パーサレヒューリ
天使と人間の間に生まれたハーフ天使の少女。
ユグドラシルと
久平の間に位置する小さな孤島「トゥフカ」の誰が建てたかもわからない植物園で暮らしている。
彼女の名前は「鳥」と「花」を意味するが、これは本名ではない。
パーサレヒューリの両親、
天使の母と人間の父の恋は禁忌であり、
禁忌を犯した母は神の裁きにより彼女を生んですぐに死亡、人間の父は神に連れ去られてしまっている。
その父がパーサレヒューリとの別れの際に「真名を誰にも知られるな」と言った為、
彼女はその言いつけを律儀に守り続けている。
彼女は神の呪いにより「役目」を終えるまで死ぬことはできない。
その「役目」が一体何なのか、自分が生きる意味とは、父は無事なのか、
何故両親は裁きを受けなくてはならなかったのか、
何故神は自分に「役目」を与えたのか、それらについて彼女は何も知らない。
ただ一つわかることはこの植物園で「待つ」必要があるということだけだ。
少女は今日も待ち続ける。
いつか神が示した、「役目」に終止符を打つ少年が現れることを。
生き続けることで「役目」と「罪」を背負い、縛られた半天使という命を生きて待つ。
幼い少女には重すぎる運命は少女を生に縛り続けるだろう。
最終更新:2015年03月19日 22:49