剣崎一真
【出展】仮面ライダー剣
【CLASS】セイバー
【真名】剣崎一真=ジョーカーアンデッド
【属性】中立・善
【ステータス】
筋力A 耐久A+ 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具A
(※宝具発動時のステータス)
【クラス別スキル】
対魔力:A+
原初の時代に星の集合意識が生み出した不死生命体、生物の祖に連なる者として強大な神秘を宿しており、魔術による干渉をAランク分削減・無効化する。
宝具である鎧を装備している間はその身に纏う神秘の飛躍的な向上から更に効力を倍加し、事実上純粋な魔術でダメージを与えることはほぼ不可能となる。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
【保有スキル】
原初の一:A
アンデッド。星の集合意志(ガイア)が神代以前の原初に一体ずつ産み落とした、各生物種の始祖たる怪物。最初の産声を上げた星の胤子たち。始まりが故に終わりを持たぬ不死存在。
あくまでサーヴァントのために劣化しているとはいえ、その特性からセイバーの生命そのものを直接対象とした呪い・概念干渉等を一律無効化し、更にHPが0になった際、必要な魔力が供給されていれば幸運判定で復活の機会を得ることができる。
また、自らの意志や令呪による強制・補助を以ってしても自害、及びそれに繋がる行為ができない。
このスキルは受肉した精霊種の一部が保有するスキルで、ランクに応じて該当する存在や、その特性を示す効果内容が変化する。
そのため、厳密には原初の生まれではなく後天的にアンデッドと化した身でありながら、統制者に正真正銘のアンデッドと認められているセイバーも、他のアンデッドと同ランクでこのスキルを保有している。
無貌の切札:B
ワイルド。
いかなる生物の系統樹でもないという、ジョーカーのみの特性。
特定の種族に適用する効果を一律無効化する。
但し準札(エキストラ・ジョーカー)であるセイバーは正規のジョーカーよりもランクが低下し、派生するはずの変化スキルを持ち得ていない。
狂化:E-
アンデッドとして植え付けられた、抗い難い闘争本能。
普段セイバーはこの本能を自らの意志で押さえつけているため理性を保ったままであり、滅多なことではこのスキルも機能しない。
しかしそれは彼が常に運命と戦っていることに他ならず、何らかの要因で判定に失敗すると、理性を喪失し最終勝利者となるための殺戮を繰り返す暴走状態に陥ってしまう。
また、聖杯戦争に参加しているサーヴァントの残数が減るほどに判定の成功率が低下してしまう。
守護騎士:A+
怪物から人々を守護する、都市伝説の仮面騎士。
宝具である鎧を装備している時にのみ付与されるスキル。
他者を守る時、人を護りたいというセイバーの意志により、宝具である鎧との融合係数が向上することで、一時的に防御力を上昇させることができる。
【宝具】
『母なる星、清めし死の札(ジョーカーエンド・アポトーシス)』
ランク:- 種別:対生宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
生命の天敵として存在する抑止力の一種、ガイアの死神とも呼ぶべき異端の不死者・ジョーカーアンデッドの在り方が、宝具として再現されたもの。命を刈り取る星の刃。
母なる地球に出生を由来した、あらゆる命に対する殺害権利を保持する怪物として、セイバーからの殺傷を阻害するあらゆる概念干渉・生物的特性を無効化することができる。
また、対象の生物としての純粋度、完全性に応じて追加ダメージを発生させ、一定値を超えた場合に即死判定を働かせることが可能。
通常時の効果適用範囲は個体レベルでしかないが、願望器を巡る争いにおいて最終勝利者となった時にその本来の機能を発揮。眷属の無限召喚能力を獲得して地球全土にまで殺害範囲を増大し、母なる星から全ての生命を消し去るための装置と化す。
命を滅ぼしながら星は滅ぼさない、星の自浄作用であり自壊衝動の一つ。故に、地球に出生を由来する生命でも唯一、星そのものが不死のバックアップとなっている精霊種に対してはその機能を適用できず、代わりに封印という結末を齎すに留まる。
そのため、星側の存在であることを示す神性スキルを持つサーヴァントは、そのランクに応じて追加ダメージを削減することができる。また性質上、地球上の生物ではないもの、生物の版図を越えてしまったもの、そもそも生物でないものには対精霊種以上に意味を成さない。
本来のランクはEXだが、本人の霊格が落ちていること、彼自身がこの在り方を拒否していること、そしてセイバーとしての側面のみの現界であるためジョーカーへの変身能力を喪失し、それに伴い前述した戦闘用宝具としての効果は全く機能していない。
しかし完全に放棄することはできないため、無貌の切札等のスキルや緑色の血などの身体的特徴として、今もセイバーに影響を及ぼし続けている。
何より、最終勝利者となった場合の機能は変わらず保持されている。そのためセイバーが聖杯戦争の優勝者となった場合、地球の生命全てを死滅させる災厄が発生してしまう。
『原初纏う黄金の鎧(キングフォーム)』
ランク:A 種別:結界、対人(自身)宝具 最大補足:1人
ブレイバックルを介してセイバーがその身と融合させる黄金の鎧。便宜上の呼称こそ同じでも、本来想定されていたそれを上回った、仮面ライダーブレイドの最強形態。
各生物の祖である、星の集合意識が作り上げた原初の精霊種・アンデッドの内13体の力を封じ込めた鎧であるため莫大な神秘を帯びており、宝具としての純粋な耐久値に加えて他の神秘への強い抵抗力を示す。
特にそれぞれのアンデッドが司る力と似通った性質の干渉に対しては宝具ランク分の耐性として機能するため、打撃や刃物、雷を用いた攻撃などには絶大な防御力を発揮する。
但し、セイバーのクラスとして現界した都合上、アンデッドクレストから剣に関与しない力を引き出すことは不可能となっている。
また、変身時に発生させるオリハルコンエレメントはランク相応の結界宝具でもあり、担い手以外のあらゆるものを弾き飛ばすという特性を有し、それ自体を攻撃にも防御にも用いることができる。
なお――本来、彼が正しい経緯で英霊と化していた場合、宝具となるのはキングフォームそのものではなく、ブレイバックルである。
しかし第二のジョーカーとして英霊の座に記録された剣崎一真はそれに関連する力、即ちジョーカーに等しい力であり、彼を第二のジョーカーへと変化させたキングフォームの力のみ、『母なる星、清めし死の札』以外の宝具として有することを許されている。
そのため、セイバーは本来挟むべき形態を無視して直接この宝具を発動することが可能となっているが、結果として他の形態への変身能力を喪失してしまっている。
『始祖束ねし王者の剣(キングラウザー)』
ランク:A+ 種別:対神宝具 レンジ:1~50 最大補足:100人
『原初纏う黄金の鎧』と対となる、人(セイバー)の想いが星のシステムたるアンデッドの力を束ねたことで、人(開発者)の意志を介さずに生まれた黄金の大剣。
選ばれなかった未来、辿り着かなかった可能性ながら、古の巨大邪神を一刀の下に斬滅することも事実として可能な神殺しの剣であるため、神性を持つ相手に追加ダメージを発生させる性質を帯びている。
その出自から鎧同様、在り方はヒトの技術の産物というよりも神造兵装に近しい宝具。
『原初纏う黄金の鎧』と融合したギルドラウズカードを読み込ませることで、その力に呼応した星の輝きを放つことができる。
刀身から放たれる光は直線のまま拡散しないため一度に補足できる人数は限られるものの、膨大な神秘を攻撃に転用したその威力は凄絶の一言。
特に最大解放の一撃は鎧に融合したアンデッド十三体全ての力を引き出して攻撃に転化するため、鎧の宝具ランク分威力が更に上乗せされる必殺の一撃となるが、引き換えとしてその間の鎧の防御力が低下する脆弱性を秘めている。
【weapon】
『原初纏う黄金の鎧』
『始祖束ねし王者の剣』
醒剣ブレイラウザー:ブレイド専用の剣型カードリーダーだが、サーヴァントの身では『原初纏う黄金の鎧』発動時にしか現界させられず、その時にはギルドラウズカードしか持ち得ないためその機能は事実上封印されている。故に、宝具ではないサブウェポンの剣としてのみ使用可能。
ブレイバックル:変身ベルト。スペードのカテゴリーAと合わせて、『原初纏う黄金の鎧』の装着に必要となるツール。
ラウズカード:アンデッドを封印したカード。特殊なアンデッドであるジョーカーを元に開発されたライダーシステムを用いることでその力を引き出すことが可能となる。セイバーはスペードスートのラウズカード13枚を所有。
【人物背景】
かつて人を捨て、永遠の孤独と引き換えに、運命との戦いに挑んだ男。
十一歳のある日、両親を火事で喪い、大切な人を護れなかったことで心に深い傷を負った彼は、同じ哀しみを他の誰かに味わわせないために、「人を護る」ことを人生の目標とするようになった。
そんな彼が行き着いたのは、人類基盤史研究所BOARD――脱走したアンデッドの回収役である、仮面ライダーの資格者という在り方だった。
不死の怪物であり、人に仇なすアンデッドを無力化できるのは封印の力を持つ仮面ライダーだけ。やがて組織が壊滅しても、人を護るために彼は戦うことを止めなかった。
そんな戦いの中、剣崎はBOARDと関係を持たない仮面ライダー・カリスに変身する相川始と出会う。
アンデッドが正体であった彼と幾度かの激突を繰り返した後、種族の壁を超えたかけがえのない友として絆を育むようになった。
だが、運命は二人の共存を許さなかった。
相川始の真の正体は、どんな生物の始祖でもない特別なアンデッド――ジョーカーであり、最後に勝ち残れば世界を破滅させてしまう死神。
そのために他のアンデッド達から集中して狙われる始を、彼と共に暮らす人間の母娘のためにも護り続けた剣崎はやがて、その素質からジョーカーにも等しい力に覚醒する。
それ故に齎された双方の暴走も収束し、乱れていた他の仮面ライダーとの協調にも成功した剣崎であったが、遂に始を封印できないままバトルファイトを終結させてしまう。
始まってしまった世界の滅び。他の仮面ライダーも皆倒れた中、始はジョーカーとしての機能に支配され、彼と戦える者は剣崎だけとなってしまった。
最愛の友を永遠の孤独に封印するか、彼に情けをかけて世界を滅ぼすか。究極の二者択一を迫られた剣崎が掴んだ選択は、誰も失わない方法だった。
それは、すべてのアンデッドと融合することができる己の素地を最大限発揮して、自分自身が新たなアンデッドとなること。
友と等しい存在となることで、剣崎は彼を孤独から救ったのだった。
……ヒトの生と、永遠の孤独を代償にして。
第二のジョーカーへと変身した剣崎は、どちらかが倒れることで再び破滅が起きないよう、始と、彼とともに在る人間達の前から姿を消した。
運命と戦い――そして、勝利するために。
不死であるアンデッドだが、生物の始祖という強大な神秘は発生した時点でムーンセルに記録されている。
このサーヴァントはそこから召喚に応じた存在であり、英霊の本体と分身のサーヴァントとの関係のようなもの。
地上では、「剣崎一真」は今も運命と戦い続けている。
【キーワード】
アンデッド:
神代より更に以前、自らを生命で満たそうとした星が最初に産み落とした、各生物種の祖たる怪物のこと。
荒ぶる自然現象(カミガミ)に畏敬する生命すらいなかった時代に存在した、受肉した最古の精霊種。原初の一たる星の胤子。
後に、地球に満ちた全生命が抱える繁栄への祈りを受け、星の集合無意識が具現化した”統制者(ガイア)”によって執り行われるバトルファイトの参加者、繁栄を賭け戦う代表となった、各種族最大の守護者達。
ジョーカーアンデッドはその中でも例外中の例外。アンデッドでありながらあらゆる生命の系統樹に存在せず、生命の進化のために絶えず生存本能を刺激する脅威として君臨し、必要があれば星に充ちる全生命をリセットするための装置として産み落とされたガイアの死神である。
後天的に変貌した非純正品、しかも一側面のデッドコピーとはいえ使役するとなれば、術者に掛かる負荷は尋常ではないと言えるだろう。
追記:真祖との相違点について。
同じく人の信仰に由来しない、受肉した精霊種ではあっても、アンデッドと真祖は別の時代、古きに分岐した並行世界で、それぞれが異なる要請の元に生み出された存在である以上、やはり別種として多くの差異を抱えている。
西暦以後の物理法則で安定した地球における触覚、物理法則の体現者である真祖と異なり、霊長が定まる以前、神代すら到来していない時代に最初の胤子として発生したアンデッドは神秘に拠って成立している。
そのため双方が行使できる空想具現化は厳密には別物となる。傾向としてはカテゴリーという枠組が与えられることや、バトルファイトの報酬の価値を高めるためか、アンデッドの方が制約は多く、特に下級の個体は特定一種の自然現象を小規模で操作する権限しか与えられていない。
脅威に対する自衛のためではなく、繁栄の祈りを糧に生み出されたことから、アンデッドは星に被害を及ぼす破壊力よりも、星を延長させるための不死性を重視して設計されている。
純粋な攻性生物として評価すれば真祖に、不死の存在としての完成度を見ればアンデッドに軍配が上がると言える。
とはいえその不死性もサーヴァントという写し身では不完全である以上、決して慢心できるものではない。
【サーヴァントとしての願い】
また、朋友達と触れ合いたい――彼にもそんなささやかな願いはあるが、ジョーカーの存在意義である「命を刈り取る」という本能はそれを許さない。
優勝した瞬間、聖杯には生命絶滅という機能が願いとして真っ先に受理されてしまうからだ。
それは、どこか己と似通った運命と戦った男、
レクス・ゴドウィンと彼の護ろうとした無辜の人々を救いたいと思ってしまったが故に、偽りの街に喚ばれてしまった今も変わらない。
自己犠牲を覚悟するマスターを救う術もなければ、自らが勝ち残った果てに何かを残すことさえできない。
自主退場すら許されないまま、最初から何も為すことができぬと詰まされているサーヴァント。それがセイバー・剣崎一真の運命だ。
――それでも。
聖杯に拐われた人々を救済する術が未だ見当もつかず、自らの存在が更なる災厄を齎す可能性を生むのだとしても。
仮令、聖杯を掴んではならない呪われた身なのだとしても。自らに英霊としての資格があるのなら、誰かの願いを叶えることができるはずだと。
戦えないすべての人々の代わりに、彼は戦う。
その道の先に、一筋の光が差すことを信じて。
運命に勝つ。
それこそが、このサーヴァントの戦う意義である。
【基本戦術、方針、運用法】
『母なる星、清めし死の札』を戦闘に用いることができないため、『原初纏う黄金の鎧』の装着が大前提となるものの、干渉を限定する相手にもある程度通じ得る優れた攻撃力と、純粋な高数値と数々の耐性に裏打ちされた圧倒的な防御力を併せ持ち、真っ向勝負で安定した強さを発揮できるサーヴァント。
しかしアンデッド十三体と同時融合したこの宝具が秘めた神秘は絶大なものとなっており、それを維持するための魔力消費もまた莫大。
シグナーにしてダークシグナーであるゴドウィンならば本来支えきれるのだが、魔力消費が激しいとセイバーの前にゴドウィンが地縛神に乗っ取られ暴走してしまう危険性が存在するため、実際の継戦可能時間は著しく制限されることとなる。
また面を制圧する類の攻撃手段に乏しく、短所である鈍重さもあって素早い敵に翻弄される・物量に勝る相手に消耗戦を挑まれるなどした場合はその燃費の極悪さが響いて苦戦は必至。
逃げに徹されれば仕留め切れず取り逃がすことも多く、下手をすれば受ける魔力供給量を自重せざるを得なくなって弱体化し、意外なほどあっさり敗北してしまう可能性も少なからず存在している。
他にもこれまた鈍足と燃費が響いてマスターの安全を確保する能力にも不安が残り、特に遠距離攻撃に徹されてはほぼ打つ手がなくなるなど、その脅威の戦闘力に反し見掛け倒しのサーヴァントともなりかねない弱味は多い。
戦闘開始時の見かけのステータスよりも、より多くの魔力をコンスタントに供給出来るマスターのスタミナこそが勝敗を左右する重要な要素になるという、ある意味ではサーヴァントの性質を体現した脆さを抱えていると言える。
逆に戦闘開始直後なら、正面切っての白兵戦で遅れを取ることはほぼないと考えられるため、どれだけ己の土俵に相手を引き込めるか、一戦一戦をどれだけ短期決戦に徹しきれるかが戦いを制す上での焦点となる、決戦用のサーヴァントである。
ちなみに上述の理由から考えられる通り、セイバー自身が致命傷を受けることは稀ながら大量の使い魔を操るキャスターや遠距離攻撃に徹せられる真っ当なアーチャー全般、場合によってはアサシン等も天敵となり得る。
これらの弱点は、本来なら『■■■』さえ入手できればかなり緩和できるものの、そもそもゴドウィンが消耗すると地縛神に乗っ取られてしまうことが最大の問題であるため、この主従にとっては魔力消費量を増やす『■■■■』に頼るのは悪手。
そして、『母なる星、清めし死の札』の特性上、セイバー自身が最後まで勝ち残るわけにはいかないという都合も踏まえ、目的を果たすためには小聖杯の確保よりも、志を同じくする仲間を探すことが急務といえるだろう。
最終更新:2017年03月06日 21:44