ノヴェンバー(宝島 慎)(たからじま しん))


「実はボク、チャリンコが大好きなんです」

概要

「レゲネラツィオン計画」11番目の個体。
既に死亡してない男性の肉体を使って作られた生体兵器。17歳。黒髪の中ワケミドルヘアのヒノモト人。
何時も黒い学ランをピッチリ着ている。
なかなか濃い顔と良い声をしていて「ボク」という一人称が似合わないと評判。老け顔はかなりのモノで、20代後半くらいに見える。
基準が有るわけではないが、親しい相手にも場面によって丁寧語と砕けた調子とが変わる。

本名、宝島 慎(たからじま しん)。
レゲネラツィオン・ナンバーとなった経緯としては、みなしごだった背景と勘違いの背景が存在する。
家族を幼い頃に交通事故で失い、しかし曲がる事も無く、哀れみを受ける過去があるにしては平々凡々と生きて来た。
バイト仲間にある日「死んだ後でも人の役に立ちたい」と漏らし、自分がドナー登録している事を明かす。
その直後に車による轢き逃げに遭って死亡と誤認される。
友人達からの話と事実確認で、彼の肉体は然るべき所に運び込まれて後に生きる人間達に役立てられる事となる。
しかし、そもそも死亡は誤認だった上に奇跡的にその事実が判明しなかった。
更に彼がドナー登録だと思っていたものはレゲネラツィオン計画の被験者募集であり彼のドナー登録に関するいい加減な知識と勘違いが招いた事態である。
そのまま彼はデスポート因子を注ぎ込まれ、目覚める頃にはレゲネラツィオン・ナンバー11番目の個体となっていた。
後で死んでいなかった事や勘違いが確認されたが、彼の一言は「いいですよ、なんか健康になった気がするし」というものだった。

性格は善良な小市民というカンジで、人の役に立つような事は頼まれればやるタイプ。
普通の相手には丁寧語が基本だが、親しい相手には基本的砕けた調子で喋る。しかし上述したように場面によって何故か変わる。
悪人に対しても慈悲のある方で、その生死は司法の正しい裁きを受けてから決められるべきと考えている。
「力を持っている者は闘うべき」という考えを持ち、自分が力を持った現在でもその考えは変わっていない。
誤認改造の事は「人の役に立つ仕事が出来る」と考えて感謝すらしている節がある、酔狂な人間。
普段は何処に居るか分からず、探すと居ないのに探さないとふらりと現れる不思議な男。

基本的に善人なのだが、やや天然ボケ気味の性格と生まれ持った且つ誰にも知られていない能力のせいで混乱を招く体質。
その能力とは「喋り掛けた事を相手に納得させないまでも検討させる」能力。
彼は自覚・他覚の無いフェアリー・サイオニックタイプの生物なのである。
全くもってただの人間だと思われていた。

「ノヴェンバー」という名前は「コードネームってカッコいいですよね」と気に入っている。
何時も名乗る時は「ボクの名前はタカラジマ・シン。コードネームはノヴェンバーです」と名乗る。
ちなみにチャリンコ、つまり自転車が大好きで何時も自分が違法改造したママチャリに乗っている。
警察に見つかると完全に呼び止められるレベルのデコトラみたいな改造を加えているが、本人に悪意は無い。
「ノヴェンバー」となってからはある程度与えられた権限を利用して、パーティー用非殺傷ミサイルなどを積む始末。
自転車に改造を加える時の彼は非常にいきいきとしている。

能力・技


「デス身体能力」
デスポートに近いようで一段階下がる身体能力。
彼のそれは人間に到達可能なレベルの少し上までしか育っていない。
力を籠めたパンチで軽自動車を破壊する事くらいは可能。

「神の声」
「喋り掛けた事を納得させないまでも検討させてしまう」フェアリー・サイオニック能力。
これにて彼の天然ボケ気味な提案を検討し、実行しようとする人間が現れる為に事態の混乱を招く。
使うべき場所で使えば、迷える悪人に悪行をやめさせる事も出来る便利な能力。
しかし常時発動型で、使用者にはオンオフを切り替えられない危険な能力。

ボケ気味語録

「実はボク、チャリンコが大好きなんです」
何処にでもチャリンコで移動して来るのを疎まれて返した台詞。
頭を片手で押さえ苦しむような表情をして告白している為、悪いとは思っている模様。

「君は○○がしたい…ならその為に必要な事は○○。だったら○○すればいいんじゃないかな」
混乱を起こす際の一言。
これで色んな事をかき回してしまう。

「ボクの名前はタカラジマ・シン。コードネームはノヴェンバーです」
本名とコードネームを一緒に語ってしまう。
この時は非常に真面目なキメ顔で語るので、かなり気に入っているのかもしれない。

「悪人にも一分の情けは必要――――…さあ、かかってきなさい――――」
ファイティングポーズを取った時の一言。
話の通じない悪人と闘う時の彼は真面目である。

「ちょっと待って下さい。貴方はお金が欲しくてこんな事をしている…だったら犯罪と看做されずに一攫千金のチャンスがあります。強盗よりも確実に現実的なものが…今からボクの手持ちを少しお分けするので、そこの宝くじ屋さんにトライしてみてはどうでしょうか―――…」
この提案で頭の弱い悪人を混乱させ、立て篭もり事件を一度解決した事がある。
犯人はスクラッチにて1万円の当たりを掴む事が出来た。

「あ痛」
同じように立て篭もり事件を解決しようとして、頭にライフル弾を食らって発した台詞。

「すみません―――…ボクの体は少々頑丈に出来ておりまして。ライフル弾くらいでは死ねないのです」
混乱する犯人に丁寧に事情を説明しようとしたら、マガジン内の残弾全てを叩き込まれて「あ痛たた」というハメになってしまった。
その隙に機動隊が突入し、事件は事無きを得た。

「すみません。ボクの不注意でした…」
警官隊に場を混乱させた事や無謀な交渉に出た事を責められた際の台詞。
しかし顔と声の調子のせいで尊大だと勘違いされてしまった。


由来

どうみても神山君です 本当にありがとうございました
最終更新:2015年09月06日 21:18