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~出会い~

ライベンとキャリーが合う話をとりあえず書きますね。

その日、スラム街に耳が張り裂けるような悲鳴と、人を撃ち殺す銃声が響き渡った。
NY郊外のこのスラムには理由もちの人が多くいるが、殺人が起きたことは無かった。
正式にいうと二度はあった。一度は南北戦争末期に若者同士が言い争い、一人の青年が仲裁に入った男を刺した。
二度目は2001年9月11日。忘れもしないこの日に市街地の高層ビルにハイジャックされた旅客機が突っ込んで大勢殺した。
この時に、このスラムでも犠牲者が出た。心臓に病気を持った老人がショック死した。
それから、一度として殺人は無かった。

「被害者は、数年前から行方不明だったハーベイ・ゾマノック元社長。ハーベイ社倒産後から行方をくらましていました。」
偶然居合わせた、捜査官ライベン・クロード。勤務態度が悪いことが死体の発見につながった。
ニューヨーク市警の古参巡査ロブ・バルボッサは血まみれの死体を覗き込んだ。
「太ももを撃った後に、腹と頭部に数発ずつ撃ち込んだってワケか…。」
我慢できず、若い巡査がその場に嘔吐物を吐き出して物凄いにおいが立ち込めてこっちまで吐きそうになった。
「ロブ巡査長。新人をよく教育しといてくださいよ。現場が駄目になっちまう。」
皮肉を喚くFBⅠ捜査官に9.11を経験した古参巡査長はタバコを差し出した。
「吸いますか?」
「俺昨日から禁煙したばかりなんですよ。残念ですね。ラッキーストライクですか…。」

ハーベイ・ゾノックの元邸宅へと着いた時にはもう日が暮れていた。
「おい…ライベン。先客がいるようだ…。」
相棒のジョナサン・ハウスキーは洞察力に優れており、頭もよく回るため異変に気がついたようだ。
車のダッシュボードから、愛銃の「FN Five-seveN 」 を取り出して構えて、ゆっくりとドアを開けた。
売り物件のはずだから、人はいないはずだ。だが、庭の芝生が横に倒れている。
不動産会社の人間は、誰も入れていないと言っていたので恐らく何者かが先に入っているのだろう。
「ジョナサン。お前は地下室を調べろ…。俺はリビングを調べる。何かあったら応援を要請しろ…。最悪撃ち殺せ!」
何度かこういうことがあったが、最近は無かった。心拍数は最高潮。心臓が張り裂けそうなほど鼓動している。
リビングのドアを握り、ゆっくりとドアを開けてすぐさま拳銃を構えた。
誰もおらず、無造作に置かれたソファーと机しかないこのへやを出ると、次は寝室へ向かおうとしたときだった。
首にヒヤリとした感覚を感じた。
「動かないで、動いたら撃つ。貴方は何者なの?」
声の主は女だった。更に向けられた拳銃は、震えていた。恐らく初心者で、銃の扱いに慣れていないのだろう。
恐る恐る、後ろを振り向いた。後ろには、小柄な小女が45口径のガバメントを向けていた。
「ガキが危ないおもちゃ持ってるんじゃねぇよ…。ジョナサン取り押さえろ…。」
向けられた銃口は避けるように倒れこみ、少女の左足を体を振り回すように蹴り上げて倒した。
すかさずジョナサンが拳銃を払い落として、「Auto Mag II 」を向けた。
「誰の差し金だ?あんたがハーベイを射殺したのか?」
「私はFBI捜査官よ!貴方達こそ何者!?」
少女のうそのような告白にジョナサンとライベンは顔を見合わせた。
「FBI犯罪捜査局捜査官ライベン・クロード。こっちが相棒のジョナサン・ハウスキーだ。」
少女はポケットから手帳のようなものを取り出すと、それを開けた。
「FBI捜査官のキャリー・グリーンよ!まったく!銃をどけて!」
最終更新:2011年09月11日 22:22