ユグドラシル空軍の編成


ユグドラシル空軍の編成

神聖ユグドラシル帝国の空軍には、突撃竜騎士魔術竜騎士・魔導竜騎士・偵察竜騎士の四兵科三〇〇騎から成る一個飛竜軍団が七個存在する。
軍団を構成するのは三十六騎編成の一個飛竜大隊五個と、十二騎編成の一個飛竜中隊十個の計十五部隊。
軍団を統括する軍団長の隷下にこれらの部隊が属するものの、指揮系統の迅速化を図るべく、軍団司令部から作戦の下令を受けるのは、専ら各大隊の大隊指揮官であり、
ここから更に、各大隊の下部組織として存在する各中隊の中隊指揮官に作戦が伝達される。

通常は、対地・対空・対艦攻撃を主任務とする一個大隊に付き、進路偵察・部隊直掩などの支援任務を主とする二個の中隊が配され任務に当たる。

十個飛竜中隊は、突撃竜騎士・偵察竜騎士がそれぞれ五個中隊ずつ計一二〇騎、
五個飛行大隊は、突撃竜騎士魔術竜騎士・魔導竜騎士がそれぞれ五個中隊ずつ計一八〇騎で編成される。

戦況如何では各部隊から戦力を抽出した特設部隊が臨時編成されたり、いずれかの部隊から小隊規模で分隊する場合もある。
このように、若干の差異はあれども、一個軍団を形成する五個大隊・十個中隊が、各部隊を統合する軍団司令部を中枢とした航空戦力と成る。

現状、神聖ユグドラシル帝国空軍の実働戦力たる飛竜は、兵科を問わず総数二一〇〇騎。
空軍司令部・調教隊・輜重隊を含めれば、その規模は三五〇〇〇を数える。
なお、これは神聖ユグドラシル帝国空軍の総数であり、汎イルミンスール統一王国盟邦に属するテオゴニア大陸全土の航空戦力を合すれば、規模はこの三倍以上となる。

各国との連携協力を図る為に、全ての竜騎兵は神聖ユグドラシル帝国が各国に創設した空軍学校で学ぶ。
戦術的な面では各国の特色がよく現れており、それらの特色を共有し、戦闘技能向上と学校生同士の交流を目的とした交流戦や研究会が頻繁に開かれている。

最終更新:2025年01月01日 13:31