千匹皮の姫

キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】


文學戰線 第壱巻『倫敦塔』 時のデータ

【クラス】バーサーカー
【真名】千匹皮の姫
【容姿】星の如き輝きのドレスを纏った少女。
【その他】秩序・中庸 地属性 女性 猛獣

【英雄点】40点(ステ20点・スキル20点):令呪0画消費
【HP】20/20
【筋力】A :5
【耐久】C+:4
【敏捷】B++:6(7)
【魔力】C :3
【幸運】E :1

【スキル1】狂化 E-
10点:物理攻撃時、補正値5を得る。物理防御と魔術防御時、補正値3を得る。
【スキル2】動物会話 B
05点:物理攻撃時、補正値5を得る。先手判定時、補正値2を得る。
【スキル3】千獣霊魂 EX
05点:作成時、英雄点10を得る。猛獣特攻の対象になる。

【宝具】千匹皮(アラライラオ) 1/1
【ランク・種別】対人宝具 B
【効果】交戦フェイズ開始時に使用する。この交戦フェイズ終了まで、自身は以下の効果を得る。
    ・筋力と敏捷をEXとして扱う。
    ・全ての判定ごとに一回ずつ振りなおせる。

【詳細】
グリム童話「千匹皮」に登場する王女。
その美貌、そして亡き王妃の面影故に、王妃の遺言を曲解してしまった父王に追いつめられる不幸な女性。
本来ならば幻霊程度の霊基しか持たない存在だが、彼女をサーヴァント足らしめている要因は別に存在する。
即ち父王との約束の品――千匹皮のマントに込められた「千の獣の霊魂」、その複合体である。

現在は聖杯への願いにより受肉しており、マスターである南海つばめを守るために行動する。



【元ネタ】グリム童話
【CLASS】バーサーカー
【真名】千匹皮の姫
【性別】女性
【身長・体重】148cm・37kg
【属性】混沌・中庸
【パラメーター】
┌──┬────────┬──┬────────┐
│筋力│ ■■■■■:A │耐久│ ■■□□□:D │
├──┼────────┼──┼────────┤
│敏捷│ ■■■■□:B │魔力│ ■■■□□:C │
├──┼────────┼──┼────────┤
│幸運│ ■□□□□:E │宝具│ ■■■■■:EX │
└──┴────────┴──┴────────┘


【クラス別スキル】
〇狂化:E-
 理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
 E-ランクでは筋力が少しだけ上昇する程度の効果だが、理性はほぼ完全に保たれており会話も可能。
 固有スキル「千獣霊魂」の開放状況によってランクが上昇する。


【固有スキル】
〇千獣霊魂:EX
 バーサーカーに憑依している、千の猛獣たちの怨霊。
 本来は幻霊ランクの霊基しか持たない彼女は、この特性の存在により英霊クラスの力を確立している。
 所有者は獣の王ともいえる程の強大な能力を得るが、精神判定に失敗すると怨嗟の声が本体を飲み込み理性を失う。

〇動物会話:B
 言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
 動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
 バーサーカーは自らの使役する霊魂のほか、通常の動物に対してもある程度通用する。

〇変装:B+
 自身の外見を変化させ、周囲を欺くスキル。
 あくまで変化させられるのは服装や髪型などのみで、骨格までは変えられない。
 このスキルを用いることで、同ランクまでの魅了系スキルを打ち消すことも可能。

〇魅惑の美貌:B
 人――主に異性を引き付ける天性の美貌。 ファム・ファタールの素質。
 男性に対する魅了の魔術的効果として働くが、同ランク以上の対魔力か精神干渉耐性スキルで回避可能。
 対魔力がなくとも、抵抗の意志を持っていればある程度は軽減可能。


【宝具】
『千匹皮(アラライラオ)』
 ランク:EX 種別:対人宝具(自身)
 レンジ:- 最大捕捉:1人

 父王との結婚を避けるため、嫁入り道具として作らせた難題の品。千の動物の毛皮で作られたコート。
 獣達の強い怨念により常に莫大な魔力を放っており、触れた者の理性を蝕み飲み込もうとする。
 この怨念は霊魂として召喚・使役が可能であり、意思疎通さえ叶えば一応は言うことを聞いてくれるらしい。

 真名開放により形状が変化し、霊魂が肉体・精神を覆いつくすことで着用者を獣へと転身させる。
 これにより筋力と敏捷のステータスを大幅に上昇させ、受けた傷が瞬時に消える程の驚異的な自己治癒能力を得る。
 一方でこの状態のバーサーカーはスキル「狂化」がA++ランク相当まで上昇し、会話はおろか意思の疎通さえ不可能となる。
 また、肉体的な疲労は回復せずに蓄積する。

『天空注ぐ煌光の衣(ロイヒテンデ・クライテ)』
 ランク:C 種別:対人宝具(自身)
 レンジ:- 最大捕捉:1人

 父王との結婚を避けるため、嫁入り道具として作らせた難題の品。いずれも天上の輝きを放つ三着のドレス。
 それぞれ「月のように輝く銀色」「星のように煌めく白金色」「太陽のように光る黄金色」であり、着用中はそれぞれ異なる能力値に補正を得る。
 また、全てのドレスはDランク相当の「対魔力」を備え、これらそのものが真名や宝具、固有スキルといった重要な情報を他者から隠匿することができる。
 たとえマスターであろうと、この宝具の使用中は該当情報を確認することは不可能となる。

 バーサーカーはこの宝具の効果で『千匹皮』の莫大な魔力を抑え込んでおり、意識していればそれらが漏れ出すことはない。
 ただし、この宝具を使用した状態で『千匹皮』を真名開放することは出来ない。


解説

 グリム童話『千匹皮』に登場する若き姫。
 大層美しい少女であったが、その美貌が彼女の運命を狂わせ、遺言を曲解した父王に追いつめられることとなってしまう。
 同作品は近親相姦色の強い童話であり、亡き王妃の面影を娘に見た王は、王妃の遺言に従い姫との再婚を決意する。
 姫はそれを避けるため、三つの美しきドレス、そして一つの悍ましきコートを嫁入り道具とすることで諦めさせようとした。
 しかし、父王はそれら難題の品を全て揃えてしまい、万策尽きたことを悟った姫は城から逃げ出した。
 森をさまよっていたところを兵に捕らえられるも、コートにより正体が露見せず、奇妙な「千匹皮」として下働きとして雇われる。
 ある日、城で行われた舞踏会にて「王より先に婿を見つける」ため、三つのドレスを使い分けて参加した。
 人々を魅了した容貌はやがて王の目に留まるも、確認される前に姫はその場から逃げ出した。
 一日目、二日目は王に問い質されてもやり過ごせたものの、三日目にはとうとう変装の不備から正体が露見してしまう。
 ――それからの暮らしは何一つ不自由なく、二人は死ぬまで幸せに暮らした。

 童話におけるベースは以上であり、これだけならば少女が英霊として成立する要素はない。
 しかし、サーヴァントとしての少女は「コートの素材として使われた、千の動物の怨霊」と融合することにより確立されている。

 一人称は「私」。性格は所謂テンプレートなツンデレ。
 基本的に根は優しく、相手のことを思いやる心を持つ純粋な少女。
 ただし素直にそれを態度に示せず、高飛車で我儘な性格と捉えられてしまうこともある。
 一方、父王との婚約をめぐる窮地を何度も潜り抜けたことからか、咄嗟の判断力や論理的な思考に優れる。
 狂化による影響をほぼ受けていないのもあり、バーサーカーとしては珍しい理知的なサーヴァント。
 しかし、「怨霊に憑りつかれている」という性質故か、理性は保てているものの時折記憶や意識の混濁がみられる。

 狂化や千獣霊魂におけるステータス補正はあるものの、基本的にはただの少女である為、直接戦闘能力はそれほど高くない。
 その為通常状態ではコートを媒体に召喚した動物の怨霊を指揮して戦う。
 一方で、段階的に上昇するスキル補正や宝具の存在により、理性と魔力を犠牲にすることで、他の英雄にも引けを取らない戦闘能力を得られる。
 追いつめられるほどにその脅威度が増してゆく、特異な性質を持つサーヴァントともいえる。


人間関係

 マスター。 バーサーカー自身が特殊なサーヴァントであるため、彼女ほど幻想に縁の強い存在でなければ召喚すら難しい。
 『停滞』のif、人類悪顕現を引き起こした亜種聖杯戦争において召喚されている。
 外部の魔術師やその元凶たる小聖杯の協力もあり解決まで漕ぎ着けたものの、この一件は彼女が「対象の存在しない贖罪」を抱く元凶となった。
 また、その解決後にとある中東のスラム街にて再会。その聖杯戦争において優勝し、彼女を守るために受肉することを決意した。
 「英霊としての私に名は必要ない」と割り切っていたバーサーカーが、唯一その本名――リオナと、そう呼ぶことを許す相手。

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最終更新:2019年10月01日 22:29