“教会”特務祓魔部隊 黄昏への戦将《Einherjar》
“
教会”中、ある基準に沿って選出された強力な
悪魔祓い『のみ』で構成されている特務部隊。
悪魔の存在を否定する“教会”は、その主張を実現する為に数多くの悪魔祓いを確保してはいるが、しかし、その全てが優秀という訳ではない。
それが実力面での話であるなら戦闘に関わらない部署に回すなり、鍛錬の機会を与えれば良いだけの話だが、人格面での話となるとそうはいかない。
如何に力に恵まれていたとしても、隣人として付き合いにくい、
もっと言えば、進んで付き合おうとは思えない様な相手を同僚にして働き続けられる程、人間は柔軟には出来ていない。
こうした連中の扱いに手を焼いた“教会”だが、しかしその才覚を失うには惜しいと考えた結果、設立されたのが特務祓魔部隊である。
当部隊に所属する彼ら彼女らは兎に角、集団での活動に向かない。
気に食わなければ上下の別なく食ってかかり、時には堂々と反逆してのける様な存在である。
しかし、それ故に、そうした制約を取り払ってやれば十全の働きをする。
特務祓魔部隊とは、とどの詰まり制約の殆どを無視して活動する事を許された優秀な不良悪魔祓い集団なのだ。
そして、その中でも良きにつけ悪しきにつけ、特に名を馳せたのが「黄昏への戦将」である。
この部隊に所属するのは性格も去ることながら、その能力も集団戦には一切向かず、一対圧倒的多数、若しくは強力な一対強力な一に特化した者ばかり。
だがそれ故に、Aランクの悪魔祓いが出る程ではなく、
かと言って並大抵の者では太刀打ち出来ないような中級や上級、或いは大量の下級悪魔発生時には、この上ない戦力となり得る。
しかし、戦地に於いては、その後の生活や住人の事など一切考慮に入れずに暴れ倒し、
更には個人の人格にも問題がある場合が多い為、民間人からは敬遠される存在となっている。
この部隊に所属する著名な人間としては、
リーア・マルスマンが居る。
彼は黄昏への戦将の中でも、一際目立った功績を次々と挙げた出世頭だったものの、他の構成員以上に個人主義が過ぎ、
回り回って自分の為にもなる情報の共有などにも一切参加しなかった一匹狼であり、部隊内部でも嫌われていた模様である。
最終更新:2025年01月01日 13:11