フランチェスコ・ブルーノ

フェルネット・ファミリー大幹部のひとり。
運輸部門の長。40代くらいの彫りの深い顔立ちをした、垂れ目がちの男。派手なブランドもののスーツを着こなす伊達男。
港湾部にオフィスを持っており、王国の陸路、海路、空路すべての運輸経路を牛耳っている。
また、不動産部門と共有でリゾートホテルなどの経営も手掛けている模様。
15歳のメイド見習いを孕ませたという噂が立つほどのプレイボーイで、公式の場でも美女を周りに何人も侍らせている。
処女、それも上流階級の令嬢などステイタスのある女性の純潔を奪うことを何よりの愉しみとする卑俗な人物。

表向きルカ・フェルネットに忠実な幹部を装っていたが、裏ではコーザ・ノストラウェイロン・リーと取引しており、
コーザ・ノストラが海外からドライフルーツなどの輸入品の入ったコンテナ船に紛れ込ませたドラッグを密かに受け入れ、
ムツィオ・ミケロなどの売人に卸してフェルネットの王国内に流通させていた。
幹部会の中に裏切者がいることはピエトロや他の幹部会も薄々気付いており、以前から内偵が進められていた。
企業交歓会ではエステルにデートの提案をし、その直後に下卑た物言いでピエトロを挑発。
ピエトロがブルーノに掴みかかるアクシデントはあったものの、大事には至らず事なきを得た。
ただしその出来事により、エステル・ピエトロ両名との間に深い遺恨を残すことになる。

その後エステルがアリーチェからホテル・イル・マーレで開催されているセックスパーティーの話を聞いたことで、悪事が露呈。
アレッサンドロ・パオリーニデボラ・ヴァッティモと共謀し囮を買って出たエステルにデートを持ち掛けられ、
餌につられてホテル・イル・マーレの最上階で時間稼ぎをされたあげく、エステルに自身の悪行を自慢げに暴露するなどしたが、
最終的にはパオリーニらにセックスパーティーと麻薬取引の現場を押さえられ、
エステルを手土産にコーザ・ノストラへ逐電しようとしたところを、救出に駆け付けたピエトロによって射殺された。

本人は自らの手腕や立ち回りに絶対の自信があったようで、ウェイロンとも対等な取引をしており、ゆくゆくはコーザ・ノストラの大幹部に――
と思っていたようだが、ウェイロンはブルーノをフェルネットの王国攻略のための捨て駒としか思っていなかった。

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最終更新:2022年04月26日 20:40