都内某所、夜。
まだ終電には時間のある頃合い。
とある駅前広場には、ちょっとした人混みが出来上がっていた。

「なんだこの歌?!」
「知らねぇの、『リルル』だよ!」
「マジかよ! 昨日もテレビに出てたじゃん! まだこんなことしてくれてんのか?!」

男たちが弧を描くように取り巻くその中心では、小柄な――あまりにも小柄な少女が歌って踊っている。
派手なステージ衣装。大きなリボン。
長い薄桃色の髪を揺らして、少女はニッコリと微笑む。

「みんな、ありがとう! リルルのゲリラライブ、楽しんでいってね!」
「うおぉぉぉぉ! リルルちゃー-ん!!」
「それでは続けて、新曲です……『ラーメンに恋して』」

無許可のゲリラライブを止めにやってきたはずの警官たちも、男たちと一緒に野太い歓声を上げる。

そんな観衆たちの後方に、やや場違いな人物がひとり。
一見すると、バリバリにできるキャリアウーマンに見える。
きっちりとしたパンツスーツ姿に、なぜか夜にも関わらず、大きなサングラス。
肩にはゴルフバッグ……フルセット用ではない、打ちっぱなし練習場に行く時用の、細いものをひっかけている。
彼女は一人、何かを確かめるかのように頷いている。



一時間後。
ゲリラライブから逃げるように退散した少女は、普段着に着替えて、そのまま近くのラーメン屋にいた。
隣には先ほどの、勤め人風の女性も一緒である。

「お疲れ様、リルル。さっきのライブも良かったよ」
「『石田さん』もお疲れ様でした。お巡りさん来ちゃった時にはどうしようかと思いましたけど」
「一瞬だけ『赤い旗』の下に入って貰って、認識を弄っておいたよ。まあ事件にはならないはずさ」

親と子……とするにはやや年齢の近い二人である。
『リルル』と呼ばれた子は、小柄過ぎるにも程がある、あまりにも小柄な体格。
対する『石田』と呼ばれた女性は、サングラスを取ってみればややキツめの、しかしこちらも目を引くほどの美女。

「ほい、お待たせしました。熟成味噌ラーメン、煮卵トッピング、2つです」
「わー! ここのも美味しそうです!」
「ほんとだねぇ。日本の『味噌』、いい香りだ」
「「いただきます」」

少女と女性は揃って手を合わせると、麺をすする。それぞれの顔に、飾り気のない笑顔が浮かぶ。

「いやあほんと、この国のこの時代は凄いもんだ。麺がこんな進化をするなんて」
「リルルの居たところでもラーメンはありましたけど、こんなに色々種類があるのはびっくりです」
「うちの『大酒飲みの主』も、これは満足だろうね。東京に祝福あれ、ラーメン」
「ほんと、東京ってどれだけラーメン屋さんがあるんでしょうねー」

連日、東京の様々なラーメン屋を巡っている二人は、思いをはせる。
今夜のラーメンも、ここまで食べてきたラーメンも、すべて絶品。そしてまだ見ぬラーメンも山のようにある。

「マスターにはちょっと酷だけどさ。『この東京』は、ひょっとしたら夢や幻のようなものかもしれない。
 助けようとしても、助けられないかもしれない」
「……分かってます。ここはリルルのいた『空の世界』ではないですし、普通の日本でもない。
 記憶が戻る前に思っていたような、二十三区の外に行けるような世界じゃ、ない」

マスターと呼ばれたリルルも、マスターと呼んだ石田も、少しだけ顔を曇らせる。
ああ、いつまでもこうやってラーメンを楽しみ、ライブをしていられたらどれだけ良いことか。
それが叶わぬ願いであることを、二人ともが知っている。

聖杯戦争。
マスターとサーヴァント、二人一組での過酷な生き残り戦。
それを認識してなお、二人の願いは変わらない。

「それでもリルルは、この世界のみんなにキラキラとしていて欲しいんです。
 もし仮に、消滅とかが避けられないのだとしても……最後まで、幸せに暮らして欲しいんです」
「いい願いだ。うちの『大酒飲み』も喜ぶだろう。
 私も最後まで協力するよ。だからこそ、わざわざ『石田陽子』なんて身分まで『作った』んだし」
「石田さん、ほんと凄いですよねー。プロデュース能力とか、コネ作る能力とか。
 最近のリルルの人気、リルルにとってもちょっとびっくりです」
「これでも昔は芸妓をやってたし、経営の方もしてたんでね。
 日本で言えば『ゲイシャ』みたいなものさ。
 この時代の『アイドル』ってのは色事こそしないようだが、他は大して変わりゃしない。
 リルルの歌声、どこまでだって届けてみせるさ」

その身体のどこにそんなに入るのやら。
細身の『石田』も、小柄なリルルも、ラーメン一杯をきっちりと完食する。
プハーと吐息ひとつついて、『石田』はニヤリと笑う。

「任せときな、この『鄭一嫂(ていいっそう)』に――

 冗談丸出しの空飛ぶ麺の怪物に仕える、『フォーリナー』に」




【クラス】
フォーリナー

【真名】
鄭一嫂(ていいっそう)@史実(中国・清朝期)+史実@現代

【属性】
中立・善

【パラメータ】
筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:E 幸運:A 宝具:EX

【クラス別スキル】
領域外の生命:C-
フォーリナーのクラススキル。外なる宇宙、虚空からの降臨者。
『神?』に魅入られ、よく分からない触手やら能力やらを身に宿して揮うもの……なのだが。
この『神?』、存在自体が冗談のようなものなので、その影響は比較的弱い。

神性:EX (EX~E-)
外宇宙に潜んでいるかもしれないし潜んでいないかもしれない高次生命体に選ばれたもの。
この場合のEXは「単純に高い」ではなく、「可変」を意味する。
すなわち、強い神性の持ち主と対峙した時には、「それと同等」のランクとして扱われる。
まったく神性を持たない存在しか居ない場合には、『E-』相当、ほぼ誤差程度の存在となる。
何らかのスキルや宝具によって彼女の神性を測った場合にも、観測者と同じランクとして認識される。
覗き込む者によって姿を変える鏡のような、悪ふざけのような『神』の存在感。

【保有スキル】
騎乗:B
乗り物を乗りこなす才能。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクは乗りこなせない。
元々が大海賊団の主である。大概のものは乗りこなせる。

カリスマ:B
軍団の指揮能力。Bランクであれば国を率いるに十分な度量。
かつて彼女の勢力圏はちょっとした国くらいには匹敵するものだった。
似合わないサングラスは、多少なりともその存在感を弱めようとする彼女なりの努力である。

商才:A
商売の才覚。
彼女の場合、多角的な経営、芸能関係の能力、犯罪絡みの後ろ暗い商売、の3つに通じている。
現代社会に合わせてチューニングすれば、トップアイドルをいくらでも量産可能な能力ともなる。
今回はその能力でアイドル・リルルのマネージャー業を務めている。
また、彼女自身はあまり積極的な利用はしないものの、犯罪者たちの行動予測にも非常に有効だろう。

創造論(パロディ):A+
全てを相対化する、論理的でありながら狂気に満ちた俯瞰の視点。
ありえない物事、常識を超えた物事に対して、瞬時に同レベルにおかしな仮説を立てることで相殺する。
ある種の精神攻撃耐性であり、特に狂気を強いたり、世界認識に干渉するタイプの能力に強い耐性を示す。


【宝具】
『紅旗幇(レッド・フラッグ・フリート)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1-100 最大捕捉:10万
赤い旗の下に集いし海賊連合。
一説によると8万人を超える規模だったという彼女の大海賊団を再現する。
過去の海賊団の団員を直接召喚するのではなく、現地で彼女が何らかの形で縁を結んだ一般人を強化・支配する。
対象は身体性能を強化され、英霊をも傷つけうる神秘を纏い、彼女の号令に忠実に従う駒となる。
準備に多少の手間はかかるが、「軍勢を召喚する宝具」にも匹敵する戦力を、比較的低コストで再現可能な宝具。

なお、聖杯戦争のマスターやサーヴァント、「他のマスターと縁の深い者」は対象外となる。
(目安として、マスターの家族は基本的に不可、友達は関係の深さ次第、ただのクラスメイト程度だと支配可能)

彼女がライダーとして召喚されていた場合には、これは安価な「鉄砲玉」を量産する宝具だった。
返り討ちを厭わず、次々と数任せの特攻を強いて、相手の消耗を誘う、冷酷ながらも有効な戦術。

しかし今回、フォーリナーとして召喚され、リルルをマスターとしたことで、運用の前提が大きく変わっている。
彼女の仕える『大酒飲みの主』は、善なるものを支持し、平和と愛を尊ぶ性格。
マスターのリルルも、ファンの犠牲を望まない。
結果として、鉄砲玉戦術は封印されたも同然であり、むしろ一般人の守護・避難誘導などに活用される可能性が高い。

またマスターがリルルであることから、今回は「縁を結ぶ」部分を意識して少し調整している。
基本的に、「リルルのファンになった者」を、そのまま必要に応じてこの宝具の支配下に置くことになる。
リルルの歌の特性上、ゲリラライブでもやればそのあたり一帯の人々を影響下に置くことができる。



『絡み合う麺類が如き複雑怪奇な世界(スパゲッティ・シンドローム)』
ランク:EX(EX~E-) 種別:対宝具宝具 レンジ:(相手による) 最大捕捉:(相手による)
宝具無効化宝具。
後出しの宝具キャンセラー。
「仮にそれが『あり』だと言うのなら、こちらの『これ』も『あり』のはずだ」
そんな詭弁に満ちた冗談のような物事を実際に実演し、ぶつけ合い、相殺してしまう。
フォーリナーとして彼女が仕える『大酒飲みの主』の、存在意義そのものの具現化。

発動には、次の2つの情報が必要。
  • 打ち消そうとする宝具を使う者(固有名詞は不要。指さして「あいつ」と言える程度の対象認識でOK)
  • その宝具がやろうとしていること(真価を全て把握する必要はない。大雑把な説明でいい)
この2つの情報が揃った時に、それを打ち消そうと願ったのであれば。
下手くそな相手の宝具の模倣宝具が具現化され、発動し、確率で相殺する。
再現宝具のランクは、打ち消そうとする相手の宝具のランクと同じになる(EXからE-まで)。

相殺に際しては、道具が必要であれば麺類が如き触手がどこからともなく表れて大雑把にその形を作る。
軍勢や配下が必要であれば、古今東西の海賊たちがどこからともなく表れてその役目を果たす。
固有結界が必要であれば、『天国』の再現、すなわち『ビール飲み放題の巨大ストリップ劇場』が出現する。

この宝具による相殺は、相手の宝具のランクが高ければ高いほど、効果が大きければ大きいほど成功率が上がる。
特に、固有結界やそれに類する世界再現系の能力に対してはてきめんに効くことが多い。
また相手の『神性』スキルが高いほど、成功率が上昇する。
反対に、『普通の人間が生涯かけて鍛え上げた技術が宝具化したもの』などに対してはほぼ無力。
通常ならば対処が困難なモノほど打ち消しやすいという、逆説的な性質をもつキャンセル能力。


【weapon】
倭刀。少し柄の作りなどが日本のものと異なる、実質的には日本刀。
普段はゴルフバッグ(フルセットではなく練習場などに数本持っていく用)に入れて持ち歩いている。
普通にそれなり以上に戦える剣の腕はある。


【人物背景】
鄭一嫂(ていいっそう、チン・シー)。または鄭氏。姓は石、名は陽、幼名は香姑。
19世紀初頭の南シナ海にて『南シナ海の恐怖』の異名をとった、世界史上最大規模を誇る巨大海賊団の女頭領。
一番知名度の高い「鄭一嫂」の名は、「鄭一の妻」の意味であり、最初の夫の名から呼ばれたものである。

元は芸妓をしていた彼女に、海賊団の長だった鄭一が惚れ込み、結婚。
彼女の加わった海賊団「紅旗幇」は、周囲の海賊団を吸収して一気に拡大し。
途中、鄭一が死んだあとは彼女がトップとして海賊団を仕切るようになった。

厳しい規律と違反者に対する過酷な罰、地元住民との上手な付き合い。
指揮力と経営の才のあった彼女の下で、海賊団はさらに成長を続ける。

一説によると1700隻を超える船と8万を超える部下を持ち、南シナ海沿岸を実質的に支配。
清国からの差し向けられた討伐隊相手にも連戦連勝で、ヨーロッパからの商人や軍船も撃破する有様だった。

最終的に彼女は、清国に従い海賊団を解散させることになる。
欧州からの軍船相手に完敗した結果だとも、彼女の強さに清国が身分保障を申し出たとも言われるが。
いずれにせよ、彼女は逮捕も処刑もされることなく、彼女の配下の海賊団はほとんどが清国の軍人となった。
引退した彼女は陸に上がり、賭博場や売春宿を多角的に経営して財を築き、天寿を全うしたと言われる。

ここまでが史実上の彼女の話。
ライダーとして召喚されていたのなら、ここまでで話が終わる。
しかし今回は『フォーリナー』である。
彼女を見出し、祝福?を与えた存在は……。


それは元々、誰かの悪い冗談だった。
ある種のネットミームのようなものだった。
進化論へのあてつけ。
インテリジェンスデザイン仮説に対する底意地の悪い問いかけ。
そのためだけに練り上げられた仮想的存在。

その真の名は、信者を自称する者たちでさえも知らない。というか設定されていない。
だが姿形は分かっている。
絡み合ったスパゲッティの如き、細長い無数の触手の塊。
上に突き出た2本の目。
時にミートボールのような臓器?を抱え込んでいるように描かれることもある。
そして翼もないのに当たり前のように宙に浮かぶ。

空飛ぶ、麺類の、怪物。

よりによって『それ』がフォーリナーを生み出したということは、『それ』は実在するのか?
分からない。
実在したとして、信者たちの言う通り、この世界を創造した者なのか?
分からない。
ただ、それ以外の全ての物事は、彼らの信じる『それ』とほぼ一致する。

それは大酒を飲んだ後に宇宙を創造したという。
それは触手によって進化を推進し、人類を生み出したという。
海賊はそれに選ばれた民であり、人類の祖先なのだという。
天国にはストリッパー工場とビール火山が約束されているという。男性ストリッパーもちゃんといる。
お布施なんてしなくていい。
その金で貧困をなくし、病気を治し、平和に生きて燃えるように愛して、電話の通話料を下げよう。
祈りの言葉は「アーメン」ではなく「ラーメン」。


本来、何の縁もないはずの中国の大女海賊は、「海賊」「麺類」の縁だけで『それ』と通じ合った。
彼女の生きた時代には華南でも普通に麺類が普及してる。当然食べている。食べていたはずだ。
ならばそれで十分に縁となる。

そして『それ』と通じ合ったことで、彼女の性格にも変化が生じている。
『それ』はあらゆる善を尊ぶ。
なれば、冷酷で抜け目のない犯罪者だった彼女も、それに準じた性格となる。
身分の偽装など、どうしても必要なことについては法を誤魔化したりもするが、それも最低限に留める。
むしろ多くの部下の面倒をみた、面倒見のいい親分肌の側面が強調されている。
芸能関係にも通じていた経験を活かし、いまやリルルの専属プロデューサー兼マネージャーだ。

一方で彼女に共感し力を与えた『それ』も、別段特に強い願望は持っていないようだ。
ただし『似たような存在』が何かしようとしていれば、余計なちょっかいを出さずには居られない。
相対化を強いる詭弁や暴論を吹っかけて、その特別さを剥ぎ取らねば気が済まない。
結果として、他のフォーリナーや、外宇宙的存在にゆかりの者にとっては、はた迷惑な天敵と化す。


【外見】
本来の姿はややキツい顔つきの20代の女性。言われなければ日本人でも通る外見。
黒のロングヘアに、身体にぴっちりと合ったチャイナドレス。手には倭刀。

なのだが、召喚されてすぐに、素早く今の時代に合った服装を調達して身に着けている。
ちょっとしたキャリアウーマンのようなパンツスーツ、ハイヒール、大振りでやや似合ってないサングラス。
肩にはゴルフバッグ(練習用の数本のクラブの入るもの)を担ぎ、倭刀はそこに入れている。


【役割(ロール)】
本来、サーヴァントに役割(ロール)も何もない……のだが。
召喚されて早々に、裏社会と素早く接触して人間としての偽造身分を作成・確立している。

偽名は『石田陽子』、記録上は日本生まれの日本人。
(あまりにも大胆な偽名だが、海賊という情報でもなければ、「石・陽」の名から正体を掘り出せるものではない)
とある芸能プロダクションに社員として所属し、プロデューサー兼マネージャーとしてリルルを担当している。
運転免許証も所持し(これも偽造だが精度は高い)、堂々と車やバイクを運転可能。


【サーヴァントとしての願い】
世界平和。
あと東京のラーメン店をできるだけ制覇したい。



【マスター】
リルル@グランブルーファンタジー

【聖杯にかける願い】
いまここにいる二十三区の一般住人を、できるだけ守る。
もし守り切れないとしても、キラキラと輝くように、幸せな気分で最後まで過ごして貰いたい。
あと東京のラーメン店もできるだけ制覇したい。

【能力・技能】
アイドルとしての歌唱力・演出力。
彼女の出身である『空の世界』では、剣や銃などと並ぶ『武器』として『楽器』を使う者たちがいる。
ある種の精神攻撃・魔法攻撃として、使い方次第では狂暴な魔物たちとも十分に渡り合える『武器』なのだが……
そんな世界においても珍しい、歌と踊りだけで同様の効果を出せる能力の持ち主。
非戦闘時においても、彼女がひとたび歌い出せば、街の男たちは思わずリズムに乗って身を揺らし、声援を送る。
彼女のライブを見た者は、キラキラと輝く演出のような光を幻視するという。
何故か特に男性に対して効果が強い。

【人物背景】
空に島々が浮かぶ『空の世界』の少女。ハーヴィン族。
幼い日に見た、夢とも現実ともつかない「アイドルたち」の姿に憧れて、歌と踊りを磨いてきた。
元々「アイドル」という概念のない所から、その概念ごと世の中に広める日々。
後日、その「アイドルたち」にそっくりの姿をした騎空士を見つけるも、彼女たちは心当たりがないと言う……。
そのままその騎空団に押し掛けて入団した彼女は、全空を巡る大冒険へと身を投じることになる。
なお、空の世界にもラーメンは存在しており、彼女の大好物である。

【役割(ロール)】
アイドル。
記憶を取り戻すまでは、人気も知名度もあまりなく、路上ライブなどを細々とやっていた。
プロデューサー兼マネージャーとして『石田陽子』という協力者を得てからは、途端に人気が急上昇。
芸能プロダクションにも所属し、TV番組などに出演する機会も得た。
その一方で、相変わらず路上ゲリラライブなども続けている。

【備考】
彼女は本来は人間ではなくハーヴィン族であり、極端に小柄な体格と尖った耳を持っています。
身長はハーヴィン族の中でも比較的小柄な82cm、これは現代社会においては幼稚園児にも劣る体格です。
ただし、この二十三区の中では、「ちょっと小柄な子」「個性の範疇」として認識されています。
尖った耳も含め、やや目立つ容姿ではありますが、異種族などの疑いを持たれることはありません。

【備考その2】
リルルの原作での実年齢は13歳ですが、普段は学校に通っていないようです。
この点に関しては後続の書き手に設定と処理の細部を任せます。
中学生だけど不登校、アイドルということで休みがち、この地での年齢は18歳以上扱い、などなど……。
最終更新:2022年05月05日 15:00