っていく。口笛を吹いてシルフィードを呼ぶつもりなの だったが、それをキュルケが止めた。 彼女はロングビルとろくに会話した覚えはない。それでも庇われた。その恩が、彼女の心に火を燈す。 「ルイズ、また話があるんだけど、」 「なにかしら」 「あれ、倒さない?」 「……逃げるんじゃな...
  • 見えない使い魔-10
    暗闇の中、ある男が浮かんでくる。そいつを殺そうと杖を向けるも、魔法が 出てこなかった。巨大なゴーレムが現れない。 なぜか。躍起になって何度も何度も杖を振るう。呪文を唱える。されど意味 はない。と、見かねたように男がこう言った。 「お前の持っているものは何だ」 そんなもの自分の杖に決まっている。そう言おうとしたが、違った。 手に持っていたのは、切り落とされた自分の指だった。 「最悪の寝覚めね」 ぼうっとした口調でそうこぼした。彼女はトリステイン魔法学院の宝物庫に 保管されてある破壊の杖を盗んだフーケである。盗難には成功したものの、 使い方がわからなかったので生徒たちを利用しようとした挙句、彼女たち自 身によって取り押さえられてしまい、監獄に閉じ込められている。 思い返せば思い返すほど間抜けなことをしたものだ。フーケはそう思った。 「で...
  • 見えない使い魔-22
    寺院がある。立派な大きさではあるが、手入れをされていないので屋根や壁は錆でくすみ、門柱は崩れ、鉄の柵は歪んでいる。 ここはとうの昔に廃墟となった村、いまはオーク鬼と呼ばれる亜人の巣と成り果てていた。 森林を開拓して作り上げたのはいいのだが、近くにそいつらが住み着いていたので襲われてしまったのだ。 領主に兵の派遣を要請しても無視をされたので村人はとっくに出て行っている。 タバサはそっと木の陰に隠れ、寺院を覗いた。もうすでに作戦は始まっているので、まもなく中から豚に似たオーク鬼が来るはずだ。 その証拠にさっきから悲鳴がこだましていた。 やがて、戸が乱暴に開け放たれ血だらけになったオーク鬼が外へと走ってきた。 ンドゥールの水でやられた仲間の血だ。そいつらはそのまま門を開けようとする。 だが、そうはさせない。 『ウインディ・アイシクル』 タバサの魔法、氷の槍がいく...
  • 見えない使い魔-15
    ギーシュは攻撃を逃れながら考えた。もう少し、ほんの少しだけ待ったらそ のうち誰かがやってくるだろう。もしくはンドゥールが音を聞き取ってあの 水でまた彼女を倒してくれる。 そんなことを思っていると、ゴーレムの拳が目の前に迫ってきた。心の隙を 突かれた。どうにか三体のワルキューレを緩衝材にして衝撃を軽減する。 それでも痛かった。けども軽々立ち上がれた。 「たいしたもんだね。たかがドットだっていうのに」 「ありがとう、と言っておくべきなのかな貴婦人。でも逃げなくていいのかい? もうすぐンドゥールや、城に残っている人たちがやってくるよ?」 「その心配はないさ」 なんでと、ギーシュは思った。大地が揺れた。 「おや、始まったみたいだ」 「なにがだ!」 「攻城だよ。正午になんて約束を守ると思ったのかい? それと、あんたが 待ってる助けも来ないよ。今...
  • 見えない使い魔-16
    ルイズはその魔法を即座に思い出した。 『ライトニング・クラウド』 雷を発生させる凶悪な攻撃魔法、それが扉にいた四人のワルド、風の遍在に よって放たれたのだ。 青白い光が空気中をジグザグに走り、炸裂。よくて大怪我、悪ければ死亡。だが、 ルイズとキュルケ、タバサは怪我ひとつしていなかった。 失敗した、わけではないはずだった。空間を叩き割る音、それがいまも耳鳴り として残っている。 耳鳴り、とは。 「ンドゥール!」 ルイズが呼びかけるが、返事はなかった。彼は杖を突いたまま立ち、微動だに していない。心配は杞憂に終わったのか、いや、そうではなかった。彼はただ、 倒れることを拒否しているのだ。耳の穴から真っ赤な液体が流れ出しているにも かかわらず。 「保険が効いたみたいだ」 ワルドが服のほこりを払い、立ち上がった。ウェールズたちは逆に窮地に...
  • 見えない使い魔-23
    タルブの村、フーケ=マチルダは花京院と別れた後もそこに逗留していた。 ワルドにつけられた傷は深く、水魔法を日に何度か使っていくことでどうにか完治はしたものの元の状態には戻っていない。 リハビリが終わるまではしばらくゆっくりするつもりだったのだ。 しかし、そんなことを言ってられない事態になってしまった。 ある日のことだった。泊まっている村長の家で身体を動かし、どこにも違和感がないことを確かめていたら、大気を揺るがす爆発音が耳に突き刺さってきたのだ。 直後には地震のような震動も伝わってきた。 これは明らかに自然の現象ではない。彼女は村長たちと一緒に急ぎ外へ出た。 まず視界に入ったのは何隻もの船が落下している光景だった。 山肌にぶつかり黒煙を上げるもの、森に落下し暴虐の火を撒き散らかすもの、様々だったが、共通点があった。 偶然落ちたものではない。落されたのだ。 ...
  • 見えない使い魔-17
    じゃり、と、音がした。 カツン、と、音がした。 「なんとな」 歩みを止め、ワルドが少なからず驚嘆を含んだ声を出した。ウェールズが彼の視線の先を見ると、盲目の 使い魔が立ち上がっていた。いや、いまは盲目 と聾の使い魔だ。鼓膜は破られており、音は聴こえないは ずだ。三半規管も破壊されているのだろう。その証拠に杖を突いているもののふらふらといまにも倒れてし まいそうだ。 「大した男だ」 ワルドが言う。素直に賞賛しているのだった。 使い魔、ンドゥールはそんな言葉が聞こえていなかった。だが笑った。 ワルドはその笑みがひどく鼻についた。感覚が遮断された状態で、なぜそんな余裕に満ちた顔をしていら れるのか。 ンドゥールが口を開く。 「ウェールズがお前たちをひきつけた」 「なに?」 「ルイズが身体を張った」 そのまま続ける。 「ギーシュが...
  • 見えない使い魔-4
    決闘が終わり、授業そっちのけで騒いでいた生徒たちは当然教師たちからお説 教と罰を受けた。しかしそんなものではメイジに勝利した平民への好奇の熱は 冷めることがなかった。 事実、ルイズがンドゥールを伴って教室に入るときはさっと空気が入れ替わる ようになったのだ。そのほかにも学院で働く平民は彼に羨望のまなざしを送る ようになり、中でもシエスタはひときわ違った意味での熱視線を注いでいる。 そして、教師陣もンドゥールに興味を持つようになった。それだけ衝撃的な ニュースだったのだ。 「おぬし、出身はどこなんじゃ?」 「エジプトだ。そんなところはないのだろうが」 ンドゥールはいま、学院において最高権力の持ち主であるオスマン学院長の もとにいる。ルイズの担当教師を通じて呼び出されたのだ。 「そのとおりじゃ。エジプトというところはない。にしてもなぜ知っている ...
  • 見えない使い魔-14
    城にある小さな礼拝堂、そこでは結婚式の最中だった。キュルケにタバサ、 ンドゥールが客、ウェールズが司祭の役。 だが新婦であるルイズはどこかぼんやりとしたままでワルドの言葉を聞いて いる。ウェールズの言葉も耳に入っていない。両目は赤くはれ上がっている のは夜通し泣き明かしたからだ。 「ねえ、ダーリン」 キュルケが小声でンドゥールに話しかけた。 「いいの? このままで」 「別にかまわん。それに、ワルドが俺が思ったとおりの人間なら、じきにこ の場は崩壊する」 どういうことかはわからなかったが、キュルケは静かに杖に手を伸ばした。 タバサも黙ったまま同じ行動を起こす。 ルイズの目にはワルドが映っている。幼いころから憧れていた男、婚姻の約 束を交わした男、結婚しようと言ってくれた男。それは心から嬉しかった。 このおちこぼれの自分を好いてくれる...
  • 見えない使い魔-3
    ンドゥールがいま現在の主人の部屋に戻る。その主人、ルイズはとうに着替 えを済ませていた。 「遅いわよ。それじゃあ食堂に行くから、ついてきなさい」 「わかった」 ルイズは部屋を出て廊下を静かに歩いていく。途中すれ違う人物の、好奇と 見下す視線は耐えるしかなかった。後ろからはカン、カン、と杖を突きなが らンドゥールがついていく。規則正しい音が響いている。 食堂に着くと、相変わらずルイズはンドゥールにはパンとスープしか与えな かった。だが彼は静々とその出されたものを床の上で食べていった。言って はなんだが、慣れた様子だった。 周りも飽きたのか、初日にあった平民の使い魔への嘲笑も薄れており、ルイ ズはこれまでとなんら変わらぬ光景を送っていた。ところが、今日この日は 少し変わったことがあった。 「一体どうしてくれるっていうんだ!」 誰かが怒...
  • 見えない使い魔-13
    船は浮遊する大陸の下から進入するという経路を通った。貴族派の船が哨戒 しているので真正面から城に入れないのだ。 ニューカッスルの城では最後に残った王侯派のものたちが出迎えた。戦禍の 報告を尋ねてきた老メイジによると、明日の正午に攻城が開始されるという。 戦力差を考えれば何が起ころうと勝利はありえない。それでも彼らは決して 逃げようとはしていなかった。ルイズたちが乗っていた船から得た硫黄で徹 底抗戦をするつもりだった。 栄光の敗北。敗北に栄光、滅ぶというのに栄光も名誉も、華々しさもなにも ないじゃないか。ギーシュには不可解なことばかりだった。家訓にも命を惜 しむな名を惜しめ、とあるが、それでも生きてこその名誉ではないか。 彼だっていつかは元帥である父のように軍に入って戦争に参加することにな る。それでもまだ自分は若い。若いから出る必要はない。出ると...
  • 見えない使い魔-11
    「さあ出発だ!」 威勢のいいワルドの声。 それからしばらく、朝と昼を過ぎ、夕方までも過ぎた夜。ギーシュが駅で乗 り換えた馬を走らせながら、空を見上げると、月光を浴びながら疾駆するグ リフォンがあった。彼の後ろにはルイズがいる。そしてギーシュ自身の後ろ にはンドゥールがいた。杖と剣を背中に差している。 彼にとってあまり居心地のいいものではない。なにせ一度思い切り痛めつけ られたという記憶があるからだ。 別にそれからいじめられているわけでもない。金を請求されたり八つ当たり に殴り飛ばされたりしていない。かといって、仲良くしていたわけではもち ろんない。一番最近話したのは品評会の時のことだった。事が終わってから 彼は直接礼を言いに来たのだ。 (そのときに何がしか話をしていたらいまのようなことにはならなかったか もね。まさに今更だけど) ギー...
  • 見えない使い魔-21
    モット伯の屋敷が焼け落ちてから数週間が経過したが、大きな動きはなかった。 王宮としても現在はアルビオンへの対処に頭を悩ませなければならないのでそんな一メイジ、それも悪評が立ちまくりなやつなどどうでもよかったのだ。 領地で働いている平民には事故だと知らされ、もうしばらくすれば複数の領主がその土地を分割する手はずになっていた。 「運がよかったわね」 「そうですね。お尋ね者になってしまえば僕も困ってました」 マチルダと花京院はトリステインとゲルマニアの国境付近にある街の酒場で食事をしていた。二人が顔を合わせるのは久しぶりのこと。 マチルダが屋敷から盗み出した宝石などの貴重品を闇市場で金に替えて分配すると、二人組がどうたらこうたらと手配をされた場合に備えて別々に行動していたのだ。 それも杞憂だった、ということだが。 「さて、無事に再会したのを祝したところで、これからどう...
  • 見えない使い魔-20
    特に何も無い毎日が過ぎていった。大盗賊が襲撃してきたりすることはなく、王女が訪問してきたりすることもなく、どこぞに冒険に出かけるようなこともない。極めて平和な日々が続いていた。それに不満があるわけではない。 しかし、そこに大きな満足もない。いや、ほんの数ヶ月前までなら彼はそれに満足していたのだ。授業を適当に聞き流し、昼休みや放課後には女子にちょっかいを出してみる。本命にばれやしないかというスリルにゾクゾクしながらなんてことのない日々を送っていた。 だが、もう以前の彼ではない。世界はそんな生ぬるいものではなく、いつか襲い掛かってくることを知っている。それなのにどうして学院という籠の中にいられるというのだ。時間はあるようで、ない。戦わなければいけないときは、前兆なくやってくる。そのときのために強くなりたい。 敗北を知り、彼はそう思うようになった。 「決闘だ!」 「あん...
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  • 見えない使い魔-19
    アルビオンが消えてから数日、フーケはワルドが雇ったがあっさり死んでしまった傭兵の金で適当に町を回っていた。 しばらくは休暇、というつもりだったがそんなわけにはいかない。彼女には彼女の、盗賊行為をしなければならなかった理由があるのだ。 しかし、派手に動き回っていたらまた討伐されるかもしれないのでもっと大人しい方法で金を手に入れなければならない。 そんなわけで、彼女がとった手段は、実に真っ当な怪物退治だった。 ハルケギニアには人間、動物、それと亜人と呼ばれるものがいる。 この最後のものは知能は低いが人間より力が強く、徒党を組み、時には小さな村を滅ぼしたりする種族もいるので非常に迷惑な存在なのだ。 通常は領主が自腹を切って兵隊を出すのだが、ケチはいる。 いつか出すといっていつになっても出さず、村人が逃げ出すしかならなくなったりするのだ。そのため賞金を出してでも、近くに住み始...
  • 見えない使い魔-8
    「まんまとやられちゃったわね。まあトライアングルクラスのメイジだった んだから仕方ないって言えばそうなんだけど」 キュルケは塀に体重を預けてそう言った。隣に座っているタバサは、いつも のとおり黙々と本を読んでいる。 時は夕暮れ、盗賊のフーケが起こした騒動も終結を見たが被害は甚大だった。 人的なものといえばンドゥールが土に埋もれただけだったが門に塀、宝物庫 が壊され、さらには破壊の杖と呼ばれるものを盗難されたことが問題だった。それは国から預けられているものであり、厳重に保管しておかなければならなかったのだ。 「責任は、誰がとるのかしらね」 キュルケがそう言うと、タバサが答えた。 「一番偉い人」 「学院長、じゃなくて、」 「姫殿下」 「そうよねえ」 ため息をつくと同時に王女と話をしていたルイズとンドゥールが戻ってきた。 キュルケは二人を見...
  • 砕けない使い魔-5
    渡り廊下のほど近くに倒れた男へ向かい コルベールが寄ってくる そしておもむろに杖を振り上げた あわてるのはキュルケだった 「ちょっと、何をなさるおつもりッ!?」 「決まっているでしょう、殺すのですよ  彼…『この存在』は危険すぎる」 「バカなことをッ!!  これなら充分、生け捕りにできるじゃありませんのッ」 生徒にあるまじき態度でくってかかるキュルケ 一応、敬語を使ってはいるが ガンバりを無駄にされて笑っている趣味はないッ だがコルベールも引き下がらなかった 「タダの使い魔であればそれも良いでしょう  しかし、これはあまりに得体が知れないッ  おまけに出てくるなり危害を加えたならば  皆を監督する者として、こうする以外にありませんッ」 スジは通っていた 出てくるなりいきなり殴りかかってくる使い魔...
  • 砕けない使い魔-1
    「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ…  神聖で美しく、そして、強力な使い魔よッ  私は心より求め、訴えるわ  我が導きに…答えなさいッ!!」 ドッグォオォ 今更、爆発くらいでは誰も驚かない 慌てて身をかばいはするが、誰も彼も、ただそれだけのことだ ゼロのルイズが魔法を使えば爆発する 馬を怒らせたら蹴飛ばされるのと同じくらい、彼らにとっては当然 だが、煙がおさまったあと、そこに見えてきたものは違った そういえばルイズは召喚魔法を使ったのだ クラスメートは皆、そのことを思い出していた そして――― 「…なに? この…鳥の巣アタマ…は?」 当のルイズがのけぞりおののいた時、それは噴出する 煙から現れ出た男、その頭ッ 彼らの目にはまさしく鳥の巣ッ 笑い出すにはあまりに充分ッ 「うはッ」 「く...
  • 砕けない使い魔-11
    「さて…どうだね? 今のうちに言っておくが…」 仗助を宙に吊り上げたギーシュはスデに勝ち誇っていたッ 「キミ、敗北を認めたまえ! そしてぼくにわびろ  『いやしいワタクシのせいで二人の尊きレディの名誉にキズがつきました』とね  反省の色さえ見せてくれれば…なに、ぼくだって鬼じゃあないのさ」 地上から薔薇をふりかざし仗助を見上げ、一方的な言いたい放題 わざとらしく聞き耳を立てる仕草をし かすかに動く仗助の唇に注目する 「ンッン~? なんだい、悪いがよく聞こえないんだ  もうちょっと大きな声を出してくれないか?  それともなんだい 反省が足りないのかなぁぁ―――ッ」 ズドァッ 落とした 頭からッ! 首の骨でも折っちまう気なのか? 単にギーシュはハイになりすぎていた キュルケやコルベールさえ苦戦した使い魔に完封勝利をおさめつつあるこ...
  • 砕けない使い魔-12
    「…フンッ なんか知らないが!  知恵をつけたサルのように自信を持ったものだなァ――使い魔君ッ」 血だらけなのにひるむ様子を見せない仗助にすこしたじろいだギーシュだったが 自らの勝ちは揺らぐまい! その確信は変わらなかった 「…やってみろよぉ――『レビテーション』をよ…グラモンさんよ…」 「そうか反省したいか! ならばくらえ『レビテーション』ッ」 ギーシュは杖を振り上げて自ら編み出した必勝パターンに再びハメようとした …はずだった! たしかに奴に魔法はかけた 浮き上がるレビテーションの魔法をだ そしてたしかに浮かび上がっていった… 事実だけ見ればその通りだった 一瞬、浮かび上がったのをギーシュも確かに目撃した だが次の瞬間 仗助はそこにいなかった 何があったか、すぐに検討のついたギーシュだったが! 「…バカなッ」 キュルケとの戦いであ...
  • 砕けない使い魔-8
    「んむ~~~」 「ぬうううう~~~ッ」 ベッドの上にすわりこむルイズ ドアの正面にアグラをかく仗助 いろいろ一段落はついたものの ふたりは小一時間にらみあったままだった たまに口を開いたかと思えば 「ンだよ、またバカにすんのかよ、髪」 「…ヘンタイ」 たがいにプイとソッポを向き そしてまたチラリと目が合うと 「んッ、むゥゥ~~」 「ぬううう~ッ」 このくり返しだった (くっそ~~  そりゃチカンだろーよ  ムネをさわりゃあよおおお~  だけどオレがやろうとしたのは人命救助だっつうの  釈然としねー ムカつくぜっ) (なによこいつッ  使い魔のくせにご主人様をなぐるし  胸、さわろうとするなんてサイテー  大ミエ切った手前、仕方ないから追い出してないけど  ケガ...
  • 砕けない使い魔-4
    (…どうしてよ?  くやしかっただけなのに  私は、ただッ…) そろそろ気にしてもいいだろう 召喚した張本人は何をやっているのだろうか? ゼロのルイズこと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 彼女はペタリ座って事態を静観していただけだったが 決して頭が空ッポなわけでもなかった ルイズは普段バカにされていた 魔法成功率ゼロ%だから「ゼロのルイズ」 なのにスゴク負けず嫌いな彼女は 今回の使い魔召喚でキュルケのハナをアカしてやろうと決意していた それが「鳥の巣」である まあそこまではよかった よくないがよかった まさか自分がいきなり殴られてブッ飛ばされるとは思ってもみなかったのだから そして今、呼び出したあの使い魔が他の皆の使い魔やキュルケをキズつけている よくはわからないが痛そうだ 骨が折れてるかも...
  • 砕けない使い魔-2
    ギーシュ・ド・グラモンは武門の生まれである 父も、長兄も次兄も三兄も、常に戦の先頭に立って活躍している 「生命を惜しむな、名を惜しめ」とは 幼い頃から父に聞かされてきた家訓であった そして、今ここで彼は 「…ぐ、ううっ」 腰が引けていた ために一歩出遅れたのが彼の幸運であったのだろう 召喚したての使い魔、大モグラ(ジャイアント・モール)のヴェルダンテを あのおかしな平民にけしかけずにすんだのだから 向かっていった使い魔のことごとくがブッ飛ばされたのを見て 彼のファイティングスピリットはさらにくじけていた (冗談じゃあないぞ…  なんなんだあれはぁぁぁ~~  戦列艦が服着て歩いているのかぁぁ~~ッ  無理、絶対無理ッ  あんなの勝てない、近寄りたくもないッ) 心の叫びが顔に出る 必死に隠したところ...
  • 砕けない使い魔-10
    「あなたの口から説明はいらない、言い訳もいらない」 「何を言っているんだい、モンモランシー」 「感づいていないとでも思ったの? あなたの二股に」 「ギーシュ様? それってどういう…」 「あああ、これはだね、ケティ」 ヒュ!!  バギァ 「あがんッ…あがッ、あがッ」 メシッ ブシャア ギーシュの頬にグーの手がめり込んだ 噴き出す鼻血ッ ぶざまにひっくり返ったギーシュに、モンモランシーは冷たい目つきだけを向けた 「言い訳はいらないと言ったでしょう  そして…さよなら  あなたはつくづく最低の男だったわ」 「え? ああっ」 ケティを引っ張っていくモンモランシー 彼女の口から事情をキッチリ説明してやるつもりなのだろう… とり残されたギーシュはざわつく観衆の中 注目の的になっていた 「なぁに...
  • 砕けない使い魔-9
    「ドラァァーッ」 「げうッ」 鞭をふりまわす相手には近寄りたくない 女を殴るのも気がすすまない 仗助は顔をしたたか打ちすえた一発に耐え ルイズの右肩を全力で突き飛ばし室外へ逃げた ケガをしていないか心配にはなるが、かまっているヒマはない そして部屋を出るついでにドアを壊し 「なおす」 彼の不思議な力は他のモノと意図的に混じり合わせ癒着させることもできる それを利用してルイズの部屋を即席の座敷牢に仕立て上げてしまったのだッ ドンッ ドンッ 「何これ、どうなって? 開けなさいッ」 「ザマーミロだぜ  つきあいきれっかっつーの」 言いつつ仗助は改めて回りを見る どうもルイズの部屋と同じようなのがズラリと並んでいるらしい もしかしてここは「寮」か何かみたいなものなのか? そういえば、亀に引き込ま...
  • 砕けない使い魔-3
    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 「バカな、キュルケ…  ホントに、なんというおろかなことをしてくれたんだ」 地べたに転がったまま、ギーシュは奥歯がガチガチ噛み合わなかった 鳥の巣頭がチリチリと焼け焦げアフロと化したあの男は しばらくボーゼンと立ち尽くした直後 ブワァァァッ ビンッ ビンッ ビンッ カゲロウのように周囲の空気をゆらめかせ、 髪の毛があおられるように逆立っていく 「アレのことをいうのか? 怒髪天っていうのは…  あいつはもう止まらない 取り返しがつかないんだぞッ!?」 「ったく、非ッ常識な頭だこと…」 「まっまだ怒らせる気かぁ――ッ」 ヒステリーのようにわめくギーシュを放って キュルケは考える (「殺す」のは簡単だと思うけど…  トライアングルメイジの全力を以てすれば、ね) ...
  • 砕けない使い魔-6
    ゴォォォオオォォ (ン…こいつ、は…?) うっすらと目を開けた東方仗助が見たのは窓ごしの吹雪 窓というのは車の窓だ いつか、どこかで見たことのあるこの光景 身体を起してみようとするが思うように動かない                          ・ ・ ・ ・ ・ 車の助手席に寝かされていた仗助は小さかった シートベルトでがっちり止められ、すこし油断すると意識がモウロウとしてきた 「なんてことッ!」 ハッキリと聞き覚えのある声 妙に若すぎる気がするが間違いない、おふくろだッ 「家にいる時、救急車を呼ぶんだったわ!  救護の人に「ただのカゼですよ」って言われようとも  仗助をこの雪の中へ連れ出すんじゃあなかったわ!」 そういえばカゼだった もう何日も高い熱を出して寝込んでいた 最初は...
  • 砕けない使い魔-7
    「おまえ…おまえはッ」 「シィッ!!」 ビシィッ 仗助の前に現れた少女は 持っていた棒状の教鞭か何かを近場の棚に叩きつける 家畜か何かをしつけるように 「使い魔がご主人様をおまえ呼ばわり?  ブンザイをわきまえなさいッ」 「ええ? ああ、いや、アンタは…」 (確かこいつはイキナリ目の前にいて  オレの髪型をバカにしやがった  でもそのあと  なんだかんだでオレをかばって大ケガをしてたよな  うーん やっぱり状況つかめねェ~~ッ) そのとき言葉は通じていなかったのに 髪型をバカにされたことだけはハッキリわかっている仗助だった ある種の原始的な才覚なのである … ハッ!! 「髪型ッ!?」 仗助は気づいてしまった 「あしたのジョー」みたいに片目が髪で隠れてる ...
  • 3 見えない悪魔、読めない表情
    3 見えない悪魔、読めない表情 なにやら爽快な目覚めだった。なんだろう?風が吹いているからかな? 窓が開いている。その下に半裸の男が――平民で、使い魔だ――座っている。俯いていて表情はわからない。 寝起きに合わせて窓を開けてくれたのだろうか?なかなか気が利く奴だ。名前はなんだっけ…。 いや、まだ名前も聞いていない。朝の第一声が「あんた誰?」はマヌケっぽいけど、まあいいや。 「ねえ」 声を掛けても反応は無い。寝ているのだろうか? 「ねえったら」 ようやくこちらを向く。何か思いつめたような顔をしている。「あのさ、あんた 「ここはどこだ」 発言をさえぎられてルイズは不愉快になる。せっかくの使い魔に対する評価もすぐ地に落ちた。 切羽詰っているのが声から分かる。 どうせ教養の無い平民だ。この建物を見ても自分がどこにいるか分からず、不安で眠れ...
  • 永遠の使い魔
    「永遠の使い魔」 ○月×日 今日は待ちに待ったコントラクト・サーヴァントの儀式の日、 今日こそ魔法を成功させて私をゼロと呼ぶ奴らを見返してやろうと『思っていた』 『思っていた』という言葉の通り私の召還魔法は失敗した。 正しく言うと成功したのだけど召還したのは平民、それも変な格好をした訳の解らない奴だった… しかも変な格好だけならともかくとして私が…その…契約の為の…キ…キスを(ああもうなんであんな奴にしなければならなかったのよ!) しようとした時何かブツブツ言ってた、ハッキリ言って気持ち悪いし気味が悪かった、それに顔は無表情で何を考えてるかよく解らない。 でも見た目と言葉はともかくとして私が『使い魔になりなさい』と言った時にアイツはすぐに使い魔になることを了承した。 意外と根はまともなのかもしれない、きちんと敬語を使っていたし『洗濯も掃除もどんな雑...
  • 使い魔は刺激的-4
    「うわッ!なにコレ!メチャクチャ広いじゃない!」 「ここが『アルヴィーズの食堂』さ。みんなここで食事を取るんだ」  マリコルヌの後について歩きながらトリッシュは周りを見渡した。  絢爛豪華な装飾に眼を奪われつつ、マリコルヌから教師を含む貴族全員がこの場所で食事を取ると  説明される。トリッシュはこんな場所で食事を取ったことなど一度も無く、内心ドキドキしていた。 「さ!ここに座って」 「あ…うん」  マリコルヌが席を引きトリッシュを座らせると、その横の席にマリコルヌは座った。  他の貴族たちも続々と集まってきているが、トリッシュを見ると怪訝そうな顔をしてボソボソと  小さな声で周りの貴族と会話し、その内容がトリッシュにも聞こえていた。 「なんでメイドが座ってるんだ?」 「ほら、アレよ。昨日の儀式で……」 「平民なんだろ?…貴族と同じ席に座るなん...
  • 各部キャラ
    ...イダーズ ンドゥール見えない使い魔 ペット・ショップゼロの番鳥 花京院法皇は使い魔 ゼロのパーティ メロンの使い魔 ヴァニラ亜空の使い魔 ホル・ホース使い魔は皇帝 エンペラー 銃は杖よりも強し ダービー兄ファミリア―・ザ・ギャンブラー ジョセフゼロと奇妙な隠者 アヴドゥルマジシャンズ・ゼロ ポルナレフポルポル・ザ・ファミリアー イギー愚者(ゼロ)の使い魔 ミドラー女教皇と青銅の魔術師 デーボはたらくあくま エンヤ婆エンヤ婆 アヌビス神アヌビス神・妖刀流舞 ボインゴボインゴ ハーミット・パープルゼロの茨 四部 ~ダイヤモンドは砕けない~ 仗助砕けない使い魔 L・I・A 露伴露伴 静つかいまがとおるっ! 露伴 ブチャラティ味も見ておく使い魔 露伴+静使い魔は天国への扉を静かに開く 吉良使い魔は静かに暮らしたい ※デッドマンズQの吉良吉影 康一アンリエッタ+康一 ACTの使い魔 S.H...
  • お熱い使い魔(キッス)を受け取りなッ!
    お熱い使い魔(キッス)を受け取りなッ!-1 お熱い使い魔(キッス)を受け取りなッ!-2
  • 几帳面な使い魔-3
    「アンタは平民で使い魔、私は貴族で主人。以上」 場所をルイズの部屋に移し、椅子に座り、足をくみ、言った言葉がこれだった。 だがそれで分かったことは何ひとつ無く、 主人という新たな単語が形兆の心の中にある『分からない事メモ』に追加されただけだった。 「ここは何処なんだ?」 続けて最初にしたのと同じ質問をする。 「トリステイン魔法学院よ」 これで分かるでしょ?といわんばかりの態度、もちろん有名なので大抵の人はこれで分かるのだが、 「つまり何処なんだ?」 形兆には分かるはずもなかった。 「知らないの?あんた何処の平民よ?」 「平民?何だそれは?さっきの貴族とか言う言葉と関係があるのか?」 「そうよ、ってそんなことも知らないの?あんたって相当頭悪いのね」 いつもなら弟の方が言われる事を言われ、少しヘコむ。が、すぐに気を取り直して...
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    ... 見えない使い魔(ンドゥール) ゼロの番鳥(ペット・ショップ) 法皇は使い魔(花京院) 亜空の使い魔(ヴァニラ) 使い魔は皇帝<エンペラー>(ホル・ホース) ファミリア―・ザ・ギャンブラー(ダービー兄) ゼロのパーティ(花京院) ゼロと奇妙な隠者(ジョセフ) メロンの使い魔(花京院) マジシャンズ・ゼロ(アブドゥル) ポルポル・ザ・ファミリアー(ポルナレフ) ...
  • 影の中の使い魔-4
    半壊になった教室をルイズは一人で掃除していた。 姿をくらました使い魔をどう叱ろうか授業中ぼんやり考えていたら 教師に目を付けられ、錬金の魔法を前に出て実践することになったのだ。 結果を一言で表すなら、惨劇が起きた。自分で言うのもなんだが日々破壊力に磨きがかかっている気がする。 実はキュルケが掃除を手伝おうかと言ってきたのだが断っておいた。 どうせ裏があるに違いないと思ったからなのだが よく考えたらキュルケは、ルイズに使い魔がいないのは自分のせいだといまだに思っているようなのだ。 そう考えると無下に断ったのは逆に悪かったかもしれない。実際はルイズの使い魔はピンピンしているのだから。 まぁもう少し黙っとこう。そのほうがおもしろい。 そう、それよりも問題はブラック・サバスのほうだ。 もし他の生徒が同じ事を言いつけられたら、使い魔にでも手伝っても...
  • 几帳面な使い魔-4
    日本時間で朝六時半、そのくらいの時間に自然に目を覚ます。 家族の分の朝食を作り、簡単な家事をするためにはこの時間が一番いいからだ。 一応セットしてあるがあまりお世話にならない目覚まし時計を止めようとして―――思い出した。 死んだこと、生き返ったかもしれないこと、ここが異世界であること、 ―――しなくてはならないことがあること。 『それ』をするための準備をして部屋を出る。近くに人はいない。 そして一階まで降り、人を探す。 うまい具合に一人見つけ、そいつに近づく。 あと五メートルほどの所でそいつがこっちに気づいた。女だった。驚いた顔をしている。 そしてあと二メートルくらい距離を縮める、女の顔が怯えているように見える。 「おはよう。イキナリですまないが洗濯の道具は何処にあるか教えてもらえるか?」 これ以上怯えさせないため、形兆は...
  • S.H.I.Tな使い魔-19
    前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔 康一は、学院長室を退室すると、とりあえずルイズの部屋に行ってみることにした。 ひょっとしたらそろそろ起きてるころかもしれないし。 ガチャリと扉をあける。 ルイズはあどけない寝顔を晒して、すぅすぅと寝息を立てていた。 まぁ、三日間も寝ずにぼくの看病をしてくれてたんだもんなぁ。 もう少し寝かせておいてあげようかな。 康一はルイズを起こさないようにして部屋を出た。 そのへんをぶらぶらしてこよう。 お昼もかなり過ぎた頃にルイズは目を覚ました。 もぞもぞと起きあがり、きょろきょろと周りを見回す。 「コーイチ・・・?」 あいつどこいっちゃったのかしら。 ご主人様が寝てるってのに出かけてるなんて、いけない使い魔だわ・・・ ふと気づいた。 「あいつ・・・今日からどこで寝させればいいのかしら。」 当初は当然のように床...
  • 風と虚無の使い魔-15
    任務を果たし、フーケは気絶している間に校舎内にある牢の中で捕縛しておいた。 ジャッジメントを出せても、本体が動けなければ脱獄は不可能、という理由でだ。 つまり手錠でフーケを柱に固定してあるのは決してオスマンの趣味でも性癖でもない。たぶん。 「なるほど、スタンドか…」 校長室で任務を終えてきた4人の話を聞く。 「なにか心当たりでもあるんですか?」 キュルケがオールドオスマンに尋ねる。 「うむ、ないことも無いが、明言は避けておこう…じゃが、近いうちに何か伝えられるよう努力しよう。 そして、『土くれのフーケ』捕縛の功で『シュヴァリエ』の爵位申請を、宮廷に出しておいた。追って沙汰があるじゃろう。 ただし、ミス・タバサはすでに『シェヴァリエ』の爵位を持っているからにして、精霊勲章の授与の申請をしておいた」 三人の顔が輝く。タバサは無表情のまま...
  • 亜空の使い魔-2
    「成る程、ここが魔法とやらがある世界だというのは理解した」 少女に連れられた部屋の床に胡坐をかき、ヴァニラは憮然とした表情でベットに腰を下ろしたルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、通称ルイズ、そして自称・ご主人様へ頷いてみせる 「分かった?平民が貴族の使い魔になるなんて普通じゃ考えられないことなのよ、感謝なさい」 ルイズの偉そうな態度に思わずプッツンしそうになるがここは堪える まだ聞きたいことがあるのに殺しては拙い、ここは冷静になるべきだ 「それで私はどうすればエジプトに、元の世界へ帰れる?」 この傲慢な貴族の小娘に構っている暇など無い、DIO様に万が一などありえないがまだ戦えるのなら直ぐにでもお傍に参じたい。切なる思いを胸に訊ねる しかしッ 「は?無理に決まってるでしょ。サモンサーヴァントで召喚された使い魔が帰れるわけ無いわ」 ル...
  • S.H.I.Tな使い魔-09
    前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔 アルヴィーズの食堂を飛び出した康一だったが、しばらく歩いたところで座り込んでしまう。 「あー、お腹減ったなぁ・・・」 お腹がグルグルと鳴る。さっきまではこの異世界に気を取られて意識しなかったが、お腹が減ってしかたがない。 「そういえば・・・」康一は思い出す。 昨日は駅についてから昼飯を食べようと思っていたところを捕まったのだ。 つまり、これで丸一日食べてないってことになるんじゃないのかァー!? 「衣食住は保障されるんじゃなかったのかァ~?約束が違うよ~。」 さっき豪勢な食事を見たせいで余計につらくなってきた。 康一はお腹をおさえて溜息をついた。 「あら、コーイチさん。どうかされたんですか?」 え?と顔を上げた。黒髪のメイドさん。朝に会ったシエスタだ。 「ああ、シエスタか・・・。いや、大したことないんだけどさ・・・ル...
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