【病院北の住宅街】
ガレッドを気絶させて住宅街へ向かった皇帝は――、
「メシウマー」
住宅不法侵入して人の家の食料を料理して食っていた。
人数は皇帝1人ではなく、
「そっちの醤油取ってくれ」
「ん」
「のりにしょうゆ?」
住宅侵入したところで偶然に出会った少女二人と一緒だった。
そのうちの1人が皇帝に警戒するが、彼の豪快な腹の音と共に警戒がどっかに吹き飛び、不本意ながらこの家の食材を使って料理を作ることにしたである。
今日のメニューは白米、目玉焼き、焼き韓国のり、肉野菜炒め、インスタント味噌汁の5品。
因みに皇帝が適当に作って均等に分けたらしい。……あまり似合わないことに。
それから非常食用におにぎり(中身が焼肉のタレ味の肉)と焼きおにぎりを適当に作った。(少女二人の分も)
理由は言うまでもない、非常食を食いすぎた参加者と同じなのだから。
「ほんとに良いのか?」
「おう、遠慮することはねぇよ。この家、大家族が住んでいたらしいのか飯の量がまだあるみたいだ」
「おおぐいせんしゅけん?」
「…………さっきから何なんだこいつの発言は」
「あー、気にしたら負けだ皇帝」
「そうするわ、ヴァネッサ」
盛大に溜息を吐く皇帝とヴァネッサという少女(メイド)。
そしてヴァネッサと同じ少女(メイド)――レニー。
2人は同じ参加者の死亡したエヴァ、生存しているレイチェル、エリシャ、ジーナ、クロードと同じ青龍騎士団で7人姉妹である。
そのことを知った皇帝は他の姉妹たちと合流するかとヴァネッサに聞いたが、答えは『しない』、彼女曰く団体行動は苦手らしい。
「で、念のために聞くがお前は殺し合いに乗るのか?」
「乗んない」
ヴァネッサの問いに皇帝は即答した。
余りにも考えなしで答えた皇帝にヴァネッサは訝しげな表情になる。
それを察したのか彼は味噌汁を飲もうとして持っていたお椀を置き、真剣な表情で答える。
「鼻っから殺し合いする気はない。生き残って優勝云々よりもゲーム自体ぶっ壊したいと思っていた」
「……思っていた?」
「あぁ。俺の能力と武器全部没収されているから実行できねぇんだ」
「ふーん……。じゃ、お前はこれからどうるすんだ?」
質問してご飯と肉野菜を一緒に口に運んで皇帝の返答を待つ。
が、それに皇帝は答えず、逆に質問で返す。
「答えるのは良いが、その前にお前も殺し合いに乗るのか?」
「はっ、興味ないな。というか、今の質問は愚問だと思うぞ」
鼻で笑いながらヴァネッサは答えた。
その答えが正解だったのか、皇帝は邪笑に似た表情で笑う。
「フ、確かにな。あぁ、今後どうするかだったな。俺は情報収集しながら剣龍帝という男を探す」
「けんりゅうてい? お前の知り合いか?」
「いや、知らん。けど、どうも無視できない奴だと思っている。まぁ、害はないだろう」
「どうしてそう思う?」
「勘だよ勘。確定的に明らかでない推測さ。それで、お前は?」
今度は皇帝の質問、無論、レニーも含めて今後どうするかである。
ヴァネッサは黙々と食べている姉にチラっと見て、少し考え、自分の中で答えを出した。
「一応、支給品と一緒に渡された武器はオレと天然馬鹿姉(レニーのこと)は確認した。後はどうするか分からん」
「そうかい。まぁそれはおいおい考えるとして今は飯食おうぜ」
「……そうだな。“腹が減っては戦は出来ん”というし」
「まぁ俺の場合は殺し合いより三度の飯だ」
取りあえず2人は今後の事よりも食事にすることを優先にした。
「ごちそうさまでした」
既にレニーが食事を終えたが……。
【北 病院付近の住宅街】
【皇帝@理由の無い日記】
[状態]:左腕・背中止血
[装備]:緑色のグローブ@誰かの館(瀬戸アカル)
[道具]:支給品一式 +自分で作ったおにぎり各種
[思考・状況]
(基本):ゲームぶっ壊す
1: 不法侵入したところでヴァネッサとレニーに出会う。
2: 腹が減ったので2人と一緒に飯を食う。
3:今後の事より飯優先。
4:出来れば剣龍帝と接触する。
【ヴァネッサ@T.C UnionRiver】
[状態]:普通
[装備]:一応装備している
[道具]:支給品一式+皇帝が作ったおにぎり各種
[思考・状況]
基本:不明
1:最初から近くにいたレニーと合流、その後皇帝と出会う。
2:腹をすかせた皇帝と共に飯。
3:今後の事より飯優先。
【ヴァネッサ@T.C UnionRiver】
[状態]:普通
[装備]:一応装備している
[道具]:支給品一式+皇帝が作ったおにぎり各種
[思考・状況]
基本:不明
1:最初から近くにいたヴァネッサと合流、その後皇帝と出会う。
2:腹をすかせた皇帝と共に飯。
3:皇帝とヴァネッサが会話している間にごちそうさま
最終更新:2009年12月29日 15:08