【マスター】

鹿狩雅孝(神狩屋)@断章のグリム

【マスターとしての願い】

集合無意識に住まう神を殺してみる。。
…………もちろん、聖杯戦争の最中に死ねるならそれはそれで構わないだろうが。

【人物背景】

泡禍に対処する「断章騎士団」の支部、神狩屋ロッジの世話役。通常は拠点を構える店名の「神狩屋」で呼ばれる。
大学在学中に入院した病院で、後に婚約者となる志弦と知り合い、駆け落ちをした。しかし、志弦は神狩屋に浮かび上がった〈神の悪夢〉による〈泡禍〉の犠牲となり、自殺している。
その後は自殺を試みるも先述の断章ゆえに死ぬことが出来ず、仕方なく生きる理由として「断章騎士団」に所属、団員のために動いていたが……
友人、役目、義務などに拘っているふりをして嘘の生を嘘の生き甲斐で満たしている…その実生きることなどどうでもいいと考え、強烈な自殺願望を抱き続ける生ける屍。
役目自体はそれなりに気を紛らすことはできていたのだが、自分と同じく恋人の死を悪夢として抱えた友人が命を落としたことで糸が切れる。
かねてから目をつけていた自分を殺せる〈断章保持者〉に殺されようと画策。
自らの断章により多くの人を異形に変え、その解決のために殺されることになる……彼の望み通りに。
その直後の参戦である。
死という希望すら奪われた神狩屋はもう、やつあたりに過ぎない復讐に〈生きる〉しかない。

【令呪】

右上腕部。濁った泉からシャボン玉のように浮かぶ泡が二つ。
泉で一画、泡が二画。


【能力・技能】

〈黄泉戸契〉(ヨモツヘグリ)

かつて起きた〈泡禍〉という災害により神の悪意と悪夢の泡の欠片を身に宿した、〈断章保持者〉と呼ばれる異能者。
詳しく言うなら『トラウマをフラッシュバックさせることでその原因もフラッシュバックさせる』能力、のような現象を保持している。
抱えた悪夢の内容は“死にたくても死ねない”。黄泉の国の食物を口にしたならば黄泉の住人となる、ゆえに黄泉戸契。

神狩屋の血液などを摂取する事で、ケースバイケースだがあらゆる肉体の外傷を治癒する事ができる。ただし、瞬時に〈異形〉という怪物化するため一般人には使用できず、耐性のある〈断章保持者〉でも摂取し過ぎると〈異形〉化する可能性があるらしいため、治療の際には少しずつ様子見をしながら使用している。例えるならアンリ・マユを心臓にすることで生き延びてた言峰の簡易Ver。当然メンタルに大ダメージ。
また、神狩屋自身はいかなる外傷を負っても、意思とは関係なく瞬時に〈効果〉が発動するため、決して肉体的な損傷で死ぬ事はできない。前の例に則るなら心臓どころか全身の血肉に至るまでにアンリ・マユに置き換えているようなもので、肉体は健全だが精神は正気を失っている。クトゥルフ的にいうならSAN値0。型月的にいうなら高ランクのスキル:精神汚染。
……正しくは〈八尾比丘尼〉。人魚の体の一部を口にした者が不死身になるように、神狩屋の肉体の一部を許容量以上に取り込んだものは不死身の人魚になる。
人魚と言っても美しいものではなく、全身から鱗や小魚を生やした醜い不死身の〈異形〉と化す、黄泉の存在。
なおこの聖杯戦争の地ではなんらかの〈外なる神〉の影響なのか、異形はみな〈インスマス面〉の怪物となり、暴れ出す。

神狩屋自身はこれ以外に能力は持ちえないが、不死身ゆえに骨折など厭わず肉体の力を発揮できるためおぞましいまでの力を発揮することができ、痛みや自らの負傷も気に懸けず行動が可能。

断章とは「無意識に住まう神の悪意の欠片」であり、つまり神狩屋はアラヤの悪意とそれに伴う魔力を受け取っている。
例えるなら「この世全ての悪」の泥ではなく泡を宿している。
膨大な魔力を持つが、もしこの泡が弾けて器(神狩屋)の外にあふれたならそれは〈泡禍〉という悲劇を招くだろう。
恐らく彼のそれは、周囲の生き物全てを人魚へと変える悍ましきヘブンズ・フィール。

そしてすでに「神の悪意の欠片」を宿しているため彼の意識の容量はすでにほぼ一杯であり、他の要素が入り込む余地が少ない。
そのため断章保持者は断章、ひいては神秘を伴う異能に耐性を持つ。
記憶を奪う断章に触れても不快感ですみ、、侵入を禁じ認識を阻害する断章の効果も受けず、針の山や鳩の爪によるダメージもそれが〈泡禍〉に由来するものならば少なく済む。
……だがあくまで耐性にすぎず万能ではない。
他のサーヴァントによる異能などへの抵抗はほぼできないだろう。最もどんなダメージを負っても彼は死ねないのだが。

纏めると「魔力タンク」「そこそこの異能耐性」「不死身の肉体」
「神狩屋の体の一部を摂取すると、彼と同じ不死身の人魚になる」
「ただし異能への耐性があるものなら多大なメンタルダメージと引き換えに回復の恩恵だけを預かることができる」
「制御失敗すると『この世全ての悪』的な代物の欠片が暴走してヤバイ」
最終更新:2022年05月26日 23:45