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眠すぎる……。昨日は遅くまで杏の事考えてたからな。
まぁ、いつも寝てるし問題なし。というわけで睡眠を補給しまーす。
誰に宣言をしてるのかは知らないが俺は机に突っ伏す。
しかしこれが大きな間違いだった。
遊佐「……」
む? あれ? 今って先生あいつだっけ。
時計は……
遊佐「うお!」
先生「ん? 遊佐どうした? 寝ぼけるのもいい加減にしろよ」
冗談ぽく笑ってみせる先生。
遊佐「いえ、何でもないっすよ」
クラスで軽い笑いが起こる。
やべー! 時間過ぎてるし。しょうがないここは4限目が終わったらパン争奪戦に参加するしかない……。
遊佐「はぁ、杏に言わないとな……」
それから俺は争奪戦の作戦を考えながら机に突っ伏した。眠いものは眠いんだ。


……えーっと。オハヨウゴザイマス。
明らかに昼休憩半分くらい終わってやがりますよ。
遊佐「ぬあぁーーー! また寝すぎた!」
俺は慌てて杏の方をみた。相変らず窓の方をみている。
遊佐「わりぃ! 寝すぎた。起こしてくれればよかったのに。今から買ってくる。あーロクなパン残ってないかもだけど勘弁してくれ。」
杏「別にいいわ」
遊佐「それはもういらないなのかロクなパンでいいのどっちでしょうか……」
少し考えて、
杏「何のパンでもいい」
遊佐「わりぃ! 大体最後までアンパン残ってるからそれだけは確保できるとおもうけど」
あ、こっちを振り向いた。よく見ると、杏って中々美人だな、聖と容姿は似ているし。って俺は何を考えているんだ。
遊佐「んじゃ行って来る!」
俺は教室を飛び出していった。しかし、杏って……
購買部について残ったパン達を見る。アンパンは1つ残っていた。うーむ。あとは明らかにチョコとかそういう菓子パンばかりが残っている。
遊佐「まぁ、たまにはいいか」
俺は適当にパンを買ってヨーグルトと黒酢を買った。なぜかというとヨーグルトは1つしか残っておらず、何を買うか悩んだところ、自分への罰ということで黒酢を買ってみた。
まぁ、よく使うネタだし杏にも飲ませてみたいしな!
聖「遊佐」
遊佐「お?」
聖「どうやら寝すぎたようね。1限目から4限目まで全部寝てたし。やっぱり昨日の話したことで……?」
遊佐「んーまぁ否定はしないけどよ、気になったからじゃない。調べてみたんだよ俺なりに、その、あれについてだ」
学校だし周りに人もいるからリストカットという単語を使うのはためらわれた。
聖「そう……迷惑をかける」
遊佐「まぁそう腰を低くなさんな。俺は迷惑だなんて思ってない」
聖「でも、私があやまりたいんだ」
遊佐「あやまるよりさ、応援してくれ。俺は杏を助けたい。聖も杏を助けたい。だったら二人でがんばろうぜ?」
一瞬聖が目を見開く。
聖「そうね……。もちろん私もあの子を助けたい。だから……」
遊佐「うん、ありがとうな。んじゃ昼飯食う時間なくなっちまうからまたな」
聖「うん」

俺は教室に戻ってきた。いたいた。
遊佐「買ってきたぞー。アンパン」
そして俺は取り出した。
遊佐「と黒酢」
杏「……ヨーグルトは?」
遊佐「ある、けど1つしかない」
杏「……それでなぜ私が黒酢?」
遊佐「いや、一度飲んでもらいたくって。まぁヨーグルトもやるから一度飲んでみろよ」
杏「う……」
話していたから興味があったのだろうか。おずおず手を伸ばしてストローをパックにつけたまま取り出している。
遊佐「うむ、教えたことを守っているな」
びり。あぁ! って普通にちぎった……
「あ、何でちぎるんだ……」
微妙に落ち込んだ。どうやら言われたことに少しむっとしたらしい。
遊佐「とりあえず飲んでみ? 飲んでみ?」
ストローがパックに突き刺された。さぁいまこそ黒酢が杏の口の中に……
どんなリアクションが帰ってくるかな?
杏「……」
杏「不味くない。おいしい」
遊佐「えぇ? ま、まじで?お前舌がおかしいんじゃないか……」
べしっとチョップを入れられた。全てが予想外のリアクションだ···。
遊佐「いて、まぁ別にお前がうまいならそれでいいけどよ。でも俺はもうだめだ。そのすっぱい匂いでもだめ……」
杏「臭うのか?」
遊佐「つーんとくるね」
杏「ヨーグルトもよこせ」
遊佐「なにゆえ!」
杏「……」
遊佐「まぁとりあえず飯食おうぜ。ほらアンパンとチョコチップの乗ったやつ」
俺はバナナの味のしたクリームの挟んだ奴とラスクの5枚入り。
遊佐「ラスク1枚いる?」
杏「いい」
遊佐「あ、そう? んじゃ食べますか」
遊佐「いや、でもさー黒酢のどこがうまかったんだ?」
バナナクリームのねっとりした味……。はっきりいって旨くない。基本的に
昼飯に甘いパンを食べるのはどうかとおもうのだが。
杏「どこがって、別に理由はないわ」
遊佐「まぁ、確かにうまいって理由をつけるのはむずかしいよな」
頭にIT革命という単語が浮かぶ。まぁこれはどうでもいいとして。
遊佐「しかし、杏とさ、しばらく一緒に居て、いままで全然杏のこと知らなかったのがわかったきがする」
杏「私もあなたがそんなにお人よしだと思ってなかったわ」
遊佐「俺もだ……。何でだろうな?」
ほっとけないからなんて言えるわけがない。
杏「知らないわ」
遊佐「んーむ。杏が美人だからだな」
おれはおちゃらけてみた。おっさんか俺は。
杏「……」
そっぽを向いた。これまた意外だ。
遊佐「お、杏も照れるんだな」
杏「死ね」
遊佐「……微妙に効いたぞ今の言葉は」
ふん。といつものように窓の方を向く。
遊佐「はは。でもさ、美人だと思うのはマジ」
ラスクを食べながらおれも窓の方を向いた。
杏「そう」
最近、この雰囲気が嫌いじゃない。むしろ居心地がいいと思えた。
最終更新:2007年01月14日 06:29