霜の魔人「ジャック・フロスト」
通常種にしては白すぎる肌、老いと死を失った肉体、雪と氷と霜を支配する驚異的な魔力。
分類的には
魔人に当るはずだが、もはや屍人といった方が良いかもしれない人物。
常に持ち歩いている背丈以上の木の杖は高精度の魔具である。
彼は真冬でも裸足であり、氷の世界では全てが彼の思うまま。
つまりは彼は氷と雪の世界では王となれる、雪の王である。
彼が最初に歴史上に姿を現したのは、アレンデール王国の危機の際であるが、
その時既に100歳を超えており、随分昔からこの世界に存在している。
アレンデール王国の女王「
エルサ」の生涯の友人であり、
少なくとも彼はエルサに忠誠ともいえる固い友情を誓っていた。
なお、エルサに出会うまで彼は、自分を《
精霊》だと信じていたという。
その理由は「誰にも見えなかったから」であり、ますます魔人とは思い難い存在。
しかしその真相は、高い知性を持ち、最も人間に近い身体を持っていながら強大な魔力を持っていることにあった。
その異様な存在は仲間内でも危険と判断されていており、その上ジャックは死を知らない身体で殺せない、ということで、
彼は生まれた時から、誰に話しかけても居ないかのように扱われていたのである。
彼の迫害は大人(成体)が中心に行っていた為、子供達はジャックを迫害することはなく、
成長していくに従ってその恐ろしさを学んで迫害していった。
「子供には見えるが大人には見えない」と思わせるこの行動は、ジャックを精霊のように思わせ、それを信じ込ませた。
しかしこの思い込みは、エルサに出会ったことで、勘違いであったと証明された。
彼とエルサの出会いは、エルサが「魔人」と呼ばれ王国を去り、雪山を歩いていた時である。
エルサの感情に左右される吹雪に乗って移動していた時、エルサと鉢合わせし、すぐに意気投合した。
ジャックにとっては初めての友達であり、エルサにとっても初めての友達であった。
エルサは氷の城をものの数分で完成させたが、それはエルサとジャックの力が合わさった結果であり、
ジャックの力がなければ数時間はかかっていた。
(しかし数時間でも相当強力な能力者でないと実現は不可能である)
上記のジャックの「精霊の勘違い」はエルサと出会ったことで勘違いと証明されたが、
エルサの「それでもジャックは霜の精霊だわ」という言葉により、ジャックはしばらく精霊を名乗り続けた。
また、エルサの妹「アナ」との出会いは意外にもエルサが王国に戻り、王位を正式に継いだ後である。
アレンデール王国の民はジャック・フロストを歓迎し、大人も子供もジャックを王や家族のように扱っていたという。
しかしアナとはエルサを取り合って時折衝突していたようだ。
後世に遺されたエルサの日記にはアナとジャックの衝突は「兄か弟でも出来たみたい」と記載されており、
エルサ本人は二人を微笑ましくも見守っていたのだろう。
エルサの生前はアレンデール王国と氷の城を行き来していたジャックだが、
エルサの死後は氷の城に閉じこもるようになった。
それでもアレンデール王国の戴冠式や王家の子の誕生などには顔を出し、
今現在もアレンデール王国の生きた守り神として存在している。
自分を精霊と名乗ったり、魔人と名乗ったり、屍人と名乗ったり、
いろいろとあやふやばかりでほとんどが謎に包まれている。
彼が住む氷の城の窓には、時折女性の影がちらつくことがある。
「彼女はかつてのアレンデール女王エルサなのでは?」と地元の者達の間では噂だが、
それならば、何故地上に降りてこないのだろう。
ジャック・フロストには霜を操るだけではなく、呪いや結界などの魔術の心得もあり、
現在の氷の城は固い結界に囲まれていて誰も入ることはできない。
最終更新:2014年07月03日 04:46