【クラス】

アサシン

【真名】

グロテスク@史実・文学等

【属性】

混沌・悪

【パラメータ】

筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:D 幸運:C 宝具:EX

【クラス別スキル】

気配遮断:A
 自身の気配を消すスキル。攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
 特筆すべき事項として、後述する『自己改造』の影響により、マスターであるグレーテルも行使可能。
 また、後述する宝具『誰も望まない物語』は、その使用のみでは「攻撃」とは見做されない。

【保有スキル】

自己改造;D (A)
『自身の肉体にまったく別の肉体を付属・融合させる適性。
 このランクが上がれば上がるほど正純の英雄から遠ざかっ、カカカ関係ない!
 ……お待たせしたね『姉様』、帰ってきたのね『兄様』。二人はこれからもずっとずっと一緒』

本来はAランク相当の能力であるが、既に深く行使しており、現時点では実質Dランク相当しか残っていない。
今回はサーヴァントとマスターの境界を溶かして、相互に深く浸食させている。

そのため、サーヴァントのはずの『グロテスク』は、神秘のない通常の弾丸等でも傷つく肉体となっている。
代わりに、マスターのはずの『グレーテル』は身体能力が強化され、英霊をも傷つける力を得ている。
差し引きで、2人がかりなら戦闘を得意とする英霊1体にも匹敵する戦闘力となっている。
気配などからは2人で1柱の英霊(FGOのアン&メアリーのような)に見えるし、それに匹敵する。

さらに、双子は気まぐれに服を交換し役割を交換する。交換しても戦闘力に変化はない。
それでも、片方が英霊であり片方がマスターであること自体は変わらない。
なお、英霊の方の手にもダミーの令呪が浮かんでいる(外見からの識別は困難)


変化:D (A+)
『変身するわ、変身するの、私は貴女、貴女は私。
 わたしは『兄様』で、ぼくは『姉様』。とっくにもう、そうなっている』

こちらも本来はA+相当だが、既に『使い切って』いる。
本来であれば変幻自在に、各種のホラー映画の怪物の姿などを次々と使い分けたりするのだが。
今回の召喚においては、『ヘンゼル』『グレーテル』のどちらかの姿しか取れない。
代わりに、片方の姿を取った場合、外見や気配などから本物?と識別することはほぼ不可能。
細かな怪我や汚れに至るまで完璧にコピーし再現することが可能。


袋とじの向こう側:A
『見せられないわ、見たいんだよ、見せちゃいけないの、なおさら見せろよ。
 禁じられるほどに高まる下世話な興味、大したことのない真実だってほらこんなに釣れた釣れた!』

正体秘匿のスキル。
様々な方法で存在を偽装し、一番効果的な局面を見計らってそれを明かす。
……というのが本来の能力なのだが、今回の場においては効果がひとつきりに定まっている。

地の文の描写に関わらず、『グロテスク』と『マスター』が、予め『入れ替わっていた』ことにしてよい。

別の言い方をすれば、ヘンゼル役とグレーテル役のどちらがサーヴァントでどちらがマスターなのか。
何かしら決定的なことが起きるまで、不確定であり、かつ、いつでもひっくり返りうる。
この欺瞞と入れ替えは、作中人物を欺く目的でも使用可能。
ただし状態表などでは、初期条件に従い、便宜的に『マスター』側を『グレーテル』と表記する。


【宝具】

『誰も望まない物語(グロテスク)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人(2人)
固有結界。
そもそもこの英霊自体が、固有結界そのものがサーヴァント化したものである。

犠牲者の心を鏡のように映して、犠牲者が恐れるモノの幻影が際限なく出現し際限なく襲い掛かる。
ある意味でチープなホラー映画のような光景になりがちではあるが、犠牲者が感じる恐怖は本物。
むしろ『恐怖』や『恐慌』、『焦燥』や『混乱』といった状態異常を強いる効果の方が真価である。

幻影自体は、少し冴えた者ならすぐに幻と推測できる程度の存在。
ただし、あまりに迫真的で、かつ犠牲者に合わせたチューニングがされているため、
幻と理解してなお完全には無視することはできず、反射的に回避や反撃などをせずには居られない。
目を閉じてもなお、五感や魔法的感覚など全ての感覚を通して存在感を主張する強烈な幻覚である。

グロテスクはこの幻の内容を把握でき、大まかな操作も可能。
相手が咄嗟に逃げる方向の誘導や、幻を目隠しに使っての攻撃などが可能である。

本来この宝具の対象は1人きりだが、相手が英霊とマスターの主従の場合に限り、同じ幻を見せることができる。
幻の内容は英霊かマスターのどちらかに合わせたものとなる。
何らかの群体のような存在が相手である場合、まとめて「1人」とカウントする。

またこの宝具は、人間相手に特攻ではあるものの、人間以外にも効かない訳ではない。
たとえ人からかけ離れた精神の持ち主であっても、知性と感情があればある程度の効力が及ぶ。
(そして曲りなりにも英霊の形をとる以上、サーヴァントであればそれに類するモノは持ち合わせている)
特に過去に『敗北』や『逃走』のエピソードがあれば有効性は高いだろう。


【weapon】

ヘンゼルの姿の時は、二本の手斧の二刀流。
グレーテルの姿の時は、自動小銃(ブローニングM1918)。
さらに小型の拳銃も予備の武器としてそれぞれ2丁ずつ備えている。

なお、マスターのグレーテルも同じ武器を使用する。
本来はどちらも英霊グロテスクの得物として実体化したものである。
そのため、対英霊戦闘においても相手に損傷を与えることができる。

本来のグロテスクは必要に応じて多彩な武器を召喚して使いこなす存在だった。
今回はここに挙げた武器以外は召喚不能。
代わりに、折れたり弾切れになったりすれば多少の魔力消費を代償に再生できる。


【人物背景】

人類史が始まって以来、必ず暗がりで語られて来た、おぞましくも蠱惑的で悪趣味な話。
血と暴力と汚物とエロス。
表向きは否定され嫌われながらも、どうしようもなく惹きつけられるもの。
それらは近代文学史においてはグロテスク文学と呼ばれ、結実した。
エログロナンセンスの類。
「18禁」とか「CERO Z」とかの類。

言ってみれば、『地球に根付いた、人類の』恐怖と悪趣味と悪ふざけがひとつの英霊と化した存在。

別の言い方をすれば、英霊『ナーサリーライム』の裏面を成す存在のひとつ。
あちらが「子供のための物語」なら、こちらは「子供には見せられない物語」の化身。

多くの場合、ホラー映画の怪人の姿などで現れ無差別に恐怖を振りまく、姿も定まらない曖昧な存在だった。
それが今回、存在自体が恐怖の体現とも言える「グレーテル」に召喚されたことで変質した。
縁が結ばれた瞬間に彼女(?)に「惚れ込んだ」グロテスクは、彼女の相方である「ヘンゼル」の姿を取る。
ヘンゼルとグレーテル。ロアナプラの恐怖の一夜を演出した双子の殺し屋の再現である。

【外見】

プラチナブロンドの少年。マスターであるグレーテルと、髪の長さと服装以外は瓜二つの姿。
かつてヘンゼルと呼ばれていた少年そっくりの姿であり、そっくりの言動をとる。

ただし、グレーテルの姿を取ることも可能。
服と武器の交換で、二人の役割と名前は容易に入れ替わる。
普段はやらないが、能力の上ではヘンゼルが2人にも、グレーテルが2人にもなることができる。


【役割(ロール)】

日本のヤクザの組のひとつに庇護されている、双子の殺し屋の片割れ。
彼らを匿って「仕事」を与えるヤクザたちは、彼が人間でないことをまだ理解していない。


【サーヴァントとしての願い】

英霊の座に、「今の姿」を刻みたい。
「次」も「同じ姿」で呼ばれるくらいの存在となり、ヘンゼルとグレーテルの「信仰」を現実のものとしたい。

そのためにも、沢山殺す。
可能であれば聖杯を獲得し、その願いを確固たるものとする。
最終更新:2022年05月27日 00:14