foltiaとは?
概要
しょぼいカレンダーから情報を拾うことでスポーツ中継延長などに起因する放送時間変更に柔軟に対応できることが大きな特徴です。
xmltvで生成した番組表を使ってアニメ以外の番組のEPG予約も可能です。(ただし毎週録画や時間帯変更には対応しません。)
MPEG2で記録した番組をffmpegを使ってMPEG4/H.264に再エンコードしてくれます。
録画した番組情報をAppleのビデオポッドキャスト互換のRSSを出力(folcast)できるので、itune/ipodやAppleTVとシームレスに連携を取ることができます。
残念ながら、テレビキャプチャドライバの関係上、現時点ではLinux(i386)用です。
なお、foltiaに録画した番組をは直接TVへ出力する機能はありません。
特徴をまとめると以下のようになります。
- Linux (i386)用オープンソース
- テレビアニメ録画に特化。アニメ以外も一応対応
- アニメは放送時間変更に対応
- MPEG4/H.264へのエンコード対応
- ビデオポッドキャスト対応でipodに対応
- 直接TVへの出力する機能はなし。
ソフトウェアとしての仕組み
foltiaの実体はperlおよびPHPのスクリプト群です。
大雑把に分類すると、
「番組表生成」「録画」「エンコード」を 行う perl スクリプトと
Webインターフェース用のPHPスクリプトに分けられます。
主にしょぼいカレンダーとの連携部分がfoltiaの独自部分で
その他の主な機能は有名なオープンソースソフトウェア xmltv(番組表),ivtv(録画),ffmpeg(エンコード),apache(Web)を使って実現し、
番組名やサブタイトル、放送時間などの情報をRDBMSバックエンドのPostgreSQLに格納しています。
予約はOS標準の at コマンドで実現しています。
以上のことからわかるとおり、MythTVなどと比べて非常にシンプルな実装となっています。
評価
googleで検索するとわかりますが、非常にマイナーなソフトウェアだと思います。
第3者の構築記事があまり見つかりません。
オープンソースマガジン2006年6月号に大々的に掲載されたfoltiaですが、
一部の硬派なLinux Userからは「気持ち悪い」などと敬遠されているようです。
理由として考えられるのが、
「アニメ録画専用」というのが汎用性を求めるLinux Userの志向に合わないのかもしれません。
MythTVというとても洗練されたHDRソフトウェアが存在し、foltiaは完成度・汎用性という面では劣ってしまいます。
もう一つは「オタク度」を前面に押し出していること。
コミックマーケットなどにも出品していて、「表紙画像」があんまりイけてない感じの(最近はあぁいうのが流行りなのかな?)女の子の絵になっているからでしょうか。
なぜfoltiaを取り上げるのか?
手ごろな価格のハードディスクレコーダーが家庭に普及しつつある現在、連続ドラマや映画はそちらで録画すればよく、
むしろ「アニメ録画&エンコード専用」と割り切れば、foltiaの汎用性の低さは大して問題にならないでしょう。
(ただし、やはり汎用性の向上はlinux userのテーマ。Xenを使ったMythTVとfoltiaの2重起動など、手を考えてみたいとは思います。)
foltiaはスクリプトベースで構造がシンプルなので C言語などに精通していなくてもいろいろ手を加えることができます。
PSPやネットワークメディアプレーヤーへの対応など、ちょっとした知識と工夫で可能性が広がります。
ここが大きな魅力です。
逆にこのことはfoltia以外に応用が利くということでもあります。
チューナーとの連携やffmpegエンコード方法など、個々の技術が汎用的に使えるので、
MythTVをメインで使っている方にも有用な情報を提供できると思います。
実は、我が家では 既に foltiaが稼動しています。 ただしOSがFC5でチューナもGV-MVP-RX2Wでアナログ専用になっています。
より安定した RHEL5ベースのCentOS5とデジタルチューナからのキャプチャを目指して、このwikiで情報交換していきたいと思います。
累計: - 今日: - 昨日: -
最終更新:2007年10月09日 00:59