エリウスタリスの矢
概要
ネスト大陸に伝わる英雄神話。
現在のネストのように、機械文明の反映する前、ネストには魑魅魍魎妖怪変化の類が跋扈していた。
それらが機械文明の流入によって淘汰され、現代のネスト文明に繋がっている。
妖怪変化の跋扈するより遥か前、尋常ならざる神通力を持つ人類。即ち現代に置いては神と呼ばれる存在が繁栄した時代がネストにも存在したとされている。
現在ではその殆どを存在価値を軽視するテロリスト達に破壊されてしまったネストに在する古代遺跡から判明した事である。
その現存分の少ない資料から存在が知られているのが、古代の英雄エリウスタリスである。
この男は天から降り注ぎ、地表にて砕けた流星より現れたと伝えられている。
エリウスタリスは神の中に在っても図抜けた力を持ち、その威力を危険視されたと言う。
現在のネストのどの位置かは判然としないが(遺跡の見つかった場所付近より、
アーク北東部とされる)
天より辿り着いたその地の神の類族「底の民(カムナル)」に目を付けられ、謂れ無き包囲を受ける。
それらを武力にて跳ね除けたエリウスタリスは、一転して彼らの王として祭り上げられる。
比類無き一人(エリウスタリス)と言う名はその時に部族から与えられたものであり、それ以前は「流星の男(ゾラ・ムウ)」と呼ばれている。
一人に在っては何の行動も起こさなかったエリウスタリスは、王として武力抗争を挑む勢力を撥ね退けていく。
その力は神の武器、神器や神通力に頼らない徒手空拳の構えであったと描かれている。
一筋拳打が伸びれば衝撃によって大地が砕け、地の津波を起こし、駆ければ気配を風と同じくして誰にも気付かれなかったと言う。
その中でも最も恐れられたのは、流星のように空を切って彼の敵を砕く「飛び蹴り」であった。
真っ直ぐに伸びて敵を射抜く姿を一本の矢に喩えられ、その自身を「エリウスタリスの矢」と呼ばれた。
放った瞬間と敵を砕く瞬間が同一のものだったと言われ、その威力は地平を砕き割り海を地表へと溢れさせたと言われている。
そして現在、銃器の発達したネスト大陸の真っ只中でも、パワードアーマーや生体改造の力にて飛び蹴りを放つ者達が居る。
しかも必殺の一撃として強力な威力を出す為にそれぞれの原動力(ジェネレーター)の多くの出力を裂いており、一種の執着とも言える。
その理由は
「昔からの技らしいです(16歳高校生・女)」
「何か強いらしい(0歳テロリスト・男)」
「格闘で一番強いったらこれだと思って(24歳傭兵・男)」
「エリ何とかに肖って…(33歳賊徒・男)」
などなど様々。
これらの多くは例四つ目と同じくエリウスタリスの無双の強さに肖ろうとしていると言われている。
実際に飛び蹴りを必殺の技として使い、強力を誇る者は「エリウスタリスの子孫」などとも呼ばれる。
余談
どうしてこんな記事が建ったのかは作者に分からないので誰にも分かりません
最終更新:2015年08月05日 01:46